マリオカートが変わる — オープンワールドとPスイッチ
シリーズ初のオープンワールドに登場する新たなギミック

2025年6月5日に発売される「マリオカートワールド」は、ニンテンドースイッチ2専用ソフトとして登場する革新的なレースゲーム。
最新の公式動画「マリオカートワールド Direct」で明らかになったように、本作はシリーズ初のオープンワールド型レースゲームとなり、地続きにつながった広大な世界を自由に走り回ることができる。
そして本作最大の注目点の一つが、マリオシリーズの伝統的ギミック「Pスイッチ」の初登場だ。このギミックが、マリオカートの世界に新たな探索要素をもたらす。
新たな遊びの形
従来のマリオカートとは一線を画す本作では、単にレースをするだけでなく、広大なワールドを探検しながら隠された仕掛けを発見する楽しさも味わえる。その大事な要素の一つとなるのが「Pスイッチ」というギミックだ。
Pスイッチの歴史 — マリオシリーズの伝統ギミック
青いスイッチの長い歴史と進化の軌跡

この青いスイッチはマリオシリーズでは長い歴史を持つ象徴的な仕掛けだ。単純な外見ながら深いゲームプレイを生み出すという、マリオゲームではおなじみの存在だ。
時代を超えて進化するギミック
- 初登場(1988年): 『スーパーマリオブラザーズ3』で初めて登場。青い丸形で表面に「P」の文字が書かれたスイッチ
- 進化の始まり(1990年): 『スーパーマリオワールド』では持ち運び可能になり、レベル攻略の幅が広がった
- 機能拡張: レンガとコインの入れ替えや隠し通路を出現させる機能など
2Dから3Dへの転換
- 2Dマリオでの定着: 『New マリオブラザーズ』シリーズでも一貫して登場し、原点回帰の役割を担当
- 3Dマリオでの再定義(2011年〜): 『3Dランド』以降、時間制限付きイベント発動装置として機能拡張
- タイムチャレンジ化: 『オデッセイ』(2017年)では時間制限付きの「フラワーロード」出現など、タイムアタック要素が強化
特に注目すべきは、3Dマリオ作品での使われ方だ。「一定時間内にミッションをクリアする」というタイムチャレンジ要素は、今回のマリオカートワールドにも引き継がれている。
マリオカートワールドにおけるPスイッチの役割
探索の目的と多彩なミッションシステム

本作では、この伝統的なギミックが単なるコース上の装置ではなく、探索目的の一つになる。
新機能とミッションシステム
- 世界中に隠された挑戦: 広大なオープンワールド全体に複数のスイッチが配置
- ミッション起動装置: 押すと20秒前後の制限時間付きミッションが開始
- 多彩なチャレンジ内容: 青コイン収集、特定地点へのタイムアタック走行など
予想される報酬システム
※現時点では公式発表はなく、あくまで推測の域を出ない情報です
- 新しいカートなどの解放?
- 隠しキャラクターなどの出現?
このように、従来のマリオカートシリーズには見られなかった新しい遊び方を提供。レースだけでなく「探す」「発見する」「挑戦する」という要素が加わり、『スーパーマリオオデッセイ』にも通じる楽しみ方を実現している。
「P」の由来と謎
伝説のスイッチが持つ謎めいた意味

マリオシリーズに登場するこのスイッチの「P」が正確に何を表しているかは、実は任天堂から公式に明かされていない。長年のファン間で様々な説が飛び交っている。
有力な説
- プッシュ説: 「P」アイテムが「押す(PUSH)」を意味することから
- パワー説: 「Pメーター」などの「P」アイテムが「パワー」を意味することから
- ポーズ説: 『マリオ3』でブロックのアニメーションを「一時停止」する効果から
- プラットフォーム説: 足場(プラットフォーム)を作り出す機能に由来するという説
いずれにせよ、その謎めいた部分も魅力のひとつ。マリオカートワールドでは「プレッシャースイッチ」として再解釈されているのかもしれない。
みんなで楽しむマルチプレイ要素
仲間と一緒に探索する新たな楽しみ方

マリオカートワールドのPスイッチは、新しい遊び方を提供してくれる。
友達と一緒に探索しよう
- 情報共有の楽しさ: 友達とスイッチの場所を教え合おう
- SNSでの話題: 発見した場所や攻略法をシェアして盛り上がろう
マルチプレイの可能性
- 最大4人の画面分割: 1つのソフトで最大4人まで画面分割同時プレイが可能
- 最大8人の同時プレイ: スイッチ2本体が8台あれば、最大8人まで同時プレイも実現
- 協力ミッション: 一人では時間内に8枚の青コインを集めるのが難しいミッションも、複数プレイヤーなら手分けして挑戦可能
オープンワールドを仲間と一緒に探索しながらPスイッチを探し、見つけたらみんなでミッションに挑む。こんな新しい遊び方もマリオカートワールドの魅力だ。
※本記事の情報はニンテンドーダイレクトおよび公式発表に基づいています。発売後に実際の仕様と異なる可能性があります。