この記事を読めば漫画「ガラスの仮面」の好きなエピソードを簡単に探せます
更新:50巻まで反映by イラレブック
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・「ガラスの仮面」11巻~20巻のあらすじは?
・気になる演目は何巻に載っている?
この記事を読めば漫画「ガラスの仮面」の好きなエピソードを簡単に探せます
巻数
11巻
発売日
1979年3月20日(火)
あらすじ(概要)
舞台「奇跡の人」のヘレン・ケラー役オーディションの結果が出た。どうにも甲乙つけがたかったマヤと亜弓がWキャストとして交代でヘレンを演じることになったのだ。同じ役をやるのは「たけくらべ」以来。しかも今度は自分たち以外のキャストは全員一緒なので、互いの舞台の評価は完全に己の力量のみにかかってくる。
この巻ではマヤも亜弓も、舞台のラストを飾る「ウォーター」の表現について悩み続ける。今ではなかなか見ることのない、フタのない二層式洗濯機も懐かしく味わい深い。
この巻の演劇
大都芸能「奇跡の人」主演:姫川歌子(アニー・サリバン役)北島マヤ&姫川亜弓(ヘレン役Wキャスト)
巻数
12巻
発売日
1979年7月20日(金)
あらすじ(概要)
亜弓の舞台が終幕まで描かれ、続いてマヤの舞台が幕を開ける。役が完全に憑依したマヤの「本物」の演技に引きずられてペースを乱されまくる歌子はマヤを恐れて闘志を燃やすが、それは次第に愛情や敬意といったものへと変化していく。
舞台の裏では、この公演で一気に知名度が上がったマヤを守ろうと速水さんが奔走する。紫のバラの大盤振る舞いや身を挺してのボディガードなど、騎士な速水さんがかっこいい。
この巻の演劇
大都芸能「奇跡の人」主演:姫川歌子(アニー・サリバン役)北島マヤ&姫川亜弓(ヘレン役Wキャスト)
巻数
13巻
発売日
1979年11月20日(火)
あらすじ(概要)
ここから17巻までは「華やかな迷路編」・・・別名「芸能界編」が始まる。マヤの暗黒期、読者のトラウマ期のはじまりだ。覚悟して読もう。
「奇跡の人」で受援女優賞最有力候補に選ばれてしまったマヤは、授賞式が放映されて全国的に知名度が上がってしまう。その結果、TVの大河ドラマの重要な役に抜擢されるのだ。突然TVの世界へ引き込まれたマヤは、様々な悪意や好奇や欲望にまみれた視線を浴びていく事になる。
マヤにとっての重要なキーマン、アイドル里美茂の登場もこの巻だ。ついでに恐ろしく個性的なヘアスタイルの里美のとりまき少女たちも登場する。
この巻の演劇
大河ドラマ「天の輝き」出演:北島マヤ(令嬢沙都子役)、姫川歌子(おりん)、里美茂(岩友武史)
TVドラマ「虹の記憶」出演:姫川亜弓(記憶喪失の少女)
巻数
14巻
発売日
1980年4月19日(土)
あらすじ(概要)
作中最も卑劣な速水真澄を見られるのが18巻だ。もうホントに、芸能界編は読み返すのが怖い……。悪役も新たに4組も加わる。
マヤの人気の陰で出番を減らされた下積み女優吉川と友人たち、マヤに大手CMキャラクターの座を奪われた熟年女優山崎竜子とその一味、マヤに映画の主役を取られた人気歌手巴万里とその取り巻き(彼女も髪型がヤバい)、そして乙部のりえとその一味である。
乙部のりえはガラかめ屈指の憎まれ度を持つヒールである。
なお、その裏では卑劣に他人の恋心を弄ぶ亜弓の様子も見られる。ほぼ全員性格が悪い巻である。
この巻の演劇
大河ドラマ「天の輝き」出演:北島マヤ(令嬢沙都子役)、姫川歌子(おりん)、里美茂(岩友武史)
TVドラマ「虹の記憶」出演:姫川亜弓(記憶喪失の少女)
巻数
15巻
発売日
1980年6月20日(金)
あらすじ(概要)
速水真澄と、その秘書水城が最大限に暗黒に染まり、その結果マヤに人生最大の悲劇が訪れる。15巻~16巻は読み返したくない巻TOP3だ。
乙部のりえの増長、初恋に夢中になるマヤ、巧妙な罠に見事にかかってマヤを嫌っていく劇団つきかげのみんな……
暗黒の芸能界編の闇がピークへと近づいていく……
この巻の演劇
大河ドラマ「天の輝き」出演:北島マヤ(令嬢沙都子役)、姫川歌子(おりん)、里美茂(岩友武史)
TVドラマ「虹の記憶」出演:姫川亜弓(記憶喪失の少女)
映画「白いジャングル」主演:北島マヤ(未央役)
巻数
16巻
発売日
1980年8月20日(水)
あらすじ(概要)
速水真澄の謀略によって不幸な死を迎えてしまったマヤの母……。深い悲しみで演技すらできなくなったマヤに、ついに乙部のりえの牙が食い込む。
卑劣な罠にはまったマヤへの悪評が日本中に拡散され、全てを失ってしまったマヤは再び立ち直ることができるのだろうか。
速水真澄も秘書水城も今さら人の心を取り戻しても遅すぎるというものである。
この巻の演劇
舞台「黄金の実」北島マヤ(少女マージ)
大河ドラマ「天の輝き」出演:乙部のりえ(令嬢沙都子役)
舞台「シャングリラ」主演:乙部のりえ(巫女リーラ)
舞台「カーミラの肖像」主演:乙部のりえ(マリア・狩るンスタイン)、出演:姫川亜弓(吸血鬼カーミラ)
巻数
17巻
発売日
1980年11月20日(木)
あらすじ(概要)
卑劣過ぎる芸能界で身も心もズタボロになり、演劇からも逃げ出したマヤは、小さな保育園に住み込みで働いて心の平穏を取り戻していく。
一方亜弓は、マヤを破滅させた犯人が乙部のりえであることを知り、マヤに代わって怒りの鉄槌を振り下ろしたものの、その後マヤが演劇をやめると聞いて「その程度だったのあの子…」と失望する。いやいや「その程度」って、あなた今まで壮絶な虐めも親の死の痛みも知らないでしょ。とは言いたくなるシーンだ。
ついでにここで速水真澄は遅すぎる恋心を自覚するのだが、本当に遅すぎである。
そしてあの有名な「泥まんじゅう」でマヤが命を吹き返し、暗黒期はようやく終焉を迎えるのだ。
この巻の演劇
舞台「カーミラの肖像」主演:乙部のりえ(マリア・狩るンスタイン)、出演:姫川亜弓(吸血鬼カーミラ)
舞台「夜叉姫物語」主演:姫川亜弓(夜叉姫役)、出演:北島マヤ(乞食の子供)
巻数
18巻
発売日
1981年2月20日(金)
あらすじ(概要)
高校生活に復帰して図書委員の草木ひろ子さんと名脚本家な吉沢ひろしという2人の味方を手に入れたマヤが、一ツ橋学園で一人芝居という新しい舞台を手に入れる。
陰鬱で残酷な芸能界編からようやく光のステージへと戻ってきた目出たい18巻だ。
マヤの一人芝居は亜弓にも影響を与え、亜弓は大舞台で大々的に一人芝居「ジュリエット」を公演することを発表する。マヤのアイデアをパクって自分の手柄にしてしまうとは……手段を選ばない貪欲さだ。
ちょっとした注目コマとして、食パンを加えて走るマヤの登校シーンが見られる。友達と放課後にカフェやおしゃれ雑貨店に寄って笑い合うマヤもまぶしい。
この巻の演劇
一人芝居「女海賊ビアンカ」主演:北島マヤ
一人芝居「通り雨」主演:北島マヤ
一人芝居「ジュリエット」主演:姫川亜弓
巻数
19巻
発売日
1981年5月20日(水)
あらすじ(概要)
マヤの学園一人芝居は大成功を収め、マヤをライバル視して疎外していた演劇部もようやくマヤの実力を認めるこっとなった。演劇部の舞台で再び他の演者たちと共演できることになったマヤは紅天女への階段を一歩ずつ上がっていく。
プライベートではマヤと真澄の初デート、劇団つきかげの美奈と劇団一角獣団長の堀田のカップル誕生、桜小路優と舞のカップル誕生など恋がにぎやかに動き始める。
しかし演劇部の部長はいついかなる時も白目である。黒目はない。
この巻の演劇
一人芝居「通り雨」主演:北島マヤ
一人芝居「ジュリエット」主演:姫川亜弓
文化部研究発表会「わが作品No.707愛しのオランピア」出演:北島マヤ(お手伝いロボット ルル役)
巻数
20巻
発売日
1981年9月19日(土)
あらすじ(概要)
マヤの歴史フィクション「女海賊ビアンカ」の一人芝居に触発されて亜弓が始めた歴史フィクション「ジュリエット」の舞台は連日大盛況。
この舞台へ強制的に連れて来られたマヤは、自分との実力の差があまりに広がってしまったことにショックを受ける。
高校のみんなには認めてもらえたものの、亜弓との差は歴然。うちひしがれるマヤに月影先生はさらなる追い打ちをかけるのだった。
いつでもマヤを介護してくれる麗と、月影先生と反比例するように過保護が加速してゆく速水さんが楽しい。
芸能界編からのどこかアングラな空気を断ち切るかのように亜弓の過去編で20巻は締めくくられ、次の巻からは新章に突入していく。
この巻の演劇
一人芝居「ジュリエット」主演:姫川亜弓
文化部研究発表会「わが作品No.707愛しのオランピア」出演:北島マヤ(お手伝いロボット ルル役)
舞台「奇跡の人」で日本アカデミー助演女優賞を受賞して有名になってしまったマヤが、テレビの大河ドラマへ出演することになり、芸能界の闇でズタズタにされていくのが11巻~17巻までのストーリー。
その後芸能界を追放されて傷つき疲れ果てたマヤがゆっくりと傷をいやし、前向きさを取り戻していく学園生活編が18巻~20巻だ。
この10巻分はマヤにとって大殺界的な位置づけにある。
21巻以降、マイナスからのスタートで再び表舞台へ這い上がろうとするマヤの長い助走期間だと思って応援しながら読もう。
「おそろしい子」に次ぐ有名シーン「おらあトキだ」の泥まんじゅうは17巻だ。なお「おらあタズだ」と言いたくなるが、たずは栄進座の芝居の子守り役の名前なので間違えてはいけない。
注目の演目 | 収録巻 | 主な出演者 |
---|---|---|
奇跡の人 | 11巻~12巻 | 北島マヤ、姫川亜弓、姫川歌子 |
天の輝き | 12巻~15巻 | 北島マヤ、姫川歌子、里美茂 |
虹の記憶 | 12巻~14巻 | 姫川亜弓 |
白いジャングル | 15巻 | 北島マヤ |
カーミラの肖像 | 16巻~17巻 | 姫川亜弓、乙部のりえ |
夜叉姫物語 | 17巻 | 姫川亜弓、北島マヤ |
女海賊ビアンカ | 18巻 | 北島マヤ |
通り雨 | 18~19巻 | 北島マヤ |
ジュリエット | 18~20巻 | 姫川亜弓 |
わが作品No.707愛しのオランピア | 19巻~20巻 | 北島マヤ |
タイトル | ガラスの仮面 |
---|---|
ジャンル | 演劇大河ロマン |
カテゴリー | 少女漫画 |
原作 | 美内すずえ |
出版社 | 白泉社 |
連載開始日 | 1975年12月5日(金) |
初掲載媒体 | 花とゆめ1976年 新年第1号 |
連載期間 | 休載中(最終掲載誌:別冊花とゆめ2016年7月号) |
巻数 | 49巻 (2024年6月現在の最新刊) |
公式サイト | ガラスの仮面 |
公式X(旧twitter) | ガラスの仮面公式X |