この記事でわかること
この記事を読めば挫折から立ち直れる!絵心さんの2次選考(セレクション)での名言が何巻何話目にあったかが分かります
絵心さんは常に歯に衣着せぬ物言いをするため、言葉の攻撃力が高い
青い監獄プロジェクトの総指揮官の絵心甚八は、いつだって「世界一のストライカーを作る」ことしか考えていない。
そのためには恥も外聞も全てかき捨てているため、言動に迷いがなく非常にストレートかつ鋭利だ。まるで磨き上げられた槍のようである。
今回はそんな絵心さんからの「胸に痛い言葉」をピックアップした第二弾だ。2次選考(セレクション)中のセリフをまとめてある。
なお1次選考(セレクション)までのセリフは別記事にまとめてあるので、気になる方はそちらもご参照いただきたい。
絵心甚八のセリフの殺傷能力を★1~★5で評価した(独断と偏見)
該当のセリフがいつ(何巻の何話目)、どんなシチュエーションで誰に対して発されたかも書いてあるので、気になるセリフがあった方は原作漫画の該当回を読み返しにいこう。
JFU(日本フットボール連合)での青い監獄計画進捗報告会で、会長の不乱蔦から「天才はほっといても天才なんだから"青い監獄"なくてもいいんんじゃない?」と言われた絵心さんが反論として言った言葉。
「"天才"はどこかで勝手に生まれるものなんだから、ソレを拾ってきて金もうけのために利用すればいい。金をかけて選手育成などする意味はない。」というのが不乱蔦の意見だ。
それに対して絵心さんは「"己の能力を証明する力"こそが天才の必須条件であり、この力は育てることができる」と言っている。
……のだが、
絵心さんのこの言葉は「例え才能を持っていても、世界(第三者)にそれを証明できなければ無いのと同じ」という意味も含んでいる。
「オレには才能があるんだから…」と独りよがりに思っているだけでは「才能0」と一緒……。証明のために行動を起こしている人間を見て、「あいつなんか全然ダメじゃん。オレが本気出せばすぐ抜けるし」……なんて事を、ベッドでスマホを見ながら思っている場合ではない。
でも気付くとダラダラしてしまう。ダメ人間ですみません……
2次選考(セレクション)3rdステージで人生初の挫折と絶望を味わうも、そこから見事に立ち直った馬狼。それを見ていたアンリちゃんから「彼の覚醒も計算済みだったんですか 絵心さん?」と問いかけられて、返したコメントその1。
第67話は単行本8巻の最終話なのだが……、とにかくエグイ。あまりにも殺傷能力の高い連続コンボで読者のHPを0にしてくる。この言葉はそのプロローグである。
ここでいう「敗北」は「失敗」とも同義だ。
これまでの人生を全否定されるほどの挫折や、全てを賭けて臨んだ夢が破れた瞬間。……その挫折や失敗を「自分の力不足が招いた結果」だと、ちゃんと受け入れ、自責の出来事として絶望できているだろうか。……と、絵心さんが聞き手の心に問いかけている。
「絶対入賞する!」と自信満々で出した作品が落選したとき、「絶対売れる!」と信じて出したモノが鳴かず飛ばすだったとき、「絶対結ばれたい!」と思っていた相手に振られたり、破局したとき……。
それを「今回は本気を出せなかったから…」とか「嫌な奴に心乱されたから…」とか、「仕事のせいでストレスがたまってたから…」とか、とにかく外部に原因を見つけて、必死で自分の心を守ろうとした事はないだろうか。
もちろん、完全に不可抗力な外的要因がある場合だってあるし、100%自分だけが悪いワケじゃない時もある。だけど、本当は自分に非があると心の片隅では分かっているのに、それを認めたくなくて必死に言い訳を探してしまう時も、確かにある。
特にそれを他人に指摘されたとき、「うっせーな!てめーに何がわかるんだよ!」なんて八つ当たり気味に激昂したりなんかして……。うう……胸が痛い。
"叶えるため"にあった夢が破れたのに、もう"叶わない"という事実にフタをして、何となく目を背けつつ、既に敗れた夢にすがって追い続ける。そういう生き方をしている自分、よくないと思います。
ダラダラと惰性で追うことには何の意味もないので、きっぱり辞めて別の夢を見つけるか、"叶える"ために死ぬ気でやれと、絵心さんが正論を言っている。もう敗れたんだから追うのはやめろと……。
既に私のHPはマイナスになってる。
ちゃんと本気で絶望しないと、ちゃんと立ち直れずにズルズルしちゃうんだよ?ちゃんと絶望できてこそ、もう一度前を向いて"叶える"ために本気で走り出せるんだよ?と、絵心さんは何事にも全力で向き合うことの重要さを説いてくれている。
はあはあ……。絵心さんの鞭は痛いなあ……
最後は優しい絵心さん。
「一度諦めたからって終わりじゃないよ?ちゃんと諦められたからこそ、見えてくる新たな道もあるんだからね」と締めてくれた。
だが正直、本気を出すのは恐い。
本気でやったのに失敗したら、それこそおしまいだ。凡人には本当に、本気を出すという行為は難しいのです、絵心さん……
2次選考(セレクション)4thステージでスーパーゴールを決めた凪のプレイに「奇跡でしょ!狙ってできるプレーじゃないですよ」とはしゃぐアンリちゃんに対して、「奇跡」にも方程式があると説明する絵心さんのセリフだ。
奇跡を起こしたければ、そのための精神力と技術力を鍛えておかないといけないよ。……と、絵心さんは言っている。1次選考(セレクション)でも似たようなことを言われた気がする。
2次選考(セレクション)4thステージで敗れた潔が、「"運"なんて不確定要素だけで敗けたなんて納得できない」と騒ぐのを聞いて、絵心さんが教えてくれた運のからくり。
「人事を尽くして天命を待つ」ということわざを、絵心さんなりの言葉でかみ砕いて説明してくれている。「人事は尽くしておけよ」……と。
1次選考(セレクション)でも絵心さんは「勝負は理不尽の連続だ」と言っていたが、理不尽に振り回されるような弱者でいるな。とも言っていた。
大事なことを言葉やタイミングを変えて繰り返し教えてくれるのは良い指導だと思う。
2次選考(セレクション)は125人の生き残りが35人まで振るいにかけられる。1次選考の合格倍率は2.2倍だったのだが、2次選考は3.47倍。より過酷な生き残り戦争だ。
そんな環境下なので多くの「才能の原石共」が挫折や絶望を味わい、苦悩にのたうち回るわけだが、絵心さんは彼らのその様子を冷徹に見つめて分析する。
それが最高潮に達するのが、人生初挫折から見事に立ち直った馬狼照英について語る8巻第67話だ。一度でも大失敗をしたことがある人間にとっては、畳みかけるような絵心節が襲い掛かってくる致死率100%のエピソードである。
「ちょっとどん底に落ちに行こうかな…」と思ったときに読むと確実に落ち込めるので、自分を鞭打ちたい人は単行本8巻を携帯しておくか、マガポケで第67話を単話買いしよう。
アニメだと同じ内容をエピソード18「主役の座」で観ることができる。ボイス付きで脳に沁み込んでくるので、アニメも痛い。
目次に戻るなかなか自己保身や羞恥心が抜けず、失敗の理由を外部に探しがちな筆者としては「つらーい、絵心さんやだあー、心が痛ぁい……」となるのだが、せっかく突きつけてもらった現実を指の隙間からチラ見しつつ、3次選考以降のお言葉も拾っていきたい。
目次に戻るA: ゆめのドーピング
絵心さんもだが、「ブルーロック」の登場人物たちはしょっちゅう漢字にかっこいい別のふりがなを付ける。今回は「隠蔽工作」と書いて「ドーピング」と読ませている。なかなかに特殊だ。
A: 挫折と絶望
敗北すると挫折を学べる。失敗を正しく自分の責任だと受け入れ、絶望し、その感情と悔しさ、不甲斐なさをバネに立ち上がることで、二度と同じ過ちを犯さない新たな力を手に入れられるのだ。
A: 第39話~第87話
二次選考は単行本5巻の第39話~単行本11巻の第87話まで。この中に二次選考の名言が詰まっている。