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目次 | |
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蜂蜜とは | |
①歴史&豆知識ゾーン | |
歴史と豆知識 | |
マヌカハニー | |
②栄養ゾーン | |
栄養 | |
③グルメ&エンタメゾーン | |
食べ方 | |
蜂蜜酒 | |
おすすめのミード | |
蜂蜜のテーマパーク | |
④おたのしみゾーン | |
名言 | |
イラレッスン | |
フリーアイコンダウンロード | |
4コマ漫画 | |
まちがい探し |
蜂蜜とは
蜂蜜は蜂が作る食べ物だ。
それも1匹の蜂で作るわけではなく、
協力作業で作り上げていく。
蜂が花の蜜を吸い、
それを蜜胃という特別な器官に貯める。
↓
それを運んでいく途中で、
胃の中で蜜に含まれているショ糖を、
果糖とブドウ糖に作り替える。
↓ 巣に帰ったらその蜜を、
内勤の蜂に口移しで渡す。
↓ 受け取った蜂はそこから作業を引き継ぎ、
同じくショ糖を果糖とブドウ糖に変えながら、
さらに蜜の水分を蒸発させて、
蜜がトロトロになるよう加工していくのだ。
蜂蜜は花の蜜を原料とした、
蜂たちの共同クッキングの成果なのである。
糖の変換を終えて巣に貯蔵したあと、
さらに羽のはばたきの風で水分を飛ばし、
より濃く凝縮した蜂蜜へと仕上げていく。
イメージ | 説明 | |
---|---|---|
35度の巣の中で、羽ばたいて風を送る。 | ||
口でかき混ぜて、水分を |
||
分解 | ||
巣で |
栄養自体の差はほぼない。
しかし、マヌカの花から採れる蜂蜜、
マヌカハニーと呼ばれるものは、
他の蜂蜜とは違う特徴がある。
歴史と豆知識
1万年以上も昔からあるとされている。
②糖の量がとても多いのと、
③空気中から
肌に
イメージ | 用語 | 説明 |
---|---|---|
ブドウ糖 | 脳の唯一のエネルギー源。 砂糖よりさわやかな甘い味のする糖。 | |
果糖 | 糖の中で最も甘く、水に溶けやすいもの。 果物に多く含まれる。 | |
紀元前 | 紀年法の1年(紀元)よりも昔のこと。 紀元前の場合、数字が大きいほど昔になる。 | |
紀年法 | 年がいくつあるか数えたり、それを書いて残す方法。 | |
過酸化水素 | 殺菌力のある色のない液体。 | |
殺菌力 | 病気などの害のある微生物をやっつける力。 | |
漂白剤 | 物の色をとって、白くするために使う薬。 | |
保湿効果 | 乾燥しないように、水々しくもちこたえられること。 |
マヌカハニー
マヌカハニーには、メチルグリオキサールという、
特別な抗菌活性成分が、たくさん含まれているのだ。
これは他の花の蜜から作った蜂蜜には
ほとんど入っていない成分である。
ではなぜマヌカハニーにだけ、
特別な成分が多いのだろうか。
その理由は、マヌカの蜜に含まれている成分だ。
マヌカの蜜の中にあるジヒドロキシアセトン。
これが蜂蜜制作の過程で、
メチルグリオキサールに変化する。
このメチルグリオキサールは、
体内での抗菌作用がとても強い。
食中毒を起こす菌を殺してくれたり、
胃腸を健康で丈夫にしてくれる効果があるという。
ちなみに上記の効果のあるマヌカハニーは、
ニュージーランド産のマヌカハニーだ。
他の国だと、似た種類の花から採れた蜜も、
マヌカハニーと見なされる場合があり、
品質が安定していない場合もある。
(ちゃんとしたモノもあるとは思うが)
他の蜂蜜より少し高価ではあるが、
見かけたら試してみると良いだろう。
栄養
栄養素 | イメージ | 説明 |
---|---|---|
ビタミンB1 | ブドウ糖をエネルギーに変えてくれる。 | |
ビタミンB2 | 皮膚、髪、爪の細胞を生き返らせてくれる。 | |
ナイアシン | ビタミンB3とも呼ばれ、糖質、脂質、タンパク質からエネルギーを作るのを助けてくれる。 | |
パントテン酸 | ビタミンB5とも呼ばれ、皮膚をキレイなままにしたり、 |
|
ビタミンB6 | 赤血球をつくってくれる。 | |
葉酸 | 細胞を作ったり生き返らせたりする。 | |
ビタミンK | 血液を固めたり、骨を強くするのを助ける。 | |
ビオチン | ビタミンHとも呼ばれ、皮膚、爪、髪の健康を守ってくれる。 | |
炭水化物 | ブドウ糖からグリコーゲンになり筋肉などに移動してから体のエネルギーになる。 | |
タンパク質 | 血液や筋肉をつくってくれる三大栄養素の一つ。 | |
カリウム | 膵臓でナトリウムをおさえる。 | |
ナトリウム | 水分バランスを良くしてくれる。 | |
カルシウム | 骨をつくつたり、興奮をおさえてくれる。 | |
マグネシウム | 血をサラサラにする。 | |
リン | 骨をつくつたり、体の調子を良くする。 | |
鉄分 | 血液に酸素を運ぶのを助けてくれる。 | |
亜鉛 | ||
銅 | ||
マンガン | 骨をつくるのを助けたり、体を守る |
食べ方
砂糖の代わりに使える。
糖分と共にビタミンB群が摂りたい時は、
飲み物に蜂蜜を入れて食べよう。
他、パンケーキにかけたり
生クリームにかけたりも定番だ。
しかしてっとり早く糖分が補給したい!
そんな時は個包装の蜂蜜を、
そのまま食べるのがおすすめだ。
5~10gくらいに小分けにされた、
蜂蜜100%のパックが市販されている。
持ち運び&保存がしやすく、
スプーンを使わず食べられるので、
手間いらずでスッと食べられる。
口の中に広がる甘味が、
疲れた脳をとろかし癒してくれるのだ。
1回食べるとクセになる。
蜂蜜酒
これは人類最古のお酒と言われている。
人類が初めて出会ったお酒は
ワインでもビールでもなく蜂蜜酒だったのだ。
地面に落ちた蜂の巣に水がたまっていたのを、
偶然見つけた人が飲んで発見したそうだ。
1万4千年以上前から飲まれていたそうなので、
完璧にハッキリした歴史としては記録されていない。
1万4千年前、それは紀元前1万2千年前だ。
ようやく縄文時代が始まった辺りで、
世界では氷河期がまだ完全に終わっておらず、
人々は過酷な環境でマンモスを追いかけたりしていた。
そんな時代に森で甘いお酒を見つけたら……
もう天の神からの贈り物に思えたことだろう。
なお、ミードはハネムーンの語源にもなっている。
古代ゲルマン民族が結婚する際、
結婚が成立してから1カ月間は、
蜂蜜酒を飲み続ける習慣があったという。
蜂蜜は栄養がたっぷりなので、
飲むと子宝に恵まれると信じられていたからだ。
この期間をハニームーン(honey moon)と言い、
それが現在のハネムーンの語源になったのだ。
お酒よりも、普通に蜂蜜を食べた方が良い気もするが、
気持ちを盛り上げる効果も期待されていたのかもしれない。
◆蜂蜜酒(ミード)の生まれ方
蜂蜜は糖度が低いと発酵することがある。
落っこちた蜂の巣にたまった雨水が、
蜂蜜を薄めたことで発酵が始まったのだ。
そこに自然界をうろついていた酵母菌が入り、
アルコール発酵が進んだのが、ミードが生まれた経緯だ。
おすすめのミード
もちろん日本でも、国産ミードは多数作られている。
使う蜂蜜や醸造の仕方、熟成期間により、
それぞれのミードの味は千差万別。
その中でもまず飲んでみてほしい2本を選んでみた。
◆ワレンゲム蒸留所のシュシェン メルモール
(Distillerie Warenghem Chouchen Melmore)
フランス北西部のブルターニュ地方にある、
フランス初のウイスキー蒸留所、ワレンゲム。
そこで1900年から作られ続けている
フランスを代表するミードだ。
蜂蜜を発酵させるときに、
リンゴ果汁をちょっぴり加えていて、
キレイな琥珀色が美味しそうだ。
ガラスのボトルに入っているのは、
この色をアピールするためかもしれない。
甘いけれどさっぱり感もあって飲みやすい。
リンゴと蜂蜜が合わないわけがないのだ。
アルコール度数は13%とワイン並みなのだが、
あまりの飲みやすさにグイグイいってしまう。
気を付けよう。
◆インターミエル スウィートミード メディエヴァル
(Intermiel Medieval Hydromel Liquoreux)
カナダケベック州のモントリオール市近くにある、
1976年創業のインターミエル社で作られるミードだ。
ケベック州は住民の8割がフランス語を話し、
そもそも州の公用語がフランス語という珍しい州だ。
インターミエルの創業者も、
フランスから移住してきた養蜂家の家族である。
ここで作られるミードは12世紀頃に愛飲されていた、
蕎麦蜂蜜仕立ての蜂蜜酒だ。
蕎麦というと日本食のイメージがあるが、
ヨーロッパでもガレットの材料として
古くから民間に普及している。
蕎麦の花から採取された蜂蜜は、ちょっと黒っぽい。
そして高級な部類の蜂蜜だ。
この蕎麦蜂蜜を伝統的な製法にのっとり、
2年近くかけてゆっくりとアルコール発酵させ、
さらに4年熟成させてつくる。
そしてそれを陶器のボトルに詰め、
真っ赤なロウでしっかり封印する。
まさに熟成ミードともいわれる一品だ。
アルコールは15%以上16%未満。
熟成されている分、水分がなくなり
アルコール度数が高くなっている。
とはいえ原料は蜂蜜なので、とっても甘い。
濃厚な甘みとアルコールが攻めてくる。
小さめで口がすぼまったウイスキーグラスで、
香りを楽しみながらゆっくり飲みたい。
どうしてもキツい場合は
いっそ炭酸で割って飲もう。
それでも美味しくいただける。
注意点として、ロウが取りにくい。
ナイフや包丁を用意して、切り込みを入れてはがそう。
蜂蜜のテーマパーク
古代から現代まで大人気なため、
全国にたくさんの専門店や養蜂場がある。
観光地のお土産屋さん並ぶ一角には必ず、
全国どこでも蜂蜜のお店が一件あるほどだ。
◆兵庫県「神戸養蜂場」
その中でも大きくて見どころたくさんなのが
兵庫県神戸市にある「神戸養蜂場」だ。
できることは以下
・みつばちが飼われていて、巣箱の観察ができる
・展示スペースで蜂蜜やみつばちの事が学べる
・採れたての蜂蜜が量り売りで買える
・蜂蜜を使用した色々な商品が買える
・蜂蜜を使った色々な料理が食べられる
・施設の裏の屋外スペースでバーベキューができる
・アヒル小屋があり、可愛いアヒルの散歩が見られる
展示は文章による説明だけではなく、
蜂蜜採取やみつばち育成の道具の展示もあって、
蜂の巣箱や蜂蜜採取器と共に見学することで
みつばちたちの生態を詳しく学ぶことができる。
それにみつばちだけでなくアヒルがいるのが
意外と嬉しいポイントだ。アヒルはかわいい。
駐車場の他に駐輪場もあり、
広々としたオープンなスペースが気持ちいい。
ランチにディナー、お茶も楽しめるので、
好きな時間にいつでも楽しめるため
近隣にお住まいの方は遊びに行ってみよう。
◆愛知県「さんぽ道」
愛知県豊川市のはちみつ専門店 「さんぽ道」
施設としてはショップとカフェのみだが、
建物とお庭の景観がとにかく素晴らしい場所だ。
ネットでも「ジブリの世界だ」と評判になっている。
オーナーの市川洋至(いちかわひろゆき)さんが、
ベイブという子豚が主人公の映画が大好きで、
ベイブが育った世界を表現したくて
設計からご自身で行ったとのこと。
ベイブは筆者も小さい頃に観たことがある。
子どもの頃だから始めは「豚なんて可愛くない…」
と思いつつ、しぶしぶ観始めたのだが、
最終的に子豚のぬいぐるみが欲しくなっていた。
アカデミー視覚効果賞も受賞するほど好評で、
続編で「ベイブ都会に行く」も出ているので
動物好きやほのぼの映画好きな方おすすめしたい。
そして「さんぽ道」の建物および周辺のお庭の
西洋の、少しだけ古い時代の田舎の再現率がすごい。
蜂蜜モチーフも忘れられてはおらず、
建物外観の窓は六角形の蜂の巣モチーフの
ステンドグラスがはめ込まれている。
蜂蜜量り売りの蛇口から流れる蜂蜜を眺めていると
ベイブのみならず、プーさんの世界にも浸れる。
のんびりとした時間を過ごしたいな人は
足を運んでみると良いだろう。
名言
忙しい蜂は悲しむ余裕を持たない。
ウィリアム・ブレイクイラレッスン
30分イラレッスン Vol.42 蜂蜜の描き方
毎日30分で描いているイラスト。
今回描いた蜂蜜を
効率良く描くための工程を
イラストレーターの中級編として紹介!
フリーアイコンダウンロード
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MacOSとWindows用のアイコンが入っています。 |
イラストレーターで描いた
蜂蜜のイラストを
PC用デスクトップアイコンとして使えるようにしてみた。
MacOSとWindows用に対応!
(無断で複製・転載・加工等はご遠慮下さい。)
4コマ漫画
つづく
登場キャラクター紹介
イメージ | 栄養 | 紹介 |
---|---|---|
女王蜂 | 食べることが大好きな女王蜂。 立場上ローヤルゼリーしか食べられないことに不満を抱いており、 部下たちのスキを見てはつまみぐいを繰り返している。 |
マンガ関連リンク
あとがき
今も
ある時から
蜂蜜は、砂糖よりカロリーも約半分、
栄養も満点、エネルギーに変わるのも早い。
と良いところばかりだったので
砂糖を入れる
その全てを蜂蜜にしてみた。
一匹の
スプーン一杯にも
こうして頂けているという事に、感謝の気持ちが湧いてくるのと、
蜂たちのパワーを考えると、エネルギーが
「今日も一日きっと頑張れる!」と勇気が出る。
間違い探しクイズ
2つのイラストには、ちがうところが7つある!
毎日やれば、集中力と記憶力の向上が期待できる!
昨日の4コマ漫画のイラストの間違いを探そう!
7つ全部みつけられるかな?
こたえ
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