【タコピーの原罪】相関図でキャラクターたちの関係性を把握!

【タコピーの原罪】
タコピーの原罪は、ハッピー100%な宇宙人が送る幸せ探しなループストーリー
宇宙にハッピーを広めるために地球にやってきた、ハッピー星人のタコピー(本名:んうえいぬkf)。このタコピーが「ハッピーではない少女」に出会い、彼女をハッピーにするまで何度でも時を巻き戻す。
「タコピーの原罪」はそんな物語だ。
今回はこの「タコピーの原罪」に出てくる12人のキャラクターの関係性を相関図にした。全16話の物語のうち、最初の第1話と第2話までの内容以上の過度なネタバレはないので、まだ作品に触れたことがない人も安心して御覧いただきたい。
【タコピー相関図】
「タコピーの原罪」の登場人物相関図はこちら

この相関図を見れば、ストーリーの基本構造と各登場人物の役割が分かるだろう。詳しい見方や見どころについては以下の項目で説明していく。なお各キャラの詳しいプロフィールが知りたい場合は、キャラ一覧を、 タコピーの原罪って何?という場合は、ネタバレなしのあらすじをご参照いただきたい。
【相関図の見方】

人物を囲っている色付きの背景は、各自が所属する組織や地域をあらわしている。
枠が重なっている場合、その中にいる人物は複数のカテゴリに属していることになる

その人物の役柄名を画像下に記載した

紫の矢印は恐怖や不安など、消極的なマイナス感情を表している

赤色は攻撃性を表す矢印だ。殺意や暴力性など、他者を積極的に害する感情を示している

ピンクは愛情や信頼など、正の感情を表している
【相関図の見どころ】
その1:雲母坂家で生まれる暴力性のバトンリレー

大元となるのは十中八九、まりなの父の浮気だろう。それを妻になじられたまりなの父は、それ以来まりなの母に逆ギレして怒鳴ったり、物を投げつけたりの攻撃をするようになった。
しかし、まりなの母は腕力的にも精神的にも夫に敵わない。すると、そのはけ口は自分よりも弱い立場である娘、まりなへと向かうことになる。……そして、家庭内で誰にもストレスをぶつけられないまりなのフラストレーションは、さらに弱い相手であるしずかへと流れてしまうのだ。強者から弱者への一方通行の暴力リレーだ。
その2:チャッピー以外バラバラな久世家

しずかの両親は既に離婚していて、父は別の場所で暮らしている。元夫婦である父と母は互いにもう関わり合いになりたくないと思っており、関係修復は不可能だ。
また、両親はどちらも新しい生活、もしくは新しい恋愛に忙しいため、娘のしずかに対して「厄介者、ちょっと邪魔…」という感情を抱いている。3人の心はバラバラだ。
娘としては遠くに行ってしまった父を恋しく思う気持ちが残ってはいるものの、唯一傍にいてくれるチャッピーと身を寄せ合うしか術がないのである。
その3:差別が顕著な東家

東家の母は完璧主義者。しかし息子たちにも完璧を求めるあまり、優秀な方だけを大事にして、そうじゃない方に精神的虐待を与える…という手段に出てしまった。……だが母本人は自分を「完璧に至った人間」だと思い込んでいるために、この行為の過ちに気付かない。
おまけに優秀な兄は愛しか知らずに育ったので母と弟を取り巻く邪悪な空気に気付けない。その結果、弟の直樹にだけ黒いものが溜まっていくのだ。
その4:タコピーはハッピーをふりまくハッピー星人だが…?

タコピーは宇宙にハッピーを広げるのが目的のハッピー星人。ハッピー星人はハッピーな感情しか知らず、他人に害を与える概念も与えらえる概念も持っていない。なのでタコピーから発されるのはハッピーな感情ばかり……と思いきや、タコピーはある人物に対して怯えの感情を抱いている。
他人を害する行為を理解できないタコピーだが「怖い」、「不安」など、危険を感じるための感情は持っているのだ(それで物語の序盤に保健所の人からも逃げていた)。
【まとめ】
「タコピーの原罪」は、ハッピーではない3つの家族にハッピーなタコピーが介入する物語
相関図を大きな塊で見た結果、この物語の大部分を「ハッピーではない3つの家族」が占めていることが分かった(しずかの両親は離婚済みなのでさらに2世帯に分かれているが)。
この中央に飛び込んでいったのが、ハッピーの化身であるタコピーだ。タコピーはまず、しずかちゃんを笑顔(ハッピー)にすると決意するのだが、そのための行動が3つの家族になにをもたらすのか。ぜひ作品を手に取って確かめてみよう。
なお、作品のあらすじやキャラクターについて詳しく知りたい方は、関連記事もご覧いただきたい。