50万円の超高級マンゴー!太陽のタマゴは誰が買って誰が食べてる?

お金持ちと太陽のタマゴのイラスト
お金持ちが太陽のタマゴを食べているイメージイラスト

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更新: by イラレブック

【超高級マンゴー】

高級マンゴー
高級マンゴーのイラスト

1個数千~30万円以上する超高級マンゴー、その名も「太陽のタマゴ」

世の中には庶民にはとてもじゃないが手を出せない、超高級食材が多数存在する。その中でも、フルーツ界の最高峰に位置するのが「太陽のタマゴ」だ。
毎年春の終わりに初競りが行われ、その年の最高額マンゴーが決定する。その落札額は毎年バラツキがあるが2個で30万~70万という大変な高値だ。一体誰が競り落とし、そして最終的に誰が買って食べるのかを調べてみた。

人参ちゃん にんじんちゃん
検索しても競りの話ばっかりで、誰が食べてるか分からなくて気になってたのよ
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【太陽のタマゴ】

マンゴーの等級
マンゴーの等級表

「太陽のタマゴ」とは、宮崎県産のアップルマンゴーで最高等級の果実のこと

「太陽のタマゴ」は宮崎県産マンゴーのブランド名だ。そしてこのブランド名は、厳しい審査で選別された6つのランクのうち、最高ランクを獲得したマンゴーにしか付けることができない。
少しでも色が薄かったらアウト、サイズが小さめでもアウト、傷がついてもアウト、糖度が低くてもアウト…という、いくつもの査定をクリアした選りすぐりのマンゴーだけが、美味しさと美しさが完璧に保障されたマンゴーとして「太陽のタマゴ」を名乗ることを許されるのである。

そしてその「太陽のタマゴ」の中でも、そのシーズンNo.1に輝いたグランプリマンゴーには、毎年行われる初競りで数十万円もの高値が付けられるのだ。

人参ちゃん にんじんちゃん
過去最高額は2024年の「2玉70万円」ですって!誰が買ってるのよ!?

なお「太陽のタマゴ」や他のマンゴーについて詳しくしりたい方は以下の記事をご参照いただきたい

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【誰が買ってる?】

フルーツ専門店
フルーツ専門店のイラスト

太陽のタマゴの最高額落札者は10年以上連続で福岡県の「南国フルーツ 岩田屋本店」
「岩田屋本店」は、福岡県の天神駅前に1936年(昭和11年)からある超老舗デパートで、その食品フロアに入っているのが「南国フルーツ」というフルーツ専門店だ。
この南国フルーツさんが、10年以上連続で最も上質な太陽のタマゴを最高額で競り落としている。つまるところ、どこか別の業者が南国フルーツさんに対抗すればするほど落札額が跳ね上がるのだ。そんなわけで2024年には、ついに歴代最高額の2玉70万円という値段が付いたわけである。

人参ちゃん にんじんちゃん
もはや別次元の食べ物ね。でも何で2玉セットなのかしら
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【2玉セットの理由】

2つ選ばれる最高のマンゴー
2つ選ばれる最高のマンゴーのイラスト

その年の最高額を叩き出した太陽のタマゴだけが、表面に記念の銘を印字してもらえる

毎年、最高のマンゴーは必ず2個選ばれる。2つセットでNo.1だ。その理由は果実の表面に文字を印字するから。1つには「太陽のタマゴ」、もう1つには「祝 解禁」と印字される。
最高のマンゴー2個だけにしか印字は許されず、この文字が入っていることが最高のマンゴーの証となるのだ。

人参ちゃん
印字で他のマンゴーとばっちり区別するのね。そういえば店頭価格はいくらになるの?
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【店頭価格は?】

最高額の太陽のタマゴの店頭価格は落札金額+税という完全な原価!
南国フルーツさんは毎年、入札金額とまったく同じ金額で最高額マンゴーを店頭販売している。出張費などの諸経費を考えると完全なる赤字販売だ。何故なのだろうか?その理由は3つある

◆最高額の太陽のタマゴ原価を原価販売する理由

  1. 落札額は毎年ニュースで公表されるため、仕入れ値が完全にバレているから
  2. 最高額の太陽のタマゴを店頭に飾ることで、数万~十数万円の他の太陽のタマゴの売れ行きが良くなるから
  3. 毎年、最高額の太陽のタマゴを拝みに(鑑賞に)来るお客も多く、デパートの集客に役立っているから
人参ちゃん
たしかに1玉30万のマンゴーを見たあとじゃ2~3万でも安く見えるわね、かしこーい!

最高額のマンゴーがそこにある。ただそれだけで人が集まり、他のマンゴーたちが売れ、デパート全体に利益をもたらすというわけだ。唯一無二のNo.1マンゴー、流石である。

人参ちゃん
でも売れなきゃ腐っちゃうわよね。で、誰が最高のマンゴーをお店から買うの?
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【誰が食べてる?】

最高額の太陽のタマゴは、店頭でしばらく飾られたあと外商へ。2022年は医師の妻が購入

2玉で50万円前後する最高級の太陽のタマゴは、さすがに店頭で売れることはめったにない。そのため数日店頭に飾られて購入者が出なかったときは、日頃外商を利用しているVIPなお得意様たちに営業電話がかけられる。「今年最高の太陽のタマゴを買いませんか?」…と。

岩田屋の外商を利用できる条件は「MICARD+ GOLD(エムアイカード プラス ゴールド)」 という、三越伊勢丹グループのゴールドカードを持っていることだ。
一定以上の安定した収入があるお得意様だけがこのカードを持てるわけで、そんな層にとっては数十万円のフルーツは「ちょっとした贅沢」程度の印象になるのだろう。

2022年には医師の妻が購入し、家族の食卓に並べたり、夫のお弁当のデザートとして持たせたりしたという。値段さえ聞かなければ、普通に超美味しいデザートだ。

人参ちゃん
すんごく美味しかったでしょうね…。なるほどお医者様の家庭かあ

もしかしたらいずれ超人気動画配信者などが「最高額の太陽のタマゴ食べてみた」などの動画を上げる年も来るかもしれない。その際は最高額、数万円、数千円、数百円のマンゴーを食べ比べてみてもらいたいものだ。

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【まとめ】

スーパーに売っているマンゴー
一般的なスーパーに売っているマンゴーの写真

最高落札額の太陽のタマゴは、毎年福岡県のデパートに飾られたあと外商ルートで売られている
毎年4月下旬に開催されるアップルマンゴーの初競り。そこでは最高ランクのマンゴーである「太陽のタマゴ」たちが1玉数万~数十万円で落札されている。過去の最高落札金額は2024年の「2玉 70万円」だ。
落札者は10年以上連続で福岡県の「南国フルーツ 岩田屋本店」の店長である。落札された太陽のタマゴは毎年必ず店頭の最上段にディスプレイされ、それを見に来るお客さんによる集客効果の他、他の高級マンゴーの売上アップにも貢献しているという。
それらの効果を発揮したあとは、外商ルートを通じて富裕層のお得意様の元へと売られてゆくのだ。もしかしたら売れない年もあるかもしれないが、それは公表されていない。売れない年は店長自ら買い取って、経営陣と味見をしてみたり……しているかもしれない。

人参ちゃん
私もいつか、人生のご褒美に食べてみたいわ
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