吉良涼介は記念すべき「ブルーロック」連載第1回のカラーページに登場していた。主人公の潔世一と背中合わせで立っており、まるで潔が光、吉良くんが影のような配置になっている。
だが、意味深なポジションに居たというのに、吉良くんは登場からわずか2話で消えていった。「青い監獄」に入寮することすら叶わず退場となったのだ。
今後復活する可能性はあるのだろうか?
そして、吉良くんの実力は如何ほどだったのだろうか。
更新: by イラレブック
この記事を読むと吉良涼介の世間からの評価と復活の可能性を知ることができます
吉良涼介は記念すべき「ブルーロック」連載第1回のカラーページに登場していた。主人公の潔世一と背中合わせで立っており、まるで潔が光、吉良くんが影のような配置になっている。
だが、意味深なポジションに居たというのに、吉良くんは登場からわずか2話で消えていった。「青い監獄」に入寮することすら叶わず退場となったのだ。
今後復活する可能性はあるのだろうか?
そして、吉良くんの実力は如何ほどだったのだろうか。
名前 | 吉良涼介(きら りょうすけ) |
アニメ声優 | 鈴村健一 |
出身地 | 東京 |
誕生日 | 5月23日 |
年齢 | 17歳 |
身長 | 181cm |
血液型 | O型 |
通り名 | 日本サッカー界の宝 |
入寮テスト結果 | 脱落 |
全国高校サッカー選手権大会の「埼玉県大会決勝」という、関東ではあるものの地方大会だというのに、巨大なカメラやマイクを手にした10人以上の記者が吉良くんを取り囲み、
「全国大会出場は通過点だと思いますが U-18代表の飛び級召集への意気込みは?」
などと聞いていた。大変な期待のされようである。
「小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 潔・凪・蜂楽」の中にある記述なのだが、吉良涼介のプレイを見た絵心さんは「世界一のストライカー候補」として吉良涼介に「文句なし」の評価を付けている。
『みごとなカウンターサッカーで、ギラつくようなシュートを決めた』、『ディフェンスを蹴散らしてシュートを決めた、これぞストライカーというプレー』
と吉良くんのシュートシーンを称賛し、なんの懸念も疑問も抱かず、全国で300人しか指名されない強化指定選手にチョイスしたのだ。
このエピソードだけで、吉良くんの実力が量れるというものだろう。
一方で、絵心さんから潔世一への評価は『日本サッカーが殺して、誰にも見つけられないまま死んでく人間』というものだった。そして、そんな人間だからこそ『青い監獄の宝になる』と言っている。
吉良涼介が「現代日本の宝」なら潔世一は「絵心甚八が作る新しい日本の宝候補」……。吉良くんが光のストライカーなら潔は闇のストライカーみたいな立ち位置だったのだ。
「強化指定選手」として青い監獄に招聘された選手たちの多くが真っ先に目を向けたのは「洗膿のエース大川」、「高校No.1高身長の石狩」、「青森のメッシ西岡」、そして「日本の宝 吉良涼介」の4人だ。この4人が有名高校生ストライカーの筆頭と言っても過言ではない。
青い監獄に来る前から表舞台で活躍していた選手は、既に承認欲求やストライカーとしての渇望が満たされていたため、ハングリー精神が育たなかったということだろうか。難しい話だ。
入寮時の順位付けで、同じチームになった12人のメンバー中1位の評価を得ていたのが吉良くんだ。入寮テスト開始時のチーム内順位は以下のとおり。
順位 | 名前 |
---|---|
1位 | 吉良 涼介 |
2位 | 蜂楽 廻 |
3位 | 國神 錬介 |
4位 | 千切 豹馬 |
5位 | 久遠 渉 |
6位 | 雷市 陣吾 |
7位 | 今村 遊大 |
8位 | 我牙丸 吟 |
9位 | 成早 朝日 |
10位 | 伊右衛門 送人 |
11位 | 潔 世一 |
12位 | 五十嵐 栗夢 |
「ブルーロック」の漫画を5巻まで読むか、またはアニメ一期を観たことがある方なら、2位~4位の面子を見るだけで、1位のすごさが分かるだろう。天才ドリブラー蜂楽より、吉良くんの方が絵心さんからの初期評価は高かったのだ。
入寮テストは全25チームでそれぞれ行われていた。そして吉良くんと同じ棟の他チームを見てみると、どうやら順当にチーム内の最下位メンバーが脱落している様子だった。
だがそんな中で潔だけが「世界一になりに来ているんだから一番強い奴を潰す」というエゴに目覚めてしまったのだ。
その結果、最下位(イガグリ)を蹴落とすチャンスを棒に振り、自らを窮地に追い込んでまで強者を倒そうとした潔の心意気に蜂楽が呼応。2人で協力して吉良くんを脱落させることとなった。
もしあの場にいたのが潔ではなく別の誰かだったら、そのままイガグリを脱落させて吉良くんは難なく入寮テストをパスしていたことだろう。
吉良涼介が再び「世界一のストライカー」を目指すライバルとして立ち塞がることは、恐らくない。何故なら「青い監獄で敗れ帰る奴はこの先一生 日本代表に入る権利を失う」と、絵心さんがはっきり名言しているからだ。
絵心さんが日本フットボール連合で日本代表メンバーの決定権を持ち続けている限り、吉良くんに代表入りのチャンスはない。
あるとしたら絵心さんの指揮下にない、法一 保守監督率いるU-20日本代表に召集され、単行本13巻から始まる「青い監獄11傑vsU-20日本代表壮行試合」に敵として現れる…という展開だったのだが、そんな場面はなかった。
しかし、青い監獄計画が進行している間、世間では「全国高校サッカー選手権大会」が開催されていたわけで、全国の強敵ストライカーが軒並み青い監獄に招聘されている状況では、吉良くん率いる松風国王高校は相当良い成績を修めたのではないだろうか。
その評価を持って海外に渡り、「日本の至宝糸師冴」のように海外2部リーグで活躍すれば……絵心さんがコントロールできない別ルートからプロ選手になれる可能性はゼロではない……と思う。
「日本サッカー界の宝」として全国的に有名人だった高校生ストライカー吉良涼介。しかし青い監獄に招聘されたその日のうちに、同室になった潔世一によって蹴落とされ、日本代表に入る資格を失ってしまった。
絵心甚八の権力が届かない海外リーグに行けばプロサッカー選手として活躍できる可能性はまだゼロではないが、日本で「宝」としてもてはやされる立場に満足し、日本サッカーのチームプレーを尊敬していると言っていた彼が海外へ渡ってまでサッカーを続けるとは思えない。おそらく二度と出番がないまま消えていくだろう。
さわやか好青年な吉良くんならどんな分野でも上手くいきそうではあるが、サッカーを続けていてくれたらいいな、と思ってしまう。とりあえず幸せでいてくれますように。