【ヌルガイ】
ヌルガイは山に生きる野生児

地獄楽は10名の死罪人が、監視役であり処刑人である山田浅ェ門とペアを組んで神仙郷に渡り、不老不死の妙薬を探しにいく物語だ。ここに死罪人の1人として登場するのがヌルガイである。
しかしヌルガイは罪を犯していない。悲しく辛い事件に巻き込まれてしまっただけなのだ。今回はそんなヌルガイの過去を紐解いていく。
【プロフィール】
これがヌルガイのプロフィールだ!
名前
ヌルガイ
ふりがな
ぬるがい
担当浅ェ門
典坐
声優
小市眞琴
誕生日
12月25日
年齢
12歳
身長
138cm
氣(タオ)
水
通り名
特になし
ヌルガイは「山の民(サンカ)」として一般社会から離れた山奥に住んでいたため、世に知れ渡った通り名などはない。日本国内に住んではいたが、他のメンバーとは違う民族として別の世界を生きていたのだ。
ちなみに「山の民(サンカ)」は一般社会では「えみし」と呼ばれていた。
【ヌルガイの罪】
ヌルガイの罪状は"まつろわぬ民ゆえ"というもの。幕府に従属する組織の人間でないという罪
ヌルガイの罪状は「まつろわぬ民ゆえ」という、ちょっとピンとこないものだ。「まつろう」は「服ふ」や「順ふ」と書く。「服従する」とか「従う」という意味の言葉だ。なので「まつろわぬ」は逆に「服従しない」、「従わない」という意味になる。
なおヌルガイはまだ12歳。日本を幕府が仕切っていることも、自分の住む集落が幕府の支配下から外れていることも知らずに生きていた。それで急に「幕府の法治外で生きてたから死刑。」と言われても、正直ワケが分からなかっただろう。
【ヌルガイの過去】
ヌルガイは遭難者を装った幕府の役人を故郷の村に招き入れてしまい、一族を皆殺しにされた
幕府の支配が届かぬ山奥に隠れ住んでいたのに、何故捕らえられてしまったのか。それは幕府が騙し討ちをしに来たからだ。「山奥に政府の作った法を守らない人々が住んでいるようだ。」と察知したものの、一向にその集落を見つけられずにいた役人たちが、遭難者を装ってヌルガイに「お前の村で休憩させてくれ」と頼み、案内された先の村人(山の民)を皆殺しにしたのである。
ヌルガイだけは他の集落の場所を吐かせるため…と生きたままと連れ去られ、死罪人として投獄されてしまった。
ヌルガイは何も知らず、ただ困っている人を見かけて声をかけただけだったのに。その所為で育ての親を含む故郷の人々全ての命を奪われて、ヌルガイは自身を責め続けている。
なおヌルガイの過去エピソードが読める場所は下記だ。
収録書籍
エピソード
【アニメで観る過去】
TVアニメ一期でもヌルガイの過去エピソードを観られる
TVアニメでもヌルガイの出番は多い。過去のエピソードもしっかりアニメ化されている。だが、一期ではまだ全てのエピソードが描かれたわけではない。
二期で残りのエピソードに声と動きが付くのも楽しみに待とう。
収録回
エピソード
【じいちゃんへの想い】
「じいちゃん」はヌルガイの育ての親で、山の民の知恵を教えてくれた

作中でヌルガイの両親について触れられている描写はない。ヌルガイの親代わりとしてヌルガイを育て、生きるための知恵を授けてくれたのは「じいちゃん」と呼ばれる屈強そうな白髪の男性だ。
ヌルガイは自分の所為で死んだじいちゃんに、その日からずっと謝り続けている。
【まとめ】
ヌルガイは一般社会とは隔絶された山奥で育ち、故郷と家族を幕府に奪われた「時代の犠牲者」

山の民(サンカ)として自然と共に生き、育ての親に知恵と愛情をもらって暮らしてきたヌルガイは、幕府の一方的な統治によって故郷も家族も全て奪われてしまった。
生きることに絶望し、檻の中で過去への謝罪をし続ける悲しい存在になってしまったヌルガイが、誰と出会い、如何にして再び前を向けるようになるか。ぜひ「地獄楽」本編を読んで確認していただきたい。