【ババンババンバンバンパイア】映画ネタバレなしレビュー

「ババンババンバンバンパイア」のデジタルサイネージ広告
新宿ピカデリーで流れる、映画「ババンババンバンバンパイア」のデジタルサイネージ広告

目次

【ババンババンバンバンパイア】

映画「ババンババンバンバンパイア」は2025年7月4日(金)に全国公開された、大人気漫画の実写化作品

「ババンババンバンバンパイア」は別冊少年チャンピオンで連載中の大人気漫画だ。作者は奥嶋ひろまささん。メディア化は2025年1月のTVアニメ化以来2度目で、今回は実写映画である。
私も初日の「舞台挨拶ライブビューイング」付の回に行ってきたので、劇場の様子や映画レビューなどをお伝えしていく。

イラレブックのオリジナルキャラクターヤーコンが話している画像 ヤーコン

「未見で気になってる人向けのネタバレなしQ&Aも用意したぜ」

イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像 エリンギ

「キャスト情報が知りたい方は下記ページをご参照ください」

【あらすじ】

主人公の吸血鬼 森蘭丸450歳と、彼の恩人である男子高校生 立野李仁15歳を中心とした四角関係ラブコメディ

舞台の中心は都内某所にある銭湯「こいの湯」。ここに住み込みで働いているのが森蘭丸という「18歳童貞の血」が大好物な450歳のバンパイアだ。
彼は銭湯の一人息子である立野李仁15歳に恋をしており、彼が18歳になったら血をいただこうと密かに狙っている。……が!なんと李仁が高校入学初日に、同級生の少女に恋をしてしまったのだ。
恋が成就したら李仁が童貞を失い、血が不味くなってしまう。それを危惧した蘭丸は、李仁の初恋成就を阻止するために全力を尽くすことにするのだった。

【ネタバレなし感想】

映画「ババンババンバンバンパイア」は森蘭丸役の吉沢亮さんが完璧!ストーリーは漫画のプロローグといった印象

とにかく主演の吉沢亮さんの演技とビジュアルが完璧だった。バンパイアという架空の存在で、性格的にも現実離れしたパッションを持つ森蘭丸を、脳がナチュラルに受け入れてしまうのだ。すごい。
他にも李仁やフランケン(篠塚健)など蘭丸を取り巻くキャラたちも違和感ない配役が多く、「あのバババの破天荒な世界観が実写でもこんなに自然だなんて…」と素直に感動した。

ストーリー的には原作漫画の1巻6巻序盤(第1話~第21話)のダイジェスト版といった感じで、まるで原作のプロローグを見ているような感覚だった。原作ファンにとっては先の展開が分かっている分、若干退屈に感じたり、「あのセリフやあのエピソードを削っちゃうんだ…」というタイミングもあったが、原作未読の方なら映画→漫画の順でバババの世界に入るとちょうどいい!という印象だ。
とはいえ原作ファンも、あの再現度の高いリアル蘭丸は劇場に足を運ぶ価値あり!と、とても感じた。

イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像 エリンギ

「ほんと、原作未読の方にはぜひ映画のあと原作を読んで欲しくなりました」

【劇場の様子は?】

映画「ババンババンバンバンパイア」の観客は9.5割が女性。次に多いのが男女2人組

金曜の夜の回はほぼ満席で、シアター内の9.5~9.8割くらいが女性だった。中でも20〜40代が多そうだな?という印象だ。1人で来ている人と複数人で来ている人の割合は半々くらい。スタッフロールで席を立つ人はほとんどいなかった(舞台挨拶終了のタイミングで一時離席する人は数名いた)。
また、蘭丸が李仁の可愛さに奇声を上げるシーンを中心に度々笑いが起こり、全体的に和やかな雰囲気に包まれていた。

退場時に感想を言い合うグループの中には、昼と夜2回の舞台挨拶中継をはしごした人たちもいたらしく、それぞれの違いを楽しそうに話す様子が印象的だった。

イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像 エリンギ

「開演前に劇場のデジタルサイネージやポスターを撮影してる人も多かったです」

【パンフレットは買うべき?】

パンフレットは原作者描き下ろしイラストや劇中歌の歌詞全集、相関図など楽しい要素満載!買って損なし

「ババンババンバンバンパイア」パンフレット表紙と裏表紙
ババンババンバンバンパイアのパンフレット表紙と裏表紙-

パンフレットの値段は990円(税込)。サイズはパンフレットとしては小さめのB5サイズだ。小さめゆえに持ち運びしやすい。内容はオーソドックスな演者および監督インタビューが大半を占めているが、おまけ要素として「登場人物相関図」、「劇中歌の歌詞一覧とじ込み小冊子」、「原作者の描き下ろしイラスト」が付いている。とっても豪華だ。
映画のシーン写真もふんだんに使われていて、作品を振り返るのにもぴったりだ。買って後悔することはないだろう。

【入場特典はある?】

入場特典は「映画『ババンババンバンバンパイア』ミニポスター(A5サイズ)」

入場特典は森蘭丸(吉沢亮)、板垣李光人(立野李仁)、原菜乃華(篠塚葵)、眞栄田郷敦(森長可)、関口メンディー(篠塚健)、坂本 梅太郎(満島真之介)の6人が集まった集合写真のミニポスターだ。厚紙なので折れにくい。裏は白無地。

【気になるQ&A】

映画「ババンババンバンバンパイア」を観ようか迷っている人向けのQ&A

この映画を観ようかどうしようか迷っている人のためのネタバレなしのQ&Aを用意した。全部で7問ある。

Q1:原作漫画のどこまで?

A1:第1話~第21話まで
映画のストーリーは基本的には原作漫画の1巻~6巻に収録された、第1話~第21話がベースになっている。そこに映画用のアレンジや設定変更が加えられている感じだ。

Q2:ミュージカルなの?

A2:挿入歌はあるが違う
作中、各登場人物がクローズアップされるシーンで自己紹介的に突然キャラが歌い出すことがある。しかしミュージカル風ではなく「豪華な挿入歌」といった演出になっている。

Q3:ヤマンバさんは出る?

A3:残念ながら出ない
ヤマンバさんは原作漫画の第12話(3巻収録)で登場するギャルだが、残念ながら映画には登場しない。…というわけでG4(ギャル軍団)の皆さまも登場しない。

Q4:グロや残酷描写はある?

A4:ほぼない
吸血シーンや決闘シーンなどで流血があるが、全体的に表現はマイルドだ。スプラッターや残虐描写が苦手な筆者でも問題なく観ることができた。

Q5:性的な描写はある?

A5:ない
この作品は全年齢対象だ。よって性的な描写はない。ただし「童貞」や「ゴム(コンドーム)」などのワードやアイテムは出てくるので、まだそれを知らない子どもを連れていくときは、聞かれたら説明できる準備をしておこう。

Q6:一人で行って大丈夫?

A6:大丈夫!
この作品は1人客も多く、皆静かに作品を楽しんでいた。1人で行っても全く問題ない。

Q7:原作未読で大丈夫?

A7:大丈夫!
この作品はむしろ、原作をまだ読んだことがない人の方が楽しめるように感じた。ストーリーを知らない方が先の展開が読めずにワクワクできるし、蘭丸の様子のおかしい魅力を新鮮に楽しめるからだ。
映画を観て原作に興味を持ったら、帰りに原作を買う。そんな流れが最適かもしれない。

イラレブックのオリジナルキャラクターヤーコンが話している画像 ヤーコン

「もちろん原作ファンも楽しめるけどな!オレも満足したぜ」

【まとめ】

映画「ババンババンバンバンパイア」は配役が素晴らしい良作。ストーリーも分かりやすく楽しく観られる

映画「ババンババンバンバンパイア」の公式グッズ
劇場で販売されていた、映画「ババンババンバンバンパイア」の公式グッズ

まずキャストが素晴らしく、ストーリーやキャラの心理描写も分かりやすかった。誰が観てもすんなり世界観を理解することができるだろう。
またシリアスなシーンがありつつも深刻になりすぎないのと、全体的にはコメディ強めで会場も笑いに包まれることが多かったので、「何も悩まずとにかく楽しい気持ちになりたい!」というときにぴったりの作品だ。

【作品詳細】

タイトル 映画『ババンババンバンバンパイア』
監督 浜崎慎治
脚本 松田裕子
公開日 2025年7月4日(金)
来場者特典 ミニポスター(A5サイズ)
映画公式サイト 公式サイト
配給元公式X 公式X