更新: メニューバー追加
/ 初版:2019.8.30↓知りたい内容へ今すぐジャンプ!
※上から順に読むのがおすすめだけど、ここから好きな情報にショートカットできるよ。
同じエクストラバージンなのに値段が20倍以上違うことも珍しくない、それがオリーブオイル。
いったいどうしてそんなに値段が変わるのか?何が違うのか?詳しく解説していきたい。
これは私とオリーブオイルを巡る軌跡の話よ。
オリーブオイルの謎を解き明かし、若さと美肌を保つため、私は探求したの。
オリーブオイルって太らないし体が若返るっていうじゃない?
だから興味があって、お店に買いに行ったんだけど…
オリーブオイルの値段て、なんであんなに違うのかしら。
同じ「エクストラバージン」でも数百円から一万円以上まであったり…
まさにピンからキリまであるオリーブオイルのお値段…。
果たしてどのオリーブオイルも成分や効能は同じなのだろうか。どうしてそんなに値段が違うのだろうか。
謎よね。どれを買うのが正解かまるで分からないわ。
こういう時は信頼できる相手におススメを聞いちゃいましょ!
【おすすめのお店】
単一畑?それっていい事なの?
はい。素材の品質が保証されているし、味もまとまりやすいんです。
そうなのね!ねえ、他にも選び方に基準はあるの?くわしく知りたいわ。
では、せっかくですからオリーブオイルについてご説明します。
目次 ↑タイトルへ項目をクリック(タップ)すると好きな項目にとべるよ! | |
|---|---|
| オリーブオイルとは | |
| 酸度を詳しく | |
| 値段の違い | |
| 同じエクストラバージンでも値段が違う理由 | |
| 選び方 | |
| 栄養 | |
| 使い方 | |
| 名言 | |
| 4コマ漫画 | |
| まちがい探し | |
オリーブオイルとは
オリーブの果肉を絞ってつくるオイル(油)の事
これをろ過して余分なゴミや果肉くずなどを取り除いたものが
たしかに、菜種油もひまわり油も、種を絞って採ってるわね…。
オリーブとアボカドは油分の多い果実なので、油がたくさん採れるんです。
…あ、でも果汁も採れるのよね?果汁はどうなるの?
オリーブオイルの果汁
オリーブを絞った油分は
オリーブオイルになるが、では水分…いわゆる果汁はどうなっているかというと、苦いうえに渋いので捨てられていた。
しかし今では化粧品の原料として使われることもある。
昔は捨てられるだけでしたが、今は化粧水の原料などに使われています。
あら、使ってみたいわ。
「オリーブ果汁 化粧水」で検索すると色々出てくるので見てみてください。
栄養面での特徴は含まれる脂肪の種類にある
油は酸化すると過酸化脂質というものに変化する。そうすると味が落ちるだけではなく、消化しにくくて胃もたれを起こす他、発がん性物質としても危険視されている。
そう、
今回は
酸化しにくいのがオリーブオイルの特徴なのね。
はい、酸化した食べ物は体の毒になるので、酸化しにくいって大事なんです。
酸化は体内に活性酸素を生み出して、老化を促進させる美容の大敵…!!
わ、お詳しいですね。
フッ。アンチエイジングには力を入れているの
↑目次へ戻る
酸度を詳しく
対象となるモノの中に、どれくらい酸が含まれているか
それを表わす値が酸度だ。すっぱさを表わす言葉に、 酸味という言葉がある通り、 酸度があがるとすっぱくなる。
良い
最も厳しい基準を定めている 国際オリーブ協議会(略してIOC)では、 酸度0.8%以下のものだけに エキストラバージンオリーブオイル という名を名乗ることを許している。
どの
ふむふむ…。酸度が低いのがいいオリーブオイルなのね。
EXTRA VIRGIN(エキストラバージン)と書いてあるのが酸度の低いオリーブオイルです。
他にはどんな表示があるのか教えてもらえる?
↑目次へ戻る
値段の違い
オリーブオイルは酸化の度合い「酸度」によって5種類に分けられている。もちろん酸度が低い方が高級品とされていて、値段も高い
さらに他にも2つの要素が加わった、合計3つの要素で判断される。◆3つの要素
①酸化度合い(酸度の値)
酸化の度合いによって、「エクストラ(プレミアム)」「エクストラ(スタンダード)」「ファイン」「オーディナリー」「ランパンテ」の5種類に分類される。酸度が0.3%以下なら「エクストラ(プレミアム)」最高中の最高品質の証である。
酸度が0.3%より高く、0.8%以下なら「エクストラ(スタンダード)」。最高品質の証である。
酸度が0.8%より高く、2%以内なら「ファイン」。
酸度が2%より高く、3.3%以内だと「オーディナリー」 酸度が3.3%を超えていたり、超えていなくても食用にできないほど味や品質に問題があると「ランパンテ」
なお、ただ「エクストラバージンオリーブオイル」と書かれている場合は大抵スタンダードの方だ。自信をもって「プレミアム」を名乗る場合のみ「エクストラバージンオリーブオイル・プレミアム」とか「プレミアムエクストラバージンオリーブオイル」と書いてある。
エクストラの中でもさらに細分化して「プレミアム」と「スタンダード」に分けている製品もあります。
限りなく酸化してない最高品質、すごいわね…。
では、次は「バージン」の部分も説明します。
②作られ方
オリーブオイルの製法によって、「バージン」「精製」「ピュア」の3種類に分類される
絞ったあとに人工的にオリーブオイル内の酸素を除去して酸度を低下させたり、脱臭・脱色などの処理を加えたものは「精製」と名付けられる。
「精製」に「バージン」を加えてブレンドすると「ピュア」と呼ばれる。
精製されるのは「オーディナリー」や「ランパンテ」など、酸度の面で品質に問題があった
そのままでは売り物にならないため、さらにひと手間加えて商品にできるくらいの品質に整えるのである。
なお海外製だと「精製」は「リファインド(Refined)」と書かれている。
ただ果実を絞ったものが「バージン」、加工を加えると「精製」…
精製されたオイルにバージンオイルをブレンドすると「ピュア」になります。
混ぜているのがピュア…。不思議なネーミングね。
③出身地と加工地
単一畑で採取され、同じ農場で加工→瓶詰まで一貫して行われた場合のみ「シングルエステート」という名称を名乗ることが許される
品質が完全に保証された最高品質の証だ。なおイタリア産の「シングルエステート」には「D.O.Pマーク」がつけられている。「Denominazione di Origine Protetta(保護指定原産地表示あるいは原産地名称保護)」の略で、原産地を保証するマークだ。
これが最初に言った「単一畑」の説明です。
自信を持って土から管理して栽培して、原料の品質を保証していますって証明になるんです。
たしかによその畑のオリーブは管理できないものね。目の届く範囲で全てまかなうって大事ね。
はい。英語だどシングルエステートって書いてあるので、覚えておいてほしいです。
★★★★最高級品★★★★
エキストラバージンオイル・シングルエステート プレミアム
酸度0.3%以下で、無駄な加工は一切していない天然オイル。かつ、単一畑で採られたために風味にバラつきのないオリーブの実を、そのオリーブの特性を知り尽くした農家の人が絞った、ベストオブベストな
厳選した高級食材を扱うお店かお取り寄せでないと手に入りにくい。
★★★超高級品★★★
エキストラバージンオイル(プレミアム)
複数の畑で採取されたり、加工工場が別だったりはするものの、酸度0.3%以下の最高品質と認められた高級食材を扱うお店かお取り寄せでないと手に入りにくい。
★★高級品★★
エキストラバージンオイル(スタンダード)
複数の畑で採取されたり、加工工場が別だったりはするものの、酸度0.8%以下の最高品質と認められた身近なスーパーマーケットでも1本は置いてあるため手に入れやすい。
★そこそこ品★
・ファインバージンオイル
・ピュアオリーブオイル
酸度がやや高かったり、精製オイルとブレンドされたりしているものの食用に問題ないし、味もそこそこな安価に手に入るので、揚げ物油に利用するのにちょうど良い。
品質が良いほど、お値段も高いです。
直接飲むなら高品質がいいけど、ファインやピュアも揚げ物用にはアリね。
同じエクストラバージンでも値段が違う理由
ここまでの解説で少し分かってきたんじゃないでしょうか。
そうね。エクストラバージンの中でも原料となるオリーブの品質や、完成したオイルの酸度で差が出るのね。
その通りです!
有機栽培や減農薬栽培で手間をかけて作っていたり、できの良いオリーブの実を厳選して使っている場合は、品質も良くなるし、その分お値段が上がる。
逆にとにかく低コスト大量生産を重視して作られた場合は、たとえ酸度が低くてもお値段はその分安くなる。この場合、品質にバラつきのあるオリーブの実が使われていたりで雑味が生じている場合もある。
他には輸送方法でも値段が違ってきます。
完璧に温度管理され、直射日光にも当てないよう、さらに瓶が傷つかないよう衝撃対策もして運ばれた場合、その分輸送費が高くなり、それがオリーブオイルの値段にも乗ってくる。
逆に温度や日光も気にせず、最低限の梱包で運ばれてきた場合は輸送費が安く済み、その分オリーブオイルは安くなる。
なるほどね。空調や遮光設備がしっかりした飛行機で高速で運ばれた場合と……
格安の船旅で蒸し暑い船室に長時間置かれて運ばれた場合じゃ品質も値段も変わってくるわね。
あとは大量生産だとコストが抑えられる場合もありますね。
大企業が大きな畑で大量にオリーブを作ったり、世界各地から大量のオリーブをまとめ買いして、それを大工場で大量加工する場合、少量だけ作るよりも原料単価が抑えられるし短時間で大量のオリーブオイルを作ることができるため、1本あたりの値段を抑えることができる。
安いから必ずしも悪いわけではないのね。
販売元を調べてみて、信頼できる会社を選ぶのもいいと思います。
中には単純にブランド力を高めるために値段を高く設定している事もありますしね。
瓶やラベルのデザインや素材でも値段が変わってきそうね。
◆オリーブオイルの値段が違う理由まとめ
| 原料となるオリーブの品質の違い | 有機栽培品や単一畑栽培の物は高値になる。 |
|---|---|
| 製造されたオリーブオイルの酸度の違い | 0%~0.8%まで全てエクストラオリーブオイルなので差が出る。 |
| 輸送コストの違い | 温度や日光、衝撃に気を付けて丁寧に運ばれると値段が上がる。 |
| 大量生産か少量生産かの違い | 大量生産品の場合、値段が抑えられる。 |
| ブランドの違い | ブランド力を高めるために値段を高く設定している場合がある。 |
| 容器の違い | 一流デザイナーデザインのボトルやラベルを使っていると、その分値段が上がったりする。 |
違いが気になる方は、値段の違うオリーブオイルの味を比べてみるといいですよ。
実際、大量生産の600円ほどのエクストラバージンオリーブオイルと、シングルエステートで丁寧に搾られた、約2000円のエクストラバージンオリーブオイルを飲み比べてみたところ、風味も後味も段違いだった。
味と値段の関係に納得いくオリーブオイルを探し出したいわ!
では選び方も説明しますね。
選び方
「オリーブオイルの種類」の項目で
オリーブオイルのランク別の名称について説明したが、それ以外にも産地や品種によって味が異なる
辛味が強いもの、酸っぱいもの、甘いものやさっぱりしたものなど様々なので、自分好みのしかし、ひとまず以下を基準に選んでみると選びやすい。
こだわって選ぶなら試飲も必須ってわけね。
小さいボトルで売っているものもあるので、いくつか買ってみると楽しいですよ。
あとは好みの産地か…。どんな国で作られてるのかしら。やっぱり1位はイタリア…?
◆産地
世界ナンバーワンのオリーブオイル生産国はスペイン
次いでイタリア、ギリシャで、この3国だけで全世界の70%以上の特にスペインは他2国の3~4倍の生産量を誇るダントツトップだ。イタリアが1位でないのは少し意外だが、そんな状態である。 他にトルコ産やシリア産などもあるので、まずは好きな国で絞ってみると良いだろう。 それに日本産の
有機栽培のプレミアムエクストラバージンのシングルエステートも作られているのでチェックしてみてほしい。
ええーっ!?イタリアは2位だったのね!!
スペインの方が国の面積が広くて農地が大きいですから。
でも消費量の1位はイタリアなんですよ。
そこはイメージ通りってわけね。
◆有機栽培かどうか
有機栽培の
オリーブを使用していれば、瓶またはラベルのどこかに必ずその旨が書いてあったり「オーガニック認証」のマークが付いている
国によってマークは異なるが、日本で売られている以上は説明書きに書いてあるし、オーガニックスーパーに置いてあるものは100%有機栽培の◆光を通さない瓶に入れてあるか。
透明な容器に入っているものは扉付きの棚の中など、光が当たらない場所に保管しよう
この2点も大事です。買った後に酸化してしまっては高級品でも台無しですから。
一度にたくさん使わない場合、小分けのポーションタイプが良さそうね。
はい、使い切りパックはとっても便利です!
選ぶ基準が分かったところで、いよいよ栄養が知りたいわ。
↑目次へ戻る
栄養
| 栄養素 | イメージ | 説明 |
|---|---|---|
| オレイン酸 | ||
| ビタミンA | 目や皮膚の |
|
| ビタミンE | 細胞や赤血球が悪くならないようにして老化を防ぐ。 | |
| ビタミンK | 血液を固めたり、骨を強くするのを助ける。 | |
| 脂肪 | エネルギーになる三大栄養素の一つ。 食べ物の中にあるものは「脂質」と呼ぶ。 | |
| ポリフェノール | 体にある細胞を傷つけるほど強い酸素が悪さするのから守ってくれる。 |
一覧にするとこんな感じです。
果実から採っているでビタミン豊富なのが自慢なんです!
さすが果実オイルね!それにポリフェノールも入ってるなんてステキ!
↑目次へ戻る
オリーブのポリフェノール
オリーブオイルには数十種類のポリフェノールが含まれているため、総称として「オリーブポリフェノール」と呼ばれることがあるが、代表的なのは以下の3つだ
◆Hydroxytyrosol(ヒドロキシチロソ―ル)
体内でコラーゲンを作るのを促進したり、動脈硬化を予防する。◆Oleuropein(オレウロペイン)
抗酸化作用が強く、体を酸化から守る。免疫機能を活性化させる。
◆Oleocanthal(オレオカンタール)
炎症や腫瘍を抑える効果がある他、脳内で神経を破壊するタンパク質が増えるのを防ぎ、認知症やアルツハイマーになるリスクを減らしてくれる。
抗酸化作用だけじゃなく認知症の予防に免疫力UPまで!?
これが、オリーブオイルがいい!と言われる理由です。
思った以上にめっちゃいいわ!もう絶対に毎日摂るわよ!
…あ、ちなみに1日どれくらい摂るのがいいの?
↑目次へ戻る
オリーブオイルの1日の摂取量
オリーブオイルは1日に30ml前後摂るのが良いとされている
大さじが1杯15mlなので、大さじ2杯の量と覚えよう。↑目次へ戻る
オリーブオイルの摂り方
クセがないので、 何にかけても意外と合う
一番の定番は、 トマトとモッツァレラチーズにかける カプレーゼではないだろうか。それにパンに付けて食べるのも オーソドックスでとても美味しい。 他には冷奴にかけたり、 辛いカレーに少し足すのもおすすめだ。 温かくして食べたければ、 好きな材料を小鍋で煮てアヒージョにしよう。 あとは意外と直接飲む人もいる。 しかしさすがに抵抗がある場合、おすすめはプレーンヨーグルトに混ぜる食べ方だ。ヨーグルトがまろやかになって、実はとても食べやすい。 他には色々なものにかけて食べるのが良い。意外と和食にも合うので試してみてほしい。
・チーズにかける
・パンにかける
・サラダにかける
・塩と一緒に豆腐にかける
・ヨーグルトに混ぜる
・焼きそばをソースを使わずオリーブオイルと塩であえる
・カレーに混ぜて隠し味にする
思いがけない使い方もできるのね!
実はカップ焼きそばも、付属のソースや調味油を使わずにオリーブオイルと塩で混ぜると少しヘルシーになるんですよ。
それは忙しい日に良さそうね。
あとは私はフランスパンかな。バケットにオリーブオイル…美味しいのよねえ…。
↑目次へ戻る
今日のいい言葉
私たちは年々老いていくのではなく、 日々新しくなっていく。
エミリー・ディキンソン
老いるではなく新しく!オリーブオイルで日々若返りを目指すわ!
応援してます!
ちなみに私のお店のオリーブオイルはどこにも負けない品質で、値段も良心的ですよ。
信じるわ!だってこんなに分かりやすく説明してくれたんだもの。
その後……
実際あそこのオリーブオイルが最高で、すっかり常連になっちゃったのよね。
そして今日はとっておきを用意したのよ!
↑目次へ戻る
4コマ漫画
姉女子たちとストッカー温泉
ありがとうナスさん。最高の体験だったわ!
今回のお礼に次は私の家に来て!とっておきのお酒があるの。
ステキ!なら美容にいい自慢の手料理を持っていくわ!
私も!…そうだ、皆で手料理を持ち寄らない?
いいわね!お酒がすすんでヘルシーなのを用意するわ!
~キムチへ続く~
間違い探しクイズ
2つのイラストには、ちがうところが7つある!
毎日やれば、集中力と記憶力の向上が期待できる!
昨日の4コマ漫画のイラストの間違いを探そう!
7つ全部みつけられるかな?




