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スタンドだけで117,480円(税込)!? なんでこんなに値段が高いのか?全くわからない!そんな人でもイラストで解説されたこのページにある4つの理由を知れば、プロスタンドの真の価値が見えてくる!さらにプロスタンド自身が語るメリットとデメリットでプロ用ツールとしての秘密も知ってほしい。まずは4コマ漫画でご紹介!Pro Standとは
Appleがプロのために開発したプロ用ディスプレイ専用の高級スタンド
32インチで6Kの解像度を誇るMac Pro用ディスプレイ、Pro Display XDR専用にデザインされた高級ディスプレイスタンドである。なんだよ、お前。ただのなんか変なスタンドじゃねーか。
変なスタンド?
いや!プロ用ディスプレイ専用の高級スタンドだって!
スタンドだったら、もっと多機能なやつ、ネットとかで安く買えますよ。
プロスタンドは値段じゃないんだ。こだわりなんだ。
君たちにもわかるように説明しよう!
2019年にAppleから発表された
ディスプレイ用のスタンドが10万円以上もする事で話題を読んだ。そりゃスタンドだけで10万するって言われたらなぁ‥
ディスプレイの値段の間違いじゃねーの?って思うわな。
いや、ディスプレイは582,780円(税込)からで、もっと高いんだ。
合計700,260円(税込)するじゃないですか!
プロのためのツール
ディスプレイ用のスタンドとは、ディスプレイを見やすいように立たせてくれるものだが、このPro Standは、それだけだと言えばそれだけのものになるし、 それだけではないと言えば、それだけではない価値が生まれる。この高級スタンドは、そんな使う人によって価値が変わる、プロのためのツールである。
プロのためのツール?お前が?
そうさ!
あのAppleがプロユーザーのためにMac Proを一から考えて作り直したんだ!
マックプロ?
凄い性能が必要なプロが使う超高性能なコンピューターさ!
そのコンピューターに合わせてディスプレイとそのスタンドを作ったんだ。
うーん‥凄いんでしょうけど、スタンドとしてはやっぱり高いですよね。
このスタンド、いったいどんなメリットがあるんです?
よく聞いてくれた!これから説明するよ!
Pro Standのメリット
高さ、傾き、回転をディスプレイの大きさや重さを感じないぐらい簡単に調整できる
どんなスタンドよりも簡単に調整できる理由は、プロスタンドが初めからPro Display XDR専用に設計されているからだ。
本当に軽いんだ!驚くよ!
このスタンド、他のディスプレイには使えないんです?
残念ながら、Pro Display XDR専用さ!
他のディスプレイには使えない。
Pro Display XDRは、高さ41.2cm、幅71.8cm、厚さ2.7cm、重量7.48kg²の巨体
ディスプレイは、とても精密だし、高価なので、傷つけたくないものだ。しかし、そんなことも気にせず、高さ、傾き、回転を際限無く気軽にできるようにして、仕事に集中できるようにしたい。
そんな願いを叶えてくれるのが、このプロスタンドなのだ。
俺はこのディスプレイの方が欲しかったな。
こっちの方がずっと金になりそうだ。
確かに!ディスプレイの方が高価だ。
だがディスプレイは繊細で傷つきやすい。
雑に扱うとすぐに傷ついてしまうぞ。
重量7.48kg²はなかなか重い
ディスプレイの重量が7.48kg²もあると説明したが、これは、ノートPCなら5台分、ペットボトル500mlで実に15本ぐらいの重さだ。こんな重いのを支えるのも大変だけど‥
高さの調整とかするのも大変そうだし、本当に簡単なの?
もちろんさ!
重い巨大画面の高さを指先一つで自由に
32インチもある巨大な画面を、指先一つでヒョイと簡単に上下できる。しかも優しい力で、非常に滑らかに動くので、数ミリ単位で微調整が可能なのだ。
ここまで心地よく調整できるのは、今までに無い体験である。
自分の見やすい高さを何も考えずに感覚的に調整できるのもプロのために配慮された大事なポイントだ。
こんなに重いものを指先一つで滑らかにだと?!
ああ!だんだんわかってきただろう?
このスタンドの凄さが!
前後の傾きも簡単
プロスタンドの特徴として、動きの繊細さと安定感の両立がある。指の力だけで非常に細やかな動きが可能なのに、止まった位置でしっかりと固定してくれるので安定感もある。
ディスプレイって調整した時にちょっとグラグラしたりするんですよね。
それだと正確に調整できないから、安定感があるのは嬉しいですね。
でもよ、何でこんな単純な作りで安定感が出せるんだ?
支えているディスプレイは重いんだぞ!
いい質問だ!まさにそれがプロスタンドの秘密さ。
縦画面、横画面も自由に回転
タテやヨコへの回転の手軽さはもちろん、回転した後は、Mac OSと自動で連携してくれるので、画面の表示もタテヨコを勝手に切り替えてくれる。また、少しの傾きにもアソビが設けられていて、図のようにある範囲であれば、微妙な範囲での傾きにも対応できる。
とにかく何も考えずに、自分好みの高さ、傾きが可能な上、回転して大きく画面を変えた場合でも自動で画面調整してくれるので、 ディスプレイの設定や位置の固定は全てPro Standに任せ、自分は仕事に集中することができるのだ。
へえ、画面を回転してもシステム環境設定>ディスプレイ>回転とかしなくていいんですね。
それは便利ですね。
微妙にアソビがあるのも、ちょっといいな。
なんかちょっと画面曲がってるかも?みたいな時あるもんな。
おまけに設置や解除も手軽
プロスタンドの設置部分がマグネットになっており、ディスプレイへの設置は近づけるだけでドッキングしてくれるので、とても簡単にできる。また、取り付けた後も、プロスタンドの磁気マグネットの背面にあるスライドをロック解除することで、簡単に外すこともできる。
そのため、持ち運ぶことも容易だ。
実際は、コードなどを複数接続していることもあるので、そこの取り外しや取り付けの手間はあるものの、ちょっとした模様替えで席を移動する場合などは、Prostandにある持つ部分があるので、そこを持って移動などができる。
簡単に外せるのはいいな!
そうだろう?やっとわかってくれたか!
金にならないスタンドははずして、ディスプレイだけ簡単に頂けそうだ!
そうそう‥スタンドはいらないからすぐはずしたいもんねって、
おいっ!
Pro Standのデメリット
その値段は、スタンドだけで117,480円(税込)
とにかく高額なのが話題となったほど、とてもスタンドとは思えない価格設定だ。ここが最大のデメリットとなるだろう。
あのiPad Pro 11インチ 128GB Wi-fiモデル94,800円(税込)よりも高いのだ。
なぜそこまで高いのだろうか?
しかし、この値段には意味があるのだ。
スタンドだけで本当に11万?‥ないですね〜
そもそも、なんでスタンドだけ別売りなんだよ。
普通ディスプレイにスタンドついてるだろ?
そこがプロなのさ!
壁にとりつけて使いたい人もいるんだ。
それにしても、なぜこんなにスタンドが高いんです?
いいだろう、その秘密を教えよう!
【なぜこんなに高いの?】4つの理由
このPro Standの価値を一言で言うなら「全てデザインにある」
このシンプルな姿からは簡単に知ることのできない、コストを度外視した高度な機能と、実用性へのこだわりがこのスタンドのデザインには秘められているのだ。みたり、触ったり、1日使ってみても その真価はなかなか分かるものでは無い逸品だ。
この価値を読み解くには4つのポイントがあると筆者は考える。
デザインだと?!
見た目がいくらよくてもスタンドで11万は高いだろ!
デザインと言っても、デザインしたのは見た目だけじゃない
その1:押し出しアルミ材で作られたスタンド
Appleの丈夫で美しいUnibody
2008年にスティーブ・ジョブズが、一つのアルミニウムから削り出して作ったアルミニウム・ユニボディのMacBook Proを発表した。それは、機械特有のパーツとパーツを組み合わせた繋ぎ目が一切なく、1つの金属から削り出して作っているため、無駄なパーツがなく恐ろしくシンプルで丈夫なデザインであることを示した。
このデザインは、Unibody(ユニボディ)と呼び、その後のMac商品に次々と展開されており、落としても簡単に壊れない丈夫さと、繋ぎ目の無いシンプルなデザインの美しさの両立を実現している。
まあ、細かいパーツが無いのはありがたいですね。
この技術を最大限に生かしているのが、Pro Standのスタンド部分だ
一つの頑丈な押し出しアルミ材で作られており、過去のApple製品同様、破壊することは容易ではない。この高度な技術に価値がある。
ふ〜ん、丈夫なのか。
でも、このために11万はまだ高いだろ?
その2:進化したアーム
2002年、世間を驚かせたキュートなMacが登場
その名もiMac G4だ。パソコンとは思えないキュートなまるで人間の首のようなアームをもった姿に魅了された人や印象に残っている人もいるのではないだろうか?
しかし、ここで伝えたいのはその姿ではなく、アーム部分についてだ。
iMac G4のディスプレイは、実に滑らかに高さや傾きを高精度なアームによって調整ができた。
プロスタンドのアームは、まさにこの時のアームがさらに進化したものだ。
なんか、こんなのありましたね!
それが、こんな形で進化しているなんて、知らなかったです。
より精巧なアームを採用
当時とは比べ物にならないぐらい巨大で重量のあるディスプレイを、アームの内部に隠された精巧な機構によって、ディスプレイとのバランスをとり、使う人にほとんど重さを感じさせずに、高さや角度調整を可能にしているのだ。この隠された精巧な機構に価値がある。
アームの中身、凄いことになってますね!
この精巧な機構によって、重いディスプレイを安定して滑らかに調整することを可能にしている。
外見はシンプルだけど、高度な新技術や長い歴史で培われた確かな技術で実用性を実現しているんだ。
その3:進化した磁気コネクタ
マグネットによる便利な機能たち
iPad用のMagic KeyboardのiPad設置面や、Apple Watchの裏側のワイヤレス充電、バンドの接続部、iPhoneのワイヤレス充電、Mac Bookの充電コネクターなど、様々なApple製品で磁力を利用した便利な機能が採用されてきた。マグネットって便利ですよね。
取り外しも楽だしな。
過去最大規模の磁気コネクタ
その中でも過去最大規模の磁力でディスプレイを取り付けられるのが、今回のProStandの磁気コネクタだ。この仕掛けにも価値がある。
この大掛かりな部分に便利なマグネットを採用したんですね。
大胆だけど、いいですね!
ああ、プロはできれば完璧にやって欲しいから
専門じゃない部分は簡単にできる方が良いんだ。
こんなのデザインしたやつ誰だよ?
良く聞いてくれたね?
驚くなよ?あの伝説のデザイナーさ!
その4:デザイナーがジョナサン・アイブ
これをデザインしたのは、ジョナサン・アイブである
あのスティーブ・ジョブズと共にiPhoneやiMacなどAppleの革命的な商品の数々をデザインした事でも有名な人だ。iMac、iPod、iPhone、iPad、Apple Watch、AirPodsなど時代を変えた製品を生み出した事はもちろん、
実物だけでなく、iOS7でスマホのUIまでもデザインしたことで、これまでの当たり前を見直した。
デジタル上において、無駄な立体感などの情報を排除して、本当に必要な情報だけにしたフラットデザインを採用し、スマホUIのスタンダードを生み出した。
そんないくつものデザインを生み出したジョナサン・アイブの集大成であり、こだわりの最終形ともいえる製品の一つが、このProStandなのだ。
どれも聞いたことのある有名なものばかり‥
どれも成功していますし、凄い人ですね。
そんな凄いやつがこのスタンドも作ったのか‥
金儲けのためにテキトーに作ったわけじゃなさそうだな。
この商品は長年使うことで、プロユーザーへの配慮を感じ取れることができる
ジョナサン・アイブのデザインは、非常に強い実用性と機能へのこだわりを貫き通したシンプルなデザインなのが特徴的である。もうAppleからは、商業的ではない、こんな型破りな価格のこだわりの塊とも言える商品は二度と登場しないかもしれない。
ジョナサン・アイブは、2019年内にAppleを退社した。
表面上は、今後もAppleの製品にも関わるとしているが、本当にAppleに深く関わるつもりなら退社するだろうか?
彼の心がAppleから離れた理由があるのではないかと推測される。
喧嘩別れではないにしろ、以前のAppleのような強いこだわりによる製品作りと、現在のAppleの製品作りとが一致しなかった可能性があるのではないかと思えるのだ。
2021年のiPhone13の発表を見て、失望した人も多いのではないだろうか?
その発表には、スティーブ・ジョブズがいた時代のような、変化や驚きはなく、高い技術によって人気商品の性能を強化した内容が語られていた。
そこには、以前のような製品に対する強いこだわりが弱かったようにも見える。
生きる伝説とも言えるデザイナーが生み出した最後かもしれない「こだわりの塊」に最大の価値がある。
彼は、Mac ProとPro Display XDRで、実用性と柔軟性が際立つシステムを作り上げたと言っていた。
だから高度に設計された、プロのためのツールなんだと‥
(ん?こんなの誰も知らねえし、このスタンドの価値なんて誰もわかりゃしねぇ‥)
(ってことは、数年後にこのスタンドを持ってりゃ、価値が上がってぼろ儲けできるんじゃ?)
(ん?やっと僕を見る目が変わってきたな‥)
Pro Standの使い方
Pro Display XDRとの接続は驚くほど簡単だ
このディスプレイは磁力で取り付けられるからだ。磁石がついているので、差込口にそっとおさえるだけでカチッと気持ちよくドッキングしてくれる。
縦と横の回転
高さと角度の変更が簡単
アームの機構がとても精巧にできており、ディスプレイとのバランスを自動で取ってくれるので ディスプレイの重さをほとんど感じる事なく、高さや角度を調整できる回転するにはロック解除が必要
画面を回転しようとすると、あまり回転できない。それはディスプレイ背面で回転がロックされているからだ。
ロック機能を使いこなそう!
ロック解除をする時は、画面を一番上まであげよう。すると、ロック解除キーをスライドして解除することができる。
横や縦に切り替える場合は、ロックを解除する必要があるが 上まで持って行かないとロックが解除できなくなっており 下向きになったまま解除しようとして、 硬くてスライドが動かない!故障?と パニックにならないように注意しよう。
横や縦に切り替えると、設定の必要もなく 自動で縦横に切り替えてくれるのも便利である。
縦画面は長さに圧巻!
縦画面でAtomエディターで利用する場合、 フォントサイズが標準の14であれば、一気に135行も表示できる。横画面で使うなら、スプリットビューもオススメだ。
一つの画面で2つ分の画面が利用できるので、 画面が大きいので自然に使える。
デザイン性
ディーター・ラムスが提唱する10の良いデザインの観点で見るとそのデザインの素晴らしさに気付きやすい。
デザインをそれぞれの項目ごとに見てみると、その製品のデザインの良さが見えてくるかもしれない。また、デザインをする人なら、自分がデザインしたモノをそれぞれ10点満点で自己評価してみると何か気づきを与えてくれたりするので、オススメだ。
No. | 良いデザインの法則 | 内容 |
---|---|---|
1 | 革新的である | 革新の神髄は、製品の機能すべてに明確に見て取れなくてはならない。 |
2 | 製品を有用にする | デザインの最も重要な任務は、製品の有用性の効用を最大化すること。 |
3 | 美的である | 美しさを持ちうるのは、うまく考えられたものだけ。 |
4 | 製品をわかりやすくする | ベストなのは説明を要しない。 |
5 | 押し付けがましくない | 中立的で控えめで、ユ-ザ-に自己表現の余地を残すものであるべき。 |
6 | 誠実である | 実際以上に製品を革新的に、パワフルに、あるいは価値がありそうに仕立て上げない。 |
7 | 恒久的である | 短期間のうちに時代遅れとなってしまうトレンドを追わない。 |
8 | あらゆる細部まで一貫している | 何も曖昧であってはならない。デザインプロセスにおける徹底と正確性は、ユ-ザ-への敬意を表す。 |
9 | 環境に優しい | 安定した環境と分別ある原材料の使い方に貢献するものでなけれはならない。 |
10 | できるだけ少ない | 少ない方が本質的な点に集中でき、製品に重要でないものに悩まなくてすむ。 |
Pro Stand 仕様
項目 | 内容 |
---|---|
高さ調節 | 合計120mm(中心点より各方向に60mm)の高さ調節が可能 |
ディスプレイの向き | 縦向きまたは横向き |
ディスプレイの傾き | –5°〜+25° |
高さ(アーム0º、傾き0º) | 43.3 cm |
高さ(アーム45º、傾き25º) | 49.7 cm |
奥行き | 23.6cm |
幅 | 18.0cm |
重量 | 4.3kg |
価格 | 117,480円(税込) |
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