最終更新:2024年9月9日(月) 行間調整
塩風呂の文化はお伊勢参りの潮浴びから
塩に清めの力があると日本で記録されているのは、日本最古の書物と言われる「日本書紀」からだが、一般庶民に塩水で身を清める文化を広まったのはお伊勢参りの潮浴び(潮浴み)からだといわれている。伊勢神宮に参拝する前に、二見浦の海で海水に浸かって身を清めていたのだという。
だから二見浦は日本初の公認海水浴場になったのよ!
そして伊勢は銭湯発祥の地でもある。
それで海水浴と銭湯の文化が合わさって、温めた海水に浸かる「潮風呂(汐風呂)」が誕生したというわけだ。
塩風呂、潮風呂、汐風呂、どれも「しおぶろ」って読むわ
今回は伊勢で潮風呂がある場所や行き方、おすすめのお伊勢参りルート、注意事項など紹介しつつ、潮風呂の浄化の効果って本当にあるの?についても経験に基づいて記載していく。
お伊勢参り一人旅、忖度なしの赤裸々レビューよ!
でもまずは塩の浄化効果について説明するわね
元は日本の神話から。けがれを海に流す風習が簡易化されて盛り塩や清めの塩に発展した
日本書紀の中に、日本列島の初めの島(オノゴロ島)が、天之沼矛(あめのぬぼこ)でかき回された潮(海水)の中から生まれるという記述がある。そしてその後の国づくりで失敗作と見なされた 水蛯子神(ひるこのかみ)や淡島は、「潮へと流す=海に放流する」という行為で捨てられているのだ。
さらにこの神話の続きで、 黄泉の国へ妻を迎えにいったイザナギノミコトが、 地上へ帰ってきてすぐに「死の穢れを浄化するために」…と、 海水で体を洗って身を清めるシーンがある。この行為を「禊(みそぎ)」という。
このように潮(塩水)は、神話の世界で全てを生み出す根源であり、穢けがれ(汚れ)を異界へ流す場所と見なされてきた。
このことは「塩風呂は危険?」の記事で詳しく書いてるわよ
しかし海が遠い地域の人はしょっちゅう海に入れないし、全身に海水を浴びるとその後の処理も大変だ。
それで段々と禊の行為が簡略化されていき、海水の代わりに塩が用いられるようになったのだ。
塩なら持ち運びが楽で全国に流通させやすいものね
低ナトリウム血症など塩分不足による体調不良が科学的に立証されていない時代、塩は不思議な回復アイテムだった
体に塩分が不足すると人の体は弱って壊れてしまう。こんなとき塩をなめたり、 重症のときは生理食塩水を点滴して回復する。 体調がよくなると気力も回復する。
「気が枯れる」とはすなわち「気枯れ=けがれ=穢れ」なので、塩は気を回復させるアイテムとして活躍してきた。つまり塩は昔の人にとって穢れ(気枯れ)を払う浄化アイテムだったのだ。
分からない事を妖怪のしわざって言ってたのと同じ感じかもね
聖地「伊勢神宮」にお参りする前に俗世の穢れを落とすのが参拝手順のスタンダードだった
江戸時代に一大ブームが巻き起こったお伊勢参り。「一生に一度はお伊勢参り」とか「自分が行けない代わりに犬を旅立たせる」とか、伊勢神宮に対する日本人の熱量はハンパなものではなかった。その当時のスタンダードルートは「潮外内」。 つまり「潮浴び(海に入って禊)」→「伊勢神宮・下宮へお参り」→「伊勢神宮・内宮へお参り」の手順である。
格式の高い神様の敷地内(境内)へご挨拶に伺う前に、海水で穢れを落として身ぎれいにしましょう。そういうわけである。
みんな潮の香りに包まれてお参りしたのかしら…
伊勢神宮全体から海の匂いがしそうよね
潮浴びの海は「二見浦」。
長く伸びた海岸線は歩きやすい砂浜で、静かでとても良い海だ。
だが二見浦から下宮までは約8km。歩けない距離ではないが海水浴をしてから向かうにはちょっと骨が折れそうな旅路である。というわけで二見浦沿岸には次々に宿が建ち、遠方から来た参拝客のための休憩地点として発展していった。
今は電車で2駅、バスで30分程度よ
バスも電車も1時間に1本くらいしかないから注意だけどもね
ろ過した海水を沸かしたお風呂で高濃度な天然塩風呂!
二見浦の海から直接汲み上げた海水をろ過し、ゴミや砂などを取り除いてキレイにした状態で温めたお風呂を「潮風呂」という。海水なのでナチュラルに濃いし天然ミネラルたっぷりだ。ちなみに海水の濃度は約3.4%。1リットルあたり3.4gの塩分が含まれている。家で海水と同じ濃度の塩風呂を作ろうとしたら、200リットルのお湯に対して6.8kgもの塩を入れなければならない。大変過ぎる。
海水の濃度の塩風呂を自宅でやれるのは富豪だけね…
老廃物を効果的に出してくれるし肌荒れ解消と保湿効果がすごい&浮力で身体への負担が少ない
海水と同じ濃度なので当然ながら海と同じ浮力がある。それに浸透力が強くて身体の余分な水分や老廃物を効果的に出してくれるし、マグネシウムなどのミネラル成分が肌を丈夫にしたり保湿効果を高めてくれる。
アトピーなんかにも効くのよ
夏はあせもにもいいんじゃないかしら
全然沁みないし、むしろかゆみが治まる
濃い塩水だとヒリヒリするのでは?など不安に思うかもしれないが、全然沁みない。むしろ普通のお風呂より気持ちいい。私は肌が弱く、寝不足や不摂生をすると色々なところに湿疹ができるし、金属や皮製品を身に着けるとすぐに赤くなったりかゆくなったりするのだが、最悪のコンディションで入っても潮風呂は気持ちが良かった。「潮風呂の近くに引っ越して毎日入りたい…」心からそう思ったほどだ。
お風呂として最高の部類よ!
ウチでもお風呂に入れるお塩の量を増やそうかしら。…6.8kgは無理だけど
伊勢市駅近くの銭湯「旭湯」と、二見浦駅近くの宿「潮香苑」で入れる
こんなに素晴らしい塩風呂だが、伊勢で潮風呂に入れる施設は2箇所しかない。伊勢には温泉も多く湧いているので、海水を沸かすより温泉を引いた方が人気も出るし話が早いのだろう。伊勢市駅周辺にあるのは「旭湯」。銭湯だ。昼12:00から営業開始で夜中の0:30までやっている。
二見浦にあるのは「潮香館」という旅館。2人からしか泊まれないので1人旅では宿泊できないが、潮風呂だけの利用も日によって受け付けている。
潮香館は3年前までは素朴な民宿って印象だったのだけど…
今ではちょっと敷居が高くなっちゃったのよね
「潮外内」に従った1人旅の各スポットレビューと注意点・おすすめをまとめた
いよいよ赤裸々レビューの開始よ!
びわ狩り一人旅(※)に続いて今回も多少トラブルがあったわ
※伊豆の白びわ狩りレビューはこちら
まずは12:00オープンの「旭湯」で潮風呂!
「潮外内」の「潮」を体験すべく伊勢市駅に11:05に到着した。旭湯は伊勢市駅から650m。徒歩だと10分弱で12:00オープンだという。それなら11:05着は早すぎると思うかもしれないが、私は自分の方向感覚にまったく自信がないのだ。そして案の定道に迷い、旭湯に到着したのは11:55だった。
たぶん一般的には本当に10分足らずで着くと思うわ
駅前の観光案内所で分かりやすい地図をもらえるの。私ももらったんだけど……
こちらが伊勢市駅前の観光案内所でいただいた地図だ。
中央やや左下の丸印のところが左折するポイントなのだが、ここで目印となるべき「焼肉ゆず」は、実は地図通りの角地ではなくちょっと手前にあったのだ。そしてもう1つの目印である「風見荘」は看板が出ていなかった。それゆえに、私はどちらの目印も見逃して、どこまでも直進してしまったのである。
私と同じミスをしないよう、もう1つの目印を教えるわね
丸印をつけた曲がり角には、右側手前に「お笑い横丁」という小屋が建っている。この小屋が一番目立つ目印になっているので、「お笑い横丁」を発見したらその十字路を左手側に曲がろう。
ここさえクリアできればあとは楽勝よ!
そのあとは道なりに進んで行けば大丈夫だ。次の目印である「伊勢シティホテル」は大きくて分かりやすい。
そして踏切を渡ると見えてくるのが「スーパーぎゅーとら」だ。 「牛」と「虎」で「ぎゅーとら」。大きな平屋のスーパーマーケットなので間違いなく見つけられるだろう。このスーパーの前を右手側に曲がってまっすぐ歩けば旭湯に着く。
おまけ情報として、この道の途中にある「かねやす小売店」という海藻屋さんがとにかく安くて美味しい海苔だらけだったので「銭湯オープンまでに少し早く着きすぎちゃうな…」という場合は立ち寄ってみよう。 質の良い三重県産の海藻類がとにかく安いし無料のレシピ集までいただいてしまった。海苔は黒ければ黒いほどアミノ酸が豊富で美味しいのだが、ここの海苔は全部真っ黒だった。そしてパリパリで濃くて美味しい。
すっごく美味しい海苔なのに普段スーパーで買う海苔と同じ値段だったの
大きいバッグを持ってたらもっと買えたのに…
「かねやす小売店」を通り過ぎてさらにまっすぐあるけば旭湯に到着だ。 屋根の上に「ASAHIYU」の赤い文字が並んでいる。一見すると銭湯には見えない白くて四角い建物だ。
見た目以上に中は広かったわ
オープンは12:00だが、この日開いたのは12:05。
ご近所の常連さんによれば数分遅れは日常茶飯事とのことだ。広い心で気長に待とう。ドアの前には屋根があるので日陰で待てる。
「旭湯」の詳細情報
入場料:一般470円、小学生150円、就学前70円お伊勢さんコース(手ぶらコース+遠赤サウナ):830円
手ぶらコース(リースバスタオル&フェイスタオル・洗面セット):700円
入泉&遠赤サウナセット(リースバスタオル付):600円
靴用ロッカー:無料(100円を入れて鍵をかけ、出すとき返金される)
ドライヤー:無料(20円入れると動作して、終わると返金される)
荷物用ロッカー:無料(100円を入れて鍵をかけ、出すとき返金される)
アメニティは一切なく、備え付けのシャンプーや石鹸もないので「手ぶらコース」がおすすめだ。銭湯の名入りタオルが付いてくるので記念のお土産にもなる。
タオルだけも200円で売ってるわよ
ドライヤーとロッカーの使用に220円の小銭が必要になるので、100円玉2枚と10円玉2枚を用意していこう。なければカウンターで両替してくれる筈だ。
「旭湯」の潮風呂
当然お風呂の中へはカメラの持ち込み禁止なので、これは頂いたパンフレットを撮影したものだ。写真だとかなり狭く見えるが、実際は写真の印象より広くて2~3人は余裕をもって浸かれそうだった。それに階下でろ過&加熱された海水が常に循環しているのでお湯もキレイである。
歴史の古い建物ながら掃除が行き届いており清潔感があるし、露天風呂なので日差しが気持ちいい。「いま最高に禊(みそ)いでるな~」という実感と共に心身が浄化されていく気分を味わえた。
露天の潮風呂の他に、室内に大きな湯舟と水風呂、サウナ、ジェットバスや低周波電気風呂などもあって色々楽しめる。
毎朝二見浦の海水を汲んできてるのですって
だから12:00に行けば完全な一番風呂よ!
「旭湯」には資料部屋もある
銭湯やお伊勢参りの歴史を学べたり、ちょっと楽しい置き物などが置いてあるのでお風呂上りに覘いてみよう。
潮風呂ですっきりしたら下宮へGOよ!
旭湯から伊勢神宮の下宮までは1.1km。良い散歩コースだ
伊勢市駅まで戻れば、駅前からまっすぐ参道が伸びている。大きな石の鳥居が目印なのですぐ分かるだろう。潮風呂上りのリフレッシュした心身に、1.1kmはちょうど良い距離だった。参道には美味しいお店がたくさん並んでいるのでランチを取るのもありだし、夕飯に備えて軽い食べ歩きで済ませて置くのもありだ。
参道の一番奥にある「松坂牛メンチカツ」が美味しかったのー💖
炎天下で味わうビールとメンチカツ、最高だったわ
なお伊勢市駅前に戻ったときにやっておきたいのは電車とバスの時刻表をチェックしておくこと。電車もバスも基本的に1時間に1本しかないのだ。1本乗り遅れると次は1時間後なので、目的地までの発車時刻をメモしてから下宮へ向かうのが安全である。
下宮には本殿の他に風宮、土宮、多賀宮などがある
全部にお参りするのに所要時間は30分くらいだ。特に多賀宮は98段の階段を上がった先にある。脚に不安がある人は多賀宮はパスした方が良いが、そうでなければ是非上がってみよう。
汗をかいたら水分補給を忘れずにね
早めにチェックインするために二見浦駅へ
下宮を出てから参道のお店をいくつか覘いてぶらぶら歩いて伊勢市駅まで戻り、電車に乗って二見浦駅へ移動した。伊勢市駅を出たのは15:30くらいだ。
二見浦にもお土産屋さんがあるし、何より海よ!
ホテルに荷物を預けて日暮れ前の砂浜を散歩できるわ
今回泊まったのは「ホテルキャッスルイン伊勢夫婦岩」。理由は1人でも宿泊可だったからだ。二見浦の宿の半数は何故か1人客禁止なのだ。唯一の潮風呂がある「潮香苑」も宿泊は2人以上から。
何故だろう…。
近くの二見興玉神社に夫婦岩があり、夫婦円満のご利益があるから独り身は推奨しないということなのだろうか。
恋人岬に続いてここもカップルスポットだったってことかしらね
でも1人で行っても全然楽しめたから本当におすすめよ!
特に海は平日の夕方だったからか誰もいなくて砂浜独り占めだったわ
ホテルキャッスルイン伊勢夫婦岩
ここの良いところは貸し切り露天風呂に無料で入れるところだ。全部で7つのお風呂はどれも同じ形状でお湯の質にも差はなく、それぞれ45分単位で貸し切り予約ができる。チェックイン開始は15時からで、16時までにチェックインすれば比較的空きがあり、好きな時間を指定することができる。
ついでに夜27時以降~チェックアウトの時間までは予約なし・制限時間なしで入り放題になるので、朝風呂をするのがおすすめだ。
27時以降は空いているお風呂に入って内側から鍵をかければいいのよ
時間を気にせず貸し切り風呂を堪能できるわ
夕飯を食べる場所はほぼない…
平日に行ったせいもあると思うが、ホテル周辺にある飲食店3店は全て閉まっていた。そうなると夕飯を食べる場所はホテル10階のレストランしかない。ここは席数は多いが従業員数は少ないので、早めに予約しておかないと、空席はたくさんあるのに「予約でいっぱい」と言われて断られてしまう。開店は18:00からだが17:00には電話をするor直接10Fに上がって予約をしておこう。
料理は安くて美味しかったわ。三重のお酒もいっぱいあったし
食べてほしいのは「牡蠣フライ」。大変に美味しい(写真は5個だが、あまりに美味しそうで撮影前に1個食べてしまったのだ。本当は6個のっている)。
次におすすめは「しらす」。少し濃い目の味がついていて美味しい。すぐに出してくれるので飲み物と一緒に最初に頼もう。ここはお通しが出ないのでしらすをお通し代わりにするのと丁度良いのだ。
もう少し食べられそうなら「松坂牛ソーセージ」を頼もう。牛のソーセージはお肉が濃厚で満足度が高い。下に敷かれた焼きキャベツもサラダ代わりの良きおつまみになる。ソーセージの肉汁が沁みているので何も付けなくとも充分に美味しい。
牡蠣もしらすも松坂牛もすべて三重県の特産物だ。
接客はギリギリ不愛想にならないくらいのチャキチャキ感があったわ
笑顔のないドライな雰囲気。私は好きよ
お店の人とは対照的にお客さんはみんな陽気な雰囲気だった。近くに飲み屋も一切ないので、地元のおじさまたちと思われる人が居酒屋代わりに利用して、ポテトフライやシーザーサラダでビールを楽しんでいた。
お部屋は快適。強力ドライヤーもあり
部屋の写真を撮り忘れたが、よくあるちょっと広めのビジネスホテルという感じである。3階~9階までが客室で、4階より上なら窓から海が見えるだろう。私は「直前特価のお部屋おまかせコース」を選んだところ最下層の3階を割り当てられ、海を見る事は叶わなかった。部屋から海が見たい場合は高層階指定で予約するのが確実だ。
海は外に出ればすぐ見られるから全く問題なしよ!
むしろ下層階だと階段を使ってすぐ外に出られて楽だったわ
ドライヤーは洗面所に固定されている方は最弱の風しか出ない。部屋の棚の中に強力イオンドライヤーが入っているのでそっちを使おう。
その他、栓抜きが必要な飲み物を部屋で飲みたいときはフロントにお願いすれば栓抜きを貸してもらえる。
注意すべきは部屋の洗面所への段差がすごい点だ。「なんでこんな高さに洗面所を作った???」と不思議に思う高低差なので踏み外さないよう気を付けてほしい。
早寝して日の出前に起き、二見興玉神社へ!
夏の日の出時刻は4:30。4:20にホテルを出て、海を左手側に見ながらまっすぐ海岸沿いに歩いた。二見興玉神社は海岸線の一番端にあるのだ。もっとも遠い宿からでも徒歩15分くらいなので、日の出の20分前に歩き始めれば間違いない。
日の出前の海岸はひんやりと涼しくて海風も気持ちがいい。ゆっくり歩いて朝の空気を堪能するだけでも心が洗われていくようだった。
夫婦岩の間から朝日が昇るのが見られるの
前日は9:30に寝たからばっちり起きられたわ
これが夫婦岩越しの日の出。
写真でも神々しいが、生で見たときの感動はその比ではない。この風景を見るためだけにここに来ても満足できるだろう。
まるで夕日みたいよね。直接見ても眩しくないの
さらに境内の奥へ行くと「日の神皇居遙拝所」という鳥居があり、この鳥居の間からも日の出が見える。写真はまさに水平線から太陽が頭を出したところだ。
こちらのスポットは人が少ない穴場なので、独りで静かに日の出を拝みたい方はこちらから見るのがおすすめだ。
夫婦岩のスポットは40人くらい集まっていたわ
鳥居の方は最初は0人!太陽を独り占めできちゃった
ホテルに戻ったら朝風呂を浴びてから出発!
朝のお風呂は時間制限なしで貸し切り可能!ドアが開いているお風呂に入って内側から鍵をかければOKだ。神々しい朝日を拝んだ後で、その朝日の差し込む貸し切り風呂で広い湯舟を満喫。極楽である。
お風呂から出たら内宮へ出発よ!
朝ごはんが食べたい場合は1階か10階で食べられるわ
バスの始発は8時台。猿田彦神社へ行こう
「CANバス」というバスに乗ると「猿田彦神社前」、「内宮前」、「下宮前」、「伊勢市駅前」、「夫婦岩東口・伊勢シーパラダイス前」、「鳥羽水族館・ミキモト真珠島」と主要なところはどこでも乗せていってくれる。バス停には「おかげバス」と書いてあるが乗るのは「CANバス」だ。
私は「二見総合支所前」から乗ったが、近くに「二見浦表参道」というバス停もあり、こちらは屋根のある待合所が付いているので天候によってはそちらの方が良い。
バスは完全に一時間に1本だから画像の時刻表を参照してね
猿田彦神社に興味がなければ内宮前まで乗っているといいわ
楽しい装飾の大きなバス。窓からの景色もさわやか。
約30分で猿田彦神社へ到着
猿田彦神社は人通りが少ない閑静な場所にある。ここには「みちひらきの大神」が祀られていて、物事が良い方向へ進むよう道を開いてくれるのだという。
境内には他に「佐瑠女神社」もある。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩窟(あめのいわや)にこもられたとき、岩窟の前で舞いを披露した一族が祀られている。
とっても静かでなんとなく落ち着く神社よ
そもそも午前中に緑の多い場所に行くと元気になるわよね
猿田彦神社から内宮までは1.2km。ウォーキングに最適
午前中は道も空いているし内宮も空いている。余裕を持って参拝できるので早起きできる人は午前中が圧倒的におすすめだ。内宮は全部回ると一時間近くかかる広さだが、午後になるとどんどん人が増えてきてお賽銭箱への行列も発生するのだ。午前中ならそんなことは全くなく、スムーズに回ることができる。
この鳥居の前にバス停があるから、先に伊勢市駅行きの時刻表をチェックするといいわ
伊勢周辺はあらゆる公共交通機関が1時間に1本の運航になっている。どこへ行くにも帰りの時間をメモしておくのが非常に重要なのだ。
時刻表チェックが終わったら内宮へ
地図の見た目よりずっと広いのよ
道が長くて太くて、土地使いの贅沢感は日本随一ね
全体を回り終えたら入ってきた場所から出よう。なお御祈祷は依頼しない方が良い 神社での御祈祷は予約なしで随時受け付けており、いつ行ってもあまり待たずに御祈祷の儀式をしてもらえる。…が、正直あまりおすすめはできない。理由は神職の方たちの対応があまりよろしくない場合が多いからだ。
伊勢神宮に限らず、「競合相手がおらず、安定していて、地位を脅かされる危険がなく、人に敬われる立場にいる人」というのは多くが横柄になったり他者に気を遣わなくなるものだ。
そういう相手と接すると何となく疲れるし、ちょっと気持ちが曇ったりする。私は「せっかくだから」と御祈祷を依頼して、そして後悔した。
という訳で御祈祷など神職の方との接触がある行為は避け、静かにセルフお参りをするだけにしておこう。
神様にお仕えしているといっても人間だもの。仕方ないわ
避けられるものとは距離を取って、良い部分だけ楽しみましょ
運が良いと神馬に会える! 地図のちょうど中央辺りに「御厩(みうまや)」という小さな小屋がある。ここには時々、 皇室から贈られた神馬(しんめ)がいる。
神様が乗る馬なのだそうで、特に1日、11日、21日の午前中に会える可能性が高いらしい。私が訪れたのが偶然にも11日の午前中だったので、なんと会うことができた。栗毛の立派でかわいい馬だ。ちなみに下宮には白馬がいるとのこと。同じくレアなので出会えたらラッキーだ。
カメラを向けるのは申し訳なかったから写真は撮ってないの
大人しくてツヤツヤで、目の可愛いお馬だったわ
神社巡り終了!締めはおかげ横丁で食べたり遊んだり!
すっかりやり遂げた気になってほとんど写真を撮る事を忘れて楽しんでしまったが、内宮のすぐ真横には「おかげ横丁」という観光用の商店街がある。ここで外せないのは「伊勢うどんだ」。超極太の麺を濃い目の出汁醤油に絡めて食べる個性派うどんで、もっちもっちのぶっにぶに。他県ではなかなか食べられないグルメなので忘れずに食べていただきたい。
内宮に近い場所の相場は1杯700円。離れたところは450円だったわ
少し遠い場所の方が客入りも落ち着いてるし、注文してから茹でてくれて良いわよ
他にも赤福や松坂牛のお寿司、伊勢のお酒飲み比べなど甘いモノからしょっぱいモノまで色々食べられるしお土産屋さんも充実している。帰りのバスの時間までめいいっぱい楽しもう。
そして家路へ…
朝早くに内宮へ来たのでたっぷり遊んでもまだ12:00過ぎ。余裕を持って帰途につき、夕方17時台に都内の自宅へ帰ることができた。
ずいぶん長くなっちゃったけど旅レビューはここまでよ
どれか一項目でも参考になったら嬉しいわ
潮風呂は塩風呂の高濃度版。肌にやさしく肌荒れ・湿疹に効果大
海水をろ過して温めた潮風呂は、家でつくる塩風呂よりも塩分濃度が高く、海水中のミネラルがそのまま残っている。そのため肌に浸透して老廃物を出す力も、保湿効果も高い。肌のかゆみや炎症が落ち着いたり乾燥肌が治ってコンディションが良くなると、心も身体も癒される。これはある意味浄化効果と言ってもいいかもしれない。
「塩風呂に浄化効果がある」というのは日本書紀などに記された神話によるもので、魔法のようなスピリチュアル効果があるかどうかは定かではないが、少なくとも心身が健康になるのは気力の回復につながる。
気力の回復は気枯れ(穢れ)を祓うと同義であり、つまり潮風呂は人を元気にしてくれるのだ。
だから私はこれからも塩風呂と潮風呂を楽しむわ!
【塩風呂は危険?デメリットは】効果とやり方!スピリチュアルと浄化について |
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