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今回は食事中のサインについて教えよう
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食事中にする合図なんて何か落としたか飲み物の注文だけだろ?
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フフフ。もっと根本的な「食事中」を示すサインがあるのだよ
食事中のサインとは
食事中にカトラリーから手を離した際の、カトラリーの置き方のこと。
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そのときのカトラリーの置き方にも作法が存在し、しかもそれは、国や地域によって多少異なります。
国別の違い
フランス式
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ナイフの刃は必ず内側に向けてください。
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どうして柄をテーブルに付けないように置くんですか?
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柄をテーブルに付けると、ナイフの先端が少し持ち上がってしまうだろう?
それにおそらくだが、15世紀頃までのヨーロッパには食べ物を手づかみで食べてテーブルクロスで指を拭く文化(※)があったため「汚れたテーブルクロスにカトラリーを付けると汚い」という意識もはたらいたのではないだろうか。 ※手づかみ文化の詳細については「【ナイフとフォーク 使う順番】持ち方とカトラリーの順番」のこちらの記事に詳しく記載しています。
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まあこれは私の推測でしかないがね
イギリス式
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なんで同じヨーロッパなのに違うんだ?
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国同士の交流があまり盛んではない時期に、それぞれ独自進化したのだろうね
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大元が同じでも、時が経つにつれてその土地の特色が出ていくんですね
日本式
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なぜヨーロッパのマナーと差が出たのかというと、恐らくですが日本はヨーロッパと違って、手づかみで食べる文化が完全にない状態で洋食の文化が伝来したため、テーブルクロスが汚れている状況があり得なかったからではないでしょうか。
それゆえに「カトラリーの柄がテーブルに付いていても大丈夫だし、立てかけておいた方が持ち直しやすい」と考えてこのかたちに落ち着いたのかもしれません。
それに日本に本格的に洋食文化が広まったのは明治の文明開花から。その頃には食事中にナイフで相手に切りかかるなんて危険はほぼなかったため、ナイフをお皿に立てかけることで刃の切っ先が多少浮いてしまったとしても気に留めなかったのでしょう。
アメリカ式
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ナイフの刃は頭をもたげないように置き、フォークは再び持つときに手に取りやすい位置に置く。礼儀と効率を併せ持つハイブリッドな置き方は、多民族が集まるアメリカらしい方式に思えます。
アメリカ(ティファニー)式
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なお作法としてはイギリス式と同じです。ティファニーは元々ヨーロッパから輸入したジュエリーをアメリカで販売していたため、ヨーロッパ式の作法を取り入れたのでしょう。
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ちなみにティファニーのマナーブックは日本語版も出ているんだ
今でも書店のマナーコーナーに並んでいるよ
万国共通の例外
どこの国かに関わらず「同席している人が食事中にカトラリーを置いたら、以後はその人と同じやり方で置く」という最優先事項があります。これはお相手に恥をかかせないための作法です。「あなたのマナー間違っていますよ」なんて食事中に指摘してしまったら、お相手をイヤな気持ちにさせて傷付けてしまうでしょう。
もしも指摘をするならば、後日その人がなるべく傷つかない方法を考えてみてください。
「食事の席では皆楽しく」これが一番大切なマナーなのです。
まとめ
食事中のサインは国ごとに違うが、基本はハの字
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他は忘れてしまってもこれだけ覚えておけば大丈夫です。あまり心配せずに食事を楽しみましょう。
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それでも迷ったら同席者のマネをすれば良いからね
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不慣れなヤツらだけではいかない方がいいってことか
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そういう時はお店の人に尋ねてもいいと思いますよ
これらは主にレストランでの基本的なマナーになりますが、フルコース料理などを美味しく、楽しく食べるためには、周りの人に不快感を与えないよう、テーブルマナーを守ることが大切です。 他にも食べ方の基本的なマナーを中心に、毎日イラストでわかりやすく紹介します。 これを機会にぜひナイフやフォークなどのスマートな扱い方をマスターしましょう。
レストランへお出かけする時、忘れないようにこのページをブックマークしておいて、思い出したい時にぜひご覧下さい。
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