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國神錬介は第1話の表紙からずっといる、筋肉ストライカー

國神錬介は記念すべき「ブルーロック」連載第1回のカラーページからずっと登場し続けている、屈強な身体でインパクトを与えてくるストライカーだ。登場当初からヒーローを目指して、正義感溢れる活躍を見せていたのだが……、その正義感が災いして二次セレクションからいばらの道を歩み、闇落ちしてしまった。
元チームZの面々から「強い」と認められていた彼の軌跡を追ってみた。
これが國神錬介(くにがみ れんすけ)のプロフィールだ!
國神は入寮テストの頃から主人公の潔世一と同室だったため、第1話からずっと出番があり、試合での活躍も多く描かれている。
國神の詳しいプロフィールは「ブルーロック キャラクターブック EGOIST BIBLE」で見ることができるので、國神が気になる方はキャラクターブックを購入しよう。
プロフィールからはノーマルな好青年らしさと己の肉体への自信が窺える。
國神錬介は入寮テストを291位で開始!
「強化指定選手」として全国から集められた300人のストライカーを12人×25チームに分け、各チームから1人の脱落者を決めるのが「入寮テスト」だ。國神の初期順位は291位。チーム内では12人中3位の評価だ。
突然始まった不可解なテストにも関わらず「正々堂々」を主張し、直後に卑怯にもその隙を狙ったイガグリから顔面にボールを当てられてキレていた。直情型のヒーローだ。
國神の一次セレクション突破順位は268位!
一次セレクション第一試合は5チーム総当たりで各チーム4試合戦うことになるのだが、國神は初戦で潔のアシストを受けてチーム内初ゴールを決めた。その後第2、3試合は得点がなかったが、最終試合のチームV戦では長距離無回転シュートを含む2ゴールでチーム内最多得点を決めている。
1stステージは50位で通過した國神だが、その後ストレート脱落……
千切とタッグを組んだあと、凪に置いて行かれて絶望の淵にいた玲王に声をかけて仲間にしたのだが……。3rdステージでの初試合で潔、凪、馬狼に挑んで敗退。落ちた先の2vs2マッチングで士道&イガグリに敗けて最短ルートで脱落した。
二次セレクションでの脱落は國神の人生最大の絶望
まさか自分がこんなところで脱落するとは夢にも思っていなかっただろう。一次セレクションのチーム内では強者ポジションだったし、個人での得点力もあった。しかしまさか2vs2で士道に当たるなんて運が悪過ぎた。ついでにイガグリだ。國神は入寮テストでもイガグリの卑怯さで被害を被っている。「正々堂々」がモットーの國神と「ずる賢さ(マリーシア)」がモットーのイガグリは相性が最悪のようだ。
脱落した國神が見つけたのは敗者復活の扉……
脱落した國上はEXITの道の先に「WILD CARD」と書かれた扉を見つけた。敗者復活の扉だ。一縷の望みに賭けて、彼はその扉へと駆け込んでいく。これが12巻第94話「時は来たり」のラストエピソードだ。
ここから國神は闇へと潜り、18巻まで一切出番がなくなる。特にアニメでは「敗者復活」の存在が完全にカットされているため、國神は1期で完全に脱落者扱いとなっている。そしてアニメ二期はU-20日本代表との壮行試合編なので國神の出番は一切ないだろう。
U-20日本代表との戦いが終わった後も、國神はきっと極秘洗脳中…
U-20日本代表との戦いが終わった直後、青い監獄のメンバーたちは入寮後初めて外出を許され、しばしの里帰りを満喫した。……が、ここにも國神は登場しない。恐らくだが、國神だけは里帰りを許されず、洗脳&肉体改造を続けられていたと思われる。洗脳と過酷な肉体改造で闇落ちした状態を家族に見られたら、確実に青い監獄プロジェクトが訴えられて社会問題に発展しそうだからだ。
敗者復活で生還できるのはたった1人!しかも世界一になるのは諦めさせられる事に……
敗者復活戦の内容は、現世界一のストライカーノエル・ノアと同じ肉体を創るための実験だった。単行本19巻第166話「器」で明らかになる内容だ。さらにその後、敗者復活枠の生き残りは「世界一のストライカーを生むための当て馬」であり「エゴを捨てろ」とまで言われてしまう。酷い話だ。
ノエル・ノアを世界一のエゴイストとして紹介した絵心甚八なのに、前途有望な高校生をノエル・ノアの肉体に改造した挙句、エゴだけは捨てろと言うなんて、恐ろしく非道な扱いである。國神にはどうか負けずにエゴを蘇らせて光のヒーローに戻ってほしいものである。
新英雄大戦で國神はノエル・ノアのいるドイツチームに強制参加
ノエル・ノアと同じ肉体を作るための実験体になった國神は、ノエル・ノアのいるドイツ「バスタード・ミュンヘン」へと強制的に参加させられた。12巻で表舞台を去ってから6巻ぶりに18巻で復活したのだ。……しかし、復活した國神は完全に闇落ちしていた。肉体改造はまだいいとして「エゴを捨てろ」「当て馬になれ」と言って精神を破壊する必要はあったのだろうか。
ノエル・ノアは完全合理主義でマシーンのようなストイックさと冷静さを持つ人物だが、同時に「味方にアシストして1-0で勝つより 俺がハットトリック決めて3-4で負ける方が気持ちいい」と言い放つほどのエゴイストでもあるのに。
何にせよ、ほぼパーフェクトな肉体を手に入れた國神は全試合スタメン出場してしっかりと成果を収め、ラスト1試合を残して入札年俸5,000万円でTOP10入りしている。生き残りは確実だ。
「エピソード凪」での國神は1巻第1話から登場、劇場版でも序盤から登場
エピ凪での國神は「強化指定選手」として選ばれた300人のストライカーたちが青い監獄に参加するシーンに最初から登場している。とはいえ國神と凪は潔がいないところでの接点がないため、エピ凪ならではの新たな國神エピソードは特にない。
TVアニメ「ブルーロック」の一期でもエピソード1からしっかり登場しかし二期は…
TVアニメ一期でも、原作漫画と同様にエピソード1から登場する。そして二次セレクションで脱落し、EXITの廊下を歩くところまで(敗者復活のネタバレはなし)が描かれている。そこまでがTVアニメ一期だ。だが、二期のU-20日本代表戦には一切関わらないので、二期で國神が出ることはないだろう。もしあるとすれば、TVアニメ三期「新英雄大戦編」が制作決定した場合に、二期のラストにそれをほのめかす國神描写が出される場合に限られるのではないだろうか。
國神には漫画での過去回が現状ない。過去が語られるのは小説のみ
國神には過去回がない。特にトラウマもなく、身体も心も強かったため、語られるタイミングがなかったのだろう。そんな國神の過去は現状「小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 二子・國神・氷織」だけで読むことができる。生まれた瞬間から青い監獄に召集されるまでの全てが描かれているので、國神が気になる方は小説を読もう。
なお小説の中で「國神は左利き(脚だけでなく手も)」という描写があるが、小説の挿絵では右手で食べているし、漫画でもステーキを切るときにナイフを右手で持っているなど左利きらしからぬシーンも多い。いずれ強制的に両利きにされる男なので、序盤からそうなれる片鱗を見せている…のかもしれない。
國神錬介は入寮テストから活躍するも、二次セレクションで脱落。敗者復活で闇落ちするストライカー

入寮テストから「正々堂々」、「サッカーでスーパーヒーローになる」と、青年らしい夢を語っていた國神錬介。同室の千切豹馬という気の合う相棒もできて、順調に勝ちあがるように見えた。…が、まさかの二次セレクションで敗退し、敗者復活戦で洗脳と肉体改造トレーニングにより闇落ちしてしまった。
新英雄大戦での生き残りは確実だが、闇から解放される気配はいまだ見えていない。また光の國神に戻って千切や潔と笑い合う日々が戻ることを願うしかない。