【ヌルガイ】

ヌルガイは秘境で育った、若干12歳の死罪人

刃に怯えるヌルガイ
地獄楽エピソード8_「弟子と師」で向けられた刃に怯えるヌルガイ

ヌルガイは地獄楽のメインキャラの1人で、山奥の秘境で暮らす山の民だ。文明社会とは隔絶された土地で独自の文化を築いていたため、「幕府に従属しない異端集団」として一族を皆殺しにされ、自身も死罪人として捕まってしまった(詳細はヌルガイの過去の記事参照)。

ヌルガイは他の死罪人と違って強さで有名という訳でも、知略を巡らせて悪事を働いていた訳でもない。ごくごく善良な野生の一般人だ。そんなヌルガイが何故、過酷な任務で生き延びられたのだろうか。ヌルガイの能力を見ていきたい。

【ヌルガイの能力①】

ヌルガイには山の民(サンカ)の知恵がある

素直でシンプルな思考のヌルガイは、緻密な戦略を練るのは苦手だ。しかしヌルガイには、育ての親のじいちゃんが教えてくれた「生きるための知識」が豊富にある。
生き物を興奮させない方法や海流の読み方など、サバイバルで生き残るための情報の数々だ。ヌルガイの担当浅ェ門である典坐も、その知識に感心していた(単行本2巻第10話参照)。

【ヌルガイの能力②】

山で鍛えられた身体能力

ヌルガイは山の自然の中で走り回ったり木登りをしたり、狩りをしたりして生きてきた。そのため町で暮らす人々よりも足腰が鍛えられており、運動神経が良い。ジャンプ力、瞬発力、脚の速さなど、身体を動かす能力の全てが優秀だ。この力で神仙郷への上陸組を決める選別の儀(死罪人同士の殺し合い)を突破している。
天仙(神仙郷に住む最強集団)の1人であるヂュジンも「よく動くな。人間のくせに」と感心していたし、佐切も「すごい身体能力…!」と感嘆していた。

【ヌルガイの能力③】

誰にでも教えを乞い、素直に従う率直さ

ヌルガイは誰にでも正直な気持ちや疑問を口にするし、物怖じせずに話しかけて教えを乞う。そして教わった事はちゃんと実践する。この性質があるからこそ、ヌルガイはどんどん成長し、強くなることができるのだ。
単行本8巻のオマケ漫画では画眉丸を含めた多くの仲間に順番に戦いの極意を質問して周り、1つずつ実行していった。

◆ヌルガイが教わった相手

典坐

典坐

生きたいという気持ち

士遠

士遠

試一刀流の剣技

画眉丸

画眉丸

戦いの極意①残虐さの必要性

杠

戦いの極意②逃げるが勝ち

巌鉄斎

巌鉄斎

戦いの極意③実戦あるのみ

佐切

佐切

戦いの極意④実戦剣術が強い人の紹介

【ヌルガイの成長】

ヌルガイは典坐のおかげで前向きさを取り戻し、士遠に試一刀流の剣技を教わった

登場したてのヌルガイは、大切な育ての親と故郷を失ったばかりで絶望の淵に沈んでいた。そこから救い上げ、再び生きる希望を与えてくれたのが典坐だ。
さらに典坐は、彼の師匠である士遠とも縁をつないで、山田家の技を教わる機会を作ってくれた。原作漫画の第108話ではヌルガイが試一刀流奥義「篠突く雨」を繰り出し、リェン(ラスボス)の腕を見事に切断している。

【まとめ】

ヌルガイは山育ちの身体能力とじいちゃんの教えをベースに、素直さで学んで強くなる

士遠に諭されるヌルガイ
地獄楽エピソード13_「夢と現(うつつ)」で、士遠に諭されるヌルガイ

ヌルガイは山で生まれ、文明の利器に頼らず山で生きてきた。裸足で山野を駆け、木に登り、川で魚を獲り、生きているだけでおのずと身体能力が上がっていく環境にあったのだ。さらに育ての親の「じいちゃん」から先人の教えを聞き、様々な知恵を身に着けていった。
不幸にも故郷を滅ぼされた挙句に死罪人になってしまったが、死罪免除のための任務で典坐や士遠をはじめとする多くの師と出会い、さらに成長したヌルガイは、このまま強くて優しい大人になっていくだろう。