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納豆と一緒に食べると美味しい野菜、万能ねぎ。
美味しくなる以外にもなにか栄養的な効果はあるのだろうか。
万能すぎるのも考えものだな。
しかしこのゆとりある日々の中で、万能ねぎの素晴らしさについて振り返るのも悪くない。
目次 ↑タイトルへ項目をクリック(タップ)すると好きな項目にとべるよ! | |
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栄養 | |
どんな人におすすめ? | |
選び方と食べ方 | |
万能ねぎとは | |
博多万能ねぎの歩み | |
万能ねぎの詳細 | |
日本のねぎの勢力図 | |
JAL空飛ぶネギ大会 | |
ネギの自家栽培 | |
今日のいい言葉 | |
まちがい探し |
万能ねぎの栄養
カロリーは100gで29kcal
だいたい1束で100gで売っていることが多いので、 半分使ったら約15kcal。3分の1なら10kcalだ。ねぎの辛味成分でもあるアリシンは、抗菌・殺菌作用で食中毒や風邪などから 人体を守ってくれる効果がある。
他にカルシウムが豊富なのもねぎの長所だ。
野菜にはカルシウム豊富なものが少なくないが、 万能ねぎもその1つというわけだ。しかし魚の骨ならわかるけれど、 野菜になぜカルシウム?と思うかもしれない。 それには理由がある。
人間の骨にカルシウムが不可欠なように、野菜の根っこや葉っぱにもカルシウムは必要なのだ。
特にねぎは根元の白い部分の内側に、ペクチンというぬるぬる成分を持っている。万能ねぎはほぼ緑のところしか食べないが、 根元にはほんの少し白い部分があって、 長ネギと同じようにペクチンを含んでいるのだ。 カルシウムは土の中の石灰成分から吸収され、 ペクチンと結合することで 植物の細胞膜を丈夫にする。 細胞膜を丈夫にすることで病気に強くなって、 元気に大きく成長することができる。 それに根っこを丈夫で腐りにくくする効果もある。 逆に土壌にカルシウムが不足していると、 植物は根っこが腐ってうまく育たなかったり、 葉っぱや実が病気で茶色くなったりしてしまう。 人間の骨や歯がカルシウムで丈夫になったり、 気持ちが落ち着いてストレスに強くなるように、 植物もカルシウムで丈夫になって、 すこやかに成長できるというわけだ。
人と野菜には意外な共通点がいくつもあったりするものさ。
種族は違えど、同じ地球で生きていることに変わりはないからね。
栄養素 | イメージ | 説明 |
---|---|---|
βカロテン | 体内でビタミンAに変換される。 髪や肌、粘膜を丈夫にする。 体の免疫力を高める。 | |
ビタミンB2 | 皮膚、髪、爪の細胞を生き返らせてくれる。 | |
ビタミンC | 疲れをとってくれたり、風邪から守る。 | |
カリウム | 膵臓でナトリウムをおさえる。 | |
カルシウム | 骨をつくつたり、興奮をおさえてくれる。 | |
マグネシウム | 血をサラサラにする。 | |
リン | 骨や歯の材料になる。筋肉や脳の栄養になる。 | |
鉄分 | 血液に酸素を運ぶのを助けてくれる。 | |
アリシン | 抗菌・殺菌作用がある。 | |
食物繊維 | おつうじの量をふやしてくれる。 |
野菜だからね、食物繊維も豊富さ。
しかしここは1つ、ネギの特徴的栄養素であるアリシンについて詳しく解説していこう。
アリシンの効果
ネギの匂いのもとであるアリシンには、殺菌効果があり、体のウイルスを倒してくれる。
また、納豆にあるチアミンと一緒に食べると、アリシンとチアミンがアリチアミンにパワーアップして、体の疲れをとってくれる。
アリチアミンは、腸への吸収がとても良い。
ネギは納豆と混ぜると生き生きするんだ。
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どんな人におすすめ?
疲れ気味の人
アリシンの辛味成分は、ツンとした匂いの元でもあって、そのシャープな香りが食欲を促して、胃の動きを活発にしてくれる。
なので胃が疲れてもたれている人も、 気持ちが疲れて食欲がない人も、 どちらも元気にしてくれるだろう。特に納豆と一緒に食べることで、 納豆の成分チアミンとの相乗効果がはたらき、 体の疲れをとってくれるので試してほしい。
食中毒を予防したい人
特に梅雨時や夏は湿気や暑さで 細菌が繁殖しやすくなるため食中毒が心配だ。 特にお弁当を持っていくとき、 お昼まで大丈夫かな…と心配になるだろう。 そんな時もねぎのアリシン効果が活躍する。 アリシンの抗菌・殺菌効果が、 食中毒の心配を解消してくれるのだ。 さらに梅干しやシソの葉を入れておけば、 同じく殺菌効果もあるし防腐効果もあるので、 お弁当を腐りにくくしてくれる。 お肉にねぎ味噌を塗ったり、おにぎりの具にして、 シソの葉を巻いて持っていくといいかもしれない。
刻みねぎをおにぎりに混ぜても、肉料理に乗せておいても美味しいぞ。
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美味しい小ねぎの見分け方
葉っぱの先が枯れていないものを選ぶ
根本はしっかり白いものを選ぶ
切る前はほとんど匂わないが、良い小ねぎは刻むと濃厚な香りがするのさ。
万能ねぎの食べ方
5mm前後に幅に刻んで食べるのが一般的だ。
そして生で食べる。大事なのは食べる直前に刻む事。 そうすることで、 アリシンが失われるのを防ぐのだ。 アリシンというのはねぎの匂いや辛み、 そして殺菌効果の元になっている物質である。 このアリシンは、切った直後に発生して、 熱や水分に触れると、どんどん失われていく。 切ってからしばらく放置していた ネギが辛くなくなったり、 あまり香りがしなくなった… という経験はないだろうか。 あれはアリシンが 少なくなってきたから起こる現象だ。 とはいえ、熱を加えず フリーズドライしたねぎなら、 ビタミンCは保たれているし、 食物繊維もそのままだ。 乾燥ネギや刻んだ状態で売られているねぎも、 まったく栄養がないわけではないので 安心して食べよう。
ネギは、生なら刻みたて。刻む時間がないときはフリーズドライがおすすめだ。
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万能ねぎとは
一般的に小ネギ・葉ねぎと呼ばれる葉っぱが長くて全身緑色のネギ。
長ねぎと違って細くて先が尖っていて、 細かく刻んで薬味にすることが多い。中でも「万能ねぎ」と呼ばれる 博多で生まれたブランドが最も有名だ。 もはや小ねぎ=万能ねぎと認識されるほど、 全国的に常識レベルで普及している。 むしろ小ねぎ自体の名前が万能ねぎだと、 勘違いしている人も多くはないだろうか。 実際に筆者はずっと勘違いしていた。 だが実際は博多産の小ねぎしか、 万能ねぎと名乗ることは許されていないのだ。
そう、万能ねぎは博多産の小ねぎだけの特別な名称なんだ。
もちろんオレも博多で生まれ、博多で育ったネギだからこその万能マンだ!よろしく。
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博多万能ねぎのあゆみ
1977年12月1日に生まれたブランド。
名付け親は福岡県朝倉町の農協だ。時を同じくして博多万能ねぎ部会という、 博多の万能ねぎを全国に広める部会が発足。 この部会の意欲と行動力はすさまじく、 発足の翌年の1978年にこの万能ねぎは、 日本で初めての空輸野菜として空を飛んだ。 さらには約10年後である1986年に、 日本農業賞と天皇杯を受賞している。 そしてまたたく間に関東でもメジャーな、 誰もが知っている野菜になっていったのだ。 つけられた愛称は「空飛ぶ万能野菜」。 それから40年以上、万能ねぎはほぼ毎日、 獲れたて新鮮な状態で全国に空輸されている。
さすが万能ねぎだろう?空を飛んだ初めての野菜なんて名誉なことさ。
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万能ねぎの詳細
ヒガンバナ科ネギ亜科のネギ属で、万能ねぎとよく呼ばれている。またの名を小ねぎ、はたまた青ねぎ。
万能ねぎと言う名前は、福岡県でつけられた。簡単に食べられて何にでも合う。料理の万能選手という意味が込められている。葉先から根元までほぼ緑の葉で根元2~3cmだけが白い。ニラと見まちがう見た目をしていて、実際にスーパーで遠目に見つけても近付くまで判断できない。
旬は秋~冬の終わりにかけての寒い時期だが、ハウス栽培などで1年中ほぼ生産量を変えることなく、安定して栽培されている野菜だ。
ニラとは会ったことはないが、似てるんだろうな。
ところでこの辺でねぎの勢力図でも見ておくかい?
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日本のねぎの勢力図
白が多くて太めの長いねぎが白ねぎ。
万能ねぎは青ねぎと分類される違う種類だが、それぞれたくさん名前があってちょっと覚えづらい。白くて太いネギの主な呼ばれ方
長ねぎ、根深ねぎ、白ねぎ、深谷ねぎ
全身緑で細いネギの主な呼ばれ方
万能ねぎ、小ねぎ、青ねぎ、葉ねぎ、九条ねぎ
深谷ねぎ、九条ねぎはそれぞれ、長ねぎと万能ねぎの代表的な種類の1つだ。
ねぎ全体の生産量だと、千葉、埼玉、茨城と、関東地方が3強を独占しているが、万能ねぎは京都の九条ねぎ、福岡の博多万能ねぎなど、関西より南の土地に名産品が多い。
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JAL空飛ぶネギ大会
2018年から日本航空株式会社(JAL)が、福岡県朝倉市で開催されるお祭りである、「がんばろう!あさくら祭り~農商工復興祭り~」の中で開催している万能ねぎのイベント。
参加者たちが博多万能ねぎのレプリカフィギュアをシュッと飛ばして飛距離を競うという、なんとも不思議なイベントである。原寸大のリアルな万能ねぎのフィギュアを、大人も小人も笑顔で投げ飛ばす。
もちろん参加賞は食べられる万能ねぎだ。さらに万能ねぎのクリアファイルも贈られる。
概要だけ聞くとシュールなイベントだが、日本で初めて空輸された野菜だという名誉ある歴史にちなんだ誇らしいイベントなのだ。
この祭は毎年11月半ばで土曜日と日曜日に2日続けて開催される。2020年と2021年は残念ながらコロナの影響で中止だったが、2022年以降は無事に開催されることを祈りたい。
秋の高く澄んだ空を舞う万能ねぎたちを、ぜひとも眺めてみたいものである。
この祭りを思うと、オレも誇らしい気持ちになるよ。
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ネギの自家栽培
筆者は、毎朝ネギを食べるので消費が激しい。そのため、少しでもネギを工夫して活用できるように、簡単ネギの自家栽培をしている。
球根だけ残して、バラバラにならないように3〜5本ぐらいを輪ゴムなどで巻き付け、パックなどに水を入れてそこにつけていると、大体3日ぐらいでまた伸びてくるのだ。ただし、一回使うと終わりにしている。
理由は、根っこが腐ってくるためだ。流石に腐ってるような根っこから吸い上げて育ったネギを食べたいとは思わない。あと、水も毎日変えてあげないと腐ってしまうので、水だけは毎日変えている。
自ら育てた野菜を食べると、心にも栄養をもらった気になるものさ。
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今日のいい言葉
人は運命に縛られるのではない。ただ自分の心に縛られているだけだ。
フランクリン・D・ルーズベルト
オレはもうしばらくこの島で自由を満喫するかな。
しかし、いつかニラには会いに行きたいものだ。
~ニラの姿を確認しにいく~
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間違い探しクイズ
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