Virtual Boyの赤黒単色表示がホラーの雰囲気を最大限に高める、日本限定発売の希少タイトルだ。ラヴクラフトの小説「インスマウスの影」が原作の3DダンジョンFPSは、ホラーゲームファンなら一度は体験すべき独特の作品となっている。
インスマウスの館 完全攻略|Switch 2対応・全パスワード解説
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よくある質問(FAQ)
バーチャルボーイとはどんなゲーム機ですか?
バーチャルボーイは、1995年に任天堂が発売した世界初の3D立体視ゲーム機です。開発責任者の横井軍平氏による約4年の開発期間と推定50億円以上の投資を経て誕生しました。左右それぞれに赤色LEDアレイと振動ミラーを組み合わせた独自のディスプレイで、赤一色の高コントラストな立体映像を表示するのが最大の特徴です。商業的には約77万台で終了しましたが、ゲーム史における重要な挑戦として再評価されています。
なぜ赤色単色表示だったのですか?
横井軍平氏は、当時のカラー液晶では完全な黒背景が実現できず立体効果が損なわれると判断し、完全な黒背景と「底無しの立体感」を実現できる赤色LED技術を採用しました。赤色LEDは当時コストが安く量産しやすい成熟技術で、消費電力も低いメリットがありました。他社が敬遠した技術を「競合に真似できない独自性」として逆手に取った、横井氏の「ゲームに色は本当に必要か?」という哲学の表れです。
なぜヘッドマウント型ではなく据え置き型だったのですか?
当初はヘッドマウントディスプレイ(HMD)として開発が始まりましたが、試作段階でVR酔いや吐き気、子供の転倒リスクが顕在化しました。1995年7月の製造物責任法(PL法)施行を前に、任天堂法務部が電磁波曝露リスクや視界遮断による事故リスクを懸念し、安全性確保を最優先として卓上据え置き型への設計変更が決定されました。
バーチャルボーイの「面白さ」や「革新性」とは?
「赤い世界」という唯一無二の没入感と、立体視を活かした挑戦的なゲームデザインが革新性です。『ワリオランド』の手前と奥のレイヤー間ジャンプ、『バーティカルフォース』の高度レイヤー切り替え、『テレロボクサー』の両手独立操作、『レッドアラーム』のワイヤーフレーム3D空間など、ハードの制約の中で新しい遊び方を模索したゲームデザインの金字塔と言えます。
バーチャルボーイは「失敗作」なのですか?
商業的には短命でしたが、「未来への種を蒔いた、時代を先取りしすぎた野心作」です。現代のVR/AR技術に貴重な教訓を与え、MIT Pressから学術書が刊行されるなど歴史的価値が再認識されています。任天堂も『Luigi's Mansion 3』でVBを想起させるアイテムを登場させるなど、「失敗の物語化」を通じてブランド強化につなげています。
現代のVR/AR開発への影響は?
バーチャルボーイの経験は、ユーザー体験の質と安全性の重要性、価格と提供価値のバランス、コンテンツエコシステムの確立など、多くの教訓を残しました。ニンテンドー3DSの裸眼立体視には、VBで培われた知見が活かされ、デュアルDパッド型コントローラーのコンセプトは後のDualShockなどに影響を与えた可能性があります。
「枯れた技術の水平思考」とは?
横井軍平氏の有名な哲学で、「既に成熟して安価になった技術を、新しい視点や用途で組み合わせることで革新的な商品を創造する」考え方です。バーチャルボーイでは、「枯れた技術」の赤色LEDと振動ミラーを組み合わせて3D立体視を実現。この哲学はゲーム&ウォッチやゲームボーイの成功の源泉でもありました。
バーチャルボーイは目に悪いのですか?
長時間使用による眼精疲労や頭痛の報告は事実ですが、シェーペン眼研究所の検証により「7歳以上であれば恒久的な視力障害は生じない」と科学的根拠が得られていました。任天堂は7歳未満の使用禁止と15分ごとの休憩を促す機能を実装しましたが、徹底しすぎた警告表示がかえって「危険な物」という印象を与えてしまいました。
現在の中古価格はどのくらい?
発売時は本体15,000円でしたが、販売不振により最終的に5,000円まで値下げされました。しかし現在は希少性から本体3万円~5万円、レアソフトは数万円で取引されるコレクターズアイテムに。2025年現在、本体の平均価格は中古で当時の約2倍となる323ドルに達し、S&P500株価指数と同等以上の成長を示しています。
現在バーチャルボーイのゲームを体験するには?
①レトロゲーム市場での実機購入(高価だが当時の体験そのまま)、②エミュレータでのプレイ(PCやOculus等のVRヘッドセット向け「Virtual Boy VR」)、③ファンコミュニティの活動(50本以上の非公式自作ゲームや3DS用MOD等)など、複数の方法で独自の「赤い世界」を体験できます。
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