【Google Bardの文字数制限は?】BingやChatGPTと比較

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番号目次
1はじめに
2良い点①スピード
3良い点②文字数
4悪い点①日本語
5悪い点②正確さ
6まとめ

Google Bard(グーグルバード)とは?

Google Bard UI

2023年4月19日(水)ついにGoogle BARD(グーグルバード)が日本でも開始された。(これは、Googleアカウントを持っている人なら、誰でも無料で利用できる。Waitlistに登録するボタンを押せば、早ければ当日中にメールが来て使えるようになるお手軽AIだ。)

Google BARD(グーグルバード)は、Googleの新しいAIで、グーグルの話題のAI「LaMDA」の簡易版。
「大規模言語モデル」つまり、膨大な量のテキストデータ(本、記事、ウェブサイト、そしてコードも含まれる)で学習させたコンピュータプログラムで、人間の自然な言葉を理解して、スピーディに回答してくれる。
今回のAIは、感情を持ったとして話題になった人間の会話をシミュレートすることに長けているグーグルのAI「LaMDA」の簡易版が適用されたモデルで、その性能がどんなものなのか非常に気になっている人も多いと思う。
Googleが「Bard」を「LaMDA」の簡易版にした理由は、「LaMDA」のような超高度な技術には、偏見や憎悪、誤解を助長するリスクもあるため、グーグルはその誤用を最小限に抑えることを優先したためのようだ。
今回のBardは、基本的にWeb上からの引用ではなく、Bardのもつテキストデータからオリジナルの文章を生成し、質問に答えたり、テキストを生成することができる超優秀なアシスタントとなっている。 (もし、Web上から引用した場合は、その引用先を掲示してくれる。)その点はBingと大きく異なる(Bingは、ほとんどがwebからの引用で構成される)。
やっぱり気になっていたのは、先行しているChatGPTやBingなどと比較してどう違うのか?早速、使いまくったので、従来のAIと比べて使い勝手などはどうなのか?整理していきたい。

ChatGPTやBingを使った人が最も驚くのは圧倒的スピード。

Google Bard UI

なんと1,000文字を平均2秒で一括生成してくれる。
これはBingやChatGPTを使った人ならあっという間に表示したかのように感じるほど早い速度である。 なんせ、ChatGPTやBingでは少し考えた後に1文字ずつ表示され、1000文字あたり平均約1分20秒ほどかかっていた(質問の内容によってもちろん前後する)要するにBardはChatGPTの約40倍は文字の生成が速いのだ。

BingやChatGPTでは、あまりに文字の生成が遅いので複数のウィンドウでプロンプトを入れて処理を裏側で進めていた人もいたのではないだろうか?筆者もその一人だが、Bardはもうその必要がないぐらい速い。

Bardはなんと最大5,000文字一括表示。

Google Bard text

1度に出力できる最大文字数は、5000文字。
BingやChatGPTだと日本語での無料使用範囲では最大文字数は約1,000文字程度なので、それ以上の文章は途中で切られてしまい、続きを確認するには追加のプロンプトが必要になることもしばしば。
しかしBardだと5,000文字まで一気に表示してくれるので、この点は、ありがたい(Bardは、実質4,500文字程度で切れることが多い)。 しかもシナリオなどを作ってもらった場合などは、別パターンを3つ提案してくれることもある。 またBingでは1つのチャットでやりとりが20回まで(2023年4月現在)と制限されていたりするが、この点はChatGPTと同じく制限が無いのも嬉しい。サービス開始前に千人を超える人々がしっかりテストしてくれていたおかげのようだ。

Google Bard 日本語対応

日本語対応とプログラミング。

日本語に対応していないので、翻訳などはまだできない。
この点については、今の時点でChatGPTなどと比べると出遅れている感はある。 ただ、やる気はあって、日本語ができるかどうか聞くと「できます!」と答えるので、近い将来対応できる日も近そうだ。 日本語やプログラミングはまだ勉強中らしく、得意ではないと言うこともあるが、HTMLやjavascriptなら、サラサラと書いてくれる。
Bardが言うには、Python、Java、C++なども得意だそうだ。 しかし、これらは現在勉強中と言っているのでいずれちゃんと対応するまで待った方が良さそうだ。

追記)
2023年5月11日 Bardは日本語に対応した。そちらの記事はこちら
Bard日本語対応

【Google Bard★日本語版の使い方】ChatGPTやBingと比較したAIの実力

内容の10〜25%ぐらいは間違いや誤解が含まれる内容を生成する場合がある。

Google Bard 正確性

記事などを書いてもらうと、平均75%ぐらいの正確さで、間違いや誤解が含まれる内容を生成する場合がある。 今のところは平均90%以上の正確さがあるBingやChatGPTに比べるとやや間違いが多い印象だ。 ただ、オリジナリティとスピードがあるので、アシスタントとしては非常に優秀ではある。

AIの性能を簡単にまとめるとこうだ。

Bard ChatGPT Bing AI性能比較表
Bardは、とにかくChatGPTやBingの弱点だった文字の生成速度が40倍ほど早くなった。1000文字1分20秒かかっていたのを、わずか2秒で完了させる。 それに一括でオリジナルで生成したテキストを約5000文字まで表示できるのも便利だ。 弱点は、日本語などの多言語対応ができない点と文章の正確さだろう。100点満点のテストに平均で75点以上とってくるアシスタントのような印象だ。 ただし、この辺はまだグーグルのAI「LaMDA」の簡易版であることを考えると、早期に改善してくると思われれる。

AIは、基本的には間違えると考えた方が良い。

自分が詳しい分野についてAIに書いてもらって、それを自分で添削したり改変するために内容を作ってもらうのには最高のツールだ。

もちろん、ロールプレイはお手のもので、恋人になってもらって会話を楽しんだり、友人として相談にのってもらったり、占い師としてタロットカードで今日の運命を占ってくれたりもできる。 また、自分の話し相手になってもらったり、先生や生徒、仕事の相談相手などにも向いている。 Google CEOサンダー・ピチャイさんがBardリリース前に言っていたのが、現在のBardは「LaMDA」の簡易版だと言うことを強く言っていたので、まだまだ本領を発揮していない可能性が高い。 少しずつ解放していくとのことなので、本領を発揮した時のパワーはどんなものになるのか、今から日々の進化が楽しみだ。

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著作者情報

イラレブックイメージ

イラレブック/1977年生まれ、大阪府出身。2019年8月から自作のAdobe Illustrator製の画像で野菜から最新ゲームまで様々な情報の発信を開始。 野菜や果物から映画やゲームまで、さまざまなトピックをカバーしている。 Twitter←【イラレブック公式ツイッター】
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