ChatGPTプロジェクト機能完全ガイド|ファイル・指示・チャット履歴をまとめて整理

ChatGPTのプロジェクト図解

ChatGPTの「プロジェクト」は、ファイルや指示、会話履歴をひとつの「AI用整理箱」にまとめる便利機能。 PDF・Excel・画像などのファイルをアップロードし、AIに自由に参照させたり、「優しい口調」などの指示を設定して統一感のある回答を得たり、過去のチャットをいつでも再開・参照できる。 この記事ではプロジェクトの仕組み、使い方、便利な活用例を分かりやすく解説する。

公式発表:Introducing ChatGPT Projects - OpenAI Blog

プロジェクトの仕組みを見る プロジェクト機能の仕組み 2025.07.27 エリンギ 同じプロジェクト内のチャット履歴 1,500文字まで 指示の追加 画像 構文 発表 表計 文書 ファイルを追加する 新しいチャット 自動 指定 自動 読込 不可 読込 自動 指定 or 別チャット間の文脈は引き継げない Plus:最大20コPro:最大40コ 全体最大10GB

【ChatGPTの「プロジェクト」ってどんなもの?】

出典:Projects in ChatGPT - OpenAI Help Center

ChatGPTのプロジェクトは大きな整理箱(フォルダ)のようなものの図

イメージとしては、大きな整理箱(フォルダー)を ChatGPT の中に作る機能。 この箱の中に 「資料」「ルール」「これまでの会話」をまとめて入れておくことで、あとから質問したときに AI が一部をすぐ取り出せるようになる。

【プロジェクトの使い方】

出典:How to create a project - OpenAI Help Center

プロジェクトを作る手順

ChatGPTのプロジェクトの作り方の手順を示した図
     
  1. サイドバー → 「新しいプロジェクトを作成」(Plusユーザーから表示される。無料ユーザーには表示されない)
  2.  
  3. プロジェクト名を入力 →「作成」
  4. これで、「プロジェクト(AI用の整理箱)」のできあがり!

    ③ChatGPTのプロジェクトを選択すると④プロジェクトの内容の見方図
     
  5. サイドバー → 作ったプロジェクト名を選ぶ
  6.  
  7. プロジェクトが開く
ファイルを追加の詳細 | 指示の追加の詳細 | チャット履歴の詳細 10GBまで ファイルを追加 PDF や Excel などの資料を入れておくポケット 冷蔵庫みたいなもの。ファイルを指定するとAIが取ってきてくれる(AIは勝手には取り出せない)。 1,500文字まで 指示の追加 「こんな口調で答えてね」などの基本ルールを伝える 看板みたいなもの。このプロジェクトで指示すると一番最初にこの指示が毎回入る チャット履歴 これまでにこのプロジェクト内で会話した内容の記録が残る 会話ノートみたいなもの。ただし、この内容や文脈は自動はもちろん指定してAIは持ってこれない 役割 補足 仕切り

1. ファイルを追加

出典:Uploading images and files in ChatGPT - OpenAI Help Center

ファイルを追加とは?

「ファイルを追加」とは、まるで冷蔵庫のような機能だ。ファイルを中に入れておけばAIに依頼して、いつでも参照できる。
ただし、指定しないと自動では見てくれないので注意が必要だ。
「ファイルを追加するは冷蔵庫のようなもの」エリンギAIとヤーコンの漫画

ファイルを追加の手順

ChatGPTのプロジェクトでのファイルを追加する手順を示した図
  1. プロジェクト画面で「ファイルを追加」
  2. PDF や Excel、画像などを選択してアップロード
  3. アップロード後、チャット上で「アップロード済みファイル一覧を教えて」などと訊く

ポイント

  • AIに使いたいときはチャット内でファイル名を指定して呼び出すだけ。
  • 漠然と「市場データが欲しい」と言っても、内部で検索して該当箇所を探してくれる。
  • 自動で読んでくれないので注意。必要なときに「このファイル見て」と声をかけると AI が開く。ファイルのプライバシー

利用シーン

サポートされる主なファイル形式(一例)

以下は OpenAI の公式ドキュメントで挙げられている代表的な拡張子。出典:File uploads FAQ - OpenAI Help Center

文書ファイル

  • PDF:.pdf
  • Word 文書:.doc / .docx
  • テキスト:.txt
  • Markdown:.md
  • リッチテキスト:.rtf
  • HTML:.html, .htm
  • OpenDocument Text:.odt

スプレッドシート

  • CSV:.csv
  • Excel:.xls / .xlsx
  • OpenDocument Spreadsheet:.ods
  • TSV:.tsv

プレゼンテーション

  • PowerPoint:.ppt / .pptx
  • OpenDocument Presentation:.odp

構造化データ/コード

  • JSON:.json
  • XML:.xml
  • YAML:.yaml / .yml
  • 各種ソースコード(Python .py、JavaScript .js、Java .java、C/C++ .c/.cpp など。いずれもテキストファイルとして読み込み可)

画像ファイル

  • JPEG:.jpg / .jpeg
  • PNG:.png
  • GIF:.gif
  • BMP:.bmp
  • SVG:.svg
  • TIFF:.tif / .tiff

ポイントまとめ

  • すべて「一般的な」拡張子 が対象。上記以外の珍しい形式でも、テキスト系であれば多くはそのまま扱える。
  • 非対応形式:.gdoc(Google ドキュメント)など。対応させるには PDF/DOCX 等にエクスポートする。
  • サイズ制限:1ファイルあたり最大512 MB、ドキュメント系は2Mトークン、スプレッドシート系は行数次第で約50 MBまで。詳細:File Uploads FAQ

これらを組み合わせることで、文章・表・図表・コード・画像などあらゆる資料をプロジェクトに集約し、AI に解析・要約・可視化させることができる。(全体最大10GB - Storage limits

2. 指示の追加

出典:Custom instructions in ChatGPT - OpenAI Help Center

指示の追加とは?

「指示の追加」とは、看板のようなものだ。
このプロジェクト内では、最初にここで追加した内容が最初のプロンプトとして自動で追加される。
「指示の追加は看板のようなもの」ヤーコンの命令にエリンギAIが自動で追加している漫画

プロジェクト全体に適用される基本的なプロンプト(指示内容)を設定できるのだ。

例えば、トーンや役割(例:常に"技術コンサルタント"として答えるなど)を事前に固定しておける。

指示を追加の手順

ポイント

  • 新しくチャットを始めると自動で先頭に入り、そのまま最後まで有効になる。
  • 途中で変更しても、開いているチャットには反映されず、次回以降の新規チャットから有効になる。指示の適用タイミング

利用シーン

3. チャット履歴

出典:Chat history & training - OpenAI Help Center

チャット履歴とは

そのプロジェクト内でこれまでにやり取りしたすべての会話ログを保存・一覧できる。

過去のチャットを再開したり、テンプレートとしてコピーしたり、検索したりできる。

チャット履歴の手順

  1. プロジェクト画面左の「チャット履歴」を開く
  2. 任意の過去チャットをクリックして内容を確認・再開
  3. 必要に応じてチャットをピン留め/名前変更/削除

ポイント

  • 進行中のチャットでは、そのチャット内のやり取りだけが文脈になる。
  • 別セッションの続きから話したいときは「履歴を再開」を使う。チャット管理方法

利用シーン

【まとめ】

ChatGPTのプロジェクトの機能関連図まとめ

プロジェクト機能 = "AI用の整理箱" プリント(ファイル)、ルール(指示)、会話ノート(履歴)を一か所にまとめておくことで、 知りたいときにサッと取り出し、同じルールで答えてもらえる ― そんな便利な仕組み。

プロジェクトを使うとどんないいことがある?

  1. 調べものが速くなる プリントをアップロード → 重要ポイントだけ要約してもらう → 時間短縮!
  2. 毎回の説明がそろう 「やさしい言葉で」とルールを貼れば、いつ聞いても同じトーンで答えてくれる。
  3. 宿題が整理しやすい 箱の中に科目ごとのチャットを作れば、「数学」「英語」など宿題ごとに会話を管理できる。

プランごとの制限:Plus最大20ファイル、Pro最大40ファイル、全体最大10GB - Projects storage limits