更新: メニューバー追加
ピーマンの目次 | |
---|---|
ピーマンの栄養 | |
ピーマンとは | |
ピーマンの品種色々 | |
パプリカとピーマンの違い | |
歴史 | |
ピーマンソフト |
ピーマンの栄養
ピーマンはビタミンが豊富な緑黄色野菜
ピーマンは、βカロテンは基準値より少ないが、一度の食事で量をたくさん食べられることで、 600μg以上のβカロテンが摂れるという理由で緑黄色野菜だ。ピーマンは絶品レシピに欠かせない野菜だ。特に肉詰めレシピの中でも人気1位なのではないだろうか。それでは、そんな美味しいピーマンのその他の栄養を見てみよう。
ピーマンの栄養・効果一覧
名前 | イメージ | 効果 |
---|---|---|
ビタミンC | 疲れをとってくれたり、風邪の予防になる。肌を綺麗にする。 | |
ビタミンE | 抗酸化作用で体を若く保つ。 | |
ビタミンB2 | 肌、粘膜を丈夫にする。 | |
ナイアシン | 皮膚や粘膜を健康に保つ。別名ビタミンB3と呼ばれる。 | |
ビタミンB6 | 筋肉や血液の材料になる。 皮膚や粘膜を健康に保つ。 | |
βカロテン | 体内でビタミンAに変換される。 髪や肌、粘膜を丈夫にする。 体の免疫力を高める。 | |
カリウム | 余分な塩分を排出する。 | |
葉酸 | 血液の材料になる。 |
さらに赤ピーマンがすごい
赤ピーマンのビタミンC量は、緑ピーマンの3倍以上。
βカロテンも約3倍。 それもその筈、 βカロテンというのは 植物の赤い色素のことなのだ。にんじん(キャロット)が語源なので、 赤いパプリカに多いのもうなずける。 それにカプサイシンも含んでいる。 カプサイシンというと、 キムチや唐辛子を思い出す辛いイメージだが、 赤ピーマンのカプサイシンは、 辛さの遺伝子が弱いので辛くない。 むしろ赤ピーマンはピーマンの中で 一番甘いのだ。 甘くて栄養たっぷりで、 血行を良くするとなれば、 積極的に食べるしかない。
↑目次へ戻る
赤ピーマンとは
ナス科トウガラシ属の植物だ
トウガラシには形が似ているので、仲間だと言われると納得できるものがあるが、大元はナスの仲間だったのだ。同じナス科にはトウガラシの他に、トマトやじゃがいも。
それにクコやホオズキもナス科の仲間だ。
↑目次へ戻る
ピーマンとは
中身がスカスカした袋状の野菜で、トウガラシの仲間。
最も一般的なのは緑色をしたピーマンで、他に赤ピーマンが存在する。とはいえ赤ピーマンは緑ピーマンが完熟した姿なので、実は元々まったく同じものである。
緑ピーマンを収穫せずにそのまま育て続けると、やがて鮮やかな赤色に変化していくのだ。
なお完全にトウガラシと同じような細いピーマンも存在するし、逆にトウガラシの方にも、ピーマンそっくりに太った種類も存在する。ピーマンとトウガラシの差は辛いか辛くないかくらいで、その線引きは曖昧である。
ついでにいうとパプリカとピーマンの差も曖昧だ。一応、大きくて肉厚な品種がパプリカだとして区別されているが、その中間に位置するような品種も存在するためだ。
ピーマン界隈はモヤモヤとみんなつながっていて、共通点といえばとにかく明るい色合いと、ビタミン類の豊富さだろうという塩梅だ。
日本での旬は夏なのだが、温かい地方ならハウス栽培で1年中、世界で見ても1年中作られていて、いつでも手に入れて食べることができるので毎日の食事に取り入れやすい。
鮮やかな色彩と豊富なビタミン類で知られるピーマン&パプリカたちだが、その中でも特に栄養価が高いのが赤だ。
パプリカを中心に紹介した記事はこちら。
赤はβカロテンて色素成分だから、ほとんどの野菜は赤色は栄養豊富なんだよな。
そういうことだね。
ユーアーアカパプリカ!
だからアカも英語で言えよ。レッドだろ。
そういや結局英語の呼び方調べてなかったな。今やっとく?
ピーマンを英語で?
英語だとみんなpepper
ピーマン、パプリカ、トウガラシの線引きが曖昧だと書いたが、英語圏だとみんなペッパーである。ピーマンの英語
bell pepper
green pepper
パプリカの英語
bell pepper
red pepper
yellow pepper
トウガラシの英語
chili pepper
hot pepper
red pepper
同じ呼び名も混じっていることに気づくだろう。
英語圏ではひとまずトウガラシ属はみんなpepperで、辛いか甘いか、赤いか緑色か、細いか太っているか(bellは鐘型に太っている見た目から)という状態で呼び分けられている。なので赤いパプリカが欲しい場合はred sweet bell pepperとか、欲しい特徴をみんな繋げて呼ぶと分かりやすい。
英語だとみんなpepper(ペッパー)でお揃いだ!
ピーマンとパプリカの違いもないんだな。
大きさで区別してbig(ビッグ)をつけてBig bell pepperとかは言うらしいよ。
I am big yellow bell pepper!
ようやく正しい自己紹介が完成したな。
さらに言うならbig yellow sweet bell pepperだな。
big(大きくて)、yellow(黄色くて)、sweet(甘い)、bell(釣り鐘型の)、pepper(トウガラシ)…か。
日本語なら黄色パプリカで一発なのに、なかなかに長い名前になるな…
ピーマンの品種色々
ユニークな形の品種からよく見る品種まで、いくつか代表的なものを紹介したい。
ピーマンとパプリカたちの明るく眩しい色がそうさせるのか、彼らの品種名は妙にテンションが高く愉快なものが多い。アナスタシア
珍しい黒と白のピーマン。黒い方が有名だが、真っ白な品種も存在する。白い方はなんだか巨大な歯のようにも見える。なお、黒く見えるのはアントシアニンがたっぷり含まれているせいで、実は限りなく黒に近い紫だ。セニョリータ
アナスタシアに続いて女性的な名前を付けられているパプリカ。セニョリータはスペイン語で「お嬢さん」という意味である。何やらミニカボチャのような形をした小さめのパプリカで、確かにお嬢さんと呼びかけたくなる可愛さだ。
デカチャンプ(ジャンボピーマン)
その名のままにデカいピーマン。なんと掌をはみ出すほどに大きい。おまけに肉厚なので、もはやパプリカでは?と感じるが緑色なのでピーマン扱いされている。トマピー
トマトそっくりに横長に太った、真っ赤なピーマン。トマト型のピーマンだからトマピー。なんとも単純だが、謎にかわいいネーミングである。そしてこのトマピー、全食品中ビタミンC含有量が第3位という脅威の栄養価を秘めている。「全野菜」ではなく「全食品」だ。すごい。
とんがりパワー
その名の通りとんがった形の細長いピーマン。そして非常にデカい。なんと縦のサイズならデカチャンプよりもデカい。これでピーマンの肉詰めと作ったら、2人で切り分けでもお腹いっぱいになりそうだ。ぱぷ丸
日本生まれのミニパプリカ。小さいので収穫までの期間が短いのが長所。掌に4~5個並べて乗せられる程のミニサイズで、コロコロと可愛らしい。パプリコット
アプリコット(杏子)と同じくらいのミニサイズのパプリカ。パプリカとアプリコットを足しただけというシンプルながら妙にクセになる名前だ。レッドホルン
ホルンはイタリア語で角(ツノ)の意味。…というわけでツノのように細長く尖った形の赤いピーマンである。見た目は本当に大きなトウガラシなのだが、辛くないのでピーマン扱いされている。↑目次へ戻る
やたらテンション高い名前ばっかりなのが、ホントお前ららしいな…
トウガラシにも「トロピカルサンシャイン」とか「小人の帽子きいろちゃん」て品種があるよ。
「竜の爪」っていうかっこいい品種もあるな!
農家の人たちのネーミングセンスは色々だな。
パプリカとピーマンの違い
ピーマンもパプリカも どちらもナス科のトウガラシの仲間だ。
そして実は、はっきりした区別はない。日本では小さいものをピーマン。 大きいモノをパプリカと呼んでいる。 それぞれの大きさのピーマンが 初めて日本に入ってきたときの 産地の違いで呼び分けているようだ。 なお、なぜ大きさが違うかというと、 収穫する時期が違うのだ。 実をつけて20日くらいで収穫すると、 歯ごたえシャキシャキな小さいピーマン。 実をつけて40日くらいで収穫すると、 ちょっとやわらか触感で大きいピーマン、 別名パプリカになる。 小さいピーマンも、 収穫しないで放置しておくと、 どんどん赤くなっていく。 余談だが牛乳石鹸も、 青箱から誕生して、 その後赤箱が生まれた。 生まれたての青から熟した赤へ。 そういうものかもしれない。
ピーマンとパプリカは仲間だ!
仲間だ!
オレはお前らより身も心も繊細だけどな。
関連記事
↑目次へ戻るピーマンの歴史
まずは唐辛子が江戸時代にやってきた。
長崎で行われていた南蛮貿易で、 ポルトガルの人が運んできたと言われている。お蕎麦の大人気メニュー鴨南蛮へと発展した 南蛮煮も、この頃に発案された料理で、 唐辛子を使用したものだ。 辛くないパプリカがやってきたのは それからずっと後の、明治時代だ。 これはアメリカから伝わってきたそうだ。 だけど元からの唐辛子の印象もあり、「辛いんでしょ…?」「苦いんでしょ…?」と遠巻きにされ、あまり普及しなかった。 そんなパプリカが市民権を得たのは、 さらに時を経た昭和30年以降だ。 戦中である昭和17年から、 野菜を含む多くの食べ物が配給制になり、 作る種類も量も規制された時期があった。 その野菜の規制品目リストの中に ピーマン(パプリカ)は入っていなかった。 あまりにマイナーすぎて、 リストから漏れたようである。 しかし民衆はそれに目を付けた。 「規制されてない野菜があったぞ!」と、 気付いた人々がこぞって栽培を始めたのだ。 他の食べ物が満足に手に入らないなか、 やたらとたくさん供給されるピーマン…。 昔の不人気加減はすっかり忘れられ、 大人気野菜の仲間入りを果たしたのだった。 長いマイナー時代を経て、 ついに花を咲かせた瞬間である。 …しかし有名になったらなったで、 子供の不人気野菜ナンバーワンになったり、 未だにピーマンとパプリカ、 そして唐辛子の線引きが曖昧だったりと 今でも波瀾の運命を辿っている。 なんだか見守りたくなる野菜だ。
ピーマンはちゃっかりした原因で広まったんだなあ!
その言い方はビミョウに納得いかないな…
それに元はと言えばお前が赤かったせいで誤解されたんだろ。
あはは!そのおかげで戦中のみんなの命を救ってハッピーエンドだ!
ま、まあな…
関連記事
↑目次へ戻る
ピーマンソフト
大抵の名産品は地元でソフトクリームになるが、それはピーマンも例外ではない。
ちょっと珍しくて他所にない味ではあるが、ピーマンソフトを売っている場所があるのだ。それは道の駅「サラブレッドロード新冠」。 そこにある物産館で売られているのが 「にいかっぷピーマンソフトクリーム」である。 場所は北海道新冠郡新冠町字中央町。 北海道の下側の海岸線沿い、ちょうど中央辺り、 日高昆布で有名な日高町のお隣にある町だ。 新冠町は馬産地として有名な土地で、 競走馬の繁殖牧場がたくさんある。 馬を知らなくてもニュースで一度は聞いた事があるような、 ハイセイコー、トウカイテイオー、ナリタブライアン。 それにキズナ、シルクジャスティス、バシケーン、 テイエムプリキュアなどなど…。 みんな新冠生まれの競走馬たちだ。 というわけで「サラブレッドロード新冠」には、 たくさんの競走馬グッズが販売されている。 …そんなところになぜピーマンソフトが?というと、 新冠は北海道内のピーマン出荷量No.1だからだ。 ピーマンソフトはピーマンの粉末が使われており、 甘みの中にかすかにピーマンの苦みを感じる。 かすかに、くらいなので基本は普通の味だ。 ピーマンソフトだけではなく、 ピーマン羊羹、ピーマンチップスなど ピーマンを練り込んだスイーツ満載である。 馬とピーマン。 なにやら馬の顔の形はピーマンに似ていなくもない。 余談だが、競走馬牧場の漫画として有名な ゆうきまさみさんの「じゃじゃ馬グルーミンUP」は 新冠町のおとなりの新ひだか町静内が舞台だ。 東京から自分探し的に1人旅に出た高校生が、 紆余曲折の末、牧場に住み込みで働くことになる物語で、 進路や恋など身近な悩みに共感しながら読み進む内に、 自然と馬や競馬の知識が学べてしまう巧みな漫画だ。 全26巻でボリューム的にも一気読みにちょうど良く、 しかも1巻読み始めると止まらなくなる面白さなので ぜひ一読をおススメしたい。
サラブレッドロード新冠HP
http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/988/
ピーマンの聖地であり馬の聖地だな。
とはいえ、馬はピーマン苦手で、ほとんど食べないらしいけどな…
オレはピーマン大好きだぞ!
オレもピーマン大好きだ!
お前ら、ピーマンソフト食うか?おごってやるよ。
やったー!