【王家の紋章】1巻主要キャラ一覧!メンフィスとライアンを深掘る

王家の紋章1巻主要キャラ一覧

更新: by イラレブック

この記事でわかること

  • ・王家のはじまりはどんな内容だった?
  • ・1巻に登場する10人のキャラクター詳細
  • ・メンフィスがまだキャロルに恋していない初期設定
  • ・2巻以降でリストラされてしまったキャラの秘密

【王家の紋章】

王家の紋章」は1976年10月号から連載しているレジェンド少女漫画

王家の紋章1巻と最新70巻の表紙
王家の紋章1巻と最新70巻の表紙

王家の紋章」は秋田書店発行の雑誌「月刊プリンセス」で1976年10月号から連載している大河ロマン漫画だ。2025年6月時点で70巻まで発行されており、今なお同誌で連載中である。
連載開始からもうすぐ50年を迎える本作。そろそろ「そういえばはじまりはどんなだったっけ…?」と思い出せない方もいるのではないだろうか?

そこで今回は、記念すべき第1巻の主要登場人物の設定やプロフィールを詳しくまとめてみた。中には2巻以降でリストラされてしまった哀しきキャラも存在する……

なお、本作のあらすじを先に読みたい方は下記の記事をご参照いただきたい。

【王家の紋章】完結しない?プリンセス最新話情報2023

【登場人物一覧】

「王家の紋章」1巻の主要登場人物は10人!

1巻の登場人物はとてもスッキリしていて、古代エジプトのキャラはメンフィスとアイシスのみ。ミエーヌもカプター大神官もまだ登場しない。

キャロル・リード

キャロル・リード

主人公

初登場の丸サングラスがなつかしい

本作の主人公でアメリカ出身。大好きな考古学を学ぶためにエジプトへ留学し、カイロ学園高等部に入学した。お目付け役として1つ上の兄、ロディも一緒に付いてきている。
父はアメリカの大企業の経営者で大富豪、2人いる兄はキャロルを溺愛し、優しくてキレイな母に世話好きのばぁやまでいるというキラキラのお嬢様ヒロインだ。
性格もまさに少女漫画のパーフェクトヒロイン然としており、好奇心旺盛で元気いっぱい!だけどちょっぴりドジでおちゃめ。そして差別意識のない優しさを持ち動物にも好かれ、恋には初心(うぶ)で王子様を夢見るロマンチスト💖という具合である。

キャロルは少女漫画黎明期のヒロインのお手本的存在として、登場してから今までずっと、多くの少女たちに夢を見せてくれているのだ。実は王家の紋章の原点となった作品「まぼろしの花嫁」でも、似たような性格のヒロインが登場している。

ジミー

ジミー

キャロルのボーイフレンド

ちょっと残念なボーイフレンド

カイロ学園で考古学の教鞭をとるブラウン教授の孫。留学してきたキャロルに恋をした。
元々かなり異性にモテるタイプだった所為か、振られる可能性などみじんも考えずに初手からキャロルを夜の砂漠に連れ出し、抱きしめてプロポーズするなどグイグイくる。

しかし少々傲慢さや軽薄さが過ぎるところがあり、「おい、今度のパーティーにはぼくと行くんだぞ。もてないやつ(キャロルのこと)はぼくが面倒みてやらなきゃ」とか、「ぼくは美人はニガ手だ。キャロルのほうがよい」など失礼な発言も多い。
そして今後のキャロルの運命を知る読者たちは、彼のことをちょっと哀れな失恋ボーイとして温かく見守ってしまうのである。

ブラウン教授

ブラウン教授

ジミーの祖父

早口になるタイプの考古学オタク

カイロ学園高等部で考古学を教える教授。考古学が大好きすぎて、古代の遺跡や遺品のこととなると大興奮で叫んではしゃいで早口になる。なんというか、典型的なオタク気質のウザかわいさが炸裂したシニアである。
なお、自分と同等の情熱で考古学研究に打ち込んでいるキャロルを一番弟子と呼んでかわいがっている他、誰もが「鬼」と恐れる冷血社長のライアン(キャロルの兄)に対しても、まったく恐れる事なく嬉々として考古学の発見を伝えに駆け寄っていく。

彼の考古学愛はナイルの流れのように永遠にブレないのだ。

アイシス

アイシス

ファラオの姉

1000%メンフィスオンリー

古代エジプトのファラオ、メンフィス王の姉。墓(ピラミッド)を暴かれたのが原因で現代に蘇り、弟のミイラを取り戻すために呪術で生前の姿を手に入れた。
3千年後の超未来な文明や町並みを見ても何1つ驚くことなく……というか眼中になく、ひたすらに弟のミイラのために一心不乱で奔走する。「同担拒否過激派・火力MAX」な彼女は、少しでも墓を暴くのに関与した人間を迷わず粛清していくのだ。

しかし唯一、キャロルの兄で敏腕社長のライアンだけは苦手で「ライアンはきれもの……ゆだんがならぬ男」と苦悩していた。アイシス本人とて、自在に時空移動をするし動物を意のままに操れる超凄腕の呪術師なので、実力的には勝るとも劣らない気はしなくもない。

メンフィス

メンフィス

ファラオ

キャロルを求めないのは1巻だけ!

古代エジプトの若きファラオ。本作のメインヒーローではあるが、コミックス1巻でだけは完全にホラーな脇役と化しており、キャロルへの恋心はゼロ。せいぜい髪の色に若干の興味を示すくらいであった。
なので2巻での再会時にはキャロルの記憶をほぼなくしており、「月刊プリンセル2021年10月号」の付録になった「王家の紋章00巻」に収録されたエピソードに至っては、1巻での出会いは完全になかったことにされている。

全巻で唯一の「キャロルに恋していないメンフィス」を、今こそぜひ振り返ってみていただきたい。

ライアン・リード

ライアン・リード

キャロルの兄(長男)

アイシスの弟愛に匹敵する妹ラバー

リード家の長男でキャロルの兄。「キャロルがいるから女はいらん」という理由で独身を貫く、激しすぎる妹好きだ。家族全員から愛されているキャロルではあるが、ライアンの愛情だけ群を抜いて激しい。もはや「弟しか愛せない」状態のアイシスに匹敵するほどの執着である。
おまけに家族で唯一の黒髪で、顔立ちも父母よりメンフィスに似ていることから「ライアンがメンフィスの生まれ変わりでは……」という噂が、読者の間で当初から囁かれていた。

今読み返してみても「アイシスがどうにもライアンを殺しきれない」、「王家の前身となった作品では現代に戻ったヒロインが転生したヒーローと結ばれる」、「アイシスから『ライアンの一番愛しているキャロル』と言われる」などの理由で、その噂は完全には否定できない定説になっている。ついでに言うと常にタバコを手放さないヘビースモーカーである。現代では許されない場所でもスパスパ吸いまくりだ。

ロディ・リード

ロディ・リード

キャロルの兄(次男)

キャロルに激甘な兄

リード家の次男でキャロルの兄。ライアンと同じく、ロディもキャロルのことを溺愛していて、キャロルのエジプト留学に同行している。ただロディのほうはライアンと違い、兄妹愛の範囲を超えていない様子に見える。髪質や顔立ちもキャロルとよく似ており、完全に兄妹にしか見えないからかもしれない。
だが、その所為なのかライアンのインパクトが強すぎる所為なのか、ロディの存在は徐々に薄れていき、あろうことか2巻以降は存在を抹消されてしまうのだ。作品からのリストラである。古代エジプトにタイムスリップしたキャロルも、ライアン登場以降はロディ兄さんのことを一度も思い出さない。ひどい&悲しい。

キャロルの父

キャロルの父

キャロルの父

アイシスの報復リスト筆頭

キャロルの父で、アメリカの大企業リード・コンツェルンの経営者。エジプト留学を希望する娘のためにエジプトに豪邸を用意し、砂漠の遺跡発掘調査に多額の出資をするほど娘を溺愛している。
多忙な身ながら月に1度はエジプトの娘の元を訪れている様子だが、メンフィスの墓を暴いて柩を持ち出した責任者としてアイシスの恨みを買い、アイシスが放ったコブラに噛まれてしまった。

キャロルの母

キャロルの母

キャロルの母

子どもたちを愛するセレブ妻

キャロルの母。お嬢様育ちらしい様子の上品な身なりをしているが、どことなくキャロルに似た雰囲気を持っている。
普段は夫やライアンと共にアメリカで暮らしているが、キャロルと夫がコブラに噛まれてからはエジプトに移り住み、つきっきりで娘の看病をしている。

ばあや

ばあや

リード家のハウスキーパー

何でも世話を焼いてくれるばあや

エジプトに留学したキャロルの世話を任されている、住み込みのハウスキーパー。おはようからおやすみまでキャロルの世話を焼いて回り、立派なレディに育てるためだと説教を繰り返している。
一切の家事と起床の声掛けをしてくれるばあやのいる生活。心からうらやましい。

【まとめ】

「王家の紋章」の1巻ではメンフィスは恋に落ちる前!そしてリストラされるロディ……

ストーリーが進むに従って、古代にも現代にも覚えきれぬほどのキャラが登場する本作だが、1巻の時点ではそのうちの10人しか出てこない。物語の序盤としてはとても分かりやすい構図になっている。
しかしそんな少人数の中からキャロルの兄、ロディは存在を抹消されていくのだ。あまりにも長男のライアンの存在感が強すぎるが故に……。

登場当初から「ライアン=メンフィスの生まれ変わり説」まで出てくるほどキャロルを溺愛する兄ライアンと、メンフィスのためなら全てを殺す姉アイシス。彼らの暴走 + 2巻以降でキャロルへの気持ちを爆発させるメンフィスが、今後の物語を引っ張っていくことになる。ぜひこの機会に1巻から読み直してみていただきたい。今読んでも変わらず面白いし、新たな気付きもあることだろう。

そして最新70巻では、ネバメンが再び物語を大きく動かす展開になっている。初期からのキャラクターがどのように成長し、物語にどう関わっていくのか、ぜひ追いかけていただきたい。