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アラーム
あの頃はいつも時間に追われて、時計を気にしてたわね……
だけど人間て、いつから時計を使ってたのかしら。
※こんにゃくちゃんの前回のストーリーを読みたい方は「ちりめん雑魚」の記事へ!
そうだ!時間はたっぷりあるし、時計について調べてみましょ。
たとえば大昔、時計がない時代はどう生活してたのかしら。
時計の目次一覧 | |
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時計とは | |
歴史 | |
設置別の時計の種類 | |
電波時計 | |
電波時計の電波が受信できない時 | |
今日のいい言葉 | |
4コマ漫画 | |
まちがい探し |
時計とは
数字で時間を知るって、社会で生活するには大事なことね。
「〇時に待ち合わせ」みたいに数字で言わないと、他の人と時間を合わせて行動できないものね。
では人類はいつ時計を発明し、時間を細かく意識するようになったのだろう。
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歴史
紀元前4000年のエジプトで、すでに人間は時間を計測して集団行動に活かしていたのだ。 ◆時計のはじまり 紀元前4000年のエジプトでは、地面に突きさした棒の影の動きで 1日の大体の時間帯を把握していたという。この棒の名はグノモンという。
しかし太陽の光頼りなので、日時計は晴れた日中しか使えない。
それって曇りや雨の日はダメね。
夜も使えないし、そういう時はどうしてたのかしら。
または王族、貴族は酒宴を催していただろう。
灯りの技術も発達していない時代の夜は本当に真っ暗で、魔の徘徊する時間ともされていたので、日が沈む時間にはもう寝ていた。だから夜に時を計る必要はなかったのだ。
日が沈むのが18時~19時とすると、遅くとも21時には寝ているわけで、そんなに早く寝れば自然と日の出頃に目が覚める。時計要らずに健康的な生活だ。
時計が進化したのは、それからさらに2500年後のことである。 ◆時計の第2進化 次にできたのは水時計。
発明されたのは古代ギリシャだとされている。植木鉢のような陶器の入れ物に水を入れ、底に近い位置の側面に開けた小さな穴から 水が出ていく量で時間を計り始めた。
この時計の名前はクレプシドラ。
陶器の内側に目盛りがついていて、どんどん下がっていく水面の位置で水を入れてからどれくらい経ったかを把握するのだ。時計と言うよりタイムウォッチみたいな機能である。これなら室内に置いておいて、雨の日でも夜でも使うことができる。
夜でも曇りでも使える時計の誕生ね!
なんとプラトンはこの水時計で目覚まし時計も作っており、一定の量の水が流れたら銅の球を押し出し、その球がたらいに落ちる音で起きていた。 ◆時計の第3進化 そして水時計の2000年後に誕生したのが砂時計と燃焼時計だ。
砂時計はイタリア、燃焼時計は中国で生まれたと言われている。砂時計は現在もタイマー代わりに使われているので 仕組みをご存知の方は多いだろう。
燃焼時計は蚊取り線香のようなものだ。 先端に火をつけられてから、どれだけ燃えたかで時刻を把握する装置である。
蚊取り線香型の時計って面白いわ。
ろうそくのボディに目盛りが付いていて、どの目盛りまで燃えたかで時間を把握するのだ。しかし垂れたロウで目盛りが見づらそうではある。 ◆時計の第4進化 機械式の時計がついに誕生したのは砂時計たちが生まれた約200年後。9世紀に入ってからの事だ。 数学者であり天文学者でもある、当時のローマ教皇シルウェステル2世が、世界で初めて機械式時計を発案したと言われている。日時計の誕生から約5000年後の出来事だ。
5000年もの間、ちょっと不便な時計を使い続けてたのね……!
昔は集団で寝泊りしていたから「待ち合わせ」なんてあまりしなかったのかも……?
その時計が刻む時刻を元にして時計係の人が大きな音で鐘を鳴らして、庶民に時を知らせていたという。
学生時代にチャイムを合図に行動していたように、江戸時代は都市全体、日本全体で鐘の音を合図に動いていた。 持ち運び式の日時計はいわばサブアイテム。 江戸の住民は時計など見ずとも鐘の音と共に一斉に行動していたのだ。
なるほど!社会全体が大きな集団行動だったのね。
鐘の音なら遠くまで届いて、みんなで同じ時間を共有できるものね。
それにしても、今はどんな種類の時計が存在してるのかしら。
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設置別の時計の種類
栄養 | 説明 |
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目覚まし時計 | 起きるために使う時計 |
卓上時計 | 机の上などに置く時計。 |
野外時計 | 外などに設置される時計。 |
掛け時計 | 壁にかける時計。 |
腕時計 | 腕につける時計。 |
懐中時計 | ポケットなどに入れる時計。 |
ホールクロック | 人ぐらいの大きさのある縦長の箱状の時計。 |
私が一番使ってきたのは目覚まし時計だわ……
でも今はスマホを時計代わりにしてる人が多いかもしれないわね。
それをできる限り解消するために生み出されたのが「電波時計」だ。
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電波時計
2010年代以降には時計を買いに行くと、ほぼ全ての時計が電波時計になっていた。
実際は具体的にいつからだったんだろうと調べたら、なんと1963年に日本で発売されていた。まさかの昭和38年である。
とはいえ当時はラジオの電波を受信する方法だった。
政府機関が作った施設で発信している国際標準と言われる電波を受信する時計ができたのは、1990年で場所はドイツ。なお政府が発信している電波は「標準電波」という。
日本でこの標準電波の受信時計が発売されたのはドイツより3年遅い1993年のことだ。
雅子様と皇太子のご成婚パレードが催され、Jリーグがものすごい勢いで盛り上がっていた年である。ただ、その頃の日本にはまだ標準電波送信所がなく、電波の受信が難しい状況ではあった。
日本に電波送信所ができたのはその6年後の1999年で場所は福島県。大鷹鳥谷山という山の頂上に作られて「おおたかどや山標準電波送信所」と名付けられた。
こんにゃくちゃん:ノストラダムスの大予言の年ね! 全国に電波が届くよう高い場所を選んで、 そこに250mもの長さのアンテナが立てられたのだ。その年は漠然とノストラダムスに怯えていて、テレビや雑誌でもよく特集を組まれていた気がする。
さらに2年後の2001年には2軒目も作られた。
西日本~沖縄までもしっかりカバーするために、 次に選ばれた場所は九州地方。佐賀県佐賀市と福岡県糸島市の県境の山の上で「はがね山標準電波送信所」と名付けられた。
これでようやく日本全国で電波受信がしやすくなり、電波時計は一旦の完成形を見せた…と思いきや、その10年後の2011年には人工衛星から電波を受信し、常に表示時刻を修正し続ける衛星電波時計が登場した。
まあ高さで言えば宇宙には敵わない。 しかし2021年現在も2つの電波送信所は活躍中である。地上にあるため、雷が発生する時間帯は電波を止めたりメンテナンスを行う時間帯があるため、その情報は公式サイトでチェックしよう。
日本標準時グループ公式サイト
衛星で宇宙から電波を受信だなんて……
世界中で1分たりとも狂わない時計が使える時代がきたのね。
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電波時計の電波が受信できない時
「電波は屋外で受信する」だ。
取扱説明書の手順に従って電波の受信を始めたら、時計を窓を開けた窓辺やベランダ、庭など、 とにかく外に置いて10分ほど放置しよう。 そのあと確認すれば受信に成功している筈だ。
室内だと色々な電子機器や通信機器が近くに密集しすぎているせいもあって、なかなか上手く標準電波を拾えないようだ。一度受信に成功したあとは室内で問題なく使えるようになる。
最近は色々なものが電波を発しているものね。
電波が目で見えるようになったら、きっと空中で大渋滞してる筈よ。
…でも、こんなに正確な時計が使えるようになったいま、
その正確に計れる時間をどうすれば有効に使えるのかしら。
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今日のいい言葉
過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の枠の中で生きよう。
デール・カーネギー
その日が人生さいごの日と思って、毎日を精一杯生きようってことかしら。
……過去は振り返らず、その日だけを見つめて……
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4コマ漫画
過去の悲しみにとらわれず、今日を楽しく生きてみせるわ!
~ハンドタオルにつづく~
登場キャラクター紹介
イメージ | 栄養 | 紹介 |
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こんにゃく | ある日突然、人間からこんにゃくへと転身してしまった女性。 はじめは混乱していたが、よき仲間に恵まれてこんにゃくライフを満喫中。 内気でひかえめな性格だが、根はポジティブ。 | |
おでん大根さん | お風呂が大好きなおでん用大根。 無人直売所で売れ残った結果、おでんの具として5分割された。 他の4切れとは姉妹同士で、別々に暮らしている。面倒見の良い性格。 | |
カイワレさん | お風呂が大好きなかいわれ大根。 おでん大根とは風呂仲間で、こんにゃくとも仲良し。 困っている相手を放っておけないタイプ。 要領がよくて器用なタイプ。 |
マンガ関連リンク
間違い探しクイズ
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