【八朔の花言葉。由来も旬も栄養も】
花言葉は純潔。その由来は?そしてはっさくの名前の由来は?最終更新:2022年3月27日(日) 栄養にイラストなど追記 / 初版 2020年2月4日
はっさくとは

はっさく。漢字で書くと八朔。


8月1日から食べられる果物という意味で名付けられたそうだが、旬は冬で、夏にはほぼ出回っていない。
大きくて皮が厚めのはっさくは、
粒も固めで、ちょっと苦い。だけどこの苦さがクセになるし、 苦み成分がダイエットの助けになるのだ。

へ〜、8月1日から食べられる果物だから八朔って名付けられたんだ。

でも八朔くん、おかしいと思わないか?何で8月1日で"八朔"なんだ?しかも旬が冬だろ?謎が多いなぁ
↑目次へ戻る
詳細

ミカン科ミカン属の植物だ。
旬はコタツの相棒でおなじみの

漢字で書くと「八朔」で、八は8月、朔は1日という意味だ。 はっさくは、8月1日という名前なのである。 とはいえ、この8月1日は旧暦なので、 明治時代以降に一般的になった新暦では、9月1日にあたる。 つまり秋の初め、そろそろ涼しくなる時期だ。 この時期に、早めに実った

はっさくの花言葉

花は5枚の白い花びらがついた小さな花で、ほかの柑橘類も、大体似たような花を咲かせる。
なので花言葉はミカン属のほとんど共通で「純潔」だ。真っ白で清楚な雰囲気の花なので、 そんな言葉が付いたのだろう。 余談だが、同じミカン属でも、


八朔の”朔”って1日を意味してたんだね。

しかも八朔の八は、新暦だと9月だから涼しくなってくる時期‥
ようやく少し謎が解けたな
↑目次へ戻る
歴史

日本でしか作られていない柑橘類なはっさくだが、もちろん生まれも日本だ。
1800年代の後半に、広島県因島市にある
恵日山浄土寺というお寺で、偶然見つかったそうだ。どうも文旦(ぶんたん)という 柑橘類の突然変異だったらしい。 そしてはっさくという名前も、このお寺で付けられた。 名付け親は住職の小江恵徳(えとく)上人だ。 では、文旦はどこから来たのかというと、 江戸時代に中国からやってきた。 元はインドネシアが発祥だともいわれているが、 柑橘類の進化は枝分かれが複雑なので、 はっきりした誕生タイミングは分かっていない。 文さんという役者さんの家の庭で発見されたから 文旦と言う名前が付いた、とも言われている。 「旦」という字は、中国語で役者の意味があるのだ。

はっさくは日本生まれだけど、文旦が突然変異したものだったのか。

旦って中国語で役者という意味があり、文さんていう役者が見つけて文旦か‥
なるほど
↑目次へ戻る
はっさくの発祥の地

はっさくの生まれた広島県因島には、はっさくの観光スポットが盛りだくさん。
特にはっさくが初めて発見された浄土寺には、
「八朔発祥之地」と刻まれた大きな石碑が立っている。作られたのは1976年(昭和51年)の3月。 石碑の裏面には八朔発見の歴史や経緯が、 細かく長文で記されている。 石碑の他にはっさくの流通経路拡大に尽力した 田中清兵衛さんの胸像も飾られている。 ちなみに因島は、しまなみエリアという観光エリアで、 尾道(おのみち)エリアと上下に並んでおり、 しまなみ海道でつながった人気のスポットだ。 はっさくの他にも瀬戸内レモンや愛媛のみかんなど、 有名な柑橘類がこのエリア周辺に集まっている。 まさに柑橘聖地巡礼といえるほどの密度である。
◆おみやげ
お土産のお菓子もはっさく満載で、 はっさく大福、はっさく餅、はっさくサブレ、 はっさくゼリー、はっさくケーキ、はっさくドーナツ…。 ケーキにジャム、ブッセにマドレーヌ…。 思いつく限りのスイーツがはっさく味で展開している。◆ハッサクロード
因島市役所から金山港へ通じる県道に、 約220本のはっさくの木が街路樹として植えられており、 その道は「ハッサクロード」と呼ばれている。瀬戸内海沿いを通っているため、 海をバックにしたさわやかなはっさく並木が、 心洗われる光景を演出してくれている。
◆はっさくん
因島のシンボルとして誕生したゆるキャラで、 はっさくの全身タイツを身に着けたような姿の妖精。 お腹に「は」ではなく「の」と書いてあり、 これは「因島」を「いんじま」ではなく 「いんのしま」と呼んでほしいというアピールだ。 はっさくのみならず、地域全体を愛しているのである。 公式twitterの運営、地域イベントへの参加、 キャラグッズの販売、メールの受付などなど…。 2019年の年末には、タワーレコードとコラボして、 タワレコエプロンをした限定グッズを販売したりもした。 全国を股にかけるアグレッシブさだ。 彼は因島とはっさくの魅力を世の中に広めるために、 オンライン、オフライン問わず奔走しているのだ。はっさくん公式サイト
http://cci.in-no-shima.jp/hassakun/index.html
特に2月~3月ははっさくの収穫時期なので、 採れたてのはっさくや、鈴なりのはっさくの木で、 島中がにぎわっているのでおすすめだ。

八朔は愛されてるなぁ。

いやぁなんか照れるなぁ
↑目次へ戻る
栄養
カロリー ↑目次へ戻る

はっさく1個の重さは300gくらい。
皮が厚いため、剥くと200gくらいになる。100gのカロリーは45kcalなので、 1個90kcalくらいだ。
栄養一覧 ↑目次へ戻る

栄養 | イメージ | 効果 |
---|---|---|
ビタミンB1 | ![]() |
肌、粘膜を丈夫にする。 糖分をエネルギーに変える。 |
ビタミンB6 | ![]() |
筋肉や血をつくるのを助ける。 | ビタミンC | ![]() |
疲れをとってくれたり、風邪の予防になる。肌を綺麗にする。 |
ビタミンE | ![]() |
細胞の老化を防ぐ。悪玉コレステロールを減らす。 |
カリウム | ![]() |
|
銅 | ![]() |
鉄分を血に運ぶ。活性酸素を取り除く |
パントテン酸 | ![]() |
ビタミンB5とも呼ばれ、皮膚をキレイなままにしたり、 |
葉酸 | ![]() |
細胞を作ったり生き返らせたりする。 |
食物繊維 | ![]() |
おつうじの量をふやしてくれる。 |
ナリンギン | ![]() |
食欲を抑える。血行を良くする。 |

ナリンギンというのはポリフェノールの一種だ。
苦みを感じさせる成分で、


はっさくが少し苦いのはこのナリンギンが入っているからだ。

新陳代謝を上げつつ、食欲は抑えてくれるため、ダイエットしたいときに強い味方になる。

あの苦いのは、ナリンギンだったのか。

食欲を抑えてくれるなんて、ダイエットにぴったりだね
↑目次へ戻る
美味しいはっさくの選び方

・重たいものを選ぶ。
・全体の色が濃いものを選ぶ。
・ヘタが緑色のものを選ぶ。
・ヘタが取れていたら、
あとが黒くなっていないものを選ぶ。
・甘い香りがするものを選ぶ。


八朔くん、どうした?急に重い物を持って。

いや‥なんだか僕って、こう見えて結構重いんだよね‥
↑目次へ戻る
はっさくの食べ方

そのまま剥いて食べると美味しい。
苦いのがちょっと苦手という場合は、
蜂蜜などで甘くしたヨーグルトに乗せて、
一緒に食べよう。またはレモンと同じく 蜂蜜漬けにすると美味しい。

八朔をヨーグルトになんてのせたことなんてなかったな。

美味しそうだね、今度やってみようよ。
↑目次へ戻る
今日のいい言葉
友情は瞬間が咲かせる花であり、 そして時間が実らせる果実である。
アウグスト・フォン・コッツェブー
確かに、君と出会ったのも瞬間だし、友だちになれるまで時間がかかったよね。

八朔くんと友だちになるには、まだ時間が必要そうだけどね。
↑目次へ戻る
間違い探しクイズ

ミカン科(柑橘類)

