デビットフィンチャー監督作品 ザ・キラー 感想 | ザ・キラー|デビットフィンチャー|映画分析|イラレブック| ライン

【デビットフィンチャー】15の映画とおすすめ3選

ファイトクラブのラストシーン

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番号目次
1はじめに
2ネットフリックスとの関係
3エイリアン3
4セブン
6ゲーム
7ファイト・クラブ
8パニック・ルーム
9ゾディアック
10ベンジャミン・バトン
11ソーシャル・ネットワーク
12ドラゴン・タトゥーの女
13ゴーン・ガール
14ハウス・オブ・カード
15ラブ、デス&ロボット
16マインドハンター
17マンク
18ザ・キラー
19まとめ
フィンチャー作品イメージ
ネットフリックスで観られるデビットフィンチャー作品の魅力。

デビットフィンチャーは、『ソーシャル・ネットワーク』や『ゴーン・ガール』などの映画監督として有名だが、ネットフリックスとも長年にわたるパートナーシップを築いている。彼はネットフリックスのオリジナルコンテンツにおいて、『ハウス・オブ・カード』や『マインドハンター』などのドラマシリーズや、『ラブ、デス&ロボット』などのアニメーション作品に携わってきた。そして、彼の最新作である映画『ザ・キラー』は、2023年11月にネットフリックスで配信される予定だ。

フィンチャードラマイメージ

デビットフィンチャーは、2013年にネットフリックスのオリジナルコンテンツとして配信された政治ドラマ『ハウス・オブ・カード』でエグゼクティブプロデューサーと監督を務めた。この作品は、ネットフリックスがオリジナルコンテンツの制作に本格的に乗り出したきっかけとなった。デビットフィンチャーは、ネットフリックスが自由な表現や実験的な試みを許容してくれることに魅力を感じ、その後も同社とのコラボレーションを続けた。

2017年には、FBIの犯罪心理分析官を描いたサスペンスドラマ『マインドハンター』で再びエグゼクティブプロデューサーと監督を務めた。この作品は、実在の事件や人物を元にしたドキュメンタリータッチの演出が特徴。2019年からは大人向けCGアニメーションのアンソロジーシリーズ『ラブ、デス&ロボット』でティム・ミラーと共に製作総指揮を担当した。この作品は、SF・ファンタジー・ホラー・コメディなど様々なジャンルの短編作品が収録されており、エミー賞を受賞した。

2020年には、彼自身が長年温めてきた映画『マンク』をネットフリックスで配信することが決まった。この作品は、1941年に公開された名作『市民ケーン』の脚本家であるハーマン・J・マンキーウィッツの人生を描いた伝記映画。デビットフィンチャーは、父親であるジャック・フィンチャーが書いた脚本をもとに映像化した。この作品は、2023年度のアカデミー賞で10部門にノミネートされ、撮影賞を受賞した。

そんなデビットフィンチャー監督は、ネットフリックスと4年間の独占契約を結んでおり 、ネットフリックスオリジナル映画として配信される作品が続々と登場している。今回はそのデビットフィンチャー作品を紹介する。

★☆☆☆☆=観なくても良いかもしれない エイリアン3イメージ
『エイリアン3』は、1992年に公開されたSFホラー映画で、『エイリアン』シリーズの第3作目。

デビットフィンチャーの映画初監督作品でもある。しかしこの作品は公開前に大人の事情で内容が改変されてしまい、デビットフィンチャー監督の才能がほとんど生かされていない作品になってしまったようだ。

物語は、前作『エイリアン2』の続きから始まる。惑星LV-426でのエイリアンとの戦いを生き延びた女性宇宙航海士リプリー(シガニー・ウィーバー)は、冷凍睡眠につくはずだった救命艇が謎の事故に見舞われ、囚人惑星フィオリーナ161(通称「フューリー」)に不時着する。そこで、彼女は再びエイリアンと対峙することになる。

エイリアンイメージ
この作品は、シリーズの原点回帰とも言える作品。

前作では多数のエイリアンと武装した海兵隊員が激突するというアクション色の強い展開だったが、今作では武器のない状況で一匹のエイリアンと対峙するというサバイバルホラーの要素が強調されている。また、今作のエイリアンは犬(完全版では牛)に寄生して生まれたもので、四足歩行で素早く移動し、天井や壁を自在に走ることができる。

また、この作品はデビットフィンチャー監督の特徴でもある暗く重い雰囲気や導入の演出などに鬼才フィンチャーの片鱗が見られる。シガニー・ウィーバーは頭髪を全て剃って坊主頭にするなど、強い印象を残した。彼女は囚人惑星で唯一の女性として孤立しながらも、囚人たちと協力してエイリアンに立ち向かう。最後は壮絶な決断をする。

2004年には、ストーリー上重要な場面を含む未公開シーンを追加した完全版が公開されている。完全版は監督本人が関与していないため、「ディレクターズ・カット」と呼ばれていないが、より深みのある作品に仕上がっている。この作品はネットフリックスでは観れない。

セブン

★★★★☆=強くおすすめしたい名作 セブンイメージ
1995年に公開された映画『セブン』は、キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件を描いたサイコ・サスペンス。

エイリアン3』では不本意なデビューを果たしたデビットフィンチャー。彼はこの作品で、自らの映像センスと才能を存分に発揮した。

主演は、ベテラン刑事サマセット役のモーガン・フリーマンと、新人刑事ミルズ役のブラッド・ピット。二人は、犯人の正体や動機が一切不明なまま、残虐な殺人現場を追っていく。その過程で、彼らは自分たちの信念や正義についても問い直すことになる。

最後の15分イメージ
この映画の見どころは、最後の15分間。

この15分間は、観客の心を揺さぶる展開が待ち受けている。重要な役のケヴィン・スペイシーも、クレジットに名前を載せないという異例の演出で、その存在感を高めている。

セブン』は、暗く重苦しい雰囲気と先鋭的な演出で、世界中で大ヒットした。デビットフィンチャーはこの作品で、映画界における名声と地位を確立した。彼の後の作品にも通じる極度に洗練された映像ながらダークでインテリジェントな世界観は、この作品から始まったと言っても過言ではない。

セブン』は、今でも色褪せない名作。七つの大罪という普遍的なテーマと、緻密なストーリー展開や洗練された映像美が魅力。この作品はネットフリックスでも配信中だ。

ゲーム

★★☆☆☆=機会があれば観てほしい ゲームイメージ
1998年に公開された映画『ゲーム』は、デビットフィンチャー監督が手がけたサスペンス・スリラー。

主演はマイケル・ダグラスとショーン・ペン。兄弟役で共演した。

あらすじは、投資銀行経営者のニコラス(マイケル・ダグラス)が、弟のコンラッド(ショーン・ペン)から誕生日プレゼントに「CRS」という会社が提供する謎の「ゲーム」に参加することになり、やがて奇妙な出来事に巻き込まれていくというもの。この「ゲーム」の目的は、「人生を変える体験」だと言われるが、その内容は予測不能で危険なものばかりだった。

ゲームイメージ
この映画の見どころは、最後の展開。

ニコラスが「ゲーム」の最終局面に至るまでの展開は、観客の予想を次々と裏切るものだった。そして、その結末は、ニコラスの人生を一変させる。

『ゲーム』は、緻密な伏線やサブリミナル効果など、デビットフィンチャー監督の技巧が光る作品。一度観たら忘れられない名作。社会への反抗や自己探求という普遍的なテーマと、衝撃的なストーリー展開が魅力。この作品はネットフリックスでも配信中だ。

★★★★★=人生で一度は観てほしい名作 ファイトクラブイメージ
1999年に公開された映画『ファイト・クラブ』は、デビットフィンチャー監督が手がけたサイコ・スリラー。

チャック・パラニュークの同名小説を原作としているが、監督自身が性的なシーンを演出撮影することに躊躇したため、原作とは異なるエンディングになっている。

主演は、不眠症に悩む一流企業の会社員「僕」役のエドワード・ノートンと、石鹸の行商人タイラー・ダーデン役のブラッド・ピット。二人は地下室で喧嘩をする秘密結社「ファイト・クラブ」を設立し、次第に社会破壊工作に手を染めていく。その過程で、「僕」はタイラーとマーラという女性との三角関係に巻き込まれていく。

ファイトクラブのラストシーン
この映画の見どころは、やはり衝撃的なラストシーン。

タイラーの正体や「ファイト・クラブ」の目的が明らかになり、観客の予想を裏切る展開が待ち受けている。そして、何より価値観をぶっ壊してくるメッセージ。完璧な生活になった男が全てを壊した先にある真価に出会う様や、ラストシーンで自分の頭を半分ぶっ飛ばして、平然と「俺は大丈夫だ。」というセリフのかっこよさは人生を変えられた。

『ファイト・クラブ』は、暴力的でダークな雰囲気と先鋭的な演出で、世界中で話題となった。 デビットフィンチャーの後の作品にも通じるサブリミナル効果やメタファーなどの技法は、この作品から始まったと言っても過言ではない。この映画の導入時の斬新な演出は、その後の映画を変えたと言っても過言ではないほどだ。

ファイト・クラブ』は、今でも色褪せない名作。社会への反抗や自己探求という普遍的なテーマと、衝撃的なストーリー展開が魅力。この作品はネットフリックスでは配信していない。

★★☆☆☆=機会があれば観てほしい パニック・ルームイメージ
2002年に公開された映画『パニック・ルーム』は、デビットフィンチャー監督が手がけた密室サスペンス。

主演はジョディ・フォスターとクリステン・スチュワート。母娘役で共演した。

あらすじは、離婚したばかりのメグ(ジョディ・フォスター)が、娘のサラ(クリステン・スチュワート)と共に、ニューヨークの豪邸に引っ越してくるところから始まる。その豪邸には、緊急避難用の密室「パニック・ルーム」が設置されていた。しかし、引っ越した日の夜に、大富豪の隠し財産を狙った強盗たちが侵入してきます。メグとサラはパニック・ルームに逃げ込みますが、そこには強盗たちが欲しがるものがあることが判明する。メグとサラは、パニック・ルームから出られない状況で、強盗たちとの攻防を繰り広げていく。

狭い世界のパニックイメージ
この映画の見どころは、やはり緊迫感あふれる展開。

パニック・ルーム内外で起こる様々な事態に、メグとサラはどう対処するのか。強盗たちはどんな手段を使ってメグとサラを追い詰めるのか。そして、その結末はどうなるのか。観客は息もつかせぬほどのスリルを味わえる。。また、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画を意識したというデビットフィンチャー監督の技巧も光ります。オープニングシーンやカメラワークなど、映像的にも見ごたえがある。

パニック・ルーム』は、母娘の絆や人間の本性という深いテーマと、迫力満点のストーリー展開が魅力。この作品はネットフリックスでは配信していない。

★★☆☆☆=機会があれば観てほしい ゾディアックイメージ
2007年に公開された映画『ゾディアック』は、デビットフィンチャー監督が手がけた実話に基づくミステリー・クライム映画。

主演はジェイク・ギレンホールとマーク・ラファロ。ロバート・ダウニー・Jrも重要な役で出演している。

あらすじは、1960年代後半から1970年代にかけて、カリフォルニア州で実際に起きた連続殺人事件(ゾディアック事件)を追う男たちを描いている。ゾディアックと名乗る犯人は、殺人の度に報道機関や警察に暗号付きの手紙を送りつけ、自分を捕まえることができるか挑発する。サンフランシスコ市警の刑事トースキー(マーク・ラファロ)、サンフランシスコ・クロニクル紙の記者エイヴリー(ロバート・ダウニー・Jr)、同紙の風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は、それぞれの立場からゾディアックの正体を突き止めようとするが、事件は謎が謎を呼び、やがて彼らの人生に深刻な影響を及ぼしていく。

ホワイトボードの証拠品イメージ
この映画の見どころは、やはり緻密な描写とリアリティ。

監督のデビットフィンチャーは映画をできるだけ正確なものにするため事件の調査に18か月を費やし、事件の捜査官や目撃者、生き残った犠牲者らに会いインタビューしている。また、当時の衣装や小道具、建物や車なども細かく再現されている。さらに、暗号解読や筆跡鑑定などの捜査過程も分かりやすく説明されている。観客はまるで事件に巻き込まれたかのような感覚を味わえる。

ゾディアック』は、未解決事件という不完全な結末を持ちながらも、圧倒的な迫力と臨場感で観る者を魅了する。この作品はネットフリックスでも配信中だ。

★★★☆☆=普通に名作 ベンジャミン・バトンイメージ
2008年に公開された映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、デビットフィンチャー監督が手がけたファンタジー・ドラマ映画。

セブン』や『ファイト・クラブ』など、衝撃的な作品を次々と生み出してきた鬼才の一作。主演はブラッド・ピットとケイト・ブランシェット。ティルダ・スウィントンやジャレッド・ハリスなど豪華なキャストも出演している。

あらすじは、80歳の老人の姿で生まれ、歳をとるごとに若返っていく男ベンジャミン・バトンの奇妙な人生を描いている。1918年のニューオーリンズで生まれたベンジャミンは、老人施設で黒人夫婦に育てられる。 そこで出会った少女デイジーとは互いに惹かれ合うが、外見の差からすれ違いを繰り返す。ベンジャミンは船乗りとして世界を旅し、戦争や恋愛を経験する。やがて中年の姿に若返ったベンジャミンは、大人になったデイジーと再会し、愛を育みますが、彼はますます若返っていく。二人の運命はどうなるのか。

老人から若返る変貌
この映画の見どころは、やはり特殊メイクやCGによるブラッド・ピットの変貌。

80歳から赤ん坊まで幅広い年齢を演じた彼は、その表情や仕草で感情を見事に表現している。また、ケイト・ブランシェットも美しく老けていく。二人の演技力には圧倒される。さらに、時代背景や風景も美しく描かれており、視覚的にも楽しめる。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、後戻りできない人生を歩む私たちの願いの結晶とも言える作品。この作品はネットフリックスでも配信中だ。

★★★☆☆=普通に名作 ソーシャル・ネットワークイメージ
2010年に公開された映画『ソーシャル・ネットワーク』は、デビットフィンチャー監督が手がけた伝記ドラマ映画。

主演はジェシー・アイゼンバーグとアンドリュー・ガーフィールド。ジャスティン・ティンバーレイクやアーミー・ハマーなど豪華なキャストも出演している。

あらすじは、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」の創設者マーク・ザッカーバーグの葛藤を描いている。ハーバード大学に通うマークは、女の子に振られたことがきっかけでSNSを作り始めます。それが巨大サイトへ成長していく過程で、親友やビジネスパートナーとの対立や訴訟に巻き込まれていく。マークは、自分の夢と理想を追い求めるあまり、周囲との関係を犠牲にしてしまうのだろうか。

マーク・ザッカーバーグのイメージ
この映画の見どころは、マーク・ザッカーバーグの人物像を演出する映像の巧みさ。

天才的な頭脳を持ちながらも、人間関係に不器用で孤独なマークをジェシー・アイゼンバーグが見事に演じている。彼の言動や表情、そして散りばめられた映像演出が相まって、自信とプライド、野心と焦り、嫉妬と憧れなど、さまざまな感情が読み取れる。また、アンドリュー・ガーフィールド演じる親友エドゥアルド・サベリンとの友情や裏切りも感動的。二人のやりとりは、映画の中で最も人間味のある場面。

ソーシャル・ネットワーク』は、Facebookだけでなく、現代社会におけるコミュニケーションやイノベーションの問題を浮き彫りにした作品。この作品はネットフリックスでは配信していない。

★★★★☆=強くおすすめしたい名作 ドラゴン・タトゥーの女イメージ

2011年に公開された映画『ドラゴン・タトゥーの女』は、デビットフィンチャー監督が手がけたサスペンス映画。主演はダニエル・クレイグとルーニー・マーラ。クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド、ロビン・ライトなど豪華なキャストも出演している。

あらすじは、スウェーデンの名門財閥ヴァンゲル家の一族に関する家族史を編纂することを依頼されたジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストと、彼に協力する天才ハッカーのリスベット・サランデルが、40年前に行方不明になった少女ハリエットの謎を解き明かしていくというもの。その過程で、彼らは一族の暗い過去や猟奇的な殺人事件に巻き込まれていく。

リスベットのイメージ
この映画の見どころは、リスベット・サランデルの魅力。

ドラゴンの刺青をしたパンクな外見とは裏腹に、高い知能と冷静な判断力を持ち、自分の信念を貫く強い意志を持つリスベットをルーニー・マーラが見事に演じている。彼女は過去に受けた性的虐待や暴力から自分を守るために、復讐や正義を執行することも厭わないキャラクター。また、ダニエル・クレイグ演じるミカエルとの関係も興味深い。二人は当初は単なる仕事仲間だったが、次第に互いに惹かれ合っていく。しかし、それは恋愛というよりも、共感や信頼という感情であり、最後には切ない結末を迎える。

ドラゴン・タトゥーの女』は、スティーグ・ラーソンの大ヒット小説『ミレニアム』シリーズの第一部を原作としており、2009年にはスウェーデンで映画化されている。しかし、デビットフィンチャー監督は原作やスウェーデン版映画に縛られず、自分の視点で映像化した作品。冷たく美しいスウェーデンの風景や音楽、緊迫感あふれる展開や衝撃的な描写など、フィンチャー流のサスペンス映画として楽しめる。この作品はネットフリックスでは配信していない。

★★☆☆☆=機会があれば観てほしい ゴーン・ガールイメージ
2014年に公開された映画『ゴーン・ガール』は、デビットフィンチャー監督が手がけたサイコロジカル・スリラー。

主演はベン・アフレックとロザムンド・パイク。ニール・パトリック・ハリスやタイラー・ペリーなど豪華なキャストも出演している。

あらすじは、結婚5周年の記念日に妻エイミーが失踪したことから始まる。妻の日記や証拠物件から、夫ニックが犯人であると疑われるようになる。しかし、実は 意外な事実が‥

悪魔をかう少女
この映画の見どころは、やはりエイミーという人物像。

彼女は幼少期から父親の書いた児童文学シリーズのモデルとして有名であり、完璧な妻であることを求められてきた。しかし、その裏では自分の思い通りにならない相手に対して冷酷な復讐を行うサイコパスでもある。ロザムンド・パイクが見事に演じている。彼女はアカデミー賞やゴールデングローブ賞にも主演女優賞でノミネートされた。

ゴーン・ガール』は、ギリアン・フリンの大ヒット小説『失踪した妻』を原作としており、フリン自身が脚本も担当している。原作ではエイミーの日記が多く使われているが、映画では回想シーンやニックの視点も交えてストーリーが展開される。デビットフィンチャー監督は原作や脚本に忠実でありながらも、自分の視点で映像化した作品。冷たく美しい映像や音楽、緊迫感あふれる展開や衝撃的な描写など、フィンチャー流のサスペンス映画として楽しめる。この作品はネットフリックスでは配信していない。

★★★☆☆=普通に名作 エイリアン3イメージ
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、アメリカの政治ドラマで、ネットフリックスで配信されている。

映画監督のデビットフィンチャーが製作総指揮を務め、ケヴィン・スペイシーが主演している。原作はイギリスのドラマ『野望の階段』で、アメリカ版では民主党の下院議員フランク・アンダーウッドが主人公。シーズン1の1話と2話だけデビットフィンチャーが監督している。

第1話では、フランクが大統領に裏切られて国務長官のポストを逃すところから物語が始まる。復讐に燃えるフランクは、記者のゾーイと手を組んで国務長官候補を陥れたり、州知事選に出馬させたりする。第2話では、フランクが教育改革法案を通すために様々な策略を巡らせます。その過程で、教育委員会長や教師組合長と対立したり、自分に逆らう議員を脅迫したりする。

フランクの怪演
このドラマの見どころは、やはりフランクの魅力的な悪役ぶり。

彼は時にカメラ目線で視聴者に語りかけてくることで、自分の思惑や感情を明かす。これは原作にもあった手法ですが、ケヴィン・スペイシーの演技が見事にそれを引き立てている。彼は冷酷で狡猾で野心的な政治家を、魅力的でカリスマ性的でユーモラスに演じている。

また、デビットフィンチャーの演出による映像が鋭い刃物のように刺さってくる。暗く重い雰囲気や緊迫感ある展開、美しい映像や音楽など、フィンチャーの世界観が随所に感じられる。

ネットフリックスで配信されている『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、政治と人間心理を巧みに描いた傑作ドラマ。第1話と第2話だけでも十分に楽しめるが、シーズン1全13話を観ることで、より深くフランクの野望に引き込まれる。もちろん、この作品はネットフリックスで配信中だ。

★★★☆☆=普通に名作 ラブ、デス&ロボットイメージ
『ラブ、デス&ロボット』は、ネットフリックスで配信されているアメリカの大人向けアニメーション・アンソロジーで、映画監督のティム・ミラーとデビットフィンチャーが製作総指揮を務めている。

SF、ホラー、ファンタジーなどの多彩なジャンルの短編作品が収録されており、2022年5月20日にシーズン3が公開された。

今回紹介するのは、シーズン3の第2話「最悪な航海」。この作品は、ブルース・スターリングによる短編小説「Swarm」を原作としており、デビットフィンチャー自身が監督を務めている。 フィンチャーは本シリーズで初めてアニメーション作品に挑戦しており、モーションキャプチャーを用いた撮影によってリアルな演出を生み出している。

物語は、帆船で海を渡る一行が謎の生物に襲われるというもの。船長は生き残った者たちとともに反撃を試みるが、やがてその生物の正体や目的に気づくことになる。

カニの怪物と船で対決
この作品は、海洋冒険ものとコズミックホラーものが融合したような作品。

海上で繰り広げられるサバイバルや戦闘はスリリングで迫力満点で、同時に不気味で恐ろしい雰囲気も漂わせている。生物のデザインや動きも非常に緻密で美しく描かれており、視覚的にも楽しめる。

また、この作品は人間と宇宙の関係性や意味についても考えさせられる作品。生物が人間に似せて現れる理由や、その目的や感情は何なのかという問いかけは、観る者に深い印象を残する。人間とは何か、宇宙とは何かというテーマを探求するフィンチャーらしい作品だと言える。

ネットフリックスで配信されている『ラブ、デス&ロボット』シーズン3の第2話「最悪な航海」は、海洋冒険とコズミックホラーが見事に融合した傑作。フィンチャーの初めてのアニメーション作品としても注目すべき作品。もちろん、この作品はネットフリックスで配信中だ。

★★☆☆☆=機会があれば観てほしい エイリアン3イメージ
『マインドハンター』は、ネットフリックスで配信されているアメリカのテレビドラマで、犯罪者プロファイリングの誕生と発展を描いた作品。

映画監督のデビットフィンチャーが制作総指揮と監督(Season1の第1話、2話、9話、10話 Season2の第1話、2話、3話)を務め、ジョナサン・グロフやホルト・マッキャラニーなどが出演している。原作は、元FBI行動科学課の捜査官ジョン・ダグラスとマーク・オルシェイカーの共著であるノンフィクション「マインドハンター FBI連続殺人プロファイリング班」。

このドラマの見どころは、やはりフィンチャーの研ぎ澄まされた演出とリアリズム。彼は『セブン』や『ゾディアック』などで知られるサイコスリラーの名手だが、このドラマでもその手腕を発揮している。暗く重い雰囲気や緊迫感ある展開、美しい映像や音楽など、フィンチャーの世界観が随所に感じらる。 また、このドラマは過激な残酷描写が少なく、主に会話劇で進んでいく。しかし、それだけに殺人犯との対話や心理分析がよりリアルで刺激的に映る。

マインドハンター犯人との対話イメージ
特に印象的なのは、実在のシリアルキラーと対面するシーン。

エド・ケンパー、リチャード・スペック、チャールズ・メイソンなど、有名な殺人鬼たちが登場し、彼らの犯行や動機を冷静に語ります。彼らを演じる俳優たちの演技も見事で、視聴者はまるで目の前に本物の怪物がいるかのような錯覚を起こす。彼らに魅了されたり恐怖したりする主人公たちの感情にも共感できる。

ネットフリックスで配信されている『マインドハンター』は、犯罪と人間心理を巧みに描いた傑作ドラマ。シーズン1全10話とシーズン2全9話を観ることで、プロファイリングの歴史とその影響について深く考えさせられることだろう。もちろん、この作品はネットフリックスで配信中だ。

マンク

★★☆☆☆=機会があれば観てほしい マンクイメージ
2020年にネットフリックスで配信された映画『マンク』は、デビットフィンチャー監督が手がけた伝記ドラマ。

セブン』や『ゾディアック』など、サスペンス映画の名匠として知られるフィンチャーだが、今回は映画史に残る名作『市民ケーン』の共同脚本家であるハーマン・J・マンキーウィッツの人生を描いた。主演はゲイリー・オールドマン。共演はアマンダ・サイフレッド、リリー・コリンズ、チャールズ・ダンスなど豪華なキャストがそろっている。

あらすじは、1940年代のハリウッドを舞台にしている。演劇界の天才児として名を馳せたオーソン・ウェルズ(トム・バーク)は、映画スタジオから自由に初監督作を作ることを許される。彼は脚本家として有名だったマンキーウィッツ(ゲイリー・オールドマン)に協力を依頼するが、マンキーウィッツは酒とギャンブルに溺れており、体調も優れない。ウェルズから60日以内に脚本を書き上げるように言われたマンキーウィッツは、秘書のリタ(リリー・コリンズ)の助けを借りながら、自分の過去の経験や知り合いの人物をもとにして、やがて『市民ケーン』となる物語を紡いでいく。

マンク白黒イメージ
この映画の見どころは、やはり白黒で撮影された映像美。

フィンチャー監督は『市民ケーン』の撮影監督グレッグ・トーランドの表現主義的な技法を再現するために、白黒で撮影することを決めた。デジタル撮影なのに、フィルムの傷やパンチ跡などがわざわざ合成で描き加えられており、まるで1940年代に作られた映画のように見える。音声も当時のようにモノラルにミックスされており、音楽担当のトレント・レズナーとアッティカス・ロスも40年代に存在する楽器しか使わなかったそうな。

また、この映画は単なる懐古主義の作品ではない。フィンチャー監督は『市民ケーン』が誕生した背景にある政治的な問題や人間関係も鋭く描いている。もちろん、この作品はネットフリックスで配信中だ。

ザ・キラーイメージ
セブン』や『ゾディアック』など、サイコスリラーの名手として知られるデビットフィンチャー監督が、ネットフリックスで新たな映画を製作している。

そのタイトルは『ザ・キラー』。

ザ・キラーノベルイメージ
孤独で、冷淡で、几帳面なプロの暗殺者である主人公が、徐々に正気を失っていく孤独な男の物語。

主演は『X-MEN』シリーズやエイリアンの前日譚『プロメテウス』、Apple創始者ジョブズの伝記『スティーブ・ジョブズ』などで活躍するマイケル・ファスベンダー。共演にはティルダ・スウィントンやアーリス・ハワードなど豪華なキャストがそろっている。

あらすじは、名前も過去も持たないプロの殺し屋クリスチャン(マイケル・ファスベンダー)が、自分の仕事に疑問を抱き始めるところから始まる。 彼はターゲットを狙う間に、自分の人生や殺しの意味について思いを巡らせる。しかし、彼の存在に気づいた敵対者たちが彼を追い詰めていく。クリスチャンは自分の信念と良心に従って生きることができるのか?

ザ・キラーイメージ
この映画の見どころは、やはりフィンチャー監督最新の洗練された映像美と独特の演出力。

彼は『セブン』や『ファイト・クラブ』などで、暗く重いテーマを鮮烈な映像と音楽で表現してきた。今回も原作のノワールな雰囲気を忠実に再現するとともに、主人公の心理描写に深みを与えるだろう。また、脚本を担当したのは『セブン』のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカー。フィンチャー監督と再びタッグを組んだことで、期待が高まっている。

また、この映画はネットフリックスで製作されたことも注目点。ネットフリックスはフィンチャー監督にかなりの自由度を与えており、彼の創造性を最大限に発揮させている。

ネットフリックス映画『ザ・キラー』の配信日は2023年11月10日。フィンチャー監督の新たな傑作が誕生するはず。ぜひお見逃しなく!

Netflixおすすめ3選
デビットフィンチャーが好きすぎて、3選とか言いながら、ほとんど全部書いてしまった。

改めてまとめると、ネットフリックスで見るべきデビットフィンチャー3選は、フィンチャー初のCGアニメーション監督作品「ラブ、デス&ロボット」シーズン3の2話目「最悪な航海」、ドラマシリーズ初の監督作品「ハウス・オブ・カード」の1話と2話、そして最新の長編監督作「ザ・キラー」の3つだ。 「ザ・キラー」については、まだ公開されていないが、デビットフィンチャー監督の洗練された映像美や演出は新作ごとに進化している。その最新作となる映像は想像を超えるものとなるだろう。さらに殺し屋というダークかつわかりやすいテーマはフィンチャー監督作品として映像も物語もベストマッチになりそうだ。

ネットフリックスの最大の魅力は、このデビットフィンチャー監督のドラマや映画が観れるところだ。 最後に今回紹介した作品をイラレブックの独断と偏見で好きな順番におすすめランキングをつけると、以下のようになる。(ザ・キラーはまだ観てないのに既に3位だ。)

ソーシャルマインド
順位タイトル
1ファイト・クラブ
2セブン
3ザ・キラー
4ドラゴン・タトゥーの女
5ソーシャル・ネットワーク
6ベンジャミン・バトン
7ラブ、デス&ロボット
8ハウス・オブ・カード
9マインドハンター
10ゾディアック
11ゴーン・ガール
12マンク
13パニック・ルーム
14ゲーム
15エイリアン3
「ファイトクラブ」は映像も物語も俳優も最高にカッコいい。衝撃を受けた作品なので一番おすすめだ。

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著作者情報

イラレブックイメージ

イラレブック/1977年生まれ、大阪府出身。2019年8月から自作のAdobe Illustrator製の画像で野菜から最新ゲームまで様々な情報の発信を開始。 野菜や果物から映画やゲームまで、さまざまなトピックをカバーしている。
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