9月24日は清掃の日。綺麗な部屋を持続させてゴミ屋敷を脱却しよう

【清掃の日】

9月24日は「清掃の日」
1971年9月24日。この日は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」略して「廃掃法」が施行された記念日だ。
今回はこの記念日を機に「綺麗を持続する掃除術」を提案したい。
なお筆者は掃除や片付けが心底苦手で、いわゆる足の踏み場が一切ない「ゴミ屋敷」を築いたこともある。これはそんな私が多少なりとも「人を入れられる部屋(招くとまでは言えない程度)」を実現することができた方法であり、「最低限人間らしい部屋」をつくるという底辺掃除術だ。


【廃掃法とは】

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」はゴミの定義やゴミ捨てのルールを定めた法律
廃掃法は簡単に言うと「何がどんなゴミか」、「何をどう分別して捨てればいいか」などを定めた法律だ。不法投棄の罰則やリサイクル法なども設定されている。
もう少し詳しく知りたい方は下記の記事を参照しよう。


【燃やすゴミ】

「燃やすゴミ」は地域によって種類が異なるが、ゴムや皮革、廃プラスチックなども含まれる
焼却炉の技術は年々進化している。より高温で燃やせたり、有害物質の生成を抑制する機能が高まったことで、ゴムやプラスチック製品も「燃やすゴミ」として分類される地域が増えてきた。
今まで「燃えないゴミの日は少ないからすぐ出し忘れちゃう…」と、捨てられないものが増え続けていた方は、ぜひ一度、お住いの地域の「燃やすゴミ」の種類を見直してみるとよいだろう。筆者はこれを知ってから各段に捨てられるものが増え、片付け効率が増した。
意外な「燃やすゴミ」の例
- 革靴
- 皮革のバッグ
- 革ジャン
- 長靴
- プラスチックハンガー
- クリアファイル
- シャンプーのボトル
- 歯ブラシ
- CDケース
- ゴム手袋
- ゴムホース
- ゴムボール


【片付けのコツ①床が最優先】

まずは床から片付ける
よく、片付けや掃除は上から下……、つまり高いところから着手するのが鉄則と言われている。上の方を片付けるとほこりが落ちるから、下から先に片付けても結局床がほこりまみれになるからだ。
だが、真に散らかっている部屋ではまず「歩き回れる床」を確保しなければならない。それにゴミ袋を置くスペースも必要だ。
床に空きスペースができると達成感が大きくて気持ちが上がる。さらに、床がきれいに片付くと「床に対してベッドの上が汚いな…」とか「机の上がカオスだな…」とか、全体を見て次に片付けたい目標が見えてくる。
とにかく床から物を減らそう。
【片付けのコツ②ゴミ分別】

40リットル以上のゴミ袋を2枚用意して、とにかく燃えるゴミと瓶・缶・ペットボトルを分けて集める
分類は2つだけ。1つは「燃やすごみ」、もう1つは「瓶・缶・ペットボトル」だ。瓶と缶とペットボトルを別々の袋に分けようとすると用意する袋が多くなって途端に面倒くさくなるので、大きい袋にひとまず一緒にしてしまうのだ。
紙ゴミなどと違って瓶も缶もペットボトルもある程度大きいから、同じ袋にまとめておいてもあとから楽に分別できる。
ペットボトルは見つけ次第ラベルをはがして「燃やすごみ」の袋に突っ込もう。飲み残しがある場合、あとでまとめて流せばいいのでラベルだけはがせばOKだ。

【片付けのコツ③布収集】

ゴミを収集し終えたら、次に布類を拾う
部屋が壊滅的に荒んでいる人は、ゴミの他に服やタオルも色々なところに落とす。脱ぎ散らかすのだ。そして靴下はほぼ全て片方だけになり、下着が減っていき、外したヘアゴムは5本でも10本でも無くなっていく。
なので布類も全てゴミ袋に放り込んでいこう。集め終わったら、そのまま乾燥機能付きのコインランドリーに持っていくのだ。自宅に乾燥機能付き洗濯機があるならそれに放り込めばいい。だが、数枚拾う毎に洗濯機置き場と部屋を往復するのは面倒くさくて嫌になるので、まずはゴミ袋にまとめるという手順は大事である。
【片付けのコツ④紙収集】

ゴミを収集し終えたら、次に紙類を拾う
財布から抜いて置いておいたらいつの間にか散らばってしまったレシートや領収書、何となく取っておいたちらし、クレジットカードの明細書……。デジタル社会へ移行しているとはいえ、まだまだ紙のお世話になる機会は多い。ゴミとして捨てなかった紙類は拾い次第同じクリアファイルに挟んでいこう。ここでも
過度な分類はしてはいけない
分類などしだすと時間だけが過ぎて片付かず、けっこう早めに疲れて飽きる。良いのだ、ちょっとまとまれば。分類なんて片付いたあと、気持ちと時間に余裕があるときに気が向いたらやればいいのだ。
【片付けのコツ⑤ハンガー収集】

ハンガーを全部拾う
他人を入れられない散らかし方をしている場合、やたらとハンガーが床に落ちていることも多い。拾い集めると、よく分からないくらいの数が集まる。拾ってクローゼットや突っ張り棒などにかけていこう。
【片付けのコツ⑥バッグ収集】

バッグ類を拾い、ハンガーにすべて吊るす
ハンドバッグでもトートバッグでもエコバッグでも、床に置いてあると邪魔だ。さっき拾ったハンガーをつかって宙吊りにしていこう。
【片付けのコツ⑦食料収集】

調味料やお菓子など、食べ物はキッチンや冷蔵庫、または机の上へ…
特に独り暮らしで生活が一部屋で完結している場合に多いのが、意外と食べ物や使い終わった調味料を片付けずに放置しているパターンだ。
賞味期限切れ食品を捨てるのはもちろんだが、その他の食品も一旦冷蔵庫にしまうか、机の上に置いてしまおう。床からは確実に拾い上げて移動させる。それが鉄則だ。
ここまで来たらだいぶ床がすっきりしているのではないだろうか。


【片付けのコツ⑧コードまとめ他】

コード類をまとめる&筆記用具と割りばしはまとめて何かに立てる
充電器やドライヤーなど、長いケーブル類がコンセント周辺にぐちゃっとしていると景観が悪くなる。1本1本絡まりを解いて、束ねられるものは束ねよう。
あと、コンビニなどでもらった割りばしやフォークが散乱しているパターンもよくある。これはペンスタンドか紙コップなどに立てて机の上にでも置くといい。
【片付けのコツ⑨本収集】

本や雑誌は本棚があれば本棚へ、なければ机の上かベッドの上にでも平積みする
平積みはダメ?そんなことを言っていられるほどキレイじゃない部屋なら関係ない!いいのだ、今は平積みしておけば。どうせ床が綺麗になったら、気になって棚に並べたくなるだろう。その時に平積みを解消すれば良いだけだ。

【おしまい!】
床が片付いたら終わりでもいい!床さえキレイなら大体なんとかなる
床さえ片付いていれば人が来たときに座ってもらえる。急なトラブルや点検で業者の方を家に上げなくてはならないときも大丈夫だ。そして床がキレイになると他の場所もおのずと片付けたくなってくるだろう。
再び散らかってしまったときでも、「ひとまず床から」という意識さえあれば原状回復が容易になる。

【よくある質問】
1日1つのコツだけ試しても十分効果がある。大切なのは「床から」「一歩ずつ」やることだ。自分の部屋に一番多いものを対処するだけでもけっこう見違える。
まずはゴミ袋にまとめて、その後コインランドリーや洗濯機に投入するときに隔離すればいい。
座った状態で手が届く範囲だけ物を拾ってみよう。気付けばだんだんと範囲を広げたくなる…かもしれない。
なんど散らかろうが、「床から片付ける」を合言葉にしていれば大丈夫だ。何度でも散らかし、何度でもゴミを拾おう。

