更新: by イラレブック
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"才能"とは「己の能力を証明する力」のコトだ。その人生を懸けて己が信じ夢見た能力を この世界に証明する人間、それを俺は"天才"と呼ぶ
俺はこの"青い監獄"で天才を創る。これは俺の人生を懸けた証明だ
心に刺さる度: ★★★☆☆
キャラクター: 絵心甚八
コミックス7巻 第56話
シチュエーション:
JFU(日本フットボール連合)での青い監獄計画進捗報告会で、会長の不乱蔦から「天才はほっといても天才なんだから"青い監獄"なくてもいいんじゃない?」と言われた絵心さんが反論として言った言葉
解説:
「"天才"はどこかで勝手に生まれるものなんだから、ソレを拾ってきて金もうけのために利用すればいい。金をかけて選手育成などする意味はない。」というのが不乱蔦の意見だ。
それに対して絵心さんは「"己の能力を証明する力"こそが天才の必須条件であり、この力は育てることができる」と言っている。
……のだが、
絵心さんのこの言葉は「例え才能を持っていても、世界(第三者)にそれを証明できなければ無いのと同じ」という意味も含んでいる。
「オレには才能があるんだから…」と独りよがりに思っているだけでは「才能0」と一緒……。証明のために行動を起こしている人間を見て、「あいつなんか全然ダメじゃん。オレが本気出せばすぐ抜けるし」……なんて事を、ベッドでスマホを見ながら思っている場合ではない。
でも気付くとダラダラしてしまう。ダメ人間ですみません……
大事なのは"敗北に何を学ぶか"だ
敗北した者はその戦場から否定される
戦う者にとって それ以上の"絶望"はない
なのに多くの凡人共は この"絶望"を正しく刻まない
心に刺さる度: ★★★★☆
キャラクター: 絵心甚八
コミックス8巻 第67話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)3rdステージで人生初の挫折と絶望を味わうも、そこから見事に立ち直った馬狼。それを見ていたアンリちゃんから「彼の覚醒も計算済みだったんですか 絵心さん?」と問いかけられて、返したコメントその1
解説:
第67話は単行本8巻の最終話なのだが……、とにかくエグイ。あまりにも殺傷能力の高い連続コンボで読者のHPを0にしてくる。この言葉はそのプロローグである。
ここでいう「敗北」は「失敗」とも同義だ。
これまでの人生を全否定されるほどの挫折や、全てを賭けて臨んだ夢が破れた瞬間。……その挫折や失敗を「自分の力不足が招いた結果」だと、ちゃんと受け入れ、自責の出来事として絶望できているだろうか。……と、絵心さんが聞き手の心に問いかけている。
自分に才能が無く 非力だったと否定され 間違いを認めるのが怖いから無意識に言い逃れをするんだ それはそれは見事に無意識に
心に刺さる度: ★★★★★
キャラクター: 絵心甚八
コミックス8巻 第67話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)3rdステージで人生初の挫折と絶望を味わうも、そこから見事に立ち直った馬狼。それを見ていたアンリちゃんから「彼の覚醒も計算済みだったんですか 絵心さん?」と問いかけられて、返したコメントその2
解説:
「絶対入賞する!」と自信満々で出した作品が落選したとき、「絶対売れる!」と信じて出したモノが鳴かず飛ばずだったとき、「絶対結ばれたい!」と思っていた相手に振られたり、破局したとき……。
それを「今回は本気を出せなかったから…」とか「嫌な奴に心乱されたから…」とか、「仕事のせいでストレスがたまってたから…」とか、とにかく外部に原因を見つけて、必死で自分の心を守ろうとした事はないだろうか。
もちろん、完全に不可抗力な外的要因がある場合だってあるし、100%自分だけが悪いワケじゃない時もある。だけど、本当は自分に非があると心の片隅では分かっているのに、それを認めたくなくて必死に言い訳を探してしまう時も、確かにある。
特にそれを他人に指摘されたとき、「うっせーな!てめーに何がわかるんだよ!」なんて八つ当たり気味に激昂したりなんかして……。うう……胸が痛い。
今までの努力を無駄にしないために"諦めない"のが正解だと己を錯覚させる それを俺は"夢の隠蔽工作"と呼ぶ—
"叶える"ためにあったハズの夢が"追う"ことが目的にすり替わる
心に刺さる度: ★★★★★
キャラクター: 絵心甚八
コミックス8巻 第67話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)3rdステージで人生初の挫折と絶望を味わうも、そこから見事に立ち直った馬狼。それを見ていたアンリちゃんから「彼の覚醒も計算済みだったんですか 絵心さん?」と問いかけられて、返したコメントその3
解説:
"叶えるため"にあった夢が破れたのに、もう"叶わない"という事実にフタをして、何となく目を背けつつ、既に敗れた夢にすがって追い続ける。そういう生き方をしている自分、よくないと思います。
ダラダラと惰性で追うことには何の意味もないので、きっぱり辞めて別の夢を見つけるか、"叶える"ために死ぬ気でやれと、絵心さんが正論を言っている。もう敗れたんだから追うのはやめろと……。
既に私のHPはマイナスになってる。
夢は"叶える"ために生きなきゃ意味がない
だからこそ"敗北"は夢の岐路だ
必要なのはこの瞬間に己の非力を痛感できる強さ—
"絶望"する才能だ
心に刺さる度: ★★★★☆
キャラクター: 絵心甚八
コミックス8巻 第67話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)3rdステージで人生初の挫折と絶望を味わうも、そこから見事に立ち直った馬狼。それを見ていたアンリちゃんから「彼の覚醒も計算済みだったんですか 絵心さん?」と問いかけられて、返したコメントその4
解説:
ちゃんと本気で絶望しないと、ちゃんと立ち直れずにズルズルしちゃうんだよ?ちゃんと絶望できてこそ、もう一度前を向いて"叶える”ために本気で走り出せるんだよ?と、絵心さんは何事にも全力で向き合うことの重要さを説いてくれている。
はあはあ……。絵心さんの鞭は痛いなあ……
"諦める"行為でしか見ることのできない道筋があり それが新しい己の可能性となる
心に刺さる度: ★★★★★
キャラクター: 絵心甚八
コミックス8巻 第67話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)3rdステージで人生初の挫折と絶望を味わうも、そこから見事に立ち直った馬狼。それを見ていたアンリちゃんから「彼の覚醒も計算済みだったんですか 絵心さん?」と問いかけられて、返したコメントその5
解説:
最後は優しい絵心さん。
「一度諦めたからって終わりじゃないよ?ちゃんと諦められたからこそ、見えてくる新たな道もあるんだからね」と締めてくれた。
だが正直、本気を出すのは恐い。
本気でやったのに失敗したら、それこそおしまいだ。凡人には本当に、本気を出すという行為は難しいのです、絵心さん……
ここで自分がゴールをするという""精神
それを叶える""技術
そして戦場の戦況と選手の"環境"
あらゆる条件が「最適」に重なり合う時—…パフォーマンスは人智を超える。奇跡は説明できるんだよ
心に刺さる度: ★★☆☆☆
キャラクター: 絵心甚八
コミックス10巻 第77話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)4thステージでスーパーゴールを決めた凪のプレイに「奇跡でしょ!狙ってできるプレーじゃないですよ」とはしゃぐアンリちゃんに対して、「奇跡」にも方程式があると説明する絵心さんのセリフだ
解説:
奇跡を起こしたければ、そのための精神力と技術力を鍛えておかないといけないよ。……と、絵心さんは言っている。1次選考(セレクション)でも似たようなことを言われた気がする。
"運"は降ってきてから考えたってもう遅いんだ
その出現を想定して準備し、いつそれが来ても掴み取れるように己を高め、その機会が落ちてくる場所を見極めて待つ… そんな嗅覚を持つ人間にしか"運"の女神は微笑まない
心に刺さる度: ★★☆☆☆
キャラクター: 絵心甚八
コミックス11巻 第87話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)4thステージで敗れた潔が、「"運"なんて不確定要素だけで敗けたなんて納得できない」と騒ぐのを聞いて、絵心さんが教えてくれた運のからくり
解説:
「人事を尽くして天命を待つ」ということわざを、絵心さんなりの言葉でかみ砕いて説明してくれている。「人事は尽くしておけよ」……と。
勝負には"運"も"偶然"もあるんだよ
お前はまだこの結果が ただの"偶然"だと泣きわめくか? "運"に翻弄されているうちはまだ二流だ— 死力を尽くしたなら胸を張れ その先に待つ"偶然"の結果を受け入れて刻む人間になれ
心に刺さる度: ★☆☆☆☆
キャラクター: 絵心甚八
コミックス11巻 第87話
シチュエーション:
2次選考(セレクション)4thステージで敗れた潔が、「"運"なんて不確定要素だけで敗けたなんて納得できない」と騒ぐのを聞いて、絵心さんが教えてくれた運のからくりの解説つづき
解説:
1次選考(セレクション)でも絵心さんは「勝負は理不尽の連続だ」と言っていたが、理不尽に振り回されるような弱者でいるな。とも言っていた。
大事なことを言葉やタイミングを変えて繰り返し教えてくれるのは良い指導だと思う。