【タコピーの原罪】アニメと原作漫画の違い一覧☆アニオリはどこ?

OPムービーの1カット
「タコピーの原罪」OPムービーの1カット

【タコピーの原罪】

タコピーの原罪のアニメは2025年の6月~8月にかけて全6話で放送された

「タコピーの原罪」のアニメは2025年6月28日(土)~2025年8月2(土)にかけて、全6話で放送されたネットアニメだ。原作が全2巻と短いのと、「原作を大切にするために1話毎の長さを制限しない」というモットーによって、TVではなくネット配信のみという手段にこだわってつくられている。
今回はそんな「タコピーの大罪」の、アニメオリジナル演出部分(以下「アニオリ」)を全エピソード分まとめた。

イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像
エリンギ
「各エピソードの詳細はそれぞれの記事を御覧ください」

エピソード1】 【エピソード2】 【エピソード3】 【エピソード4】 【エピソード5】 【エピソード6

【アニオリの特徴】

「タコピーの原罪」のアニメでは各家庭の描写が多めになり、子どもたちの背景に深みが増している

本作のアニメはほぼ原作に忠実で、原作の良さを最大限に引き出すように作られている。とはいえ、動きや音声を追加するには静止画と違ったアプローチが必要になるし、より万人向けに、分かりやすく情報をかみ砕いたり整理する必要も出てくる。

タコピーでは特に、しずかちゃんとまりなちゃんの両親、東くんの母と兄の出番とセリフが増え、子どもたちの置かれた状況がより分かりやすくなっている。

イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像
エリンギ
「各キャラの詳細はキャラクター一覧へどうぞ」

【アニオリ一覧】

「タコピーの原罪」のアニメオリジナル演出を一覧にした

アニメ 原作対応話数 アニオリ要素
エピソード1 第1話~第2話 ハッピー道具「正論くん」の紹介
エピソード2 第3話~第4話 雲母坂家の夫婦喧嘩と久世母娘の会話
エピソード3 第5話~第7話 東くんとタコピーのやりとり
エピソード4 第8話~第10話 東くんの心象風景と家庭での会話
エピソード5 第11話~第13話 しずかの旅の道中とタコピーの過去
エピソード6 第14話~第15話 久世家の過去と彷徨うしずかの様子
イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像
エリンギ
「それぞれを詳しく見ていきましょう」

【エピソード1】

「タコピーの原罪」エピソード1には、原作漫画のおまけでのみ紹介された「正論くん」が無言の登場!

正論くん
タコピーの原罪エピソード1に登場する正論くん

ハッピー道具の1つ「正論くん」は、本来単行本1巻のおまけ漫画4でしか役割と名称を紹介されない。しかしアニメのエピソード1ではカラーで登場してタコピーからしっかり紹介を受けている。正論くんの晴れ晴れしいデビューだ。とはいえ、実際に使われることはなく、しずかちゃんからクールにスルーされている。

【エピソード2】

まりなの父と母の喧嘩にセリフがついた&保健所の人としずかの母の解像度が上がった

しずかと母の会話シーン
アニメ「タコピーの原罪」エピソード2のしずかと母の会話シーン

アニメだけのオリジナル要素は、まりなの父と母のケンカにセリフが付いた部分だ。漫画ではここにセリフがないが、アニメだと「もう少し早く帰って来れないの!?」と帰宅の遅い夫をなじる言い争いになっている。「マリちゃんだって寂しがって……」と娘を引き合いに出すところに、母から娘への歪んだ依存心が透けているのが怖い。
その他、保健所の人やしずかの母に動きやセリフが少し増えてキャラ解像度が上がっている。母から子へ向ける冷めた瞳と口調は、ラストでのしずかちゃんの心の爆発に同調する布石となる。

【エピソード3】

タコピー、しずかちゃん、東くんで穴を掘る描写や、潤也のスマホの着信描写が追加された

シャベルを持ってくる東くん
アニメ「タコピーの原罪」エピソード3でシャベルを持ってくる東くん

アニメだけのオリジナル要素として、東くんとタコピーのやりとりが全体的に強化された。中でも東くんとタコピーで穴を掘るシーンと、タコピーが東くんの家にお邪魔するシーンの演出&セリフが大幅に追加され、タコピーに翻弄される東くんの流されやすさ&東くんのツッコミの鋭さが浮彫りになった。
ここにタコピーと東くんの交流の描写が増えることで、エピソード5のストーリーへの感情移入度が増している。

【エピソード4】

東くんの精神描写に廃棄パンケーキの山が加わりセリフも増加。兄の涙も増加

闇のパンケーキ
アニメ「タコピーの原罪エピソード4に出てくる東くんの闇のパンケーキ

アニメだけのオリジナル要素として、兄の潤也が髪を染める描写に東くんと母親のセリフ、演出が加わり、母親がいかに兄を溺愛していて、弟に失望しているかが詳細に分かるようになっている。
また、兄が東くんを説得するシーンで兄のエフェクトと涙の量が増え、弟を想う気持ちの大きさが可視化された。東家の異常が、母による無自覚な差別と、兄の無自覚な鈍感力によるものなのが分かり、それらに追い詰められる東くんの、窒息寸前の苦しさがより伝わりやすくなっている。

【エピソード5】

タコピー&しずかの旅立ち&旅路の描写が追加され、タコピーの過去も膨らんでいる

父からのメール
アニメ「タコピーの原罪エピソード5で過去のまりなに送られた父からのメール

アニメだけのオリジナル要素として、夏休みに突入したしずかちゃんが母と同じ部屋で寝ている場面や、こっそり家を抜け出して東京までの旅路を楽しむシーンが追加された。
これによって、しずかちゃんがハッピー道具の「お花ピン」を使用して無賃乗車で上京していたことや、無銭飲食をしていたことが明らかになる。

また、タコピー視点の過去編も全面的に大幅にアニメオリジナルの描写やセリフが増え、まりなちゃんの父のメアドが「octobank.co.jp」であることや、しずかちゃん、東くん、雲母坂家の会話がボリュームアップしている。
物語の舞台が北海道だったということがここで判明する。

【エピソード6】

しずかちゃんの過去の描写が追加され、放浪中のしずかちゃんの髪長さが変更されている

久世家の夫婦喧嘩
アニメ「タコピーの原罪」エピソード6の久世家の夫婦喧嘩

アニメだけのオリジナル要素として、しずかちゃんの母と父の婚姻中の夫婦喧嘩がシルエットで追加されている他、家に帰らずあてもなく彷徨うしずかちゃんの髪の長さが原作よりも短く描写されている。タコピーが無言でしずかちゃんの髪を切ってあげるシーンで確認しよう。
さらに、ほぼ所持金がなく、帰る場所もないしずかちゃんが、「本当に困ったときに使うこと!!」ととっておいた500円玉で食パンを2枚買ってタコピーと分け合うシーンが追加された。
タコピーとしずかちゃんの回想も増え、彼らの絆をより深く感じられる演出になっている。

【まとめ】

「タコピーの原罪」のアニメは、原作キャラの心情をより深く理解できるショート演出がたくさん

「タコピーの原罪」のアニメは、ストーリーの流れやキャラ設定、イラストの雰囲気などが原作に非常に忠実につくられている。
その一方で、アニメだからできる細かな動きやセリフの補完がされており、各キャラクターの心情や背景(過去のできごと)をより万人が理解しやすい工夫がなされている。
既に原作を読了していて展開を知っている人でも楽しめるので、アニメ未視聴の方にもお勧めだ。

イラレブックのオリジナルキャラクターエリンギが話している画像
エリンギ
「アニメは国内のほぼ全ての配信サービスで無料で観られます!」

配信サイト一覧はこちら
https://eikyuhozon.com/subculture/takopi-no-genzai/anime.html

ジャンプ+「タコピーの原罪」公式ページ
https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496638370192

TVアニメ「タコピーの原罪」公式ページ
https://www.tbs.co.jp/anime/takopi_project/