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ジャンケットバンクでの「審査役」は銀行賭博の司会進行役のこと
「ジャンケットバンク」は一風変わったギャンブル漫画だ。国内トップクラスの都市銀行が非合法な賭博場を運営していて、銀行員たちが暗黒金持ちたちを顧客にして巨額の資金を稼いでいる。
その中でも「審査役」と呼ばれる持ち回り制の係は、命を賭けたギャンブルを盛り上げるゲームの花形ポジションだ。
今回はこの「審査役」を務めた銀行員たちを一覧で紹介しつつ、それぞれの進行の特徴をお伝えしていく。
なお作品について詳しく知りたい方は「漫画全巻あらすじ(ネタバレなし)」の記事をお読みいただきたい。
カラス銀行特別業務部で16巻までに審査役を経験したのは下記9名!
顔画像 | 行員氏名 | 担当ゲーム |
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宇佐美 銭丸 | ウラギリスズメ(5スロット) 気分屋ルーシー(4リンク) ライフ・イズ・オークショニア(1/2ライフ) |
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城之内 寿 | ザ・ショートホープ(地下オークション) |
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白金 円 | シヴァリング・ファイア(1ヘッド) |
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渋谷 蓮十郎 | サウンド・オブ・サイレンス(4リンク) |
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梅野六郎 | ジャックポット・ジニー(1/2ライフ) |
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蔵木 慎之介 | アンハッピー・ホーリーグレイル(1/2ライフ) |
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雪村 真 | ブルー・テンパランス(1/2ライフ) |
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灰谷 蓮司 | ピーキー・ピッグ・パレス(1/2ライフ) |
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蛇谷 絵美里 | デッドマンズ・キャンドルライト(1/2ライフ) |
ルールや見どころを詳しく見たい場合は各ゲームのリンク先に特設ページがあるのでご参照いただきたい。
みんな違ってみんないい!各審査役の特徴や魅力を解説!
宇佐美 銭丸は、流石の主任!威厳もあって盛り上げ上手
担当ゲーム
ウラギリスズメ(5スロット)
気分屋ルーシー(4リンク)
ライフ・イズ・オークショニア(1/2ライフ)
説明
宇佐美主任は観客はもちろん、ギャンブラーたちの恐怖を煽る演出も最高に上手い。そして説明上手だ。理路整然と簡潔にゲームルールを説明してくれて、恐怖の罰ゲームの内容を話すときは融資に例えたユーモアを交えつつ声音と目で脅してくる。
また「気分屋ルーシー」では突然ギャンブラーからカマかけ行為をされても一切の反応を見せなかったし、「ライフ・イズ・オークショニア」では最初から全ての結果を予見していた。すごい。
ビジュアル的にも強者のオーラがにじみ出ており、場に重厚なロイヤル感を与える司会者だ。
ゲーム中の名言
宝を獲るか命を奪るか 十分にご精査ください
城之内 寿は、熱くて優しい地下オクの支配者
担当ゲーム
ザ・ショートホープ(地下オークション)
説明
基本的にクズばかりが集まる地下オークションで「ザ・ショートホープ」の司会進行を長く務めている特0主任。
きっと何度も同じ説明を、理解力が低い参加者たちに繰り返してきているのだろうが、それでもバッチリ決めて気合の入った進行を見せてくれる。ゲーム中は常に、愛の混じった本気の説教をしてくれるところも特徴だ。
しかしゲーム進行中にクリスマスパーティーに誘われたときは、シャンパンを飲みながら私情だた漏れで司会をしていた。かわいい。
ゲーム中の名言
勉強 受験 就職 恋愛 結婚 育児 納税 介護 相続 「普通」と呼ばれる人間が果てしない苦労をする中「同じ柄を避ける」だけでいいお前らがなぜ文句を吐く?
白金 円は、主任ならではの毒舌主任いじり
担当ゲーム
シヴァリング・ファイア(1ヘッド)
説明
白金主任の司会の特徴は、お客以外は誰でもいじれる毒舌っぷりだ。他班の主任もトップクラスのギャンブラーも、場を盛り上げるためなら何でもネタにして毒を吐き、暗黒金持ちたちの宴を大いに盛り上げた。
それにゲームの進行が停滞してくると観客の退屈を気にしてイライラしだすという人間味も持ち合わせている。しかし苛立つときでもキレのある毒とよく通る声で会場の熱気を維持する手腕は流石だ。顧客の気持ちに寄り添い、最大まで銀行の利益(VIPの掛金)を引き出せる司会者だろう。
ゲーム中の名言
めんどくせー戦い方してんじゃねーよ!!VIPが訳分からんくなんだろが!!(心の声)
渋谷 蓮十郎は、無駄ない司会と新人教育
担当ゲーム
サウンド・オブ・サイレンス(4リンク)
説明
渋谷さんはギャンブラー2人と新人行員1人しかいない個室で、簡素な業務用カートに積まれただけの1億6,000万円もの現金を任されるほど実力を認められた監査役だ。
フランクでありながら無駄のない説明と、負債者やギャンブラーに躊躇なく暴力を振るう冷酷さ、それに黙るときは完全に気配を消して傍観者に徹する抜き加減も心得ている。部手練の貫禄だ。
ゲーム中の名言
私は歩きタバコをする輩と 残業が嫌いなんです
梅野六郎は、盛り上げる気ゼロが逆にかわいい
担当ゲーム
ジャックポット・ジニー(1/2ライフ)
説明
ルールブックを事前に読まず、ショーが開始されてから司会進行中に読むという、なんとも盛り下がる事務行為から始まり、一切抑揚がなくジョークもない…さらに笑顔もないという、ないない尽くしの地味司会。
これほどの簡素さは唯一無二。これぞ六郎ワールドだ。
どちらが有利になろうがどちらかが死ぬことになろうが、六郎の顔にも声にも何1つ感情は乗らない。客たちは自分の肌感覚だけでフラットにゲームを観戦できるだろう。
ゲーム中の名言
敗者は「1/2ライフ」では済まない この説が有力です
蔵木 慎之介は、他を寄せ付けないマイペース
担当ゲーム
アンハッピー・ホーリーグレイル(1/2ライフ)
説明
場の空気にもギャンブラーたちの反応も一切気にせず、終始いつもの貼り付けた笑顔で己のペースとテンションを貫き続けるのが「蔵木・賭けません?・慎之介」の司会だ。
説明の順序も審査役としての注意事項も独断で無視!ある意味、梅野六郎のやり方と真逆である。
自分が楽しければそれでいい。そういう見せ方でありながら、自分が夢中になっている姿で観客の熱狂を誘う強気なエンターテイナーだ。
ゲーム中の名言
審査役は主観を口に出すべきではありませんがワタシは気にしません!!
雪村 真は、隙の無いエレガンス実況
担当ゲーム
ブルー・テンパランス(1/2ライフ)
説明
まるでサッカーやプロ野球の名実況者のように、ワクワクする解説を小粋に挟む巧みな司会!マイクは襟につける小型タイプで、両手をフルにつかった身振り手振りによるルール説明も分かりやすくて楽しい。
優雅な見た目も相まって華のある司会者だ。
長引くループゲームには気疲れを隠せない様子だったが、ゲームセット時は高らかに勝者を称え上げ、最後をしめくくった。
ゲーム中の名言
実演してくれた山里さんは もう悲鳴を上げられなくなってしまいました
灰谷 蓮司は、上司譲りの毒舌に煽りをプラス
担当ゲーム
ピーキー・ピッグ・パレス(1/2ライフ)
説明
彼の直属の上司は超毒舌家な白金主任だ。灰谷くんはそのエッセンスがしっかりしみ込んだ毒舌を、若さ溢れる軽快な煽りで味付けしたスパイシーな司会進行を見せてくれる。
そして彼もまた、蔵木と同じく己の気分を優先する自分勝手タイプだ。例え後で怒られるとしても喋りたいことを喋り、口数多くリズミカルにゲームを楽しませる。
テンション高く語彙力も高い彼ならば、どんな退屈なゲームでも面白トークバラエティにしてくれるだろう。
ゲーム中の名言
ご存じでないかもしれませんが 酸素がないと人は死にますのでご了承ください
蛇谷 絵美里は、デキる女エミリの模範的な司会
担当ゲーム
デッドマンズ・キャンドルライト(1/2ライフ)
説明
普段は優柔不断でオドオドした態度の彼女だが、スイッチが入った途端に名司会者に変身!ルール説明も完璧な明るく華やかな進行役として大活躍する。
本音は見せないビジネスライクな司会ながらも、それ故に公正かつ明解に状況を説明してくれる。
若干の語彙力の低さがタマにキズだが、それすらもあざと可愛いギャップとして魅力の1つになっているので死角なし。それに遅刻はしたがゲームルールは事前に完璧に頭に入っていた。まさにデキる女である。
ゲーム中の名言
男子3日会わざればなんかスゴイ感じになるとは言いますが
カラス銀行の銀行賭博の審査役は、全員個性がバラバラ!だが全員がギャンブラーたちに侮られない抜け目なさと強かさを持ってる
銀行賭博で資金源である暗黒金持ちたちの財布の紐をゆるめ、常識では計れないモンスター級のギャンブラーたちの手綱を握って盤上のルールに従わせ、決して喰い物にはならない。
伝えるべきルールは過不足なく伝え、どちらの肩も持たず公正にジャッジし、どれほど残酷な展開でも動揺はせず目も逸らさない。
カラス銀行の「審査役」はそれらを全て兼ね備えた人物でないと勤まらない。まだまだ新人の御手洗くんなどには難しい業務だ。
「次のゲームの対戦者が誰なのか」を予測するのも毎回ワクワクするが、それと同じくらい「次の審査役は誰なのか」も楽しみにストーリーを追っていきたい。