不乱蔦宏俊(銭ゲバ狸)の利益至上主義を考える【ブルーロック】

「適性試験(トライアウト)」の不乱蔦
TVアニメ「ブルーロック」エピソード25「適性試験(トライアウト)」の不乱蔦

この記事でわかること

  • 不乱蔦宏俊のプロフィールは?
  • 不乱蔦宏俊はどんな人?

【ぶらつたひろとし】

不乱蔦宏俊は利益最優先なJFU会長

絵心甚八に呆れる不乱蔦宏俊
TVアニメ「ブルーロック」エピソード24「時は来たり」で絵心甚八に呆れる不乱蔦宏俊

不乱蔦宏俊はJFU(日本フットボール連合)の会長で「青い監獄ブルーロックプロジェクト」の出資者だ。入社1年目の新人職員、帝襟アンリ(ていえり あんり)が企画・提案した「青い監獄計画ブルーロックプロジェクト」にGOサインを出した人物ではあるが、どちらかと言えば……というか、あからさまにアンリちゃんおよび青い監獄ブルーロック総指揮官の絵心甚八(えごじんぱち)の敵として描写されている。どんな人物なのだろうか。

【プロフィール】

これが不乱蔦宏俊のプロフィールだ!

不乱蔦宏俊のプロフィール
名前 不乱蔦宏俊(ぶらつたひろとし)
声優 島田敏
誕生日 11月7日
年齢 62歳
血液型 A型
地位 JFU会長

JFU(日本フットボール連合)の会長ということで、日本サッカー界のNo.1権力者である。だがサッカー大好き!という様子は全くなく、「サッカーは利益を生む道具」というスタンスを徹底的に貫いている。
そのため絵心甚八からは「銭ゲバ狸」と呼ばれることもある。

【不乱蔦の言葉①】

結局サッカーってビジネスだよ。ほっといても日本代表ってブランドでウチは儲かるんだしさー

出典:ブルーロック第1話「夢」

アンリちゃんに日本サッカーがW杯ベスト16止まりで停滞していると指摘されたときの返答だ。その後「改革なんかして儲かんなくなったらどーすんの?現状を惜しむ声も出ちゃうよー」と続けている。
勝てなくても人気有名人として選手たちが利益を生んでくれればそれでいいのだ。

【不乱蔦の言葉②】

うるせぇこの試合の興行ショーが最優先なんだよ!!

出典:ブルーロック第122話「ヘッドライナー」

青い監獄ブルーロックを潰すために召集した現U-20日本代表選手&新世代世界11傑しんせだいワールドベストイレブンの称号を持つ超人気選手 糸師冴(いとし さえ)に、敗色の気配が漂い出したときに放った言葉だ。
興行(収入)を最優先しつつ、どんな手を使ってでも青い監獄ブルーロックを破壊したい。そんな強い意志が宿っている。

【不乱蔦の言葉③】

青い監獄ブルーロックは日本サッカーの未来を創る。私の信じてきた道は開けた

出典:ブルーロック第150話「休暇」

青い監獄ブルーロックプロジェクト」が公にされ、全国で爆発的な人気を得たことで180度掌を返した不乱蔦の、インタビューでの回答だ。
「この人気は金になる!」そう確信した途端に最も憎んでいた対象でさえも称賛する。この徹底した信念はある意味清々しい。

【不乱蔦の言葉④】

いやぁ見直したよ絵心ちゃーん♪ヤバいねBLTV!クソ儲かりジャブジャブコンテンツじゃーん♪

出典:ブルーロック第209話「vs.ユーヴァース」

新英雄大戦ネオ・エゴイストリーグ開幕と同時にサービスを開始した、月額500円のサブスク動画配信アプリ「BLTV」が世界的に大ヒットを飛ばし、「青い監獄ブルーロックプロジェクト」が一気に収益化したことでご機嫌になった不乱蔦のセリフだ。
今まで何百億と赤字を出してきたであろう青い監獄ブルーロックを、よくぞここまで潰さず耐えてきたなと思うと、この喜びには共感できるものがある。

【不乱蔦の能力】

不乱蔦宏俊は意外と統率力がある

JFU(日本フットボール連合)の重役会議の場面では、絵心甚八とアンリちゃん以外は常に全員不乱蔦に賛同しており、不乱蔦の元で一致団結している。
勝敗や登録選手の強さにこだわらず、組織の利益を最優先して黒字経営を維持する…というのは、経営者としてある意味正しいし、大半がそれに賛同しているならそれはそれで悪ではないと言えるだろう。

【不乱蔦の不思議】

利益重視の不乱蔦会長が、なぜ3ケタ億円の投資を新人職員に許したのか……

最新技術を駆使した宿泊設備付きの巨大競技場を1から建設し、300人近い高校生に数日~数か月に渡って無償で衣食住を提供し、備品は全てオリジナルデザインの特注品、最新AIやホログラム技術を惜しげもなく使ったトレーニングシステムの制作・運用などなど……。少なく見積もっても初期投資に数百億かかりそうなうえに回収の見込みがほぼないプロジェクト、それが「青い監獄ブルーロックプロジェクト」だ。
おまけに企画立案者は入社1年にも満たない22歳の新人職員で、しかも不乱蔦会長を敵視して噛みついてくる相手である。普通に考えたら企画書を破り捨てておしまい!となりそうなものである。

いくらアンリちゃんの熱意のアタックにウンザリしたとしても、不乱蔦会長がそんな出費を許すだろうか。この点だけは本当に謎である。

【名前の由来】

不乱蔦宏俊の名前の由来はFIFA元会長のゼップ・ブラッターから

ゼップ・ブラッターは17年間もFIFA(国際サッカー連盟)の会長を務めた人物だ。大学では経済学を学び、サッカー以外のスポーツ組織や行政組織の幹部にも就任したことがあるという、ビジネス重視の運営者である。
……が、FIFAでは強引な利益拡大を目指し過ぎた所為か贈収賄(賄賂を贈ったり受け取ったりすること)や汚職の疑いをかけられ、8年間の資格停止処分が下されてしまった。「ブルーロック」の不乱蔦会長の由来としてはぴったりかもしれない。

【まとめ】

不乱蔦宏俊はサッカーに興味なしだが、ある意味優秀な経営者

悪だくみをする不乱蔦宏俊
TVアニメ「ブルーロック」エピソード25「適性試験(トライアウト)」で悪だくみをする不乱蔦宏俊-

JFU(日本フットボール連合)会長の不乱蔦宏俊にとって、最優先すべきは組織の黒字経営であり、サッカーの勝敗には一切興味がない。そんな人物が巨額の赤字を出すこと必至な「青い監獄ブルーロックプロジェクト」に何故GOサインを出したのかは「ブルーロック」最大の謎と言っても過言ではないだろう。
そして彼の経営者としての立場を考えると、「BLTV」が成功して本当に良かったね!と心から祝福したくなる。