この記事を読めば漫画「ガラスの仮面」の好きなエピソードを簡単に探せます
更新:50巻まで反映 by イラレブック
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・「ガラスの仮面」31巻~40巻のあらすじは?
・気になる演目は何巻に載っている?
この記事を読めば漫画「ガラスの仮面」の好きなエピソードを簡単に探せます
巻数
31巻
発売日
1985年8月19日(月)
あらすじ(概要)
野生の狼の心を知るため、マヤは発作的に電車に飛び乗り、田舎の山奥へと入っていく。うっすらと気にかかる真澄と紫織の婚約も、今は演技のことを思えば心から掻き消えていく程度だ。
逆に真澄の方は、マヤへの恋心を自覚しているというのに、半端に紫織に優しくしてしまったがゆえにグイグイ来られるようになり、自分で自分の首を絞め続けていた。
紫織の主張が激しくなって、読者がモヤモヤし始める巻だ。そして延々にモヤモヤし続けることになる。
この巻の演劇
「忘れられた荒野」主演:北島マヤ(オオカミ少女ジェーン役)、出演:桜小路優(スチュワート役)
「イサドラ!」主演:円城寺まどか(イサドラ・ダンカン役)
巻数
32巻
発売日
1986年6月19日(木)
あらすじ(概要)
例え今以上に憎まれてでもマヤの未来を開きたい。その一念だけで真澄はライバル公演「イザドラ!」の上演記念パーティーに波瀾を巻き起こす。さらには演出家の黒沼までも焚き付け、「紫のバラのひと」としても「芸能社の敏腕社長、速水真澄」としても、すべての手段を講じて舞台「忘れられた荒野」のお膳立てをした。
……が公演初日、天候までもがこの舞台に牙を剥き、初日の東京は超大型台風に上陸されてしまう。
全ての交通機関が麻痺し、徒歩での外出すら命の危険があるほどの暴風雨で皆が会場行きを断念する中、たった1人だけ会場にたどり着いた者がいた……
マヤとの約束は絶対に破らない。
このときの速水さんはちゃんとしていた。このときは……
この巻の演劇
「忘れられた荒野」主演:北島マヤ(オオカミ少女ジェーン役)、出演:桜小路優(スチュワート役)
巻数
33巻
発売日
1987年3月19日(木)
あらすじ(概要)
「忘れられた荒野」は公演2日目にしてようやく本当のスタートを切ることができた。観客の評価は予想を遥かに上回り、「アカデミー芸術祭」への参加が認められたうえに上演期間延長でロングランの大ヒット!
だが、その水面下ではマヤを狙う悪い大人や「紅天女」の利権を狙う黒い陰謀が大きくうねりを上げていた。
月影先生が20巻でマヤに与えたスパルタ過ぎる試練がついに決着する&マヤがとうとう紫のバラのひとの正体に気付く超重要な大注目巻だ。
この巻の演劇
「忘れられた荒野」主演:北島マヤ(オオカミ少女ジェーン役)、出演:桜小路優(スチュワート役)
巻数
34巻
発売日
1987年11月19日(木)
あらすじ(概要)
この巻は初めての「芝居がない巻」だ。
速水真澄の過去がたっぷりと語られ、その後は紅天女制作チームの結成、キャスト選考など、幻の舞台「紅天女」を現代に蘇らせるための準備期間に充てられている。
真澄の過去編は、義理の父である速水英介がいかに鬼畜な畜生であるかが良く分かるエピソードだ。ちなみに…今後別の巻で語られる月影千草の過去編でも彼のこじらせ畜生ストーカーップリが良く分かる。
ガラスの仮面はつくづく、数多いる自分本位な性悪に次々と致命傷を負わされる漫画だ。とにかく悪人が多い。
なお、この頃から休載が増え、徐々に単行本発売日に間が開くようになっていく。
この巻の演劇
巻数
35巻
発売日
1988年8月26日(金)
あらすじ(概要)
紅天女のふるさと「紅梅村」に招待されたマヤと亜弓は、久々に月影先生と再会する。
再会の喜びも束の間、さっそく稽古が始まるのだが、そのお題は「風、火、水、土」をテーマにそれぞれ自由に演じてみろ、というものだった。
まずは「風」。紅天女候補の2人は、それぞれの「風」を表現するために試行錯誤を繰り返していく。
その頃、真澄は伊豆の別荘で独りの時間を味わっていた。この別荘は誰にも邪魔されない空間であり、真澄の避難所だ。
だが紫織と交際を初めて以来、真澄がここに居ると常に紫織が追いかけて来る上、紫織1人でやってきて勝手に荷物を漁られるようになってしまったため、もはやこの別荘は安寧の地とは言えなくなっている。
自己肯定感高すぎに育てられた恋愛初心者、怖い。
この巻の演劇
紅天女試練その1「風」:北島マヤ、姫川亜弓
巻数
36巻
発売日
1989年9月26日(火)
あらすじ(概要)
紅天女への道、2つ目の試練は「火」。
「風」の演技で風になろうとしたマヤに触発されてか、今度は亜弓が火になろうとする。逆にマヤは「風そのものになるな演じろ!」とお𠮟りを受けたことから、速水英介に聞かされた「八百屋お七」のヒロインを演じたのだが……それはかつて、月影千草自身が同じ課題で演じた題材だったのだ。英介のキモストーカー気質がよく表れたエピソードである。
そしてそのストーカーは、罰が当たったように事故に遭う。100%即死しかありえない高さの崖から車で落下するのだ。
おまけにその事故が引き金となって、禁足地である梅の谷に俗世の人間がぞろぞろと集まってくる。英介ほどの疫病神もなかなか居ないだろう。
とはいえこの事件はマヤと真澄の初めての一夜につながり……次巻へつづく。
この巻の演劇
紅天女試練その1「火」:北島マヤ、姫川亜弓
巻数
37巻
発売日
1990年10月19日(金)
あらすじ(概要)
紅天女への道、3つ目の試練は「水」。
「火」の演技で古典物語の主人公を演じたマヤに触発され、亜弓は古典物語「人魚姫」のヒロインを演じる。対してマヤは水の怒りを表現する水神を演じるのだが……、この巻のメインはそれではない。
前回のラストで演技の自主練に夢中になって、大雨が降っても帰ってこないマヤを真澄が探しに行き、2人きりで一夜を明かすことになったのだ。
もしここでマヤ……または真澄が勇気を出して直接的な告白をしていれば、この恋路がここから25年以上もこじれることはなかっただろう。
その後、この巻で「土」の演技も行われる。
マヤが水神を演じたのに影響されて、亜弓は大地の神の祭礼をテーマにし、大地に「母」を見出したマヤはその「子」を演じることにした。
マヤが0ベースから演目を思いつき、亜弓はそれを1にして100に構築する。2人の関係はいつもそんな感じだ。
この巻の演劇
紅天女試練その1「水」、「土」:北島マヤ、姫川亜弓
巻数
38巻
発売日
1992年3月30日(月)
あらすじ(概要)
女優、月影千草の壮絶な過去が明らかになる。…と同時に、傲慢にその人生と最愛の人を奈落に突き落とした下衆ストーカー速水英介の過去も明らかになる。そして源造の過去も。
貧しく育ち、年齢も身分も違い、しかも相手には別の相手がいる恋……。千草の境遇はマヤの現状とよく似ている。ゆえにマヤも同じ運命を辿るのではないかと心配になってくる。
月影先生が夢の中で小さな千草に戻って過去を振り返った翌日、劇団つきかげと一角獣の主要メンバーが先生の見舞いに訪れ、彼らと共に紅天女のレッスンが始まる。
友だちのいない亜弓と友だちいっぱいのマヤ。マヤにとっては全ての日常が演技に結びつくが、それは傍から見るとただのサボりに見えてしまう。そして毎回知らぬところで怒りや嘲りを向けられるのだ。
この巻の演劇
巻数
39巻
発売日
1992年10月19日(月)
あらすじ(概要)
マヤの天性に嫉妬と憎しみを抱き、それを殺意にまで発展させてしまった亜弓は、死の危険に瀕したマヤを見殺しにしようとしてしまう。
心だけは紅天女に最も近いが役者としての技術がないマヤと、心は理解できないが表現力と身体能力は優れた亜弓。今は互いにない物ねだりをしている状況だ。
そんな彼らの手本となり、本物として導くため、月影先生は自ら紅天女を演じて見せることにした。本格的な芝居は次巻だ。
それにしても禁足地に人多すぎ問題。
みんなどこに泊まっているのだろう。
この巻の演劇
紅天女のセリフ勝負:北島マヤ、姫川亜弓
巻数
40巻
発売日
1993年9月17日(金)
あらすじ(概要)
大女優月影千草による紅天女が始まった。
圧倒的な表現力と人智を超えた存在感に観客は圧倒され、紅天女の世界へと引きずり込まれていく。
月影千草の真の実力、それに源造の知られざる高い演技力と表現力も判明する舞台で、「紅天女」という物語の全容が初めて明らかになる。
それにしても、ただ芝居を見ているだけで周りの一般人の不興を買い、陰口を叩かれたり眉をひそめられるマヤ。世界の妬みを一身に受けている気にもなってくる。
中身が非凡で見た目が平凡な人間は、無意識に他者の気持ちを逆撫でるのだろう。
この巻の演劇
紅天女:主演月影千草(阿古夜)、出演源造、劇団つきかげ&一角獣
マヤが紅天女への挑戦権を賭けて挑んだ最後の舞台「忘れられた荒野」。その挑戦の結果が31巻~33巻で明らかになる。また、33巻でついにマヤが「紫のバラのひと」の正体に気付き、恋心を自覚するのだ。
「ガラスの仮面」において33巻はマヤの演劇人生と恋の最重要な分岐点となっている。
34巻~40巻はいよいよ、紅天女の故郷「紅梅村」でのマヤと亜弓の一騎打ちレッスンだ。月影先生に与えられた「風火水土」の課題をこなしたあと、往年の大女優月影千草による舞台「紅天女」の実演が終幕まで描かれる。
その過程で揺れ動くマヤと真澄の恋心と、初めて共に過ごす一夜のハプニングも必見だ。
注目の演目 | 収録巻 | 主な出演者 |
---|---|---|
忘れられた荒野 | 28巻~33巻 | 北島マヤ、桜小路優 |
風火水土 | 35巻~37巻 | 北島マヤ、姫川亜弓 |
紅天女 | 40巻 | 月影千草、源造、劇団つきかげ&一角獣 |
タイトル | ガラスの仮面 |
---|---|
ジャンル | 演劇大河ロマン |
カテゴリー | 少女漫画 |
原作 | 美内すずえ |
出版社 | 白泉社 |
連載開始日 | 1975年12月5日(金) |
初掲載媒体 | 花とゆめ1976年 新年第1号 |
連載期間 | 休載中(最終掲載誌:別冊花とゆめ2016年7月号) |
巻数 | 49巻 (2024年6月現在の最新刊) |
公式サイト | ガラスの仮面 |
公式X(旧twitter) | ガラスの仮面公式X |