この記事を読めば糸師冴のプロフィールと兄弟の絆が2分で理解できます

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この記事を読めば糸師冴のプロフィールと兄弟の絆が2分で理解できます
糸師冴は青い監獄には参加していない。
日本国籍の高校生ではあるのだが、ポジションがMF(ミッドフィルダー)だし活動拠点がスペインだからだ。しかし日本でも実力が評価されており、いずれ日本を世界一に導いてくれると期待されている。
どんな人物なのだろうか。
名前 | 糸師冴(いとし さえ) |
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アニメ声優 | 櫻井孝宏 |
出身地 | 神奈川県鎌倉市 |
誕生日 | 10月10日 |
年齢 | 18歳 |
血液型 | A型 |
身長 | 180cm |
地位 | 新世代世界11傑入り |
弟の凛の身長が186cmなので、凛よりも6cm低い。
誕生日は弟が9月9日で兄の冴が10月10日という、なんとなく絆を感じる。
青い監獄には参加していないが、青い監獄vsU-20日本代表の壮行試合に、U-20側の招待選手として参加していた。
冴の実力は「新世代世界11傑(新世代ワールドベストイレブン)」という肩書が物語っている。20歳以下のサッカー選手の中で、世界中でたった11人だけに贈られる称号だ。
▲ 目次に戻る幼い頃の冴と凛はいつも一緒にいるくらい仲が良く「兄ちゃんは死ぬまでお前の味方だからな」とまで言ってくれていた冴。
そんな兄を「兄ちゃん」と呼び慕い、常に傍にくっついて何でも相談していた凛。サッカーも兄に憧れて始めた。
「冴が世界No.1、凛が世界No.2のストライカーになる」それが2人の共通の夢になった。
だが、冴が世界一のストライカーになるためにスペイン「レ・アール」の下部組織へ行った後、2人の関係性に亀裂が入る出来事が起こる。
一時帰国した冴が、FWからMFに転向していたのだ。
「これからは俺(冴)がMF、お前(凛)が世界一のストライカーになろう」という冴の提案を凛は全否定。
「嫌だよそんなの…!俺は世界一のストライカーの弟だ…!そんな兄ちゃん見たくない…!」
弟のこの言葉は冴にとっては世界を知らないからこそ言える幼稚な言葉であり、己の苦悩を一蹴されるに等しい言葉だった。
直後に2人はお互いの夢を賭けて1on1で勝負をし、凛が完敗。
「俺(冴)の人生にもうお前(凛)はいらない」と言い残して去って行ってしまったのだ。
凛は抑えきれない破壊衝動で頻繁におもちゃを壊し、幼稚園では同級生の遊びを台無しにし、公園の鳩を体で圧し潰して殺そうとジャングルジムからダイブするなど、両親にとっては意味不明かつ自分の養育方針が不安になる子供だった。
両親に持て余されていると知った凛に寄り添い、全てを受け入れて守ってくれたのが冴だ。
凛にとって、冴だけが心を許せる唯一の存在だったのである。
ちなみに冴は実家からスペインに塩こんぶを送ってもらったり、ちびまる子ちゃんを見て実家を思い出すなど、両親との仲も良好で実家が好きな様子だ。
▲ 目次に戻る収録巻 | できごと |
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漫画ブルーロック31巻第271話 | 凛と冴幼稚園時代。日常的な破壊衝動を抑えきれず悩む凛に冴が「兄ちゃんは死ぬまでお前の味方だからな」と言ったのはこのときだ |
漫画ブルーロック15巻第123話 | 冴8歳、凛6歳。ストライカーとして活躍する冴の姿に魅せられた凛が練習試合に乱入。弟にストライカーの資質を見出した冴が凛をサッカーに誘う。2人のストライカーとしての夢が始まった |
漫画ブルーロック15巻第124話 | 冴13歳、凛11歳。冴がスペイン「レ・アール」の下部組織に入るために旅立つ |
小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 千切・玲王・凛 | 兄ちゃんがスペインにいる間の凛の日常が明かされている。スプラッター映画でストレス解消をしていた |
漫画ブルーロック15巻第125話 | 冴17歳、凛15歳。冴が一時帰国。MFへ転向した兄を認められない凛が猛反発し、2人の仲が決裂。「俺(冴)の人生にもうお前(凛)はいらない」と、冴が凛を見限る |
ANOTHERブルーロック -EPISODE表参道- | 凛15歳。青い監獄に入寮する直前。冴が自分が出場する国立競技場での凱旋試合のチケットを凛に郵送してくる。反発しつつも凛は観戦しにいく |
- | 冴18歳、凛16歳。兄への深い憎悪を抱いたまま、凛が青い監獄へ入寮する |
漫画ブルーロック1巻第4話 | 冴18歳、凛16歳。日本のストライカーを完全に見限っていた冴が「青い監獄プロジェクト」に興味を抱く |
漫画ブルーロック11巻94話 | 冴18歳、凛16歳。青い監獄とU-20日本代表の壮行試合が決定し、この試合に冴が召集されたことを凛が聞かされる |
漫画ブルーロック13巻112話 | 冴18歳、凛16歳。壮行試合のスタジアムで兄弟が久々の再会。しかし冴は凛を一切無視 |
漫画ブルーロック17巻148話 | 冴18歳、凛16歳。試合終了後、久々に話しかけてくれた冴に「俺が見誤ってたよ」と言われ悦びが隠しきれない凛だったが、「日本のサッカーを変えるのは潔世一かもしれない」と言われ闇落ち。潔に激しい怨恨を抱く |
「兄ちゃんは死ぬまでお前の味方」と言っていたのが一転、「俺の人生にもうお前はいらない」と言われてしまったら、それまでの思慕の気持ちが反転して当然だ。
しかしその出来事のあとで冴が、凛に自分の試合のチケットを送っていることから、完全に見限ったわけではないことが分かる。今でも自分の方向転換を弟に認めてほしい気持ちはあるのだ。
とはいえ、感情的にも経験知的にも上位にいる兄に対して、兄の一挙手一投足に振り回される弟のフラストレーションは相当なものがあるだろう。弟は現在、完全なる破壊獣になってしまっている。
▲ 目次に戻る「青い監獄プロジェクト」に興味を持ってスペインへの帰還を取りやめた冴が、U-20日本代表チームに参加する可能性はゼロではない。
そのときは冴がかつて希望した通りに、冴がMF、凛がFWとして共闘することになるだろう。……凛が全否定&全拒否しない限りは。
破壊衝動のある問題児な弟を一身に守ってきた冴だが、冴にとっては家族が大事という気持ちとサッカーへの熱い思いは別であり、サッカーを介した弟は優秀なストライカーになる素質はあるが「冴の全て」ではない。
対して凛にとっては「世界一のストライカーになる兄」が「凛の全てで唯一」だったため、ストライカーになる夢を捨てた冴は凛の中で絶許の裏切り者になってしまった。
いつか2人が和解する未来を願わずにはいられない。
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