この記事を読んでわかること
📌 誰に向けた記事?
SFC版/スイッチ版『三国志Ⅳ』でどのシナリオを選ぶか迷っている人(初心者から上級者まで)
✅ この記事で何がわかる?
- 全6シナリオの一覧比較表(時代、難易度、登場武将を一目で比較)
- レベル別おすすめシナリオ(初心者向け〜上級者向けまで最適な選択肢)
- 武将別最適シナリオ(呂布、諸葛亮、関羽ファン必見)
- 歴史イベント体験ガイド(三顧の礼、赤壁の戦いを体験できるシナリオ)
- 各シナリオの詳細ガイドへのリンク(さらに深く知りたい時代へ直行)
はじめに:シナリオ選択は「ゲームジャンル」の選択だ
スーパーファミコン版『三国志Ⅳ』において、プレイヤーが最初に直面する「シナリオ選択」。これは単なるゲーム開始年代の選択ではない。これから体験する「ゲームのジャンル」そのものを決定する、最も重要な戦略的決断だ。
本作は189年の「反董卓連合」から235年の「諸葛亮没後」まで、三国志の歴史を彩る6つの時代を収録している。あるシナリオでは圧倒的な力を持つ暴君に立ち向かう「レジスタンスゲーム」の様相を呈する。またあるシナリオでは数多の英雄たちが覇を競う「バトルロイヤル」となる。特定の歴史物語を追体験することに特化した「ナラティブRPG」もあれば、純粋な国力がぶつかり合う「大戦略シミュレーション」も存在する。
このガイドは『三国志Ⅳ』全6シナリオを徹底的に解剖し、あなたの目的に完璧に合致する「最高の舞台」を見つけ出すための羅針盤だ。スキルレベル、好きな武将、体験したい歴史ドラマ――あなたの求める三国志がここにある。
さあ、あなただけの三国志を始めよう。
全6シナリオ一覧比較表
まずは全6シナリオの特徴を一目で比較できる一覧表を示す。直感的に心惹かれる時代を選んでみるのもいい。
| シナリオ | 年代 | タイトル | 勢力バランス | ゲームジャンル | 主な歴史イベント | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 189年 | 董卓、都洛陽を制す | 一強多弱(董卓) | レジスタンス | 反董卓連合 | 初心者、国造りを楽しみたい人 |
| 2 | 194年 | 飛将軍、中原に舞う | 群雄割拠 | バトルロイヤル | 呂布の台頭 | 呂布ファン、自由な展開を望む人 |
| 3 | 201年 | 劉備、新野に雌伏す | 一強多弱(曹操) | ナラティブRPG | 三顧の礼 | 諸葛亮ファン、物語性を重視する人 |
| 4 | 208年 | 臥龍、赤壁に飛翔す | 二強一弱 | 大戦略シミュレーション | 赤壁の戦い | 中級者、歴史のifを体験したい人 |
| 5 | 221年 | 漢朝滅び三国鼎立す | 三つ巴(均衡) | シミュレーションRPG | 三国鼎立 | バランスの取れた戦いを楽しみたい人 |
| 6 | 235年 | 巨星、五丈原に堕つ | 一強二弱(魏) | エンドゲーム | 諸葛亮没後 | 上級者、究極の挑戦を求める人 |
目的別!あなたに最適なシナリオはこれだ
どのシナリオから始めればいいか分からない君のために、目的別に最適なシナリオとその楽しみ方を具体的に提案する。
【初心者向け】まずはここから!三国志Ⅳの基本を学ぶ
推奨①:シナリオ1「董卓、都洛陽を制す」
推奨君主:曹操 or 孫堅
理由:曹操は能力の高い武将が揃い、周囲に強敵が少ない。安全に国力を蓄えられる環境だ。孫堅は南方に位置し、中原の争いから離れて自分のペースで領土を拡大できる。どちらも「国造り」の基本を学ぶのに最適だ。
推奨②:シナリオ3「劉備、新野に雌伏す」
推奨君主:曹操
理由:このシナリオの曹操は圧倒的な国力と人材を誇る「イージーモード」だ。ゲームの全システムを何の制約もなく自由に試せる。まずはこの勢力で「南下」し、天下統一の流れを体験しよう。
【中級者向け】戦略の幅を広げ、天下を狙え
推奨①:シナリオ2「飛将軍、中原に舞う」
推奨君主:曹操
理由:四方を敵に囲まれた厳しい状況だ。しかし荀彧や郭嘉といった超一流の軍師たちが君を支える。豊富な人材を適材適所に配置し、外交と同盟、軍事を巧みに操る戦略眼が試される。まさに「中級者向け」のシナリオだ。
推奨②:シナリオ4「臥龍、赤壁に飛翔す」
推奨君主:魏・呉・蜀のいずれか
理由:三国ががっぷり四つに組んだ、大国同士の総力戦が楽しめる。多方面への戦線維持、兵站管理、大規模な軍団編成など、「大国経営」のセオリーを学ぶのに最適だ。歴史のif「関羽救出」に挑むのも一興だ。
【上級者向け】歴史の奔流に抗い、究極の挑戦を
もはや君に教えることは何もない。システムを熟知し、幾多の戦場を乗り越えてきた真の戦略家である君には、歴史の宿命に抗う最も困難な試練がふさわしい。
推奨①:シナリオ3「劉備、新野に雌伏す」
推奨君主:劉備
理由:「三顧の礼」イベントを発生させなければ即滅亡、という時間とリソースとの戦いだ。諸葛亮登用までの「耐える」戦略、登用後の「外交」戦略、赤壁イベントへの「誘導」など、ゲームシステムへの深い理解と正確な手順が求められる。上級者だからこそ味わえる最高のドラマがここにある。
推奨②:シナリオ6「巨星、五丈原に堕つ」
推奨君主:劉備(蜀)
理由:本作における「真の最終問題」だ。英雄は去り、イベントという救済措置すらない。最強の魏を相手に、純粋な国力と戦略のみで立ち向かう最も困難な挑戦だ。この絶望的な状況を覆した時、君は真の『三国志Ⅳ』マスターとなる。
【武将ファン向け】推し武将で最高のドラマを体験する
特定の武将への熱い思い入れこそが三国志ゲームの醍醐味だ。君の「推し」が最も輝く舞台を選び、彼らと共に歴史を駆け抜けよう。
呂布ファンなら → シナリオ2「飛将軍、中原に舞う」
唯一、呂布が君主として独立しているシナリオだ。「人中の呂布」の武勇を思う存分振るい、戦場を席巻する快感を味わえる。ただし組織の弱さをどう補うか、君の手腕が問われる。
諸葛亮ファンなら → シナリオ3「劉備、新野に雌伏す」
このシナリオは「諸葛亮を登用するため」に設計されている。絶望的な状況で彼を迎えた時のカタルシスと、「天下三分の計」の説得力は他のシナリオでは決して味わえない。
関羽・張飛ファンなら → シナリオ3&4
シナリオ3の新野で劉備・関羽・張飛・趙雲が肩を寄せ合って籠城する姿は、彼らの絆の強さを最もドラマチックに演出する。シナリオ4では君の手で関羽の悲劇的な運命を覆すという、熱いif展開に挑戦できる。
【歴史体験派向け】三国志の名場面を追体験する
三国志の物語が好きで、あの名場面を自分の手で体験したい。そんな君には歴史の再現性に特化したシナリオがおすすめだ。
「反董卓連合」の結成 → シナリオ1「董卓、都洛陽を制す」
三国志の物語の始まりだ。各地の英雄たちが董卓打倒のために立ち上がる熱い展開を体験できる。
「三顧の礼」と「赤壁の戦い」 → シナリオ3&4
三国志最大のハイライトが連続する、最もドラマチックな時代だ。劉備で諸葛亮を迎える感動、孫権で赤壁の戦いを主導する興奮、曹操で歴史を覆す快感。すべてがここにある。
「三国鼎立」の緊張感 → シナリオ5「漢朝滅び三国鼎立す」
魏・呉・蜀の三国が安定し、互いに牽制しあう「冷戦」状態だ。小競り合いではない、大国同士の総力戦と外交戦の醍醐味を味わえる。
各シナリオの魅力と詳細ガイドへの入り口
ここでは各シナリオの核心的な魅力を凝縮して紹介する。さらに詳しい戦略や登場武将、歴史背景に興味が湧いたら、ぜひ詳細ガイドへと進んでほしい。
1董卓、都洛陽を制す
――すべてはここから始まった。
暴君・董卓が都を支配し、それに反発した英雄たちが立ち上がる三国志の序章だ。プレイヤーは反乱軍の一員として、あるいは暴君として、歴史の始まりをその手で描く。国造りの基本を学びながら、自分だけの「創世記」を体験できるシナリオだ。
シナリオ1 徹底攻略へ2飛将軍、中原に舞う
――最強の武人、呂布が中原を駆ける。
董卓亡き後、最も多くの勢力が入り乱れる予測不能な「バトルロイヤル」だ。最強の武将・呂布を君主としてプレイできる唯一のシナリオであり、その圧倒的な武力で歴史を蹂躙する快感は格別だ。歴史の束縛から解き放たれ、最も自由な戦略を楽しみたい君に。
シナリオ2 徹底攻略へ3劉備、新野に雌伏す
――臥龍、天を得て、英雄の物語が加速する。
「三顧の礼」と「赤壁の戦い」という三国志最大のハイライトを体験するためのシナリオだ。絶望的な状況の劉備が天才軍師・諸葛亮を得て奇跡の逆転劇を演じる。物語性を最も重視するプレイヤーに最高の感動を約束する。
シナリオ3 徹底攻略へ4臥龍、赤壁に飛翔す
――天下分け目の決戦、赤壁。歴史は君の手に。
曹操の百万の軍勢が南下し、劉備・孫権連合軍が迎え撃つ「赤壁の戦い」直前から始まる。連合軍として奇跡の勝利を目指すか、曹操として歴史を覆し天下を統一するか。三国志の運命を君自身の采配で決するのだ。
シナリオ4 徹底攻略へ5漢朝滅び三国鼎立す
――均衡か、崩壊か。三国鼎立の緊張を体感せよ。
魏・呉・蜀の三国が正式に鼎立し、互いに牽制しあう最もバランスの取れたシナリオだ。劉備軍にとっては五虎大将軍が揃う黄金期でもある。安定した基盤の上で外交や大規模な軍事行動など、自由な戦略をじっくりと楽しめる。
シナリオ5 徹底攻略へ6巨星、五丈原に堕つ
――英雄は去り、伝説が試される。
天才軍師・諸葛亮が世を去った後の三国時代の最終章だ。英雄という「チート」を失った蜀で、圧倒的な国力を誇る魏に立ち向かう本作最高難易度のシナリオだ。すべての知識と戦略を駆使して絶望的な歴史に抗う究極の挑戦が君を待っている。
シナリオ6 徹底攻略へシナリオ選択のよくある質問
シナリオ1「董卓、都洛陽を制す」の曹操か孫堅が最もおすすめだ。強敵との直接対決を避けやすく、内政や戦闘の基本をじっくり学べる。「どうしても劉備で始めたい」という場合は、シナリオ5から始めると比較的安定した国力でスタートできる。
間違いなくシナリオ6「巨星、五丈原に堕つ」の蜀(劉備)だ。英雄もイベントによる救済もなく、純粋な国力差で最強の魏に挑む。次に難しいのはシナリオ3の劉備で、こちらはイベントを発生させないと生き残れないという時間との戦いが非常にシビアだ。
シナリオ3以降、すべてのシナリオで登場する。ただしシナリオ3では在野の武将として登場するため、「三顧の礼」を体験したいならこのシナリオを選ぶ必要がある。シナリオ4以降は最初から劉備軍の軍師として活躍している。
シナリオ2「飛将軍、中原に舞う」だけだ。シナリオ1では董卓の配下武将として登場するが、プレイヤーが直接操作することはできない。呂布で天下無双を体験したいなら、迷わずシナリオ2を選ぼう。
シナリオ3とシナリオ4だ。シナリオ3は「三顧の礼」から赤壁に至るまでのドラマを、シナリオ4は決戦直前の緊迫した状況を体験できる。どちらも三国志のハイライトを味わえるが、物語性を重視するならシナリオ3、純粋な決戦を楽しみたいならシナリオ4がおすすめだ。
プレイスタイルによるが、初心者が曹操でシナリオ1を天下統一する場合、約20-30時間が目安だ。上級者なら10-15時間程度。シナリオ6の蜀は最も時間がかかり、50時間以上かかることもある。
おわりに:最高の三国志体験を求めて
『三国志Ⅳ』のシナリオ選択は、プレイヤー一人ひとりの「欲望」を映し出す鏡だ。
国造りのロマン、英雄との共闘、歴史への挑戦――君が求める最高の三国志体験は必ずこの6つの時代のどこかにある。
このガイドが君を最高の舞台へと導く一助となれば幸いだ。さあ、シナリオを選び、君だけの英雄譚を紡ぎだそう。
天下は君の決断を待っている。