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4コマ漫画①
のりの4コマ漫画「四角いなかま」
つづく

なんだ、stick glueか、おどかしやがって。

誰もおどかしてないわよ。てゆうか何で英語なのよ。

何でって、時代は国際化だろ?一般教養だよ、いっぱんきょーよー。

……なんかむかつくわね。

でも国際化っていうのは一理あるわ。私にも英語教えてよ。

いいぜ。ほら、ひと言で「のり」って言っても種類によって違うんだ。
糊(のり)を英語で

文房具:stationery
ちなみに、筆記用具は、writing utensil.
液体のり:glue

スティックのり:glue stick

でんぷんのり:starch paste

瞬間接着剤:Adhesive または super glue

Adhesive(アドヒーセブ)は粘着性のあるものって意味なんだ。

それじゃglue(グルー)は?

動詞だと「くっつける」、名詞だとそのまんま「糊」って意味だな。

ふーん。あ、paste(ペースト)は日本でも「カット&ペースト」とかでお馴染みね。


そうそう、pasteは動詞だと「貼り付ける」、名詞だとネバネバした物や練り物を表すんだ。

練り物…?はっ!レバーペーストとかチーズペーストね!!


じゅるり……。お腹空いてきちゃった。

すぐ食い気に走ろうとするなよ。話題逸らしすぎだろ。

そうだった!かわいいスティックのりを自慢してたんだったわ!

……そこまで戻ったか。もう英語の話はいいんだな?

だってもう糊の英語は分かったし。……あ、でも…
そういえばスティックのりってどこで発明されたのかしら?アメリカ?
スティックのりの歴史
スティックのりが誕生したのはドイツだ。
1969年に、ドイツのヘンケルという会社で、リップスティックからひらめきを得て発明した。その商品の名は「Pritt(プリット)」。
日本でも真っ赤なボディと黒い台座で、 Prittというロゴが書かれたスティックのりは、 最も有名なスティックのりと言っても過言ではない。

そして日本製のスティックのりの初代は、株式会社トンボ鉛筆のPIT(ピット)で、販売されたのはドイツの2年後、1971年だ。
トンボ鉛筆は蛍光ペンも国内で初めて販売している。とても研究熱心でスピーディーな会社である。 PITといえば今では「消えいろPiT」という、 塗る時は青色で、乾くと透明になるアイテムが有名だ。
初めて販売された1993年当初は、 オシャレで最先端なのりだ!と感激して、 スティックのりを買う時は絶対に消えいろPitにする!
と、こだわっていたものである。
もちろん今でも消えいろPiTは現役だ。
流行りものから、安定安心のそばに置きたいアイテムとして、 立場を変えて存在してくれている。

そして今回もう一つ紹介する四角いスティックのり「GLOO」。
これは2018年12月に販売された新人アイテムだ。このスティックのり界の革命児は、 デザインオフィスnendoの佐藤オオキさんが コクヨ株式会社と協業で生み出した 「GLOO」というブランドの商品である。
多くの人が感じていたであろう 「角が塗りにくい…」というスティックのりの悩み。
それでいて大半の人が「まあ仕方ない…」と思ったり、 「塗りにくい…」の先へ思考を進めることは ないまま過ごしてきたのではないだろうか。
GLOOの四角いスティックのりは、 みんなの不満の一歩先を初めて考え、 そして到達した、スティックのり界の革命児なのだ。

へえー。スティックのりの出身地はドイツかあ。

Prittは日本でもコクヨ社から販売されていたんだ。
だけど2017年からは供給会社がプラス社に変わってるぞ。