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ワンダーランドのキャストとあらすじ!Netflix映画ネタバレなしレビュー

更新：2024年8月6日(火) タイトルとおすすめリンク修正 by イラレブック

この記事でわかること

・映画「ワンダーランド」のあらすじは？

・「ワンダーランド」には誰が出演してる？

・「ワンダーランド」は面白い？感想は？

この記事を読むと映画「ワンダーランドあなたに逢いたくて」のあらすじ、出演俳優が分かる他、観るべき？の判断の材料になります

ワンダーランドとは
あらすじ
世界観への感想
ストーリーへの感想
主な登場人物
まとめ
作品詳細
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イラレブックとは

正式名称は「ワンダーランド　あなたに逢いたくて」原題は「Wonderland」

「ワンダーランド　あなたに逢いたくて」は動画配信サービス「Netflix」で2024年7月26日（金）から独占配信されている韓国映画だ。日本でも有名な韓国俳優が多数登場している。
例を挙げると主人公の1人は「パラサイト　半地下の家族」で主人公一家の長男を演じたチェ・ウシク。他にも2022年に青龍映画賞（韓国のアカデミー賞のようなもの）で主演女優賞を獲得したタン・ウェイなどが出演している。

普段あまり韓国映画やドラマを観ない人でも「なんとなく顔を見たことがあるな…」と感じるだろう。

「ワンダーランド」は、死者の記憶を持つAIを中心に据えた人間ドラマ

映画「ワンダーランドあなたに逢いたくて」で故人の記録をAIに読み込ませているシーンカット

タイトルになっている「ワンダーランド」というのが、「死者および植物状態になった人間の、健常時の記憶と姿を元に生成したAIアバターとの通話サービス」の名称なのだ。

舞台は近未来の韓国。
もう話せなくなった最愛の人やペットと、ビデオ通話を通じて半永久的に「限りなく本物に近いリアルタイムの会話」ができるようになった世界で、「ワンダーランド」のサービスを利用する顧客たちと、その運営会社のスタッフたちが作品の主役だ。

ある者は完全にのめり込んで、追加課金コンテンツに身の丈に合わない金額を注ぎ込み、またある者は現実と仮想空間とのギャップに苦しむ……。

映画「ワンダーランド」は、「残された者たち」がAIアバターを通じて自分と向き合うオムニバスドラマなのだ。

登場人物たちへの感情移入はしにくかったが、将来ありそうと思わせてくれる

映画「ワンダーランドあなたに逢いたくて」で故人の記憶から生成されたAIデータが活動している様子を描いたシーンカット

「愛する人はもうこの世にいない」というのを利用者が認識していながらも、そのAIアバターとの日常生活を長期に渡って笑顔で続ける…というシチュエーションが個人的には想像ができず、受け入れられなかった。
私は10年近く前に老衰で亡くした飼い猫のことすら、思い出したり動画を観るだけで今でも泣いてしまうのだ。「完全に本物そっくりで、リアルタイムに喋って動く映像」なんて見たら何年経っても笑顔で会話はできそうにないし、まして「これただの人工物じゃん、偽物め！」という怒りまで湧いてきそうな気がする。
それに喋れても触れないなんて生殺しもいいところだし、夢の中で会える思い出の中の相手なら本物だと思えても、企業のサービスとして他人に作られたAIが、愛する相手を模倣して動くのは許容できそうにない。

ただ現在も既に「AI故人サービス」は存在しているし、実在する有名人のAIと会話できるサービスも存在している。
なのでこの作品は、「実際今後、こんなふうに技術が拡大されていくんだろうな…」という未来を感じさせてくれた。

実際にあるAI故人サービス（株式会社アイキューキャピタル）

「これはないだろ…」というとんでも展開と、若干の消化不良感

映画「ワンダーランドあなたに逢いたくて」で生成されたばかりのAIデータを確認する主人公たちのシーンカット

複数の登場人物のストーリーが、オムニバス形式で次々に場面を変えて進行するせいで、それぞれの心情や背景を、どれも深掘りしきれていないように感じた。そのため、ラストまで観ても「結局どういうこと？」とか「あれはどうなったの？」みたいなモヤモヤが残った。

それと物語終盤に佳境となる事件が起こるのだが、「いやいやそれはないでしょ」という展開の連続で、一気にB級SFサスペンスみたいになってしまったのが残念だった。
「AIは感情を持てるか」みたいな部分より、もっと生身の人間の心情や生活を丁寧に描く静かな作品にしても良かったんじゃないかな…というのが正直な感想だ。

キャスト：「ワンダーランド」の利用者は他にも多数登場するが、ストーリーの主軸となるのは下記の8人

役柄名	俳優名	説明
ヘリ	チョン・ユミ	AI故人サービス「ワンダーランド」の創始者と思しき人物。現在はヒョンスと共に顧客の様子を見に行ったり、要望や意見を聞いたりしながら、サービスの動向を見守っている。
キム・ヒョンス	チェ・ウシク	AI故人サービス「ワンダーランド」の開発・運営に関わるスタッフで、ヘリの後輩。顧客訪問の他、故人のAIデータ生成にも関わっている。お調子者の後輩に見えるが優秀な人物だ。
ソンジュン	コン・ユ	AI故人サービス「ワンダーランド」の開発・運営に関わるスタッフで、主にAI化された故人データの保守担当。生成されたAIアバターへのカウンセリングを行って、記憶や情緒の安定化を努めることもある。
バイ・リー	タン・ウェイ	長く入院をしていて、自分の余命が短いことを予感している女性。後に残される幼い娘ジアのため、母とも相談して自身のAIデータ生成を「ワンダーランド」に依頼する。
バイ・ジア	女家院	リーの娘。母親は外国に長期出張に出ていると信じている。母に会えないことを寂しく思っており、最近はふさぎこみがちで口数も少なくなっている。
ジアの祖母	ニーナパウ	リーの母でジアの祖母。娘の容態を把握しており、残されるジアの身を案じている。娘のリーから「ワンダーランド」の利用について相談を受け、了承はしたものの複雑な想いを抱えている。
ジョンイン	ペ・スジ	キャビンアテンダントとして働く女性。テジュとは恋人同士で、ラブラブのまま長年付き合い続けている。朝に弱いので恋人のモーニングコールを頼りにしているようだ
テジュ	パク・ボゴム	ジョンインの恋人。ジョンインと同じ航空会社に勤めていたが、現在は離れた場所で生活している。明るく朗らかな性格で、いつでもジョンインを笑顔で励ます

他の登場人物も含めて、それぞれが「ワンダーランド」に対して異なる感情を抱いているため、様々な角度から社会における「ワンダーランド」の立ち位置を眺められるのが面白い。
私が最も共感を抱いたのはジアの祖母だったが、観る人によって感情移入できる相手は変わってくると思う。

映画「ワンダーランド」は来るべき近い未来を垣間見せてくれる韓国映画。過激な描写がないので全年齢安心して観られる

映画「ワンダーランドあなたに逢いたくて」で、離れた場所にいる恋人とビデオ通話を楽しむジョンインのシーンカット

AIによる故人生成サービス「ワンダーランド」。この映画はそのサービスを利用する数々の顧客たちと、サービスを提供する側、それぞれの葛藤や日常を描いたオムニバスストーリーだ。
約2時間という短い時間のなかに、多様な意見を持った大勢の人々が出てくるため、若干1つ1つの掘り下げが足りないと感じる部分が正直あった。もしかしたら連続ドラマとして各エピソードを分けて作った方が良かったのでは？とも思った。

しかし決してつまらない映画ではないし大筋のストーリーも分かりやすい。性描写や残酷表現もないので年齢問わず安心して見ることができるのも良いポイントだ。

夏休みや眠れない夜に観るのにちょうど良い映画だろう。

「ワンダーランド」情報まとめ

【作品概要】
項目	詳細
日本語タイトル	ワンダーランド　あなたに逢いたくて
原題	Wonderland
配信サイト	Netfrix
公式サイト	こちら
配信開始日	2024年7月26日（金）
監督・脚本	キム・テヨン
再生時間	1時間55分

最近は劇場版でなく、はじめからNetfrixやアマゾンプライムビデオといった動画配信サービスで初公開する映画も増えてきている。
会員登録さえしていれば公開初日に自宅ですぐに観られるこれも、数年前までは考えられなかった未来のサービスと言えるだろう。

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著者：イラレブック/1977年生まれ、大阪府出身。2019年8月から自作のAdobe Illustrator製の画像で野菜から最新ゲームまで様々な情報の発信を開始。野菜や果物から映画やゲームまで、さまざまなトピックをカバーしています。

正式名称は「ワンダーランド あなたに逢いたくて」原題は「Wonderland」