【たみやがんてつさい】
民谷巌鉄斎は「剣龍」と呼ばれる剛腕の大剣豪
地獄楽エピソード9_神と人で画眉丸を品定めする巌鉄斎
地獄楽は10名の死罪人が、監視役であり処刑人である山田浅ェ門とペアを組んで神仙郷に渡り、不老不死の妙薬を探しにいく物語だ。ここに死罪人の1人として登場するのが民谷巌鉄斎である。
登場時から「朱印の者」という尋常でない強さを持つ異能者として紹介され、メインキャラクターの1人として活躍していく巌鉄斎の、強さや名シーンを紹介していく
【プロフィール】
これが民谷巌鉄斎のプロフィールだ!
名前 |
民谷巌鉄斎 |
ふりがな |
たみやがんてつさい |
幼名 |
鉄ノ助 |
担当浅ェ門 |
付知 |
声優 |
稲田徹 |
誕生日 |
11月23日 |
年齢 |
40歳 |
身長 |
222cm |
氣(タオ) |
火 |
通り名 |
剣龍、八州無双 |
ビッグマッチョな中年男性という見た目をしているが、実際40歳である。幼年期は鉄ノ助(てつのすけ)と呼ばれていた。成人後に正式に武士として仕官できたのか、現在は民谷巌鉄斎(たみやがんてつさい)と名乗り、その後フリーの剣士として、関東を中心に様々な場所で仕事をしていたようだ。
「八州」というのは今でいう「関東地方」とほぼ同じ意味合いである。
【巌鉄斎の罪】
民谷巌鉄斎の罪状は不敬罪および傷害など多数
地獄楽エピソード4_地獄と極楽で、藩主屋敷の門扉を斬る巌鉄斎
巌鉄斎はとある藩主から仕官の依頼を受けたのだが、酒の席で「いかに"剣龍"と言えど本物の龍は斬れますまい」と言われて激昂し、その勢いで藩主の屋敷の門扉(龍の彫り物付き)を一刀両断してしまった。
斬ったあとはその場を去ったようだが、恐らく追っ手を何人もなぎ倒したのだろう。おかげで罪状が増え、死罪を言い渡されてしまった。
このエピソードは単行本1巻の第6話に収録されている。アニメだとエピソード4「地獄と極楽」だ。
【巌鉄斎の過去】
民谷巌鉄斎は少年時代から剣豪を目指して剣を振っていた
巌鉄斎は少年の頃にはもう木刀を握っており、大人も負かすほどの実力の持ち主だったようだ。しかし近所の浜辺にいる小さな老人にだけは敵わず、その理由が分からないままに故郷を飛び出し、全国を巡って道場破りや喧嘩を繰り返して名と剣技を高めていった。
その諸国巡りの結末が、藩主に対する不敬罪と傷害罪による死罪…というわけである。
このエピソードが収録されているのは単行本8巻の第75話だ。TVアニメではきっと二期で見られることと思う。
【担当浅ェ門】
民谷巌鉄斎の担当は付知。はじめは相容れない関係だったが、徐々に理解を深めていく
民谷巌鉄斎の担当浅ェ門は、序列9位の解剖大好き男子付知だ。神仙郷行きの候補に挙がった死罪人を下調べする際、巌鉄斎の担当に付けられたのをきっかけに、そのままペアを組むことになった(単行本5巻のおまけ漫画参照)。
上陸当初はとにかく価値観の違いを理解し合えず険悪な様子だったが、共に死線をくぐり、様々な立場の敵や仲間と触れ合う中で、徐々に背中を預けて共闘できる仲になっていく。
【巌鉄斎の能力】
民谷巌鉄斎は剣技+フィジカル+戦闘経験の全てを備えた大剣豪
藩主のお抱え剣士、屋敷や遊郭の用心棒、道場破り、合戦の参加、喧嘩などなど。巌鉄斎はあらゆる種類の戦いを経験し、着実に実戦経験を積んで名を上げた大剣豪だ。
その強さは「剣龍」、「八州無双」の呼び名が全国に轟くほどで、作中でも成人男性の体を軽々と振り回したり、大型船の竜骨を叩き切ったりと、ダイナミックに活躍している。
実戦経験の賜物か、咄嗟の判断も早く、神仙郷で危険な蝶(刺されると体内が花に浸食される)に刺された際は躊躇なく自らの手首を斬り落とした。
【巌鉄斎の性格】
民谷巌鉄斎は豪快な脳筋タイプだが、実はストイックな紳士
ストーリー中では女好きの脳筋中年の印象を強くしていた巌鉄斎だが、公式設定資料集「地獄楽 解体新書」によれば、巌鉄斎は「女遊びは剣の敵」がモットーで、実際の生活はストイックだったようだ。遊郭には用心棒の仕事で携わっており、その結果として遊郭や遊女に詳しくなった。
また子どもには優しく、初対面の少女めいのために怒ったり、肩に乗せてかわいがったりしている。
【巌鉄斎の夢】
民谷巌鉄斎は自分の名と偉業を伝説として後世に残したい
巌鉄斎の夢は「不老不死」だ。
といっても永遠の寿命が欲しいわけではなく「自分の名が永遠に語り継がれる伝説となる」という意味での不死を望んでいる。
天下に轟く偉業を成し、子どもの寝物語にもなるような、誰もが知る偉人になること。それが巌鉄斎の目標だ。
【原作おすすめシーン】
巌鉄斎の原作漫画でのおすすめシーンをリスト化した
巌鉄斎はメインキャラクターの1人なので、とにかく出番が多く、割とずっと出ている。なのでおすすめシーンを抜粋してみた。
1巻第2話
神仙郷行き候補の死罪人が一堂に集められた砂浜で「朱印の者」として注目される、巌鉄斎の登場シーンだ
1巻第6話
巌鉄斎が死罪を問われる原因となった事件の回想と、神仙郷への上陸シーン。付知との記念すべき初会話シーンでもある
4巻第27話
画眉丸との出会い~共闘契約を結ぶシーンかつ、巌鉄斎が己の夢を語るシーンがここだ
8巻第72話
天仙の1人である桃花(タオファ)との戦い開始!付知と本格的に共闘する戦いだ
9巻第79話
巌鉄斎が必殺技の1つ「門扉斬り」を実戦で披露するシーン
10巻第86話
付知が自分の刀の鍔(つば)を使って、巌鉄斎に渾身の眼帯を作るシーン
10巻第96話
巌鉄斎が初めて付知をフルネームで呼ぶシーン
12巻第109話
巌鉄斎が十禾の天性の才に圧倒されるシーンと、付知との思い出
12巻第116話
剣龍の名の由来となった渾身の一撃!
【まとめ】
剣龍 民谷巌鉄斎は、実戦経験豊富で全国に名を轟かす大剣豪
地獄楽エピソード11_弱イと強イで、めいを肩に乗せる巌鉄斎
民谷巌鉄斎は「剣で偉業を成し遂げて歴史に名を残す」という目標を持ち、幼い頃からストイックに修業を重ねてきた大剣豪だ。「女遊びは剣の敵」をモットーに掲げ、誘惑を断ち切って剣に打ち込んできた。
己の剣を馬鹿にされたことがきっかけで暴れ、藩主に対する不敬罪と傷害罪で捕縛されてしまったが、殺戮自体を快楽として剣を振るったり、一方的な殺人を犯したことはない。悪人顔で登場したが、身も心も立派な剣士なのだ。
TVアニメ二期でも大活躍する予定なので、付知や画眉丸と絆が深まる様子を楽しみに待とう。