ホームへ> 野菜野菜 >クルミの絵文字クルミ >クルミの絵文字クルミの歴史 ライン

クルミの絵文字クルミの歴史 クルミの神話とくるみ割り人形の物語

更新: 初版

胡桃は人類誕生より先に存在していた。最古のナッツ

クルミは最古のナッツと言われている。

紀元前7000年前から食べられていたというが、 人類誕生より先に存在していたとも言われている。

人類の400万年ほど前の祖先が、 木の上を中心に生活していたというので、 もしかしたらこの頃には食べられていたのかもしれない。

ユーカリの木は4500万年前に生まれたというので、 クルミだって数百年前に生まれていても おかしくないのだ。

なお原産地は地中海の沿岸で、 今のイランの辺りとされている。

ここからヨーロッパ全体、そして ユーラシア大陸全体に広まっていった。

日本でも縄文時代には既に 東北地方にクルミの木が生えていて、 おまけにその時代から既に栽培もされていたそうだ。

目次 ↑タイトルへ

項目をクリック(タップ)すると好きな項目にとべるよ!
βカロテンの絵文字歴史
歴史アイコンくるみ割り人形
マカダミアミルククルミの神話
日本のマカデミアの木アイコンくるみ割り人形の物語

クルミの歴史

日本で栽培されていたのはオニグルミ、ヒメグルミ、オオバタグルミ。ヨーロッパはペルシャグルミ

日本で栽培されていたのはオニグルミ、ヒメグルミ、 それにオオバタグルミという品種で、 ヨーロッパのものとは違っていた。

ヨーロッパで広く扱われていたのは ペルシャグルミという種類で、 日本にあった品種にくらべると 殻が薄くて割りやすいという特徴がある。

ペルシャグルミが日本へ来たのは西暦1500年以降だ。 1592年に豊臣秀吉が朝鮮出兵した際に 持ち帰ったという説と、 1690年代に中国から運ばれてきたという2つの説がある。

名前の由来は中国の胡という国から伝わった桃に似た形の実だから胡桃

日本での名前の由来は、中国の胡人から伝わった桃に似た形の実だから胡桃(クルミ)。もしくはその伝わってきた の、種にそっくりだから胡桃。名前の由来はそのどちらかだ。

胡人(こじん)というのは中国の移民族を表す総称なので「中国の移民たちからもらった桃の種みたいな木の実」というふんわりした意味のようだ。

確かにの種はクルミに似ている。

さらに離れたアメリカへも、 19世紀にフランスから伝わって、 今ではカリフォルニアが、 世界有数のクルミ産地になっている。

こうしてクルミはワールドワイドになっていったのだ。

目次

くるみ割り人形

くるみ割り人形の図解 Nutcracker

歯をむき出しにした、 ちょっと怖い顔の兵隊姿の人形

これがくるみ割り人形だ。

ドイツの伝統工芸品で、 17世紀~18世紀あたりに誕生したクリスマスグッズらしい。

なおドイツの地元には、 兵隊姿のくるみ割り人形だけでなく、 サンタクロースの衣装、 王様や女王様の衣装、 それに消防士や海賊など、 様々なバリエーションがある。

ひとまず共通しているのは 全員歯をむき出しにしているということだ。

堅いクルミを一気に砕く丈夫な歯…。 くるみ割り人形はきっと、 毎日歯磨きを欠かさないタイプだろう。

この人形が主役の物語は 有名なバレエの演目にもなっている

目次

クルミの神話

王女カリュアーとディオニューソスの神話

ラコーニアという国の王女カリュアー。 彼女はハマドリュアスという森の精の1人だった。

ディオニューソスという葡萄(ぶどう)(つかさど)る神に見初(みそ)められ、 寵愛(ちょうあい)を受けて過ごしていたものの、 不幸にも突然の不慮(ふりょ)のできごとで死んでしまう。 (死因はハッキリと分かっていない)

悲しんだディオニューソスはカリュアーを クルミの木に変えて(とむら)った。

その事をディオニューソスの親族であるアルテミスが、 ラコーニアの国民たちに伝えたところ、 国民たちはカリュアのために 神殿を作って(まつ)ることにした。

それは女性の立像(りつぞう)を神殿の柱として使用した祭殿で、 毎年カリュアーを(しの)んで、 舞踏大会が開かれるようになったそうだ。

カリュアー(Karya)はギリシャ語の 「καρυδιά」の語源で、 クルミという意味の単語だ。

また、cariatide(Καρυατίδα)というのが、 「カリュアイの乙女たち」という意味で 女性の姿をした柱の彫刻をあらわす言葉になっている。

今でもギリシャの新アクロポリス博物館で、 カリアティードの一部を見ることができる。

また、アクロポリスの丘でも、 カリアティードのレプリカが展示されている。

目次

くるみ割り人形の物語

くるみ割り人形の物語 プレゼント

エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンさん という、ドイツ人の作家が書いた、 クリスマスの創作物語だ。

クリスマス・イブのパーティーで、 くるみ割り人形をプレゼントされた少女、クララ。

くるみ割り人形の物語 壊れたくるみ割り人形

しかしクララの弟がくるみ割り人形を欲しがり、 姉弟での取り合いの末… くるみ割り人形は壊れてしまうのだ。

くるみ割り人形の物語 くるみ割り人形が心配なクララ

その場にいた人形使いのドロッセルマイヤーさんが どうにか人形を修理してくれたものの、 クララは怪我したくるみ割り人形が心配で 夜中にリビングへと様子を見に降りていく。

リビングではなんと、 おもちゃたちが戦争を繰り広げていた。

クララの体も人形と同じ大きさに縮み、 戦争にまきこまれてしまう。

驚きつつも戦いの様子を見守っていると、 戦況は終盤にさしかかり、ついに大将戦が発生!

くるみ割り人形の物語 腕を負傷したくるみ割人形をクララのスリッパが救う

はつかねずみの王様と くるみ割り人形の一騎打ちになった。

ここで負傷していたくるみ割り人形はピンチに陥るが、 クララがねずみの王にスリッパを投げつけて助太刀する。 こうしてくるみ割り人形率いる部隊が勝利した。

ここでさらにサプライズ! くるみ割り人形が美しい王子の姿になったのだ。

王子になったくるみ割り人形はクララにお礼を言い、 彼女をお菓子の国へ招待してくれる。

夢見心地でお菓子たちに囲まれて踊るクララ。 うっとりとしたまま舞踏会を楽しんだ末、 そろそろ帰ろうかとみんなにお別れを告げると… ……彼女はリビングのソファで寝ていたのだった。

くるみ割り人形の物語 ソファで目覚めるクララ

子どもが主人公ということと、 華やかなパーティー、激しい戦争、 そして美しい舞踏会など見どころが多いため、 クリスマスのバレエや劇の演目として大人気なのだ。

目次