【マインクラフト/ザ・ムービー】
マインクラフト/ザ・ムービーは2025年4月25日(金)に全国公開された、世界一売れているゲームの映画化作品
「マインクラフト/ザ・ムービー」は世界で一番プレイヤー数が多いゲームを原作にした映画だ(全世界のプレイヤー数 約2億人)。プレイヤー数が多いだけあって、先行公開のアメリカでは「ゲーム原作映画オープニング興行収入歴代No.1」という記録を打ち立てた。
その記録を引っ提げ、全米の約3週間遅れで日本でも公開が開始されたため、マインクラフト大好きな私も劇場へ観に行ってきた。
今回はネタバレなしの感想とともに、「ゲーム未プレイでも大丈夫?」、「パンフレットは買うべき?」などの参考情報をお伝えしていく。


ページの一番下に、若干のネタばれあり情報も載せとくね
【マインクラフトとは】

マインクラフトとは、全世界で2億人近くが遊んだことがあるゲーム
「マインクラフト」は2011年にアメリカでリリースされて以来、PCやスマホ、Nintendo Switchなど様々なハードで発売され、世界中で遊ばれている。
どれだけ遊ばれているかが分かる情報を一部まとめてみた。
概要 | 説明 |
---|---|
ギネス記録 | 全世界で3億本以上売れ、世界で最も売れたインディーズゲームに認定されている |
約2億人が遊ぶ | 月間アクティブユーザーが全世界で約2億人いる |
授業にも導入 | スウェーデンにはマインクラフトが必修授業の学校があり、日本でも取り入れられている |
【あらすじ】
「マインクラフト/ザ・ムービー」は、ゲームの世界に迷い込んだ5人の冒険物語
鉱山夫になることを夢見ていた男性スティーブは、ある日鉱山の奥で不思議な発光体(オーブ)を掘り当てた。なんとそれはゲームの世界(以下「マイクラワールド」)へのゲートを開く鍵だったのだ!
現実にうんざりしていたスティーブは、すっかりマイクラ世界に夢中になり永住することを決意する。
しかしそのオーブは現実とゲームをつなぐ鍵であると同時に、地獄世界「ネザー」の軍勢が地上を支配するための鍵でもあった……。
ネザーのボスに狙われたスティーブは、彼らの手にオーブが渡ることを防ぐためにオーブを現実世界へと逃がしたのだが、それによってさらに4人の男女がマイクラ世界に迷い込んでしまう。
彼らは迫りくるネザーの軍勢を退け、平和を取り戻すことができるのだろうか。

ネザーに住んでる「ピグリン」ていうブタが敵だよ
【ゲーム未プレイで大丈夫?】
マインクラフトの映画はゲームをプレイしていないと全然わからないかも
「マインクラフト/ザ・ムービー」は、ゲームのルールやアイテム、敵を含むキャラクターなどを知っている前提で進んでいく。なのでゲームをプレイしたことがない人がこの映画を観ても、正直ほとんど楽しめないと思う。
「何故か全てが四角い」、「敵が突然、一斉に燃える」、「何もない空間に急にブロックが出現する」などなど……。ゲームを知らない人にとっては唐突すぎる事象が何の説明もなく次々に起こる。

知ってる人には話が早いけど、知らない人は置いてけぼりになるかな
敵がブタなのも、「フムゥ」しか言わない四頭身の人間?が集団生活をしているのも、武具だけレゴブロックみたいな形状をしているのも、ダイヤモンドが水色なのも、1日が20分なのも、レッドストーンという謎の回路の仕組みも、とにかく一切説明がない。
ついでに言うと、ゲームの仕様とは異なる映画オリジナルのアイテムやルールも入り混じっている。なのでマイクラプレイヤーであっても「あれ?こんな仕様あったっけ???」と首をひねる場面もある。
もしもゲーム未プレイの相手を誘いたい場合や、未プレイだけど映画に興味がある…という人は、先に1時間ほどゲームをプレイしてから映画を観ることをおすすめする。

WindowsとAndroidとPS5なら無料体験版があるよ
マインクラフト体験版紹介ページ
https://www.minecraft.net/ja-jp/free-trial
【パンフレットは買うべき?】
マイクラの映画パンフは表紙がかわいい!コレクターズアイテムとしてあり

パンフレットの値段は900円+税で990円。
映画のパンフレットはだいたい800円~1,000円のものが多いので、平均的かつ良心的なお値段といっていい。そして真四角な形状にクリーパー(マインクラフトの代表的な敵キャラ)の顔面ブロックがプリントされた表紙が可愛い。表紙が見えるように飾っておきたくなるデザインだ。

初日から一週間以内に売り切れてる映画館もあったよ。かわいいからかな
内容的には「映画用のマイクラ用語集」がかなりお役立ち度が高くておすすめだった。映画オリジナル設定のアイテムやキャラクターも紹介されているので、映画を観て生じた疑問の答え合わせができるだろう。
その他は監督インタビュー、メインキャスト紹介、日本語版吹き替え声優紹介などオーソドックスなページ構成になっていた。
【ネタバレなし感想】
マイクラの映画のターゲットは「マイクラ好きな10歳前後」という印象
「マインクラフト/ザ・ムービー」のストーリーは登場人物のセリフややりとりにお約束コメディ感があり、大人が観るとやや大げさすぎに感じたり、展開が読め過ぎてしまう部分があった。古き良き「ドタバタ♪コメディ☆ファンタジー」という印象だ。
このノリは「かいけつゾロリ」や「おしりたんてい」、もっと古くは「ズッコケ三人組」などの児童文学のノリに近しいものがある。3歳~小学生くらいの頃、私も大好きで山ほど読んでいた。この映画の対象年齢も、そのくらいの歳の子供たちを想定しているように感じた。

登場人物のほとんどが、現実が上手くいかない大人たちではあるんだけどね
マイクラのゲームが大好きな子どもが夢中になれて、付き添いで行った大人も共感できる。「マインクラフト/ザ・ムービー」はそういう映画だと思う。

とはいえ平日夜の客層は2~4人連れの大人が多かったよ
ただ、たとえ付き添いであっても一度はゲームをプレイしておかないと、内容が分からな過ぎて上映中寝るしかすべがなくなってしまうので、体験版だけでもプレイしていこう。ゲーマー以外にはとことん不親切な作品なのだ。

逆に言えばマイクラファンなら面白要素満載ってこと。あと原作ゲームはまじ神だから
【ぼっち観しやすい?】
「マインクラフト/ザ・ムービー」は原作ファンなら1人でも楽しい!が、仲間と観るのに向いてる映画
私は基本的に映画は1人で楽しむタイプだが(ポップコーンとビール最高)、「マインクラフト/ザ・ムービー」は同じマイクラファンと連れ立って行った方が楽しい映画に感じた。また、他の映画よりも複数人で来ているお客が多かったように感じた(たまたまかもしれないが)。
映画鑑賞後に「あのアイテム原作にもあったけ?」とか「サプライズキャラ居たね!」とか、映画の中に散りばめられた細かい要素について語り合いたくなるのだ。そこまでがこの作品のお楽しみセットだと思う。

独り観でもパンフを買えばある程度は答え合わせできるけどね。ぼっち観はパンフ購入推奨だよ
【おまけ映像ある?】
「マインクラフト/ザ・ムービー」はエンドロール後にエピローグ映像あり!最後まで離席厳禁!
この映画はエンドロールが終わったあと、最後の最後にエピローグ映像があるタイプの作品だ。スタッフロールもそれほど長くなかったので、余韻を楽しみながら最後まで座って待とう。マイクラファンには嬉しいエピローグ映像が1分ほど流れる。
【入場者特典ある?】
「マインクラフト/ザ・ムービー」に入場者特典はない!

この映画に入場者特典はない。IMAX特典もない。ついでにいうと大きな看板もあまりなく、劇場や街中でのリアルプロモーションにはあまり力を入れていないように感じた。

でもグッズはたくさんあったよ。限定のポップコーンバケツとか売り切れてた
【まとめ】
「マインクラフト/ザ・ムービー」はマイクラファンのためのコメディファンタジー

原作ファンなら嬉しい要素満載、原作未プレイだと爆睡必至。「マインクラフト/ザ・ムービー」はそんな映画だ。しかし、マインクラフトは一度遊んでルールを知るとそれから一ヶ月は睡眠不足が続いてしまうような徹夜不可避の沼ゲームなので、「映画気になってるけどゲームを遊んだことないんだよな…」という方は是非ともこの機会にマインクラフトをプレイしてみていただきたい。
そして本編終了後はスタッフロール中に席を立たず、最後まで座っていよう。エピローグまで観ると作品の印象が変わるかもしれない。

でもこの件で注意事項もあるから、このページのすっごい下の方に「ややネタバレ」な内容置いとくね
【作品詳細】
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この下ネタバレあり
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【ネタバレあり情報】

マイクラの映画はカップリングミスリードあり!
この映画の主人公はスティーブなのだが、最終的に仲間の1人だったギャレットと友情以上の関係を築いた感じのラストで終わる。それで「なるほど、ここがカップルに……」と思っていると、なんとエピローグでアレックス(原作ゲームのメイン女性型キャラ)が電撃登場を果たすのだ。スティーブとアレックス、運命の出会いである。
スティーブとアレックスは一瞬で気持ちが通じ合い、アレックスは「アポなしで来訪してきた初対面の中年オヤジを警戒せずに家へ招き入れる」という、現実世界ならなかなかあり得ない行動に出る。

原作ファンなら名前で分かって納得するけど、現実では知らない人を入れちゃダメだよ
というわけで「スティーブ✕ギャレット」エンドだと思ったらエピローグで覆されて「スティーブ✕アレックス」になるので、もしも「それは見たくない!」という方はエピローグだけは観ない方が良いかもしれない。

アレックスが出ないの残念…って思ってた人には朗報だよね。嬉しいサプライズ