この記事を読んでわかること
📌 誰に向けた記事?
『三国志Ⅳ』シナリオ6をプレイする人(南蛮征伐を体験したい、諸葛亮没後の時代に興味がある方)
✅ この記事で何がわかる?
- シナリオ6の時代背景(235年2月、諸葛亮が五丈原に没した直後)
- 選べる全君主のデータ(魏、呉、蜀、南蛮など各勢力の詳細)
- おすすめ君主と難易度(魏・呉は初級〜中級、蜀は上級者向け)
- 南蛮征伐の体験方法(孟獲、祝融との戦い、象兵への対策)
- 攻略のポイント(対呉同盟、連弩開発、三方面の敵への対処)
- 全都市データ(支配勢力、兵力、武将配置)
シナリオ6の特徴
シナリオ6「南蛮征伐」は、235年から始まる。劉備の死後、劉禅が即位し、諸葛亮が丞相として実権を握る時代だ。このシナリオの最大の特徴は、明確な短期軍事目標(孟獲討伐)が設定されている点にある。蜀は既に成都・漢中という大都市を含む広大な益州・漢中地方を領有しているが、北方の魏、東方の呉、南方の南蛮という三方面の敵を抱える戦略的脆弱性に直面している。
このシナリオ最大の特徴は、シナリオ1の「開発・商業・治水優先」戦略が破綻を招く点だ。序盤は「内政期」ではなく、孟獲討伐という明確な戦略目標を達成するための「短期軍事準備期」として再定義されねばならない。技術開発(連弩)と訓練が最優先であり、開発や商業は意図的に後回しにすべきだ。南蛮の象兵は通常の歩兵・騎兵では甚大な被害を受けるため、連弩による遠隔攻撃が唯一の対抗策となる。また、対呉外交による戦線凍結が生死を分ける最重要課題であり、呉との同盟締結なしに孟獲討伐は不可能だ。
このシナリオで楽しめるポイント
シナリオ6の楽しみ方は、明確な軍事目標と戦略的ジレンマを解消する高度な戦略パズルを体験できることだ。三国志演義の名場面「南蛮征伐」を自分の手で再現できる。
- 南蛮征伐という明確な目標:孟獲、祝融といった個性的な南蛮武将との戦い、象兵という強力な敵兵科への対策、「七縦七擒」の追体験など、三国志演義の名場面を楽しめる。連弩による遠隔攻撃戦術が鍵となる、戦術的に面白い戦闘が展開される。
- 三方面の敵を抱える戦略的ジレンマ:魏(北方)、呉(東方)、南蛮(南方)という三方面の脅威をどう処理するか。対呉外交による戦線凍結、対魏防衛ラインの構築、南蛮征伐の実行という、優先順位の判断が求められる高度な戦略ゲームだ。
- 南蛮武将の獲得:孟獲、祝融、孟優など、他のシナリオでは手に入らない南蛮の優秀な武将を登用できる。象兵という特殊兵科を自軍で編成できる可能性もあり、コレクション要素も楽しめる。
明確な軍事目標と戦略的ジレンマ、そして三国志演義の名場面を追体験できるのがシナリオ6の大きな魅力だ。
難易度と誰向けなのか
シナリオ6の難易度は中級〜上級だ。シナリオ1の常識が通用せず、戦略パラダイムの転換が求められる。
- 蜀:中級〜上級(戦術的思考を楽しみたい人向け):三方面の敵を抱える戦略的脆弱性を、外交と技術開発で解消する必要がある。対呉同盟の締結、連弩の早期開発、南蛮征伐の実行という明確な手順があり、それに従えば初心者でもクリア可能だが、優先順位を誤ると破綻する。戦術的思考と計画性を楽しみたい中級者に最適だ。
- 魏・呉:初級〜中級(安定したプレイを楽しみたい人向け):魏は圧倒的な国力で蜀の北伐を防ぎつつ天下統一を目指せる。呉は荊州を確保し、長江の防衛線を固めつつ、蜀と魏の争いを傍観できる。蜀ほどの戦略的ジレンマがなく、比較的安定したプレイが楽しめる。
- 三国志演義の「南蛮征伐」を体験したい人向け:孟獲との七縦七擒、祝融の活躍、象兵との戦いなど、三国志演義の名場面を自分の手で再現したい人に最適だ。歴史ファンにとって、このシナリオは特別な意味を持つ。
- 明確な目標がある方が楽しめる人向け:シナリオ1のように「自由に天下統一を目指す」のではなく、「まず南蛮を平定し、次に北伐を開始する」という明確なロードマップがある。目標が明確な方がモチベーションが上がる人におすすめだ。
シナリオ1で基本を学び、明確な軍事目標と戦略的ジレンマを楽しみたいなら、シナリオ6がおすすめだ。
シナリオ6概要
235年2月 巨星、五丈原に堕つ
234年、秋風が吹く五丈原。蜀の丞相・諸葛亮は、宿敵・魏を討つべく最後の北伐の陣中にあった。だが病に倒れ、その生涯に幕を下ろした。天に輝く巨星が堕ちたのだ。
度重なる遠征で蜀の国力は疲弊した。皇帝・劉禅のもと、国内には動揺が広がる。諸葛亮の遺志を継いだ姜維が必死に国を支えるが、人材不足は深刻だ。かつての勢いは見る影もない。
呉では皇太子・孫登の死をきっかけに後継者争いが勃発した。国を支えた丞相・陸遜もまた、君主・孫権との確執の末に憤死する。
魏では曹叡が国を治め、その背後では司馬懿が静かに牙を研いでいた。英雄たちが次々と舞台を去り、三国鼎立の時代はゆっくりと、しかし確実に終焉へと向かっていた。
勢力地図
魏が17都市を支配し、その勢力は揺るぎない。対する蜀は6都市、呉は13都市を領有する。だが両国とも深刻な人材不足と内憂を抱え、国力は衰退の一途をたどっている。魏の圧倒的優位はもはや覆しがたい。三国時代のバランスは完全に崩壊した。
攻略のポイント
まずは技術と訓練で南蛮征伐の準備を
シナリオ6は235年、劉備の死後に劉禅が即位し、諸葛亮が丞相として蜀を支えた後の時期から始まる(諸葛亮はもういない)。このシナリオでは南蛮征伐(孟獲討伐)という明確な短期目標があり、
シナリオ1のような「開発・商業優先」の内政戦略は致命的な罠となる。蜀は北に魏、東に呉、南に南蛮という三方面の敵を抱えており、悠長に内政を固めている余裕はない。
具体的には、以下の項目を重点的に上げよう。
- 技術:最優先事項。南蛮の象兵は防御力・攻撃力が極めて高く、近接戦闘では甚大な被害を受ける。これに対抗する唯一の手段が遠隔兵器「連弩」だ。
- 訓練:次点の優先事項。蜀の総兵力は魏に劣るため、兵士の「数」ではなく「質」で対抗する必要がある。趙雲、魏延といった超一流武将に訓練度100の精鋭兵を持たせることで、南蛮の物量を圧倒し、同時に漢中では少数精鋭で魏の大軍への抑止力を構築できる。
- 開発・商業:意図的に後回し。成都は既に大都市として一定の経済基盤を持っており、南蛮征伐に必要な金・兵糧は初期状態で確保可能だ。開発・商業は南蛮平定後の本格的な内政フェイズで行えばよい。
シナリオ6は「内政期」ではなく「短期軍事準備期」として捉えるべきだ。都市の役割分担も重要で、成都は技術・訓練に特化し、漢中は対魏防衛、建寧は南蛮攻略の前線基地として機能させよう。
序盤でやっておきたいこと
技術開発と訓練を進めつつ、外交と防衛にも全力を注ぐ必要がある。特に対呉外交は蜀の生死を分ける最重要課題だ。
- 対呉同盟の締結(最優先):蜀が主力を南蛮征伐に派遣すると、東部の永安・江州が手薄になる。この隙を呉に突かれれば蜀は即座に崩壊する。開始直後から鄧芝や簡雍といった政治・魅力の高い武将を呉に派遣し、金を惜しまず贈り物をして同盟を締結しよう。同盟成立後、初めて南蛮征伐が可能になる。
- 対魏防衛線の構築:漢中に魏延、馬超(235年6月死亡)を配置し、訓練と防御(城壁強化)を並行して進める。漢中に十分な兵力(3万以上)と高い防御度、Sクラス武将を配置すれば、魏のAIは序盤1〜2年は侵攻をためらう。この「抑止力」を構築することが漢中担当官の任務だ。
- 南蛮征伐の実行:対呉同盟締結と連弩開発が完了次第、速やかに南蛮攻略に移行する。孟獲、祝融を捕縛・登用すれば、蜀に不足する武力型の優秀な武将が手に入る。
これらの点を意識して進めれば、南蛮平定後に初めて魏という最大の敵に集中できる戦略的安定期を迎えることができる。シナリオ6は「特定の戦争(南蛮征伐)に勝つための内政(技術・訓練)」へと思考を転換することが、劉禅(プレイヤー)に求められる唯一の活路だ。
魏(曹叡):盤石の体制で天下を制圧せよ
このシナリオの魏は、まさに敵なしの状態だ。焦る必要は全くない。まずは国内の忠誠度が低い武将を懐柔する。司馬懿の動きに注意を払いながら、盤石の体制を築くことに専念しよう。蜀と呉は勝手に弱体化していく。機が熟すのを待ち、圧倒的な物量で一気に攻め滅ぼせばよい。歴史の終着点を、その手で見届ける王者のプレイが楽しめる。
蜀(劉禅):残された星々を繋ぎ、天命に抗え
全シナリオ中、最高難易度を誇るのがこの蜀だ。まさに詰将棋。一手でも間違えれば、即座に滅亡へと繋がる。まずは姜維、王平、関索といった残された武将たちの能力を最大限に引き出す。これが絶対条件だ。内政で国力を少しでも回復させつつ、呉との同盟は必ず維持する。狙うは魏の上庸と長安だ。後方の兵力をすべて前線に集め、国の存亡を賭けた一撃にかける。事前に劉禅らを目標都市に潜伏させ、内から崩すといった奇策も必要になる。歴史に抗い、蜀の再興を成し遂げた時、プレイヤーは最高の達成感を得るはずだ。
呉(孫権):最後の北伐に賭けろ
人材不足の呉に残された道は一つ。蜀と手を結び、北伐にすべてを賭けることだ。後方の柴桑や長沙から兵力を江夏に集結させる。呉や会稽といった生産都市から武将、兵器をすべて前線に送り込む。最初の目標は、魏の都市・下邳だ。ただしここには「内鬨」の計略を持つ陳登がいる。彼の計略ポイントが尽きるのを待ってから攻め込むのが賢明だ。下邳を奪取できれば、そこを新たな拠点として徐州へと侵攻する。生産都市を増やしていくのだ。ジリ貧の未来を覆すため、最後の輝きを放つことができるか。
都市データ一覧
| 都市名 |
読み方 |
人口 |
民忠 |
金 |
兵糧 |
開発 |
治水 |
商業 |
技術 |
| 襄平 |
じょうへい |
74,000 |
40 |
100 |
300 |
28 |
44 |
28 |
30 |
| 北平 |
ほくへい |
94,000 |
62 |
2800 |
4100 |
33 |
46 |
31 |
29 |
| 代県 |
だいけん |
132,000 |
60 |
3100 |
5000 |
30 |
50 |
30 |
33 |
| 晋陽 |
しんよう |
105,000 |
58 |
4200 |
6000 |
29 |
48 |
34 |
33 |
| 南皮 |
なんぴ |
501,000 |
70 |
5000 |
6700 |
61 |
50 |
64 |
55 |
| 平原 |
へいげん |
440,000 |
60 |
4600 |
7000 |
60 |
48 |
62 |
45 |
| 鄴 |
ぎょう |
236,000 |
65 |
3300 |
6500 |
65 |
48 |
59 |
51 |
| 北海 |
ほっかい |
100,000 |
68 |
3300 |
4500 |
47 |
92 |
40 |
42 |
| 濮陽 |
ぼくよう |
197,000 |
60 |
6000 |
7100 |
40 |
66 |
40 |
43 |
| 陳留 |
ちんりゅう |
256,000 |
70 |
3900 |
6200 |
62 |
48 |
55 |
42 |
| 洛陽 |
らくよう |
887,000 |
72 |
7200 |
11000 |
82 |
55 |
85 |
82 |
| 弘農 |
こうのう |
162,000 |
65 |
4100 |
5500 |
62 |
45 |
52 |
53 |
| 長安 |
ちょうあん |
352,000 |
70 |
8700 |
10200 |
81 |
39 |
81 |
72 |
| 安定 |
あんてい |
109,000 |
55 |
2800 |
4400 |
41 |
60 |
38 |
42 |
| 天水 |
てんすい |
153,000 |
55 |
3100 |
6000 |
44 |
68 |
41 |
39 |
| 西涼 |
せいりょう |
120,000 |
45 |
1000 |
300 |
37 |
75 |
48 |
40 |
| 下邳 |
かひ |
214,000 |
65 |
2800 |
6400 |
60 |
47 |
60 |
47 |
| 徐州 |
じょしゅう |
209,000 |
62 |
3100 |
5400 |
61 |
45 |
60 |
45 |
| 許昌 |
きょしょう |
592,000 |
80 |
7800 |
10000 |
63 |
68 |
72 |
75 |
| 譙 |
しょう |
523,000 |
63 |
2400 |
4400 |
48 |
52 |
57 |
62 |
| 汝南 |
じょなん |
554,000 |
58 |
3200 |
4200 |
48 |
56 |
51 |
62 |
| 寿春 |
じゅしゅん |
181,000 |
60 |
3600 |
6500 |
48 |
40 |
72 |
41 |
| 建業 |
けんぎょう |
323,000 |
75 |
8200 |
9900 |
58 |
47 |
82 |
60 |
| 呉 |
ご |
279,000 |
63 |
3300 |
6500 |
48 |
42 |
72 |
39 |
| 会稽 |
かいけい |
142,000 |
70 |
3900 |
6700 |
49 |
42 |
69 |
42 |
| 廬江 |
ろこう |
155,000 |
70 |
4000 |
7800 |
42 |
43 |
71 |
43 |
| 柴桑 |
さいそう |
251,000 |
68 |
4200 |
6900 |
42 |
44 |
68 |
40 |
| 宛 |
えん |
460,000 |
65 |
3600 |
6100 |
60 |
62 |
65 |
62 |
| 新野 |
しんや |
430,000 |
58 |
4800 |
5700 |
60 |
32 |
36 |
32 |
| 襄陽 |
じょうよう |
692,000 |
68 |
6100 |
8100 |
71 |
55 |
74 |
58 |
| 上庸 |
じょうよう |
445,000 |
60 |
3600 |
6100 |
60 |
40 |
50 |
41 |
| 江夏 |
こうか |
164,000 |
68 |
4200 |
6600 |
63 |
45 |
50 |
34 |
| 江陵 |
こうりょう |
273,000 |
68 |
5500 |
6000 |
62 |
48 |
40 |
44 |
| 武陵 |
ぶりょう |
147,000 |
65 |
3300 |
5400 |
58 |
48 |
55 |
40 |
| 長沙 |
ちょうさ |
385,000 |
65 |
3200 |
6700 |
60 |
48 |
55 |
40 |
| 桂陽 |
けいよう |
273,000 |
50 |
100 |
300 |
58 |
47 |
43 |
49 |
| 零陵 |
れいりょう |
360,000 |
66 |
3300 |
5700 |
49 |
45 |
48 |
41 |
| 永安 |
えいあん |
393,000 |
48 |
2700 |
4800 |
31 |
56 |
33 |
37 |
| 江州 |
こうしゅう |
347,000 |
55 |
4100 |
3600 |
32 |
61 |
37 |
36 |
| 漢中 |
かんちゅう |
194,000 |
68 |
7200 |
10900 |
58 |
82 |
49 |
55 |
| 下弁 |
かべん |
126,000 |
48 |
2500 |
5100 |
42 |
66 |
47 |
50 |
| 梓潼 |
しどう |
295,000 |
50 |
3600 |
5200 |
54 |
66 |
47 |
52 |
| 成都 |
せいと |
419,000 |
60 |
6700 |
6900 |
62 |
78 |
55 |
62 |