更新: メニューバー追加
今日の項目 | No. | |
---|---|---|
まずはマールを知ろう! | 1 | |
そもそもブランデーとは | 2 | |
ポマース・ブランデー色々 | 3 | |
マール色々 | 4 | |
マールの特徴 | 5 | |
日本でマールを飲むには | 6 | |
オマケ:マール・ド・シャンパーニュの開け方 | 7 | |
その他の蒸留酒 | 8 | |
今日のいい言葉 | 9 | |
実践イラレッスン Vol.36 | 10 | |
フリーアイコンダウンロード | 11 | |
4コマ漫画 「おしゃれな男」 | 12 | |
マンガ関連リンク | 13 | |
マール関連リンク | 14 |
まずはマールを知ろう!
マールというお酒をご存知だろうか。
発音は工具のバールと一緒だ。
「マー」は平坦で、「ル」を下げる。
大きな分類でいうとブランデーだ。
フランスでワインを作った後にでる、
ブドウの搾りかすを使って作ったブランデー。
それがマールなのだ。
ちなみにこのマールで洗って作る、
エポワスというチーズは、
チーズの王様とも言われるほどの
最高のウォッシュチーズだ。
このチーズとマールを同時に味わえば、
最高のお酒タイムを楽しめる。
そもそもブランデーとは
発酵させた果物を蒸留して作ったお酒を、
みんなまとめてブランデーと呼ぶ。
蒸留というのは、
液体を含んだ元の素材を熱して、
その蒸気を集めて、また液体に戻すことだ。
アルコールは沸点が低いので
熱すると水分よりも先に
どんどん蒸気(気体)に変わる。
そのあとで水分が蒸発して、
先に気体になっていたアルコールに混ざる。
そして果物の果肉や種などの固形物は
気体にならないので元の場所に残る。
こうすることでアルコールが濃くて、
固形物ゼロの、透明なお酒ができるのだ。
なお、ただ「ブランデー」と言った場合、
大抵はブドウを発酵させたもの…
つまりワインを蒸留したものを指す。
発酵させたリンゴで作った蒸留酒は
アップルブランデー(カルバトス)。
発酵させたサクランボで作ったのは
チェリーブランデー(キルシュ)。
そしてワインそのものではなく、
ワインを造った搾りかすのブドウで造ったのが
ポマース・ブランデー。
ポマースというのが
搾りかすという意味なのだ。
このポマース・ブランデーの1つが、
今回紹介するマールである。
ポマース・ブランデー色々
ワインを造っている国はたくさんあるので、
副産物であるポマース・ブランデーも、
そのほぼ全ての国で作られている。
このうち1番有名なのは
イタリアで作られるグラッパ。
次がフランスのマールだろうか。
他にも以下のようなものがあるが、
まだ特定の名前が付いていない国もある。
ある程度知られた名前が付いているのだと、
以下のような感じだ。
ドイツ:トレスターブラント
スペイン:オルーホ
ギリシャ:チプロ
ツイクディア
ポルトガル:バガセイラ
マール色々
そしてマールの中にも色々ある。
シャンパーニュ地方のワインかすで作られた
マール・ド・シャンパーニュ
ブルゴーニュ地方のワインのかすで作られた、
マール・ド・ブルゴーニュ
アルザス地方のワインかすで作られた
マール・ド・アルザス
他にもあるが代表的なのは以上の3地方。
そしてさらにブドウの品種などが後ろについて、
マール・ド・ピノノワール
マール・ド・ゲヴュルツトラミネール
など分類されたりする。
地方の数だけ、品種の数だけ、
そしてさらに熟成年数の数だけ、
マールは数多く存在する。
マールの特徴
使われたワインの香りがほのかに香る。
特にマールは蒸留したあとに
樽の中で熟成させることが多いので、
他のポマース・ブランデーと違って
琥珀色になっていて、樽の匂いも香ってくる。
味はすこし酸味があって、
種類によっては後味がじんわりと甘い。
搾りかすで作られた…というと
おおざっぱな味がしそうなイメージがあるが、
とても上品でやわらかなお酒だ。
日本でマールを飲むには
大きな酒屋さんなら数種類置いてある。
とはいえあまり日本では需要がないので、
有名チェーンの酒屋さんでは
取り扱いがない場合も多い。
確実に手に入れたいなら
ネットで購入するのが良いだろう。
お店で買ってもネットで買っても、
大体4,000円~20,000円弱くらいだ。
産地や熟成された年数、
ブドウの種類によって値段が違う。
1杯飲むだけなら、
たくさんのお酒を扱っているバーで
置いてあるか聞いてみよう。
1杯くださいと言うと、
置いてある種類を出してくれて、
ストレートで出してくれる。
香りを楽しんでから、少しずつ飲もう。
濃すぎたら素直に伝えて、
氷か水を少し足してもらえばいい。
マール・ド・シャンパーニュの開け方
シャンパーニュ地方のマールで、
首が長くて肩が太いボトルのマールがある。
ランソン社という会社が、
シャンパンを造った搾りかすで作った、
シャンパンのマールだ。
これのキャップフォイルを初めてむいた時、
「このコルク、どうやって抜くんだ…」
と、途方に暮れた思い出がある。
シャンパン用のコルクが付いている上に、
太い金具をコルクの中央にめり込ませ、
瓶の口のくびれ部分にガッチリ固定しているのだ。
押しても引いてもびくともしない。
縦に引っ張って取ろうとしても、
瓶のくびれに食い込んだ金具が外れない。
横に押して取ろうとしても、
コルクが瓶に深く刺さっているので動かない。
そしてネットで検索しても開け方がない。
まさかコルクの頭を切るしかないの…?
そう考えてハサミを手に取ったところ、
なんと簡単に開けられる方法をひらめいた。
ぜひやってみて欲しい。
①コルクと金具の隙間に、ハサミの刃を縦に差し込む。
(瓶の口の、くびれて細くなった部分だ)
②差し込んだ刃を、ゆっくり外向きに90度回す。
このとき、反対の手でしっかり瓶を持っておこう。
③金具をハサミで楽に曲げることができるので、
反対側の金具も同じように曲げる。
④あとはコルクを上に引き上げるだけ。
ソムリエナイフを持っているなら、
キャップフォイルを切る小さいナイフ部分で
同じようにやれば開くと思う。
シャンパンの香りと、
口の中に残るしっとりした大人の甘さ。
ビターチョコレートか
甘くないドライアプリコットと一緒に楽しみたい。
その他の蒸留酒
日本人が一番馴染み深く知っているのは
なんといっても焼酎だ。
発酵したお米で作れば米焼酎。
麦なら麦焼酎。
芋なら芋焼酎。
蕎麦、みかん、シソに栗。
珍しいものでは牛乳焼酎などもある。
世界的にはウォッカやジン、
テキーラにウイスキーも蒸留酒だ。
そして日本の焼酎のうち、
日本酒を造った後の酒粕でつくるのが
その名も粕取り焼酎。
ポマース・ブランデーと同じく、
おいしい素材の有効活用焼酎だ。
(今日は、「お酒」の話題でしたが、
お酒は20歳以上になってから飲めます。
法律によって20歳未満の人の飲酒は禁止されています。)
今日のいい言葉
酒は人を魅する悪魔である。
うまい毒薬である。
心地良い罪悪である。
アウレリウス・アウグスティヌス
実践!イラレッスン Vol.36
今回描いたマールの
イラストを描くための実践テクニックを紹介!
フリーアイコンダウンロード
イラストレーターで描いた
マールのイラストを
PC用デスクトップアイコンとして使えるようにしてみた。
MacOSとWindows用に対応!
マール関連のファイルなどを
整理したりするのにとても便利。
以下からダウンロードができるので、
ダウンロードして使ってみてほしい。
これまでのイラストなども
どんどんアイコン化していくのでお楽しみに!
(無断で複製・転載・加工等はご遠慮下さい。)
ダウンロード | |||||||
MacOSとWindows用のアイコンが入っています。 |