🍌 Nanobanana応用編:3人のキャラクターを1枚に配置する方法|複数キャラ同時管理の完全ガイド【2025年最新】 🍌

📝 この記事の要約
基礎編では、1人のキャラクターを使ったNanobananaの使い方を解説した。 今回は応用編として、3人のキャラクターを1枚の絵(マンガの1コマ)に登場させる方法に挑戦する。
複数キャラクターの扱いは難易度が上がる。一度に3人を登録・生成しようとすると、AIが混乱し、キャラクターの特徴が混ざったり、構図が破綻したりする可能性が高いためだ。
Nanobananaの使い方 基礎編:3キャラクターの場合 ケースその2:3人登場する4コママンガを作ってみよう!

Googleが開発した最新の画像生成・編集AIモデル「Gemini 2.5 Flash Image」、通称「Nanobanana(ナノバナナ)」が大きな注目を集めている。
Nanobananaの最大の特徴は、一度生成したキャラクターの一貫性を保ったまま、ポーズや背景、服装などを自由に変更できる点。 これにより、漫画や動画などの連続したコンテンツ制作が飛躍的に効率化されるのだ。
しかし、登場するキャラクターが複数になると、なかなか上手くいかないことも多くなる。
この記事では、Nanobananaの最も応用的な使い方として、3人のキャラクターを使って簡単な4コママンガを作成する手順を解説したい。 イラレブックで1年前に作った4コマ漫画がNanobananaで数分でリメイクできたので、その工程を見ていこう!
Nanobananaとは?

Nanobananaは、言葉(プロンプト)による簡単な指示で、高品質な画像の生成や編集が直感的に行えるAIツール。現在、「Gemini」や「Google AI Studio」というウェブサイトでプレビュー版として無料で利用できる。2025年9月15日現在でも、誰でも使えるので、ぜひ使ってみよう!ただし使いまくっていると1日で使える回数には制限があるので、そこは注意しよう。
4コママンガ作成のステップ
それでは、実際に3人のキャラクターが登場する4コママンガを作ってみよう。 今回もどんな絵を作ろうとしているのか分かりやすくなるように、以前作った4コマ漫画をリメイクするという前提で上手く再現できるかという視点で作ってみたい。
まずは、昔作った4コマ漫画を読んでみよう!
ステップ1:基準となるキャラクター画像を準備する

まず、AIにキャラクターを学習させるための「基準となる画像」を用意しよう。 この画像の質が、後のすべてのコマのクオリティを左右することになる。
- 理想的な画像: 正面向き、真顔または軽い微笑み、全身が写った立ち絵。
- 強く推奨: 背景が透明なPNG形式。(背景が透明だとAIがキャラクターの輪郭を正確に認識しやすくなり、編集精度が向上する)
ステップ2:GeminiもしくはGoogle AI Studioにアクセスし、画像を登録する

- ウェブブラウザで https://gemini.google.com/appにアクセスし、Googleアカウントでログイン。
- 画面の指示に従い、ステップ1で用意した基準画像をアップロード。これが全ての編集の「設計図」となる。
ステップ3:1コマ目を生成する(起)

チャットボックスに、1コマ目で行わせたい内容を具体的に指示(プロンプト入力)しよう。
- 入力したら、実行ボタン(▶︎や「Run」)をクリック。
AIが画像を生成する。
ここで大事なポイントが、まるで映画監督になった気分で指示することだ。
成功の鍵は、「一つずつ個別に扱い、最後に結合する」という考え方。映画監督が俳優一人ひとりのシーンを個別に撮影してから編集で繋ぎ合わせるようなイメージだ。
以下のように順番に一つ一つ指示して直していくと意図通り作ることができる。
まずは、ベースとなる背景イメージを生成しよう。
次に、その背景と基準画像(にんじんちゃん)をアップロードして、背景に一人目のキャラクターを立たせる位置を指定する。
次は、セロリちゃんの基準画像をアップロードして、配置位置を指定。次もヒノキちゃんの基準画像をアップロードして同様に配置位置を指定しよう。
このように1つずつ指定していくと、精度高く絵作りができる。イメージ通りの画像ができたら、次のステップに進もう。

次は、お出かけなので、それぞれのキャラクターに靴を履かせてみよう。位置を指定すると上手くいきやすい。
次は少し斜め横から見た視点にしたいので、視点だけを変更するように指示しよう。
納得の視点になったら、次はとらせたいアクションを指示しよう。

セロリちゃんの顔をにんじんちゃんの方を向かせたいので、その指示だけを行おう。
次はセロリちゃんの表情を笑顔に、次にヒノキちゃんの表情を変更する。
ポイントは、このように一つずつ指定していくことだ。これで1コマ目が完成だ。
ステップ4:2コマ目を生成する(承)

Nanobananaでは、新しいシーンになる場合は、「新しいチャット」を開始(リフレッシュ)をしよう。
(前の特徴が混ざらないように、キャラクターの作業を移るたびにAIの「記憶(コンテキスト)」をリセットするのがおすすめだ)
ここでは、映画館の中のシーンになるので、映画館の中をイメージした背景画像を使うが、実際には好みの背景画像を用意しよう。

背景画像とにんじんちゃんの基準画像をアップロードして、真ん中の席に座らせよう。
座らせたら、キャラクターの特徴を活かした座らせ方を指示しよう。
キャラクターのポーズが決まったら、次は2人目の基準画像をアップロードして、座らせる位置を指定しよう。3人目も同様、順番に行う。
座席の奥にモブを座らせる方法は3コマ目でも行うので、そちらをチェックしよう。
イメージ通りの画像ができたら、次のステップに進もう。
ステップ5:3コマ目を生成する(転)

同様の手順で、3コマ目を生成する。
ここでのポイントは、特徴のあるポーズをとるキャラクター、ここでは寝てしまうにんじんちゃんから描画して、残りのキャラクターを追加するのがポイントだ。
3人が座っている状態で1人だけポーズを変更しようとしても、特徴あるポーズは他のキャラクターにも影響を与えやすいため、特徴のあるポーズを取るキャラクターを先に描画しておくと精度が上がりやすい。

2コマ目で既に作った一人で座っているにんじんちゃんの画像をアップロードして、その画像に対してポーズをつけさせよう。
あとは同様に1人ずつ追加して座らせていく。
上図のようなプロンプトで、空いている席にモブを座らせることができる。
イメージ通りの画像ができたら、次のステップに進もう。
ステップ6:4コマ目を生成する(結)

次の手順で、4コマ目を生成する。
ここでも一つ一つ指示して直していく事が大切。それが意図通り作る方法の一つ。

これで、4つのコマが完成!
それでは、完成した4コマ漫画を読んでみよう!
上手に使うためのコツ
この手間をかけることで、各キャラクターの一貫性を保ったまま、破綻の少ない高品質な集合イラストを生成できる可能性が飛躍的に高まる。
よくある質問(FAQ)
はい、複数キャラクターの同時管理は難易度が上がります。一度に3人を登録・生成しようとすると、AIが混乱し、キャラクターの特徴が混ざったり、構図が破綻したりする可能性が高くなります。成功の鍵は「個別撃破してから、最後にまとめる」戦略です。
まず背景を生成し、次に1人目のキャラクターを配置、その後2人目、3人目と順番に追加していくのが最も確実です。各キャラクターの配置時は、位置を明確に指定(「左側に」「真ん中の席に」など)することで精度が向上します。
新しいシーンやキャラクターを扱う際は「新しいチャット」を開始(リフレッシュ)することが重要です。前の特徴が混ざらないように、キャラクターの作業を移るたびにAIの「記憶(コンテキスト)」をリセットすることで、各キャラクターの一貫性を保てます。
特徴的なポーズを取るキャラクターから先に描画するのがポイントです。3人が座っている状態で1人だけポーズを変更しようとすると、他のキャラクターにも影響が出やすいため、特殊なポーズのキャラクターを最初に生成してから、他のキャラクターを追加すると精度が上がります。
いいえ、一つずつ指示することを強く推奨します。例えば「セロリちゃんの顔を向かせる」「セロリちゃんを笑顔にする」「ヒノキちゃんの表情を変更する」といった具合に、個別の指示を順番に実行することで、意図通りの結果を得やすくなります。
メインキャラクターの配置が完了した後に、「空いている席にモブキャラクターを座らせて」などの指示を出すことで追加できます。ただし、モブの詳細な特徴は指定せず、シンプルな指示にとどめることで、メインキャラクターへの影響を最小限に抑えられます。
3人のキャラクターを使った4コママンガの場合、各コマで複数回の調整が必要になるため、基礎編より時間がかかります。1コマあたり5-10分程度、全体で20-40分程度を見込んでおくとよいでしょう。慣れてくれば短縮可能です。
うまくいかない場合は、無理に修正を重ねるより「新しいチャット」で最初からやり直す方が効率的です。また、失敗したステップの1つ前の画像を保存しておき、そこから別のアプローチを試すのも有効です。
必須ではありませんが、より高品質な結果を求める場合は推奨されます。各キャラクターを個別に生成した後、画像編集ソフトで仮配置した「下絵」を作り、それをNanobananaに読み込ませて背景と馴染ませる処理を行うと、プロ級の仕上がりが期待できます。