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映画「君たちはどう生きるか」宮崎駿監督最新作。原作(※)あらすじ
※正確には原作ではなく「同名小説から題名をとっただけ」とのこと目次 |
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はじめに |
小説版の作品概要 |
小説版あらすじ |
小説版の特徴 |
漫画版 |
どこで読める? |
映画の内容は? |
映画の内容を予測! |
ポスターの全身図を予想! |
まとめ |
はじめに ↑目次へ
2023年7月14日(金)から、映画「君たちはどう生きるか」が公開される。
スタジオジブリの宮崎駿監督が10年ぶりに制作する新作アニメ映画で、なんと事前プロモーション一切なしでの公開となる。今回はこの映画の題材となった「君たちはどう生きるか」の原作小説および漫画版(コミカライズ)のあらすじや、事前に分かっている情報をお伝えしつつ、映画の内容予測などもしていきたい。
スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI(公式サイト)
小説版の作品概要 ↑
1937年7月に初版が発行された吉野源三郎さんの著書。
『日本少国民文庫』という全16巻のシリーズ内の1作品で、1936年11月から1937年5月にかけて執筆された。1930年代後半といえば、日本国内ではヒットラーやムッソリーニが称賛を浴びており、今にも第二次世界大戦が始まりそう…という大変に不穏で不安な時期である。
そんな社会情勢のさなか「少年少女たちには偏りすぎた国粋主義に囚われない、自由で豊かな文化があることを伝えたい」という思いで刊行されたのが『日本少国民文庫』であり、「君たちはどう生きるか」なのである。
第二次世界大戦は1939年9月に始まったんだ。
1936年には二・二六事件、1937年には日中戦争も勃発したな
本当に、すごく過酷な時期だったんですね…
小説版あらすじ ↑
主人公のコペル君が15歳のときに過ごした日常と、心の変化の物語。
主人公は2年前に父親を亡くした15歳の少年、本田潤一。成績優秀で快活で、だけど背が低いことをちょっぴり気にしている、そんな少年だ。彼は叔父(母親の弟)からコペル君というあだ名を付けられ、その叔父の教えに導かれて物事の捉え方や、人としてのより良い生き方について学んでいく。
なお「コペル君」は「コペルニクス君」の略で、地動説を発見したコペルニクスのように「世界は自分(地球)を中心に回っているのではなく、自分もまた広い宇宙に数多ある天体の1つとして他者と共に動き、生きているのだという視点を忘れないでほしい」と願いを込めて名付けられた。
コペルニクスのコペル君。すてきなあだ名です。
その名にふさわしい人間になれるよう、潤一は努力するんだ
それでもそこから立ち上がり、己に恥じない生き方を模索していく、これはそんな物語だ。
なおコペル君はコペルニクスの他にも、ナポレオンやニュートン、アレキサンダー大王などの偉業や生き様を叔父から教わっていく。この「叔父による偉人の解釈」も本作の見どころの1つである。
人生の良き先輩に導かれて成長していく少年の物語だな。
それってアニキとオレの関係みたいです!
小説版の特徴 ↑
各エピソードの区切りに、叔父が書いたノートが挟まる。
本文は十章構成になっているのだが、各章で毎回「叔父のノート」の内容が公開される。これはコペル君の話を聞いた叔父が、彼に対して感じたことを記録したり、気付きを与えるための教えを記したノートで、毎回とにかく大変に長い。時には「叔父さんの話くどいな…」と感じるほどに長い。しかしこのノートこそがコペル君を導く人生の羅針盤になるのだ。
このノートの内容は漫画版でも全て読むことができるぞ
えっ漫画版もあるんですか?
漫画版 ↑
2017年8月24日に発行された。著者は羽賀翔一さん。
原作が発行されてから実に80年後に登場したコミカライズ作品。同じ年の11月28日に「宮崎駿監督が『君たちはどう生きるか』という題名で新作映画を制作中である」との発表もされた。タイミング的にもしかしたら同じプロジェクトの一部として動いていたのかもしれない。原作とは叔父さんの設定や友人たちの設定が違う。
原作の叔父さんは「大学を卒業したての法学士」だが、漫画では「元編集者で現在無職」に変えられている。また、原作の重要人物である水谷くんの姉「かつ子」が漫画には存在しなかったり、上級生の暴君の設定が「同級生の兄」に変えられていたりと、人間関係がけっこう縮小・改変されている。
原作はなかなかの長編小説なので、コミカライズするにあたって色々と省略してシンプルにしたのだろう。
同級生やコペル君の印象も、原作と漫画じゃけっこう違うんだよな。
セリフや行動が異なる部分がだいぶあるからな。
オレ、両方読んでみます!
どこで読める? ↑
漫画版は電子化されているが、原作小説は電子配信されていない。
漫画版はKindleやebookJapanなど様々な電子書籍サイトから配信されている。だが原作小説は2023年7月現在、電子では配信されておらず紙の本を買うしかない。
原作小説もいま売っているのは1962年の改訂版だ。
もし初版と同じ内容が読みたければ古本屋めぐりをするしかねえな
映画の内容は? ↑
同名小説とも漫画とも全く違う内容の「冒険活劇ファンタジー」で全年齢対象とのこと。
鈴木敏夫プロデューサーのインタビュー記事によると、宮崎駿監督は子供の頃に原作小説を読んで衝撃を受けたのだという。そしてその衝撃を現代を生きる人々に提供するために同名の映画を作ることを決めたそうだ。なので小説と映画は完全に別物。もはやコペル君が出てくるかすらも分からない。おまけに内容としては「冒険活劇ファンタジー」だそうだ。こうなると日本が舞台かどうかも怪しくなってくる。
冒険活劇…。戦いとかあるんでしょうか
生死をかける冒険と出会いの中で己の生き方を見つけていくのかもな
年齢区分は「G(年齢にかかわらず誰でも観覧できる)」という、最も幅広い視聴が可能な区分だ。その上は「PG12(小学生には助言・指導が必要)」なので、本作が原作と同様に少年、少女に向けたメッセージを含んでいることが伺える。
映画の内容を予測! ↑
主人公の少年が世界を旅して人生の先輩たちに出会う。
コペル君が様々な偉人の生き方から目指すべき生き方を学んだように、映画では冒険初心者の少年が、ファンタジー世界の先人たちと共に冒険して生き様を学んでいくのかもしれない。時代や社会の風潮に流されず自分の考えを貫く先輩や、誰も思いつかない発想で次々に新発明を生み出す博士、実直に食べ物を生産し人々に届ける幼馴染などなど…。そんな彼らとの出会いや旅を通して少年が成長していく物語。
月並みな発想ではあるが、そんな内容が思い浮かぶ。
宮崎駿監督は天才だからな。きっと思いもよらない内容だろう。
全年齢対象なら、あんまり過激な戦闘描写はなさそうですね
鳥のようなキービジュアルが表すもの。
映画公開前に出ているビジュアルは、鳥のようなものとタイトルが描かれた1枚のポスターのみ。かなりのアップで謎の生物が映っているが、実はちゃんと全身が描かれているのを拡大し、切り取って使用しているのだそうだ。
あえて絵の一部分のみしか見せないことで、お客さんの想像を掻き立てるのが狙いだという。
鳥が鳥の毛皮を被ったみたいな不思議な絵ですね
下から覘く眼光が鋭いのが印象的だな
ポスターの全身図を予想! ↑
鎧か着ぐるみではないだろうか
◆鎧の予想図
◆着ぐるみの予想図
なお原作の「君たちはどう生きるか」の立派な生き方のモデルは、自らを社会全体から俯瞰で見られるような客観視点、他者の立場に立った視点で広く眺め、そして世間の風潮に惑わされず己の信念を貫き世の中に新しい何かを生み出す生き方なので、鳥が俯瞰視点を、下の方に見える眼光鋭い目が誰にも惑わされない信念を表しているのかもしれない。
理想の生き方の象徴みたいな大きな鳥なんでしょうか
火の鳥みたいなやつか。それも楽しいな
まとめ ↑
映画は2023年7月14日(金)公開!同名小説とは全然違う内容!
公開前に分かっている情報をまとめると下記の通り・公開日は2023年7月14日(金)
・IMAX、Dolbyシネマでの公開もある
・事前公開はポスター1枚のみ
・年齢区分は「G」(全年齢対象)
・内容は冒険活劇ファンタジー
・同名小説とは全く違うストーリー
・宮崎駿監督が子供の頃に同名小説を読んで受けた衝撃を伝えようとしている
早速、筆者も公開初日に観に行って、ネタバレなしレビューを書いた。
みんなで一緒に観に行きましょうね!
フン。弟分がそう言ってるからな、お前とも行ってやるよ
…つるむのは好きじゃないが、年下を悲しませるのも主義に反するからな
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