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まずはウニを知ろう!
ウニ
プリン体はそこまで多くない。とろける海の幸。
日差しがまぶしくなる5月~夏の間、
それは北海道、東北地方のウニのシーズンだ。
採れたての新鮮な天然の生ウニ。
初夏の時期だけ楽しめる、贅沢な海の幸だ。
ミョウバンやアルコールなどの保存料が
一切使用されていない生ウニは、
甘くトロッとして苦味がなく、
いくらでも食べられる至福の美味しさなのだ。
地域によって採れる時期に差があるので、
春や冬に採れる種類や地域も存在するが、
たくさんの生ウニが市場に出回るのは初夏だ。
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詳細
棘皮動物門のウニ網。
棘皮…皮に棘や突起のある生物たちのことだ。
世界にはなんと960種類ほどのウニがいる。
発見されていない種類も含めれば、
1000種類以上になるのではないだろうか。
そして食用になっているウニは、
そのうちわずか10種類前後しかない。
大きな種類としては
バフンウニ、ムラサキウニ、チリウニ、
それにアカウニだ。
それらがそれぞれ生息地などの違いで
えぞバフンウニとかホクヨウバフンウニとか、
類似した別の種として分類されている。
なお世界のウニの9割近くは、
日本で食べられているそうだ。
日本人はウニが大好きなのだ。
日本以外だとイタリア料理やフランス料理で、
ウニをソースの材料にしている。
しかし生でそのまま食べる文化はないようだ。
食用にされているのはウニの卵巣と精巣の部分。
それ以外のウニの内臓は、ほぼ腸と食道だ。
ウニには脳も心臓も、そして神経もない。
海底で静かに生き、長いものでは200年ほど生きる。
もう少し細かく言うと、ウニは子供の時だけ脳があって、
成体になると脳がなくなっていくという。
ちょっと不思議な生き物だ。
ウニの採れる地域の海岸には、
潰れたドーム状のウニの骨が良く落ちている。
トゲがあった位置に、キレイなライン上に突起があり、
自然の彫刻のような美しさがあるので、
小さい頃に海岸でたくさん拾った記憶がある人もいるだろう。
1個見つけると嬉しくなって、
ついたくさん収集してしまうのだ。
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歴史
4億6500万年くらい前には居たと言われている。
赤道付近の暖かい海から、南極や北極、
浅い海にも深い海。
砂に泥、岩の多い地域、
潮の流れの速い海、遅い海…。
それぞれの環境に適合したウニが生息しているそうだ。
食用としての記録は2000年ほど前の縄文時代だ。
山口県下関市の潮待貝塚という遺跡から、
当時のウニのトゲや毛が出土している。
書物の中で食用として登場したのは、
それから1200年ほど経った757年だ。
養老律令という法典の中に、その記述が出てくる。
保存が利くよう、塩漬けの方法が考え出されたのは、
さらに1000年近く経った江戸時代。
1861年頃に、城戸久七さんというウニ業者の人が、
塩漬けにして日持ちさせる方法を考案した。
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漢字の使い方
ウニは漢字で雲丹とかく。
雲は空に浮かぶ白いあのくも。
丹は赤い色を表す漢字で、
他にも仙人の薬という意味もある。
薬としての使われ方だと
日本では「森下仁丹」が有名だろうか。
コンビニでも梅仁丹のど飴をよく見かける。
さて、ここでお寿司屋さんで食べる、
既に殻から出されたウニを思い浮かべてみてほしい。
細く薄く、たなびくように並べられた、
濃いオレンジ色や黄色のウニの身…。
まるで赤みを帯びた雲のように見える。
そして栄養たっぷりで滋養強壮の薬にもなる。
それで「雲丹」という漢字が当てられたのだ。
だから雲丹と書いて良いのは、殻から出された状態のみ。
ウニの漢字 | 使い方 |
雲丹 | 殻を取った中身だけの状態の漢字 |
海栗 | 生きているときの状態の漢字 |
海肝 | どちらの状態でも使える漢字 |
黒くてトゲトゲしたままのウニでは、
どう見ても赤い雲には見えないからだ。
では殻付きの生きているウニはどう書くかというと、
海栗、または海胆と書いてウニと読む。
海の栗。まさに見た目まんまだ。
海の胆は、というと「胆=キモ=内臓」という意味で、
殻の中はぎっしりキモが詰まった生き物だ。
そういう意味からこの漢字が採用されている。
たしかに割ったら中はまっ黄色。
「美味しいキモの塊だ!」と認識され、
その通りに命名されたのだろう。
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ウニの食べ方
何と言っても生で食べるのが美味しい。
お寿司にウニ丼、むしろそのまま…。
採れたて新鮮なウニを手に入れたら、
ぜひともそのまま味わいたいところだ。
しかし生ではなくパスタの具にするのもおすすめだ。
ウニのクリームパスタや、バター風味に炒めたパスタ。
ウニの濃厚な甘みが確かな満足感を与えてくれる。
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うにむらかみ
ウニのことを調べようとすると
関連ワードでよく出てくる「うにむらかみ」
これは北海道に本店のある
ウニを中心として海鮮を扱うお店だ。
株式会社村上商店が展開している事業で、
ミョウバン不使用、無添加にこだわった
とってもとっても美味しいウニを扱っている。
函館と札幌にある直営の和食店は、
ウニ刺し、ウニ丼、ウニ焼きから
ウニの天ぷら、ウニグラタン、ウニコロッケ…
ウニのだし巻き玉子などなど!
ウニ好きの聖地、ウニのパラダイスである。
北海道以外に在住している方は、
年末発送用のお取り寄せウニの受付が
11月の半ばに開始されるのでチェックするといい。
2020年はコロナ禍の影響で
普段の配送地域が制限されていたりするので、
年末用ウニの受付もどうなるか分からないが、
美味しいウニのためにチェックする価値はある。
参考)うにむらかみの公式サイトはこちら
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今日のいい言葉
遠くの海の声を聞きたいのなら、
貝殻の唇に耳を当てなさい。
カーティス・タイローン・ジョーンズ
4コマ漫画
イラストレーターで描いた
「ウニ」の4コマ漫画。
※このページの記事を読むとマンガはより楽しめます。
つづく
登場キャラクター紹介
イメージ | 名前 | 紹介 |
| ブラウンマッシュルーム | 工栽培で育った大きなブラウンマッシュルーム。
いつでもどこでも寝てしまうほどマイペースで寝るのが大好き。
起きている姿を見かけることはめったにないという。 |
| ウニ | 寡黙なムラサキウニ。
動いている姿を見た者は少なく、喋っているのを聞いた者は居ない。 |
マンガ関連リンク
間違い探しクイズ
2つのイラストには、ちがうところが7つある!
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昨日の4コマ漫画のイラストの間違いを探そう!
7つ全部みつけられるかな?
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