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ヤングジャンプで連載中の新感覚ギャンブル漫画「ジャンケットバンク」
2023年に「アニメ化してほしいマンガランキング」で8位入賞し、同年2023年7月30日に連載3周年を迎えた本作は、主人公のギャンブラー真経津 晨(まふつ しん)が、彼に魅入られた銀行員の御手洗 暉(みたらい あきら)と共に、「最高の相手との最高のゲーム(ギャンブル)」を実現するべく戦い続ける物語だ。登場人物が全員くせ者揃いでかっこいいのよね~
ギャンブルの心理描写や決めカットも美しいのよね
もっと詳細を知りたい方は下記リンク先を読んでね
ジャンケットバンク キャラ一覧
ジャンケットバンク 相関図 さらに同じく2023年8月~9月にかけては初のコラボカフェも開催され、グッズが完売したり、混雑で整理券を配布することになったりと大好評で幕を閉じた。
2023年はジャンケットバンク大躍進の年ね!
このままアニメ化も決まってくれないかしら。動く真経津さんを見たいわ
今回はその魅力的なキャラの中から、4人目の対戦相手「雛形 春人(ひながた はると)」を紹介したい
雛形春人はコミックス4巻の表紙を飾った気怠い系のイケメンだ。職業は画家である。私、雛形さんのファンなの。ストイックで気高くて繊細で…
まさに芸術家よね。黒髪も美しいわ
真経津さんはカラス銀行でのランクアップに挑戦中なの
ランクアップすればより強い相手と戦えるものね
下の表がカラス銀行の賭場において真経津さんが繰り広げてきた勝負の一覧だ
賭場レベル | 対戦相手 | ゲーム名 | 掛け金 | ゲーム開始回 | ゲーム決着回 |
---|---|---|---|---|---|
5スロット | 関谷 仁 | ウラギリスズメ | 100万~4,999万円 | 1巻第1話 | 1巻第2話 |
4リンク | 獅子神 敬一 | 気分屋ルーシー | 8,000万円 | 1巻第4話 | 2巻第8話 |
4リンク | 村雨 礼二 | S.O.S(サウンド・オブ・サイレンス) | 1億6,000万円 | 2巻第13話 | 3巻第21話 |
1/2ライフ | 雛形 春人 | ジャックポット・ジニー | 3億円 | 3巻第25話 | 4巻第35話 |
1/2ライフ | 叶 黎明 | アンハッピー・ホーリーグレイル | 6億円 | 5巻第47話 | 6巻第57話 |
1/2ライフ | 天堂 弓彦 | ブルー・テンパランス | 12億円 | 8巻第70話 | 9巻第82話 |
1ヘッド | 眞鍋 瑚太郎 | シヴァリング・ファイア | ヘックスメダル1枚 | 12巻第110話 | 第125話(13巻収録予定) |
各レベルの詳しい説明はカラス銀行の賭場ランクをご参照いただきたいが、
基本は「5スロット」が最低ランク、「1ヘッド」が最高ランクと覚えておけば問題ない。
雛形さんは上の表の4番目にいるわ。1/2ライフでの初戦ね
1/2ライフからは賭博所に大きな変化があるの。それは……
舞台は銀行を出てホテルの地下へ!さらに観客も入って盛大なショーに!
実はカラス銀行のすぐ隣には系列のホテルが建っている。1/2ライフからは舞台をホテルの地下に移して観客を呼び、大々的なショーとして賭博を開催することになるのだ。 仮面を着けた富豪たちがゲームの観客だ。彼らからの収入がカラス銀行を支えているのだという。何人もの人を躊躇なく殺し、人身売買や国家転覆規模の情報を収集することを可能にするほどの報酬とはいかほどのものなのだろうか。
この観客席を予約するだけで数百万はかかるのでしょうね
数千万の会員券とかもありそうよね
そんな仰々しい舞台を背に、真経津さんの第4ゲームは幕を開けるのである。
ちなみに第1ゲーム~第3ゲームのゲームルール特集はここよ
死に慣れ過ぎた人たちとジャックポット・ジニー
賭場レベル | 1/2ライフ |
---|---|
対戦相手 | 雛形 春人(ひながた はると) |
ゲーム | ジャックポット・ジニー |
掛け金 | 3億円 |
終了までの話数 | 11話 |
そして「1/2ライフ」のゲームはその名の通り「2分の1の確率で死亡」や「半殺し(半死半生)」の目に遭う可能性があるのだ。
そんなゲームを繰り返してたらギャンブラーが何人いても足りないわね
年間どころか月に何十人殺してるのかって不安になるわね
ジャックポット・ジニーのルール①ゲームの構成と目的
ゲーム全体の構成は1ラウンド6戦×3ラウンド=計18回の対戦だ。その18回の中で、最初に各自1枚ずつ配られたコインを相手より多く増やすのが目的だという。
2人で戦ってお互いの金貨を増減させ合うってわけね
ジャックポット・ジニー②勝利条件と禁止事項
勝利条件は「相手より多く金貨を獲得すること」または「対戦相手が死亡すること」。ただし相手への暴力行為は即失格となり、恐ろしいペナルティが課せられるそうだ。
相手が死ねばゲーム終了。そんなルールを最初から入れてくるなんて…
もはやあからさますぎるフラグよね……
ジャックポット・ジニー②ゲームの内容
3種類のカードを戦わせるカードゲームで、ルールはじゃんけんに近い。2人が同時に1枚のカードを選んで出し合い、その結果で互いの金貨を増やしたり奪ったりする。 1種類めは「黄金」のカード。使うと自分の手持ち金貨を4倍に増やせる。所持枚数は4枚。
2種類めは「盗賊」のカード。使うと相手の金貨を半分奪える。所持枚数は1枚。
3種類めは「魔神」のカード。相手が盗賊を出していた場合に限り、相手の所持金貨の90%を奪える。ただし相手が「黄金」のカードを出していた場合は何の効果も得られない。所持数は1枚。
5分以内に次に出すカードを決めて台座にセット。2枚のカードを戦わせた結果に応じて金貨が増減する。 分かりやすくカードの効果を表にすると下記の通りだ。
ここまでのルールだと怪我や死の危険はなさそうじゃない?
どうやら危険なのはゲームそのものじゃなく装置みたいよ
ジャックポット・ジニー③ゲームの装置
ゲーム全体の構成は1ラウンド6戦×3ラウンドと言ったが、1ラウンド終了する毎に「支払いフェイズ」が発生する。この際、プレイヤーは砂時計の下に閉じ込められ、上から金貨が降ってくるのだ。
それぞれの獲得金貨が振り終えるまで扉は開かない。2人分の支払いが完了するとラウンド終了となり、次のラウンドが開始される仕組みだ。
2人はこんな感じで装置の中に座っている。
支払いが終わるまで外に出られないので、最終的には稼いだ金貨で自らの身に危険が生じてしまうよ……というのである。負けた側はペナルティとして砂時計の境目が取り払われ、上に貯まった金貨が頭上から降り注いでくるのだ。
例として、初期に配られる1枚の金貨を「黄金」のカードを12回使用して増やした場合、下の表のようになる。
回数と金貨の数
回数 | 金貨の数 |
---|---|
1回目 | 4枚 |
2回目 | 16枚 |
3回目 | 64枚 |
4回目 | 256枚 |
5回目 | 1,024枚 |
6回目 | 4,096枚 |
7回目 | 16,384枚 |
8回目 | 65,536枚 |
9回目 | 262,144枚 |
10回目 | 1,048,576枚 |
11回目 | 4,194,304枚 |
12回目 | 16,777,216枚 |
単純に「黄金」のカードを使っただけでもそれぞれ1677万枚以上になるのね
「盗賊」や「魔神」の使いどころによってはさらに倍以上になりそうだわ
10円玉は1枚4.5gなので、この金貨が仮にそれと同じ重さだとすると1677万枚で75,465kg。つまり75トン以上の重さになる。確かにこれがドサッと上から降ってきたら死ぬかもしれない。
それに金貨なのだから10円玉よりは重たい気がする。
でも金貨が多い方が勝ちだというのに、増やしすぎると危険だなんて…
この矛盾にさらなる裏がありそうね
ルールを一字一句逃さず読むのと、対戦相手の観察が大事ね
→開催ゲーム一覧 > ジャックポットジニーの概要へ
雛形さんは真性の芸術家
クマがすごい。職業が画家で趣味がクロッキーな彼は、寝食を忘れて絵に没頭するタイプに見える。そんな彼の作品や、アトリエの様子を見てみよう。スケッチブックを常に持ち歩き、対戦中もスケッチの時間を無駄にしない雛形さんだが、普段は油絵を描いているようだ。……しかし、キャンバスに描く先にあってはいけない物が見える。
スケッチの対象は担当行員の土屋田さんね
それより自宅で描いてる絵のモデルが問題よ……
雛形さんの創作欲を刺激するのは、思い上がった人間が現実に気付いた瞬間の顔…
自分を特別な人間だと思い込んでいたり、強者だと信じている人間が、それが誤りだという事実を突き付けられて恥や怒りで顔を歪ませる瞬間。雛形さんはその姿に創作意欲が刺激され、芸術を生み出す糧にできるのだという。今回真経津さんの前にターゲットにされたのは雛形さんの担当銀行員(ジャンケット)である土屋田 謙介(つちやだ けんすけ)。呆然とする顔が痛々しい。
虚栄心という仮面が剥がれた瞬間に美を感じてるのね
歪んた欲望が行き過ぎた先の芸術なのね
雛形さんの特技は人の心を色として見ること
上のパレットの画像は雛形さんの心象風景であって現実のパレットではない。相手の表情筋の動きや瞳から心を読み、それを色として認識しているのだ。芸術家ならではのスキルである。刹那の表情も見逃すまいと相手を観察する雛形さんだが、ふと垣間見えた感情があまりに美しすぎたために勝負を忘れて恍惚としてしまうことも。
彼の本職はギャンブラーではなくあくまでも魂は芸術家なのだ。
真経津さんとビジョンを共有することも…
真経津さんが意図的に見せたと思われる肖像画のイメージをしっかりと視認して答える雛形さん。2人にとっては当たり前のようなこのやりとりも、凡人にとっては異様な光景だ。「なんか変な幻覚見たり 幻覚見てること前提で会話したり… そんな奴らには付き合いきれねぇ!!」
凡人代表土屋田さんの言葉である。
読者として大いに共感するわ
こういう読者目線を共有してくれるキャラが、面白さをさらに加速させるのよね
雛形さんにとっての真経津さんは「美しく謎めいた最高のモデル」
実力があり自信に溢れ、時に思いがけない表情も見せてくれる美しいモデル。雛形さんから見た真経津さんはそのような印象を持たれているように感じられる。もしもこの勝負が終わった後に2人とも生きていたら、雛形さんはきっと真経津さんをモデルにした絵を描いて、真経津さんに披露してくれるのではないだろうか。
真経津さんにとっての雛形さんは「真の芸術家ゆえに隙のある対戦相手」
繊細で敏感な感性を持つ雛形さんが相手だからこそ、真経津さんは本当の気持ちを抑えて別の感情を僅かに滲ませるという戦術を使うことができた。鈍感すぎて相手の心の色を読めない相手だったらそんな駆け引きはできないし、人の表情ではなく周囲の物事や環境に注力する相手だったらまた別の戦い方になっていただろう。
今回の真経津さんは感情を読むのが得意な相手に読み合いで勝負をしかけたのね
この余裕はそのまま勝負の結果につながるのか…、決着は第35話でつくわ!
これが今回のジャックポット・ジニーを含めたゲームルールと対戦相手の一覧だ
【叶黎明】ジャンケットバンクのアンハッピー・ホーリーグレイル徹底解説! |