更新: メニューバー追加
↓知りたい内容へ今すぐジャンプ!
※上から順に読むのがおすすめだけど、ここから好きな情報にショートカットできるよ。
オリゴ糖は便秘の改善に効果的だとかダイエットに良いとか、そんな話を聞くことがある。
そんな糖分オリゴ糖。しかしその実態は一体なんなのだろうか。
そうなのよ。私も最近、雑誌で見て気になってるのよ。
結局オリゴ糖ってなんなの?美味しいのかしら。
融通が利かないわね。
じゃあせめてオリゴ糖について調べてきなさい。これは命令よ。
かしこまりました。
この女王蜂は食に対する執着がすごいのだが、今日はどうやらオリゴ糖が気になっているようだ。
※女王蜂の前回のストーリーが読みたい方は「プロポリス」の記事へ!~翌日~
調べてまいりました女王さま。
目次 ↑タイトルへ項目をクリック(タップ)すると好きな項目にとべるよ! | |
---|---|
オリゴ糖とは | |
そもそも糖とは | |
オリゴ糖の効果 | |
身体に役立つオリゴ糖たち | |
他の糖分との使い分け | |
今日のいい言葉 |
オリゴ糖とは
英語で書くとoligo。
ラテン語由来の単語で「少ない」を意味する言葉だ。オリゴ糖の何が少ないのかというと、オリゴ糖を構成する成分が少ないのだ。構成する成分が少ない糖分で別名「少糖類」という。
成分が少ない糖ってなによ。じゃあ多い糖もあるの?
はい。それに単糖類という、それ以上は分解できない糖類もあります。
食べ物に含まれる成分には、熱や水を加えると壊れてしまうものがある。
「単糖類」は熱や水の力が加わっても変化しない糖。「小糖類」と「多糖類」は熱や水で分解されて違う物質に変化する糖だ。単糖類はブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)、ガラクトースなど20種類以上存在する。
小糖類はこの2単糖類のうち2~10種類が組み合わさってできた糖分なのだ。それを全部オリゴ糖という。たとえばよく知られたものだとショ糖。
これはブドウ糖と果糖がくっついてできている。他には乳糖。
これはブドウ糖とガラクトースの2つがくっついてできている。それに麦芽糖。
これはブドウ糖2つ分が結合している。どれもオリゴ糖だ。そして他にも山ほどある。20種類以上ある単糖類たちが好きな組み合わせで2個~10個つながっていれば、全てオリゴ糖なのだ。
そして11種類以上くっつくと多糖類と呼ばれるようになる。
デンプンやグルコマンナン(こんにゃく粉)、それに寒天も多糖類だ。多糖類になると一気に料理の素材感が出てくる。
そもそも糖とは
体を動かすエネルギーになるもので、消化酵素で消化することができる炭水化物のことである。
ちなみに消化できない炭水化物のことを食物繊維という。
ちょっと待って!食物繊維って炭水化物なの!?意味が分からないわ。
実はそうなんです。ですが人間の身体では消化することができないので0kcalで体内を通過していきます。
炭水化物=お米や小麦粉=太るものというイメージから「炭水化物=糖質」と捉えている方も多いようですね。
そういえば「糖質抜きダイエット」を「炭水化物抜きダイエット」って言ってる雑誌もあったわ。
正確にはそれは間違いということになります。
炭水化物の中でも、体内で消化されて栄養になる…つまりカロリーとして吸収されるものだけを糖質というのだ。
ふーん。なんとなくだけど分かったわ。
で、オリゴ糖って何がどういいの?
↑目次へ戻る
オリゴ糖の効果
山ほど種類があるオリゴ糖。
この全部が体に良いわけではない。莫大な種類のオリゴ糖の中から、人の身体に良い影響を与えるものが「からだに良いオリゴ糖だよ」というふれこみで商品として販売されたり、食品の材料として利用されているのだ。
ラクトスクロースというのがその代表格で、これは胃で消化されにくいという特徴がある。いわゆる難消化性というやつだ。日本語では乳糖。乳糖=ラクトースである。難消化性…。食べてもほとんど消化されないので太らない。まったく消化されない食物繊維と違って、少しは消化されるので糖類の一種に分類されるが、味の甘さのわりには消化される量が少ないのでダイエット向きとされている。
おまけにラクトスクロースは腸内の善玉菌であるビフィズス菌のエサになってビフィズス菌を増やして悪玉菌をやっつけてくれる。とても身体の役に立つ糖類なのだ。
いいじゃないラクトース!私も食べたいわ。
ラクトースは牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品に多く含まれています。
だから「乳糖」なのね。食べたいわ。
女王様は蜂ですから、乳製品は召し上がっていただけません……
ちょっとくらいいいじゃない!食べたいわ!
……くっ。お許しください。
他にはフラクトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖などもよく名前を聞く、身体に役立つオリゴ糖だ。
↑目次へ戻る
身体に役立つオリゴ糖たち
乳糖(ラクトスクロース)
役立つオリゴ糖の代表格!身体に吸収されにくく、ビフィズス菌のエサになって腸内で悪玉菌を減らしてくれる。あんまり甘くない。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品によく含まれている。
フラクトオリゴ糖
甘いのに身体に吸収されにくいので、ダイエット食品の甘味料に利用されやすい。乳糖と同じくビフィズス菌のエサになって腸内環境を整える他、虫歯菌のエサにはなりにくいので虫歯になりにくいという特徴もある。 バナナやトマト、ニンニクなど果物や野菜によく含まれている。ガラクトオリゴ糖
乳糖にβ-ガラクトシダーゼという酵素が加わったオリゴ糖。なので乳糖とほぼ同じ働きをする。乳糖よりもちょっと甘い。イソマルトオリゴ糖
これもビフィズス菌のエサになる。身体の役に立つオリゴ糖というのは大体においてビフィズス菌のエサになるのだ。味噌や醤油、日本酒のようなお米や大豆の発酵食品に含まれる他、トウモロコシなどの穀物のでんぷんにも含まれている。強すぎないやさしい甘さ。
いいとこばっかりじゃない。もう他の糖分は要らなくない?
他の糖分はビタミンやミネラルを補充するのに役立っております。
他の糖分との使い分け
体に良い甘味と言われるものは他に、蜂蜜、黒砂糖、アガベシロップなどがある。
それぞれ単糖類を中心に色々な糖分とその他の成分で構成されている。栄養はもちろんだが味の違いが何よりも重要なポイントだ。
そうね。味の違いは重要よね。同じ味を食べ続けると飽きちゃうもの。
身体に良い糖分の代表たち
★蜂蜜
ブドウ糖がたくさん含まれている他、ビタミンCが多めに含まれている。
ブドウ糖は脳のエネルギーになるので、頭を使う勉強や仕事をする時は蜂蜜を食べよう。ビタミンCは抗酸化作用で廊下を防止してくれたり、風邪予防にもなる。★黒砂糖
カルシウム、鉄分などミネラルがたくさん含まれている。
< カルシウムは骨や歯の材料になり、鉄分は血液の材料になる。貧血気味の人や、体を丈夫にしたい人は黒糖を食べよう。★アガベシロップ
果糖がたくさん含まれている。
果糖は血糖値を上げないという特徴がある。なので血圧が上がるのを防ぐことができる。高血圧に悩む人はアガベシロップを食べよう。血糖値を上げないのに甘さは濃厚で満足感はばっちりだ。
ねえ、どれも身体にいいんでしょ?日替わりで持ってきてよ。
じ…女王様は女王蜂ですから。どうかローヤルゼリーだけでご満足ください。
今日のいい言葉
周囲を見ろ。日々が勉強だ。自分自身を研究するんだ。
ブルース・リー
ほら、日々が勉強ですって。やっぱり色々食べてみるべきなのよ。
うっうっ…。お許しください女王さま……