【Apple Pro Stand】値段が高い4つの理由とは
更新: タイトル修正 | 初版:2020年2月3日8:15
スタンドだけで117,480円(税込)!?Prostandを買うかどうか真剣に悩んでいる人もいるだろう。なんでこんなに値段が高いのか?全くわからない!そんな人でもイラストで解説されたこのページにある4つの理由を知れば、プロスタンドの真の価値が見えてくる!さらにプロスタンド自身が語るメリットとデメリットでプロ用ツールとしての秘密も知ってほしい。まずは4コマ漫画でご紹介!
Pro Standとは


なんだよ、お前。ただのなんか変なスタンドじゃねーか。

変なスタンド?
いや!プロ用ディスプレイ専用の高級スタンドだって!

スタンドだったら、もっと多機能なやつ、ネットとかで安く買えますよ。

プロスタンドは値段じゃないんだ。こだわりなんだ。
君たちにもわかるように説明しよう!


そりゃスタンドだけで10万するって言われたらなぁ‥
ディスプレイの値段の間違いじゃねーの?って思うわな。

いや、ディスプレイは582,780円(税込)からで、もっと高いんだ。

合計700,260円(税込)するじゃないですか!

この高級スタンドは、そんな使う人によって価値が変わる、プロのためのツールである。

プロのためのツール?お前が?

そうさ!
あのAppleがプロユーザーのためにMac Proを一から考えて作り直したんだ!

マックプロ?

凄い性能が必要なプロが使う超高性能なコンピューターさ!
そのコンピューターに合わせてディスプレイとそのスタンドを作ったんだ。

うーん‥凄いんでしょうけど、スタンドとしてはやっぱり高いですよね。
このスタンド、いったいどんなメリットがあるんです?

よく聞いてくれた!これから説明するよ!
Pro Standのメリット


本当に軽いんだ!驚くよ!

このスタンド、他のディスプレイには使えないんです?

残念ながら、Pro Display XDR専用さ!
他のディスプレイには使えない。

しかし、そんなことも気にせず、高さ、傾き、回転を際限無く気軽にできるようにして、仕事に集中できるようにしたい。
そんな願いを叶えてくれるのが、このプロスタンドなのだ。

俺はこのディスプレイの方が欲しかったな。
こっちの方がずっと金になりそうだ。

確かに!ディスプレイの方が高価だ。
だがディスプレイは繊細で傷つきやすい。
雑に扱うとすぐに傷ついてしまうぞ。


こんな重いのを支えるのも大変だけど‥
高さの調整とかするのも大変そうだし、本当に簡単なの?

もちろんさ!

しかも優しい力で、非常に滑らかに動くので、数ミリ単位で微調整が可能なのだ。
ここまで心地よく調整できるのは、今までに無い体験である。
自分の見やすい高さを何も考えずに感覚的に調整できるのもプロのために配慮された大事なポイントだ。

こんなに重いものを指先一つで滑らかにだと?!

ああ!だんだんわかってきただろう?
このスタンドの凄さが!

指の力だけで非常に細やかな動きが可能なのに、止まった位置でしっかりと固定してくれるので安定感もある。

ディスプレイって調整した時にちょっとグラグラしたりするんですよね。
それだと正確に調整できないから、安定感があるのは嬉しいですね。

でもよ、何でこんな単純な作りで安定感が出せるんだ?
支えているディスプレイは重いんだぞ!

いい質問だ!まさにそれがプロスタンドの秘密さ。

また、少しの傾きにもアソビが設けられていて、図のようにある範囲であれば、微妙な範囲での傾きにも対応できる。
とにかく何も考えずに、自分好みの高さ、傾きが可能な上、回転して大きく画面を変えた場合でも自動で画面調整してくれるので、 ディスプレイの設定や位置の固定は全てPro Standに任せ、自分は仕事に集中することができるのだ。

へえ、画面を回転してもシステム環境設定>ディスプレイ>回転とかしなくていいんですね。
それは便利ですね。

微妙にアソビがあるのも、ちょっといいな。
なんかちょっと画面曲がってるかも?みたいな時あるもんな。
また、取り付けた後も、プロスタンドの磁気マグネットの背面にあるスライドをロック解除することで、簡単に外すこともできる。
そのため、持ち運ぶことも容易だ。
実際は、コードなどを複数接続していることもあるので、そこの取り外しや取り付けの手間はあるものの、ちょっとした模様替えで席を移動する場合などは、Prostandにある持つ部分があるので、そこを持って移動などができる。

簡単に外せるのはいいな!

そうだろう?やっとわかってくれたか!

金にならないスタンドははずして、ディスプレイだけ簡単に頂けそうだ!

そうそう‥スタンドはいらないからすぐはずしたいもんねって、
おいっ!
Pro Standのデメリット

ここが最大のデメリットとなるだろう。
あのiPad Pro 11インチ 128GB Wi-fiモデル94,800円(税込)よりも高いのだ。
なぜそこまで高いのだろうか?
しかし、この値段には意味があるのだ。

スタンドだけで本当に11万?‥ないですね〜

そもそも、なんでスタンドだけ別売りなんだよ。
普通ディスプレイにスタンドついてるだろ?

そこがプロなのさ!
壁にとりつけて使いたい人もいるんだ。

それにしても、なぜこんなにスタンドが高いんです?

いいだろう、その秘密を教えよう!
【なぜこんなに高いの?】4つの理由

みたり、触ったり、1日使ってみても その真価はなかなか分かるものでは無い逸品だ。
この価値を読み解くには4つのポイントがあると筆者は考える。

デザインだと?!
見た目がいくらよくてもスタンドで11万は高いだろ!

デザインと言っても、デザインしたのは見た目だけじゃない
その1:押し出しアルミ材で作られたスタンド

それは、機械特有のパーツとパーツを組み合わせた繋ぎ目が一切なく、1つの金属から削り出して作っているため、無駄なパーツがなく恐ろしくシンプルで丈夫なデザインであることを示した。
このデザインは、Unibody(ユニボディ)と呼び、その後のMac商品に次々と展開されており、落としても簡単に壊れない丈夫さと、繋ぎ目の無いシンプルなデザインの美しさの両立を実現している。

まあ、細かいパーツが無いのはありがたいですね。

この高度な技術に価値がある。

ふ〜ん、丈夫なのか。
でも、このために11万はまだ高いだろ?
その2:進化したアーム

パソコンとは思えないキュートなまるで人間の首のようなアームをもった姿に魅了された人や印象に残っている人もいるのではないだろうか?
しかし、ここで伝えたいのはその姿ではなく、アーム部分についてだ。
iMac G4のディスプレイは、実に滑らかに高さや傾きを高精度なアームによって調整ができた。
プロスタンドのアームは、まさにこの時のアームがさらに進化したものだ。

なんか、こんなのありましたね!
それが、こんな形で進化しているなんて、知らなかったです。

この隠された精巧な機構に価値がある。

アームの中身、凄いことになってますね!

この精巧な機構によって、重いディスプレイを安定して滑らかに調整することを可能にしている。
外見はシンプルだけど、高度な新技術や長い歴史で培われた確かな技術で実用性を実現しているんだ。
その3:進化した磁気コネクタ


マグネットって便利ですよね。

取り外しも楽だしな。

この仕掛けにも価値がある。

この大掛かりな部分に便利なマグネットを採用したんですね。
大胆だけど、いいですね!

ああ、プロはできれば完璧にやって欲しいから
専門じゃない部分は簡単にできる方が良いんだ。

こんなのデザインしたやつ誰だよ?

良く聞いてくれたね?
驚くなよ?あの伝説のデザイナーさ!
その4:デザイナーがジョナサン・アイブ

iMac、iPod、iPhone、iPad、Apple Watch、AirPodsなど時代を変えた製品を生み出した事はもちろん、
実物だけでなく、iOS7でスマホのUIまでもデザインしたことで、これまでの当たり前を見直した。
デジタル上において、無駄な立体感などの情報を排除して、本当に必要な情報だけにしたフラットデザインを採用し、スマホUIのスタンダードを生み出した。
そんないくつものデザインを生み出したジョナサン・アイブの集大成であり、こだわりの最終形ともいえる製品の一つが、このProStandなのだ。

どれも聞いたことのある有名なものばかり‥
どれも成功していますし、凄い人ですね。

そんな凄いやつがこのスタンドも作ったのか‥
金儲けのためにテキトーに作ったわけじゃなさそうだな。
もうAppleからは、商業的ではない、こんな型破りな価格のこだわりの塊とも言える商品は二度と登場しないかもしれない。
ジョナサン・アイブは、2019年内にAppleを退社した。
表面上は、今後もAppleの製品にも関わるとしているが、本当にAppleに深く関わるつもりなら退社するだろうか?
彼の心がAppleから離れた理由があるのではないかと推測される。
喧嘩別れではないにしろ、以前のAppleのような強いこだわりによる製品作りと、現在のAppleの製品作りとが一致しなかった可能性があるのではないかと思えるのだ。
2021年のiPhone13の発表を見て、失望した人も多いのではないだろうか?
その発表には、スティーブ・ジョブズがいた時代のような、変化や驚きはなく、高い技術によって人気商品の性能を強化した内容が語られていた。
そこには、以前のような製品に対する強いこだわりが弱かったようにも見える。
生きる伝説とも言えるデザイナーが生み出した最後かもしれない「こだわりの塊」に最大の価値がある。

彼は、Mac ProとPro Display XDRで、実用性と柔軟性が際立つシステムを作り上げたと言っていた。
だから高度に設計された、プロのためのツールなんだと‥

(ん?こんなの誰も知らねえし、このスタンドの価値なんて誰もわかりゃしねぇ‥)
(ってことは、数年後にこのスタンドを持ってりゃ、価値が上がってぼろ儲けできるんじゃ?)

(ん?やっと僕を見る目が変わってきたな‥)
Pro Standの使い方

磁石がついているので、差込口にそっとおさえるだけでカチッと気持ちよくドッキングしてくれる。
縦と横の回転



それはディスプレイ背面で回転がロックされているからだ。

すると、ロック解除キーをスライドして解除することができる。
横や縦に切り替える場合は、ロックを解除する必要があるが 上まで持って行かないとロックが解除できなくなっており 下向きになったまま解除しようとして、 硬くてスライドが動かない!故障?と パニックにならないように注意しよう。


横画面で使うなら、スプリットビューもオススメだ。
一つの画面で2つ分の画面が利用できるので、 画面が大きいので自然に使える。
デザイン性

また、デザインをする人なら、自分がデザインしたモノをそれぞれ10点満点で自己評価してみると何か気づきを与えてくれたりするので、オススメだ。
No. | 良いデザインの法則 | 内容 |
---|---|---|
1 | 革新的である | 革新の神髄は、製品の機能すべてに明確に見て取れなくてはならない。 |
2 | 製品を有用にする | デザインの最も重要な任務は、製品の有用性の効用を最大化すること。 |
3 | 美的である | 美しさを持ちうるのは、うまく考えられたものだけ。 |
4 | 製品をわかりやすくする | ベストなのは説明を要しない。 |
5 | 押し付けがましくない | 中立的で控えめで、ユ-ザ-に自己表現の余地を残すものであるべき。 |
6 | 誠実である | 実際以上に製品を革新的に、パワフルに、あるいは価値がありそうに仕立て上げない。 |
7 | 恒久的である | 短期間のうちに時代遅れとなってしまうトレンドを追わない。 |
8 | あらゆる細部まで一貫している | 何も曖昧であってはならない。デザインプロセスにおける徹底と正確性は、ユ-ザ-への敬意を表す。 |
9 | 環境に優しい | 安定した環境と分別ある原材料の使い方に貢献するものでなけれはならない。 |
10 | できるだけ少ない | 少ない方が本質的な点に集中でき、製品に重要でないものに悩まなくてすむ。 |
Pro Stand 仕様
項目 | 内容 |
---|---|
高さ調節 | 合計120mm(中心点より各方向に60mm)の高さ調節が可能 |
ディスプレイの向き | 縦向きまたは横向き |
ディスプレイの傾き | –5°〜+25° |
高さ(アーム0º、傾き0º) | 43.3 cm |
高さ(アーム45º、傾き25º) | 49.7 cm |
奥行き | 23.6cm |
幅 | 18.0cm |
重量 | 4.3kg |
価格 | 117,480円(税込) |
関連商品
項目 | 内容 |
---|---|
VESAマウントアダプタ | 23,980円(税込) |
Apple Mac Pro Wheels Kit | 76,780円(税込) |
Apple Mac Pro Feet Kit | 32,780円(税込) |
今日のいい言葉
本質は、単純で易しい使い方を求めるところにある。

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