映画のあらすじは?
恋人と別れたばかりの青年が地下鉄の怪異に巻き込まれ、人生の選択を顧みながらも決死の脱出を試みる…
主人公は恋人と別れたばかりの派遣社員の青年(二宮和也)だ。彼はある日、新しい派遣元への初出社の途中に異界に紛れ込み、地下鉄の通路内に閉じ込められてしまう。
不気味にループする空間と、現実の悩みが具現化したような怪異の数々に心身を削られるなか、青年は無事ループを抜け、現実世界に戻ることができるのだろうか……
夏の終わりに遅れてやってきたホラーテイストな脱出サスペンス映画、それが「8番出口」だ。完全同名のインディーゲーム(個人製作ゲーム)「8番出口」が原作で、ゲームの世界観をまるごと実写映画に落とし込んでいる。
その再現性の高さと映画としての完成度の高さが話題になり、公開直後から映画サイト「映画.com」の注目度ランキングで2週連続1位を獲得。劇場の観客動員数も順調に伸びている。
今回はこの映画「8番出口」のネタバレなしのあらすじや、事前に知りたい情報をQ&A形式でまとめた。
主人公はある日突然、何の前触れもなく地下鉄の通路内に閉じ込められてしまった。そこはどれだけ進んでも、僅か数十メートルほどの同じ通路をループしてしまうという怪異の空間だ。
ループから抜け出して現実に戻るには、この空間内の「異変」を見つけ出し、ルールに従って正しい方向へ進み続けなければならない。
選択を誤れば命を落とす可能性のある閉鎖空間、頼れる者のない孤独、迫りくる怪異……。不安と焦燥が加速するホラー風味のサスペンスだ。
主人公は恋人と別れたばかりの派遣社員の青年(二宮和也)だ。彼はある日、新しい派遣元への初出社の途中に異界に紛れ込み、地下鉄の通路内に閉じ込められてしまう。
不気味にループする空間と、現実の悩みが具現化したような怪異の数々に心身を削られるなか、青年は無事ループを抜け、現実世界に戻ることができるのだろうか……
残念ながら本作には劇場の入場者特典は用意されていない。少々残念ではあるが、逆に考えるといつ行っても平等ということだ。恐らくロングラン必至なので、関心が高まったタイミングで観にいこう。
本作のパンフレットはA5サイズの小冊子で持ち運びしやすく、表紙に8の形の穴が開いていたり、ページ全体を地下通路のデザインで統一していたりと、世界観の表現が見事でとてもかわいい。
内容はほぼほぼ関係者の対談とインタビューだが、その分テキスト量が多く読みごたえもある。作品が気に入った人は是非買って、本棚に飾ると良さそうだ。
筆者は前知識ほぼゼロで観に行ったが、何の心配も要らなかった。スッとストーリーに入り込み、置いて行かれることなく最初から最後まで楽しむことができた。
逆にゲームプレイ済みの人も退屈せず新鮮にストーリーを楽しめたと言っていたので、この映画は人を選ばず誰でも観られる作品に仕上がっているということだ。
本作はサスペンスホラーとしての演出力が高い。「ああ~~~来ちゃうよね~~~、来ないでほしいけど来ちゃうよね~~~」という、不安に煽られるような持続性のある恐怖感から、何の前触れもなく一瞬で心臓を掴まれるような恐怖まで、様々な恐れの感情を感じさせてくれる。
ホラーが心底苦手な方や心臓が強くない方は注意しよう。
本作には大怪我や大量出血などのショッキングなダメージ描写はない。そのため「スプラッターは苦手」とか「血を見るのは無理……」という人でも問題なく視聴できるだろう。
キスシーンすらなく、セクシーな描写は1つもない。なので親子で行っても安心だし、お付き合いしたてのカップルで行っても気まずくなることもない筈だ。
独りで観に行ってもまったく問題ないが、この映画は視聴後にあれこれと考察して感想や意見を話し合いたくなる作品だ。誰かと一緒に行くとより楽しめるだろう。
本作はほぼシーンが変わらない閉鎖空間が舞台にも関わらず、スピーディーで意外性のある展開で最初から最後まで飽きずにストーリーに没頭させてくれる。個性的な作品なので、オフィスや学校などでの話のタネとしても観ておいて損はないだろう。
ただし視聴後に「地下鉄の通路がちょっと怖く感じる場合がある」のと、「子どもによる理不尽展開が苦手」という人にはややイラっとする場面があるかもしれないので、そこだけご注意いただきたい。
95分1時間45分。つまり2時間弱だ。長すぎず短すぎず、ほぼ無駄な時間なく要素が凝縮されている。
普通で充分
IMAXやDolby Cinemaなどの高音響、高画質で観てもあまり効果を実感できないかもしれない。通常のシアターで充分に演出やストーリーを楽しめるだろう。
スマホでもプレイ可能
PCや各種家庭用ゲーム機の他、iPhoneやAndoroidでも遊べる。詳しくは公式サイトを参照しよう。
https://playism.com/game/the-exit-8/
有料
iPhone版なら280円、Switch2版なら570円など各プラットフォームで値段が違うが、基本は数百円の買い切りで遊べる。追加課金はナシだ。
複数の駅を参照した架空の駅
ゲームの制作者であるコタケさん( KOTAKE CREATE)は、清澄白河駅を照明の異変のモデルで、地下通路のモデルは別の駅と回答している。つまりゲームの舞台は複数の駅を参照した架空モデルということだ。
実際の駅ではなくスタジオ
映画内にでてくる異様なまでに白い地下通路は撮影用のセットだ。映画のエンドロール内に協力「東京メトロ」の記述があるが、それは怪異空間ではない場所での撮影を指すと思われる。
タイトル | 8番出口 |
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監督 | 川村元気 |
原作 | KOTAKE CREATE「8番出口」 |
脚本 | 平瀬謙太郎、川村元気 |
公開日 | 2025年8月29日(金) |
映画公式サイト | 公式サイト |
配給元公式X | 公式X |