【がびまる】
画眉丸は全国に名が知れ渡る最強の忍

画眉丸(がびまる)は地獄楽の主人公の1人で、「がらんの画眉丸」の異名を持つ死罪人の1人だ。「がらん」は「血も涙もないがらんどう(=人の心を持たない)」という残虐性を表す言葉で、「画眉丸」は忍の里(石隠れの里)に伝わる、最も強い者に与えられる屋号だ。
そんなわけなので名前からして既に最強の存在である画眉丸だが、実際の能力はどんなものなのだろうか。
なお画眉丸の本名や過去を知りたい方は画眉丸の過去の記事をご参照いただきたい。
【画眉丸の能力1】
画眉丸は身体、精神、環境、全てが秀でた生粋の忍者エリート
画眉丸は石隠れという忍の里で生まれ、0歳にして里長の家に引き取られた。そして里長から直々に里の教えを叩き込まれ、冷徹さや残忍さに磨きをかけ、多くの同胞が命を落とす過酷な修行をこなしてきた。
先天的に身体能力が並外れて優れていた上に、不満を抱かず淡々と修業をこなす性格のため、サボることも弱音を吐くこともない画眉丸は、忍としてのエリート教育をすごい速さで吸収していったのだ。
......ところで、画眉丸の突出した身体能力には理由がある。
【画眉丸の能力2】
生まれつき氣(タオ)が強い
実は画眉丸の裏設定として「生まれつきタオが強い」というのがある。作中で佐切が軽くほのめかしていたが(単行本5巻第39話参照)、画眉丸は生まれながらにタオが異常に強く、髪が白いのも異常成長による老化現象の顕れだとされているのだ。これは公式設定資料集の「地獄楽 解体新書」で語られている。
常人よりも多くのエネルギーが、常時自然燃焼している状態だったのだろう。画眉丸が人体発火の術「忍法 火法師」を得意とするのも、画眉丸が強い火のタオを持つことに起因しているのかもしれない。
ちなみに同じ死罪人である備前の大巨人(だいだらぼっち)陸郎太も、生まれつきのタオ異常のせいであり得ない巨体に成長してしまった。
【画眉丸の能力3】
画眉丸は「失う物」があることでタオをさらに強くした
画眉丸には絶対に失うわけにはいかない物...、自分が死ぬと守れなくなる物がある。それは「妻と再会する」という願いであり、自分自身との約束事だ。
タオを強くするには「強さと弱さが両立した心」が必要だという。先天的にタオが強かった画眉丸だが、「失う物」を得たことによって「強さと弱さの両立」を成立させ、遥かに大きなタオを獲得し、自在に扱えるようになっていったのだ。
【火法師の仕組み】
画眉丸の「忍法 火法師」は、自律神経を完全コントロールすることで発動している!
火法師は自らの身体を発火させ、その炎で敵や周囲を焼き払う忍術だが、この仕組みが小説版「地獄楽 波間の追憶」の中で明かされている。
それによれば火法師は、自律神経を完璧に制御することで体温を瞬間的に高め、皮脂を燃焼させているのだという。自律神経とは心臓を動かす、呼吸をする...などで使う、生きるのに必要で自分ではコントロールできない神経のことだ。それを制御するというのだから恐ろしい技である。
ちなみに画眉丸は「死なない程度に自分の心臓を止める」なんてこともできる(単行本7巻 第60話参照)。これも自律神経を制御できるからこその技術だろう。
【まとめ】
画眉丸は生まれながらにタオが強く、神仙郷でタオを知ってより強くなった

生まれたときから異常にタオが強いという特異体質を持つ画眉丸だが、妻の結と出会うことで弱さを知り、神仙郷でタオを学んで極意を修得することで、さらなる強さを身に着けていった。
もはや最強の忍どころか、世界最強の一角になったと言っても過言ではないかもしれない。