更新: 画像追加、タイトル・レイアウト修正 初版:2020年12月21日(月) 7:30
人気記事 | |
---|---|
【塩風呂は危険?デメリットは】効果とやり方!スピリチュアルと浄化について | |
【野菜一覧】淡色野菜一覧と緑黄色野菜一覧 緑の野菜など全60種以上 vegetable | |
【ポテチトングのおすすめ7選】100均やダイソーで買えるポテチトング画像まとめ |
「ゆず湯」のイメージが強いために、冬の果物という印象が強い柑橘類、柚子。
たしかに冬に旬を迎えるが、冬に実を付けるために夏には白くて美しい花を咲かせることはあまり知られていないかもしれない。それに意識してみると、実は柚子は冬以外の季節にも色々なところで消費されているのだ。
もちろん冬至の柚子は別格の存在感だけどね。
私も毎年入ってるさ。
うふふ。毎年呼んでいただいて嬉しいです。
こっちこそ毎年来てくれてありがとね。
冬といわず1年中かいでいたい、いい香りだよ。
私も、もっと1年中柚子を味わいたいです!
柚子を囲んで楽しそうに話す彼女たちはお風呂が大好きな風呂仲間で、しょっちゅう色々な入浴方法を楽しんでいる。
※前回の入浴時のストーリーを読みたい方は「塩風呂」の記事へ!同じ柑橘類でもみかんやオレンジなどとは違って、皮をむいて直接食べるという人は少ないのではないだろうか。
それでおのずと筆者も、「柚子って冬にお風呂に入れるものでしょ?」というイメージにかたよりがちになっていた。しかし柚子は1年中、さまざまな使い道があるのである。
あたしは柚子胡椒が好きだねえ。
私は柚子ジャムを紅茶に入れるのが好きです。香りがとっても好きで…
柚子の香りは他のどの柑橘類とも違う独特のかぐわしさがある。
あの香りには何か効果があるのだろうか。そして果肉の栄養は? 今回は柚子の持つ栄養と香り、それぞれの効能を明らかにしていこう。
それに柚子の使い道も知りたいです。
まるごとの柚子を手に入れても、どうしたらいいか分からなくて…
それなら私におまかせですよ~
この記事で柚子の栄養と使い道を覚えて、柚子の果実を自在に使えるようになろう!
柚子の目次 ↑タイトルへ | |
---|---|
柚子とは | |
柚子は何科? | |
柚子の旬と生産地 | |
柚子の花と花言葉 | |
緑の柚子 | |
柚子の使い道 | |
柚子湯のやり方 | |
冬至とは | |
柚子の歴史 | |
柚子の香りの効果 | |
柚子の栄養と効果 | |
柚子胡椒 | |
ゆずの村 |
柚子とは
ほぼ日本でのみ生産・消費されている、日本独自の柑橘類。
柚子には寒い季節がよく似合う。温かい蜂蜜柚子ドリンクや、柚子ポン酢で食べる鍋料理。 そして柚子を入れたお風呂、柚子湯。 柚子には体を温めてくれそうなイメージがある。
海外での柚子は、和風の味付けとして珍しがられてるんです。
たしかに柚子の香りは、いかにも和って気持ちになるね。
最近は高知県が、世界に柚子を広めようとがんばってるんですよ。
↑目次へ戻る
柚子は何科?
柚子は、ミカン科ミカン属の植物、つまりみかんの仲間だ。
独特の香りと、ボコっとした見た目で、 ミカン属の中でも強い個性を発揮している。日本生まれの柑橘類で、英語でもYuzu。 海外ではマイナーな柑橘類だが、 日本食の食材として徐々に知名度を広げている。 柚子の祖先は中国から伝わったと言われているが、 今や中国で柚子といえばブンタンのことで、 日本でいうところの柚子は 「日本柚」と呼ばれているそうだ。
中国や韓国辺りでは食べてそうに思ったんだけどねえ。ホントに日本独特のものなんだね。
世界的にはすごく特殊な食材なんですね。
柚子の旬と生産地
旬は冬で、11月下旬頃に黄色くなるが、国内でも九州・四国地方など南の方を中心に、実は1年中出荷されている。
とはいえ需要も含めた最盛期はやはり冬だ。生産量の多さはダントツで高知県で、 全国の50%以上の柚子を出荷している。 2位は徳島県、3位が愛媛県と続くが、 この2件のシェアは10~15%ほど。 それ以外の件は軒並み5%未満と、 生産地はかなり偏りが見られる。
みなさんのイメージ通り、柚子の旬は冬です。
ですけど実は、秋にもまた緑色の柚子を収穫するんですよ。
柚子の花と花言葉
なお冬に採れる柚子の花は夏の初めに咲く。
他のミカン属と同じく、花弁が5枚の、 真っ白で形がはっきりした可憐な花だ。柚子の花の代表的な花言葉は「健康美」。
柚子は生のまま身を食べる嗜好品としてでなく、 乾燥させて薬として使うことが多かったのと、 「冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない」 という言い伝えがあるほど、 人の健康に深くかかわっている。そしてみかんやオレンジと同じく、 ミカン属は共通して、花嫁のブーケの花として、 神話の時代から語り継がれてきた。 そのため健康+美という花言葉が生まれたのだろう。 なお神話についての詳しいことは、 「オレンジジュース」のページを参照してほしい。
↑目次へ戻る
緑の柚子
緑色をした小さな柚子を「青柚子(あおゆず)」という。
9月の半ばから10月中に収穫する、まだ熟していない柚子のことだ。柚子胡椒の原材料に使われるのは熟した黄色い柚子よりも、この青柚子の方が主流である。 黄色い柚子よりもすっぱくて甘味が少ないため、すきっとしたシャープな辛味のある柚子胡椒ができるのだ。
柚子胡椒がキレイな緑色なのは、青柚子だからなんですね。
あのスッキリした辛味と香り、おでんにも合うんだよねえ。
↑目次へ戻る
柚子の使い道
青柚子の代表的な使い道は3つ。
・柚子胡椒の材料にする(皮も果肉も)・蜂蜜漬けにする(皮も果肉も)
・しぼって料理にかける(果肉)
黄色い柚子の代表的な使い道は6つ。
・果汁をしぼって飲む(果肉)・柚子湯に使う(まるごと・皮だけ)
・ジャムを作る(皮も果肉も)
・しぼって料理にかける(果肉)
・柚子茶にする(皮)
・砂糖漬けにする(皮も果肉も)
柚子はレモンと一緒で、酸っぱすぎて果肉をそのままは食べづらいんです。
だから蜂蜜や砂糖に漬けて、甘くして利用するんだね。
はい。あとは皮を小さく削って、お料理にかけて風味付けにも使います。
あの…。私、柚子湯の作り方を詳しくお聞きしたいです。
↑目次へ戻る
ゆず湯のやり方
◆まるごとつかう場合
柚子を1~3個、軽く水洗いしてから、湯を張ったお風呂の中にそのまま入れるだけいい。
柚子は皮をむいたり切ったりしなくても、 外側の皮から既に強く香っているのだ。温まるとさらに香りが強くなるので、 香りを楽しみならゆっくり温まろう。 柚子湯は香りを嗅ぐだけで効果があるため、 果汁をしぼって入れる必要はない。 むしろ切ったりむいたりして入れると、 種やこまかい薄皮がお湯に浮いて、 お風呂掃除が大変になるので注意。 皮そのままは農薬が気になるという場合は、 無農薬栽培の柚子を使うのが安全だ。 なおいつ入っても良いが、 やはり冬至の日は縁起かつぎに入っておきたい。
◆皮だけ使う場合
柚子の皮を大きめにむいて、その皮を天日干しで乾燥させて使う。
カラカラに乾いた皮を、洗濯ネットやみかんのネットなどにたくさん詰め込んで、それをお風呂に浮かべるのだ。入浴中にそれを揉むと、柚子の香りがふわっと立ち上る。
やっぱり冬至といえば柚子湯だねえ。
果肉はジュースにして、皮は柚子湯に入れるといいかもね。
ネットに入れていれば後始末も楽ちんです。
ところで、冬至っていつなんでしたっけ。
↑目次へ戻る
冬至とは
1年で最も昼の時間が短い日だ。
毎年少し日付がずれるが12月20日前後で、 この日を境に、また昼間が長くなっていく。なので昔は冬至が1年の区切り、 そして冬の終わりと捉えられていた。 現代の感覚だと12月の終わりは まだまだこれから冬本番という感覚だが、 年明け前に春のスタートは切られているのだ。 冬至には柚子湯に入りカボチャを食べるのが 日本では江戸時代以降の習わしになっている。
◆冬至の日付一覧
2020年:12月21日(月)2021年:12月22日(水)
2022年:12月22日(木)
2023年:12月22日(金)
2024年:12月21日(土)
2025年:12月22日(月)
2026年:12月22日(火)
2027年:12月22日(水)
2028年:12月21日(木)
2029年:12月21日(金)
2030年:12月22日(日)
毎年ちょっとずれるんですね。覚えておかなきゃ…
冬の初めの大事な行事だもんね。
そういや物心ついた頃から毎年入ってるけど、この風習はいつから始まったんだい?
↑目次へ戻る
柚子の歴史
今より2200年以上前、紀元前2世紀頃にはすでにユーラシア大陸の中央付近、チベットの辺りで栽培されていたという。
日本へは7世紀…つまり飛鳥時代に、 遣隋使の復路で持って帰られたと言われている。その頃から香りの良さで愛されていたが、 柚子湯が登場したのは江戸時代。 1838年(天保9年)に発行された、 斎藤幸成さんだ編集した『東都歳事記』という本に、 冬至に柚子湯に入ると風邪を引かないという 言い伝えがある旨が書かれている。 しかし、誰がどこで言い始めたのかは 2020年現在に発見されている文献には書かれておらず、 発祥は謎に包まれている。
柚子湯の始まりはハッキリとは分かっていないんです。
酸っぱくて食べられないけれど香りのよい果物なので、誰ともなくお湯へ浮かべ始めたのかもしれません。
むかしは蜂蜜も砂糖も希少品だったろうから、果肉はほんとうに食べづらかったろうしね。
でも、昔の人も柚子に風邪予防の効果を期待してたんですね。
↑目次へ戻る
柚子の香りの効果
柚子の独特の香りは、ユズノン(Yuzunone)とユズオール(Yuzuol)として長谷川香料技術研究センターの技術者たちによって2009年に発表されている。
香りの効果は…というと、 気持ちを落ち着けてくれるので、 安眠やイライラ解消に役に立つ。それに強壮作用もあるため、 血行をよくして体も元気にしてくれる。 確かに柚子の香りをかいでいると、 さわやかな柑橘フレーバーでリフレッシュする他、 なんともいえない優雅で雅な気持ちになる。
血行をよくするところが風邪予防につながってるのかねえ。
はい。あとはリラックスしてよく眠れるから心身が癒されて体力回復しますし…
良い香りで思わず長湯してしまうので、体が芯から温まるからかもしれませんね。
↑目次へ戻る
柚子の栄養と効果
1コ150~200gくらいで、100gで59kcal。
ビタミンCとビタミンEが豊富な他、ヘスペリジンというポリフェノールが豊富だ。
栄養 | イメージ | 効果 |
---|---|---|
ビタミンB1 | 肌、粘膜を丈夫にする。 糖分をエネルギーに変える。 | |
ビタミンB2 | 肌、粘膜を丈夫にする。 | |
ビタミンB6 | 筋肉や血液の材料になる。 皮膚や粘膜を健康に保つ。 | |
ビタミンC | 肌をキレイにしてくれる | |
ビタミンE | ||
カルシウム | 骨や歯の材料になる。 | |
カリウム | 余分な塩分を排出する。 | |
マグネシウム | 血をサラサラにする。 | |
パントテン酸 | 肌や粘膜を健康に保つ。 | |
食物繊維 | 便秘の改善に役立つ。 | |
ヘスペリジン | 血行を良くしてくれる。 |
栄養面でも元気になれそうですね。
なんといっても柑橘類ですから。ビタミンCを中心にビタミン豊富なんです。
食べるとなったら、やっぱり私は柚子胡椒が一番だよ。
私もさ。青柚子のとこでも紹介してもらったけど、もっと詳しく知りたいね。
↑目次へ戻る
柚子胡椒
柚子の皮と青唐辛子を細かく刻んで、それに塩を加えてよく練った調味料だ。
「胡椒」と名前が付いているが、 実は胡椒は入っていないのである。そして「こしょう」ではなく、 正しくは「ごしょう」と読む。 「ごしょう」という読み方の「胡椒」は、 九州地方では青唐辛子の方言なのだ。 柚子胡椒は九州で生まれて、 「ゆずごしょう」として親しまれてきたが、 全国に広まったときに漢字の読み方として 「こしょう」の方が一般に広まっていたため 「ゆずこしょう」と呼ばれることが多くなっていった。 なお具体的な発祥地や生み出した人、時代は 具体的な文献もなく、全て謎に包まれている。 あまりに当たり前に食卓にあったため、 だれも出どころを気にしなかったのかもしれない。 実際どんなおかずにも合うので、 自宅に常備しておくと、とても重宝する。 蕎麦、おでん、卵焼き、それに焼肉や焼き鳥。 焼き魚にも合うし、豆腐にとの相性もいい。 まさにオールラウンダーな調味料だ。
えっ。胡椒は入っていないですね。
ピリッと辛いという点は、ふつうの胡椒と共通してるんですけどね。
てっきりそれで「こしょう」って付いてるのかと思ってたよ。
まさか方言が元なんて面白いね。
ふふ。そうだ、せっかくですから変わった柚子胡椒を作っている地域も紹介します。
↑目次へ戻る
ゆずの村
柚子の生産量トップの高知県。
そこにある安芸郡馬路村は 柚子の村として名高い村である。2015年以降、人口が1,000人を割り、 以降800人前後を推移している。 コンビニどころか信号機もない、 森林率96%という自然一杯の村で、 柚子の栽培や加工品に、村全体で力を入れている。
馬路村の柚子
馬路村の柚子は100%有機栽培。
安心安全で子どもに薦んで食べさせたい、 そんな柚子を消費者に届けたいという思いで、 村全体で有機栽培を徹底する事にしたのだ。そしてその有機栽培の方法は有機循環農法。 果汁を絞り終わった柚子で肥料を作り、 その肥料で新たな柚子を育てている。 柚子の命を無駄にせず、 環境にも人にも優しいステキな農法だ。
ごっくん馬路村
1988年(昭和63年)に誕生した馬路村の代表的な名産品。
原材料は蜂蜜と柚子果汁と水のみ。柚子はもちろん馬路村産の有機栽培モノだ。 馬路村の公式サイトからネット購入もできる。
馬路村の柚子胡椒
馬路村の柚子胡椒は2種類ある。
まだ青い状態の柚子を収穫して作る、 緑色をした一般的な柚子胡椒「青オニ」と、 完熟して黄色く染まった柚子で作る、 鮮やかな黄色の柚子胡椒「黄オニ」だ。黄オニは使われている唐辛子も黄色い。 黄トウガラシという種類を使っているのだ。 この黄トウガラシ、赤トウガラシより辛い。 むしろ「日本一辛い唐辛子」と言われている。 辛いの大好き!という辛党は ぜひ黄オニを試していただきたい。 青オニも黄オニも馬路村公式サイトで通販可能だ。
ゆずはじまる祭り
毎年10月末~11月初週の休日に開催される、ゆずの収穫の無事を祈るお祭り。
村の人口の5倍以上の観光客が訪れて、 鈴なりの柚子の果樹園を眺めながら、 様々な柚子料理や柚子湯を楽しむ。柚子の手しぼり体験ができたり、 鉄道が走ったり、ステージイベントがあったりと とにかく見どころが盛りだくさん。 2020年は残念ながら新型コロナの影響で 開催中止になってしまったが、 次の開催で15回目となる毎年好評な祭りだ。 2021年は無事に開催されることを祈りたい。
柚子の他にも、川で鮎が連れたり、 さらに温泉まであって観光にも最適だ。 静かに自然を堪能したいときは、 馬路村の事を思い出してみよう。
ゆずの村なんて楽しそうじゃないか。みんなで旅行に行きたいね。
わあ。ぜひ行きたいです。
↑目次へ戻る
今日のいい言葉
精神にとって休閑期は、種蒔き時と同じように重要だ。 肉体だって耕しすぎたら疲れてしまう。
バーナード・ショー
さて。もうひと風呂あびながら、旅行の計画をたてようか。
さんせい!
他の日のお風呂タイムを読みたい方は「時計」の記事へ!
おすすめ記事
【塩風呂は危険?デメリットは】効果とやり方!スピリチュアルと浄化について |
↑目次へ戻る
まちがいさがしクイズ
おすすめ記事
【塩風呂は危険?デメリットは】効果とやり方!スピリチュアルと浄化について |
塩風呂で浄化?~伊勢の潮風呂編~ |
【白びわ狩りへの完全ガイド】静岡・土肥の旬の時期と通販情報まとめ |