【タコピーの原罪】キャラ一覧。登場人物12人をネタバレなしで紹介

ハッピー星から来たハッピー星人で、目的は宇宙にハッピーを広めること。本名は「んうえいぬkf」だが人間には発音しにくいため、しずかからタコピーと命名される。
ハッピー星にはネガティブな思考や攻撃的な言動が存在しないので、タコピーも悪意や敵意、暴力などの概念を理解できない。それゆえ「罵倒」＝「大きな声で元気に話しかけている」、「大勢で悪口を言い合っている」＝「楽しそうな遊びの相談」などと解釈してしまい、会話が成立しない場合が多い。語尾はいつでも「っピ」。

小学4年生の少女で、同級生のまりなを中心とした女子グループから毎日のようにいじめ被害に遭っている。家では育児放棄気味で娘に関心のない母親と2人暮らしなため、助けを乞える相手もおらず、何かに期待する感情も既に失い気味だ。
しかし父が置いて行ったという犬のチャッピーだけはしずかの味方であり、信じあえる唯一の家族として心の支えになっている。
ある日、空き地で謎の生命体にパンをあげたことで懐かれ「タコピー」と命名した。

しずかを激しく憎むクラスメイト。
複数の女子生徒を束ねるリーダー的な存在であり、彼女たちに指示してしずかの私物を壊したりノートや机に罵詈雑言を書き込ませる他、自らも積極的にしずかに接近して心身共に暴力を振るってくる。
その原因はまりなの家庭環境にあり、辛い境遇を全てしずかの所為にしてストレスをぶつけているようだ。

しずかのクラスメイトで勉強のできる優等生。なんとなくしずかの事が気になっている。
成績が学年1位という秀才ではあるものの、自分より遥かに優秀な兄へのコンプレックスと、常に兄と比較して冷めた口調で責めてくる母親からのプレッシャーで、彼のガラスのハートはいつだって割れる寸前だ。

しずかの父が置いて行ったという大型犬。しずかにとって唯一心を許せる存在であり、心の支えだ。しずかと共に夜の散歩をするのが幸せな日課なのだが、ここにもまりなの悪意が干渉してくる。

要領が良く、成績が良く、明るく優しく人望があり、責任感も包容力もあり、いつだって前向きで、学校ではカースト頂点で友だちに囲まれ、愛する彼女に一途……という全てにおいてパーフェクトな人間。
しかし自分が闇を抱えない性質な所為か、母親の闇と、それに苦しむ弟の苦悩には気付いていない。

夜のお店で働くシングルマザー。
昼夜逆転の生活なので娘のしずかと顔を合わせる機会は少なく、娘にほぼ関心がないため娘の給食費や服飾費にも無頓着だし、娘がいじめられていることにも興味はない。チャッピーにエサはあげているようだ。

しずかの実の父親だが、しずかの母とは既に離婚済で東京で暮らしている。犬のいる暮らしが好きらしく、東京でも犬を飼っているようだ。名前は山下剛史。

常に食卓の椅子に座り続けている専業主婦。夫が浮気し放題、夜遊びし放題でほとんど家に帰って来ないため精神が不安定になっており、娘のまりなに歪んだ執着心を向けている。
他にもスピリチュアルな健康飲料にすがったりアルコールに頼ったりと、様々な方向に依存先を求めるものの、夫への恨みと妄執が永遠に捨てられない。

欲望に忠実で暴力的な男。妻に対しては完全に愛情を失っており、ごく稀に帰宅した際は100%ドメスティックバイオレンスか言い争いが発生している。帰宅しない日は浮気相手の女性と夜を共にしているようだ。

東クリニックを経営する医者で、どうやらシングルマザー。
「命を預かる人間に失敗は許されない」という信念を掲げているが、家庭では常に次男に言葉の虐待を与えている。特技はパンケーキを使った正論風の言葉責め。

タコピーの故郷「ハッピー星」にいる巨大なママ。あまりに大きすぎて触手しか見えない。普段は落ち着いたオトナな口調で喋っているが、動揺すると語尾に「っピ」がつく模様。
宇宙にハッピーを広める使命を我が子に与えて送り出した。