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インサイド・ヘッド2 どんな映画?前作を見なくても平気?

更新:初版作成by イラレブック

インサイド・ヘッド2はどんな映画?前作を見なくても平気?
インサイド・ヘッド2はどんな映画?前作を見なくても平気?の画像
この記事でわかること

・「インサイド・ヘッド2」ってどんな映画?

・前作を見てなくても平気?

この記事を読めば「インサイド・ヘッド2」のあらすじや感想、ターゲットが分かり、観に行くべき?の悩みが解消します

インサイド・ヘッド2目次
  1. インサイド・ヘッド2
  2. 作品概要
  3. 前作見てなくて平気?
  4. あらすじ
  5. キャラとキャスト一覧
  6. ストーリーへの感想
  7. 世界観への感想
  8. パンフレットは買うべき?
  9. まとめ
  10. 作品詳細
  11. おすすめ記事
  12. 関連記事一覧
  13. イラレブックとは


インサイド・ヘッド2

前作「インサイド・ヘッド」から9年ぶりに公開された続編


アメリカでは2024年6月14日(金)、日本では2024年8月1日(木)に公開された、オリジナル脚本のディズニー映画。
前作はアメリカでは2015年6月19日(金)に、日本では2015年7月18日(土)に公開されており、今回はその続編だ。

ほぼ9年ぶりの続編で、前作同様に夏休みに親子で観られる内容になっている。


作品概要

インサイド・ヘッド2は、思春期を迎えた少女の脳内感情を擬人化した、黒歴史中継ストーリー

ライリーが両親に誕生日を祝われる
映画「インサイド・ヘッド2」でライリーが両親に誕生日を祝われるシーン
主人公はライリーというサンフランシスコに住む少女。
前作では彼女が0歳~12歳になるまでが描かれていたが、本作は13歳の誕生日から始まる。13歳といえば学年的には中学生になってずいぶん経つ頃だ。そんな時期にはそう……思春期が訪れる。

この作品は思春期の少女・ライリーの感情を擬人化し、思春期の感情の暴走をビジュアル化した成長物語なのだ。


前作見てなくて平気?

前作を見ていなくてもインサイド・ヘッド2は楽しめる!というか、むしろ2から観た方がいいかも

ライリーが落ち込むシーン
映画「インサイド・ヘッド2」でライリーが落ち込むシーン
前回の主人公は「0歳~12歳の誕生日を迎えるまで」という乳児~小学生の感情を描いた作品だったため、感情が未発達で幼過ぎて、正直子育て経験のある人かよほどの子ども好きじゃないと楽しめないな…という内容だった。理性ほぼゼロの嘆きや怒り、原始的な感情の爆発・暴走がリアルに描かれていて、分かっていてもイライラしてしまうシーンが多かったのだ。

今回は主人公が成長して、ある程度の理性や社交性を備えている。怒りや悲しみをコントロールできるようになっているため安心して見られるし、「思春期の黒歴史製造」は子育てよりも経験者が多く、共感できる幅が増えているように思う。

なので本作を見て、先に感情(精神体)たちやライリー自身にある程度好感を持ってから前作を観た方が、「あのライリーや感情たちにこんな過去があったんだ…」と優しい目で見られる筈だ。


あらすじ

主人公のライリーはもうすぐ高校生(※)!しかし、中学での親友が同じ高校へ進学しないことが分かり……

※日本では15歳から高校生になるが、アメリカでは14歳からハイスクールへ行くのが一般的なので、13歳とは「あと1年で高校へ行く年頃」である

ライリーの試合を応援する感情たち
映画「インサイド・ヘッド2」でライリーの試合を応援する感情たち
ライリーはアイスホッケーに夢中な13歳の少女。彼女の脳内では様々な感情をつかさどる精神体たちが指令室に立ち、彼女の成長を見守っていた。

ライリーの精神世界を見守る感情たち
映画「インサイド・ヘッド2」で、ライリーの精神世界を見守る感情たち
ライリーの人生は順風満帆で希望に満ち溢れ、感情たちはこの穏やかな生活がずっと続くと思っていた。……

……しかし、

思春期アラートに怯える感情たち
映画「インサイド・ヘッド2」で思春期アラートに怯える感情たち
13歳の誕生日を過ぎてしばらくしたある日、指令室内に突然「思春期アラート」が鳴り響いた。
けたたましいサイレン音と、室内を真っ赤に照らす警告ランプ。混乱する感情たちに、さらなる事件が襲い掛かる

大人の感情
映画「インサイド・ヘッド2」に登場する大人の感情
指令室が突然改装され「大人の感情」という新たな4人の感情が現れたのだ。彼らの名は「シンパイ」、「イイナー」、「ハズカシ」、「ダリィ」。
思春期を迎えたライリーは、未来への懸念や嫉妬、羞恥心、倦怠感を覚え始めたのである。

自己嫌悪と焦燥感に襲われるライリー
映画「インサイド・ヘッド2」で、自己嫌悪と焦燥感に襲われるライリー
突如として芽生えた複雑な感情たちの影響で、現実世界のライリーは、自分で自分の言動を制御できなくなり、急にカッコつけたり斜に構えたり、過剰な自己防衛反応を起こして変な嘘を吐いたり、それであとから激しい自己嫌悪に襲われたりと、思春期にありがちな行動を連発してしまう。

初期感情たちが追放される
映画「インサイド・ヘッド2」で、初期感情たちが追放されるシーン
元の明るくてハツラツとしたライリーに戻ってもらいたい初期感情のヨロコビたちは、大人の感情たちのやりすぎを止めようとするが、「純粋なままのライリーでは将来失敗する。幼い感情などもう要らない」と、指令室から追放されてしまう。

感情が制御できずに限界を迎えるライリー
-映画「インサイド・ヘッド2」で感情が制御できずに限界を迎えるライリー
ヨロコビたちの追放により、さらに肥大する将来への不安や羞恥心、嫉妬に押しつぶされたライリーは、この思春期の荒らしを乗り越えることができるのか。
そして追放された感情たちは、再び指令室に戻ることができるのだろうか。


キャラとキャスト一覧

インサイド・ヘッド2に登場するキャラとキャスト(声優)一覧は別ページにまとめてある

キャラとキャスト一覧はこちら。
【インサイド・ヘッド2】キャラ一覧。サブキャラのキャストも網羅!


ストーリーへの感想

ラストは若干あれ?となるが思春期の「やらかし」に共感性羞恥を誘われる

瓶詰にされた感情たち
映画「インサイド・ヘッド2」で瓶詰にされた感情たち
思春期あるあるの連続でいたたまれなくなるほどの出来事が続く。既に思春期を終えた人は応援しながら見守りつつ、「あったな、ああいうこと…」と懐かしく思えるかもしれないが、思春期真っ只中の人は「ああ~~私もやる……」となり、まだ思春期を迎えてない人は「何やってんの。ダメじゃん」と思うかもしれない。それくらいリアルに10代の心と黒歴史が描かれていて、それが感動を生んでくれる。

ただ、散々やらかしたライリーがそれらの出来事が無かったかのように突然の大団円ハッピーエンドを迎えた点は「そうなの?」となった。
ハッピーエンドは大好きだが、もう少し自然な流れにしてほしかった。

とはいえストーリーが分かりやすくて前作を観ていなくても楽しめるし、ライリーもかわいい。約1時間30分の長さで簡潔にまとまっているので、あまり長い映画は疲れるな…という方にもおすすめだ。


世界観への感想

前作「インサイド・ヘッド」にはなかった設定の追加が若干の違和感を生んでいる

母親の脳内
映画「インサイド・ヘッド2」に出てくる母親の脳内
作品内にはライリー以外にライリーの両親などの脳内も出てくるのだが、前作までは両親の脳内にも初期勘定の5人しか登場していなかった。しかし続編である今作になって、両親の脳内にも突然新しい感情が登場し始めたのだ。
本来ならば成人済の両親の中には元から複雑な感情たちが存在していた筈なのに、続編を想定せずに1が制作されていたために、2になってから両親の脳内感情が増えてしまった。そこはどうしても気になる。
それを説明するために「久々にこの感情が沸き起こった」みたいなセリフも用意されているのだが、新しい感情を「大人の感情たち」と表現していることもあって、それだけでは説明がつかない気がする。

記憶の谷
映画「インサイド・ヘッド2」に出てくる記憶の谷
前作同様に感情の世界の美しさは素晴らしいので、そこは必見だ。


パンフレットは買うべき?

オーソドックスな内容のパンフレット。コンセプトアートが見たい人は買い!

パンフレット表と裏表紙
映画「インサイド・ヘッド2」のパンフレット表と裏表紙-
お値段は800円。一般的なパンフレットの中で低い方の価格だ。キャラ紹介にキャスト紹介。監督による作品解説など、特筆すべき点はないがパンフレットに期待する要素が全て詰まっている。
コンセプトアートが充実しているので、キャラ達の姿が確定するまでのアイデアの数々を見たい人におすすめだ。


まとめ

インサイド・ヘッド2のターゲットは思春期を終えた大人!黒歴史の再現度が高い!

イケてるふうを装おうとして失敗するライリー
映画「インサイド・ヘッド2」でイケてるふうを装おうとして失敗するライリー-
前作は完全に親子連れや子育て経験者がターゲットだったが、今回は思春期を終えた全ての大人がターゲットになっている。それに10代後半の人が観ても共感できるだろう。
実際映画館には親子連れよりも、友だち同士で来た高校生、大学生と思われる2~3人組が圧倒的に多かった(夏休みだからかもしれないが)。

1を観なくても2だけで楽しめるし、むしろ2を観てから1を観る順序の方がおすすめなので、「何か気楽に楽しめる映画が観たいな」というときにぴったりの映画だ。96分という長すぎない上映時間もいい。


作品詳細

「インサイド・ヘッド」情報まとめ

英語タイトルInside Out 2
日本語タイトルインサイド・ヘッド2
全米公開日2024年6月14日(金)
日本公開日2024年8月1日(木)
企画・原案ケルシー・マン(Kelsey Mann)
脚本・原案デイヴ・ホルスタイン(Dave Holstein)
制作マーク・ニールセン(Mark Nielsen)
制作会社ピクサー・アニメーション・スタジオ
公式サイトこちら


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