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大根のおろす場所による味の違い | |
大根の栄養 | |
大根の消化酵素 | |
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大根のおろす場所による味の違い
大根おろしは、おろす場所や角度で味がかわる
葉の根本近くは、甘くて水分が多い。
真ん中は、甘く、先端になるほどに辛くなる。縦にまっすぐおろすと、繊維 が分断されてふわふわになる
斜め~横におろすと、繊維がのこってザクザク感がでる。好みのおろし方でいただこう。 葉っぱは炒めたり、煮物にすると美味しい。
私、普段はふわふわ派だけど、おそばには斜めおろしにして歯ごたえを楽しみます。
おっ。なかなか通だね!
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美味しい大根の8つの見分け方
①太いものを選ぶ
(先まで太い方が良い)②まっすぐなものを選ぶ
③重たい方を選ぶ
④固い方を選ぶ
⑤ヒゲが少ない方を選ぶ
うまく成長できないとヒゲがふえる⑥表面にでこぼこが少ないものを選ぶ
⑦葉っぱ付きは、葉が緑のものを選ぶ
⑧上の方が黒くなっていないのを選ぶ
太くてまっすぐなのを選びな!
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大根の保存方法
保存するときは寝かせず縦にしまっておくと長持ちする。
乾燥をふせぐのにラップやジップロックで 包んでおくと良い。↑目次へ戻る
大根の栄養
大根の栄養成分表
名前 | イメージ | 効果 |
---|---|---|
カリウム | 血圧を下げる、摂りすぎた塩分を出す | |
カルシウム | 骨や歯の材料になる。 | |
ビタミンB6 | 筋肉や血をつくるのを助ける。 | |
ビタミンC | 疲れをとってくれたり、風邪の予防になる。肌を綺麗にする。 | |
食物繊維 | お通じの量をふやす。 | |
アリルイソチオシアネート | 胃酸の分泌を促し、消化を助ける。 | |
消化酵素 | 食べ物を分解して消化を促進する。 |
アリルイソチオシアネートは大根の辛味を出す成分だよ。
へえ…!辛さは美味しさ意外に、消化の役にも立ってたなんて知りませんでした。
胃酸の分泌を促すから、食欲が出なくて困っている時にも効果ありだよ。
だけど何より、食べ過ぎた時は大根!ってのを知ってもらいたいね。
大根の酵素
さらに大根には消化を助ける酵素 がたくさん含まれている。
アミラーゼ:デンプン(糖質)を分解するプロテアーゼ:たんぱく質を分解する
リパーゼ:脂肪を分解する
食べすぎた時に大根を食べれば、 消化を助けて早く楽にしてくれるので、 お腹が重くて苦しいときは 大根おろしを食べると良いだろう。 たっぷりめにつけるようにすれば、 食べすぎも防げて
大根のカロリー
大根1本の重さは1000~1500gくらい。
そして1000g(1kg)で180キロカロリーだ。↑目次へ戻る
大根の消化酵素
お正月太りにも胃もたれにも、大根の消化酵素たちは非常に役に立つ。
なにせデンプン(糖質)、タンパク質、そして脂質を分解する酵素が3つとも豊富なのだ。
この3つの酵素は、それぞれの頭の文字をとって、大根のア・プ・リと覚えると、思い出しやすい。
それでは、それぞれの役割を詳しく解説していこう。アミラーゼ
アミラーゼ(Amylase)、別名ジアスターゼ(Diastase)。
デンプンを分解する酵素だ。 (「大根アプリ」のアで覚えよう。)人間の体内でも作られていて、唾液や膵液(膵臓の中の液体)として分泌され、血液の中に入って体中を巡っている。
そして大根…というか植物たちは 種から芽を出すときにアミラーゼを作り出し、 種に含まれているデンプンを分解して、 芽の成長のために使っている。デンプンは色々な糖がたくさん集まって、複雑につながり合ったカタマリだ。
アミラーゼはこのカタマリをバラバラにほぐすのだ。ほぐして小さな物質にしてしまえば、 胃や腸を通過するとき、負担が少なくて済む。
アミラーゼは食べ物が胃に届くより早く、胃と腸のためにデンプンを分解する解体屋なのである。
小さい頃に「食べ物はよくかんで食べよう」と 教えられたことはないだろうか。あれは、かむと唾液の中のアミラーゼが、 食べ物のデンプンを分解してくれるので、 消化を助けてくれるのが理由だったのだ。
なお、すっぱいものを食べたときにも唾がたくさん出るので、かむのと同じ効果がある。
つまり大根おろしに梅干しを乗せれば、 唾液と大根でダブルにアミラーゼ効果が期待できる。
デンプンを分解する力が、植物の成長にも動物の成長にも役立つなんて面白いです。
植物も動物も、栄養を使える形に分解して生きてるんだよ。
プロテアーゼ
プロテアーゼ(Protease)は、タンパク質を分解する酵素だ。
日本語でそのまま「蛋白質分解酵素」と呼ばれる。(「大根アプリ」のプは、プロテアーゼのプで覚えよう。)タンパク質は色々な種類のアミノ酸が、複雑につながり合ったカタマリだ。
プロテアーゼはこのカタマリをバラバラにして、1つ1つ色々なアミノ酸に分解していく。
パイナップルと肉を一緒に漬けておくと、肉が柔らかくなると聞いた事はないだろうか。
パイナップルには大根よりも多く プロテアーゼが含まれていて、 肉のタンパク質を分解して柔らかくしているのだ。そしてハンバーグやステーキに大根おろしを乗せる、 いわゆる和風おろしメニューも、 消化を良くするために理にかなった料理である。 なお人間の胃液の中にも含まれていて、 日々食べ物の消化を助ける役割を果たしているのだが、 植物の場合はちょっと違う役目を担っている。 なんと害虫を寄せ付けないための成分なのだ。 小さな体にタンパク質分解酵素は毒なのだろう。
こっちは虫よけ成分なのにタンパク質を分解…?
あはは。虫は自分の体を分解されたくないから近寄らないのさ。
あ、なるほど…!
リパーゼ
リパーゼ(lipase)は、脂質を分解する酵素だ。
(「大根アプリ」のリは、リパーゼのリで覚えよう。)人体では膵臓でつくられていて、 脂肪を脂肪酸とグリセロールという 2つの物質に分解するはたらきを担っている。 植物の中でも同じようなはたらきをしていて、 種に含まれる脂肪分を分解して、 発芽するための栄養を作っているのだ。 ついでに成長する過程で増えすぎた脂肪も、 うまく分解して茎や葉を健康に保っているらしい。 植物から色々な脂が採れることからわかる通り、 植物だって動物と同じく脂質を含んでいる故に、 こっそりダイエットしている場合もあるという事だろうか。
ちなみにアボカドや苺、にんじんにも リパーゼは多く含まれている。
これは植物も動物と同じでダイエットもしてるのさ。
ふふ。それぞれの役割を知ると面白いです。
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地方大根の生産地と名称一覧
江戸野菜(江戸東京野菜)や京野菜など、大根には日本全国のそれぞれの土地に合うブランド品種が存在する。
その中でも有名なものをいくつか紹介したい。大蔵大根(おおくらだいこん)
亀戸大根(かめいどだいこん)
桜島大根(さくらじまだいこん)
汐入大根(しおいりだいこん)
志村みの早生大根(しむらみのそうせいだいこん)
聖護院大根(しょうごいんだいこん)
高倉大根(たかくらだいこん)
東光寺大根(とうこうじだいこん)
練馬大根(ねりまだいこん)
三浦大根(みうらだいこん)
ふふ…。みんな形が違って面白いです。
そうだろ?ぜひとも全国の大根を食べ比べてみてほしいねえ。
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ひたすらに白く、水分が多い野菜、大根
他の野菜と比べると栄養が少なそうに見えるが、大根にも特徴となる栄養はあるのだろうか。今回は大根の栄養の特徴を洗いだして、あえて大根を食べる意味を探っていきたい。 それに桜島大根や聖護院大根など、普通の大根と形の違う色々な地方大根たちも、それぞれの特徴を知っていくと楽しいだろう。きっとお気に入りの大根が見つかるはずだ。
ふんふんふーん♪
あら、おでん大根さん何だか嬉しそうですね。
今日は地方大根のみんなとの会合があるのさ。まあ飲み会だね。
それはステキですね。いってらっしゃい!
仲良く話す彼女たちはおでん大根とこんにゃく。
とある事情で独りさまよっていたこんにゃくに、おでん大根が手を差し伸べたことで知り合った友だち同士だ。※彼女たちの前回のストーリーは「ハンドタオル」、出会いのストーリーを読みたい方は「こんにゃく」の記事へ!
胃もたれしてるのにさらに食べて大丈夫なんですか?
おや、知らないのかい?大根は胃もたれに効くのさ。
し、知りませんでした。食べた方が早く治るんですか…?
そうなのさ。面白いだろ?
いい機会だから、ちょっと大根の特徴なんかを説明しようか。
大根とは
大根の特徴
白くて太い根菜で、少しの辛味とさっぱりした味の淡色野菜
しかし実は葉っぱの部分は緑黄色野菜で、葉っぱもおひたしや煮物にすると美味しい。栽培技術と品種改良技術が発達したことで、1年中安定して収穫できるようになった大根だが、一応旬は冬。 冬の寒さにさらされて育った野菜は全体的に甘味が強くなる傾向があるので、冬の大根は甘くて、おでんに入れるととても美味しい。
春は山菜の天ぷらと大根おろし、夏はざる蕎麦と大根おろし。
秋はさんまと大根おろしですね。
そして冬は、満を持してのおでん大根さ。
おでん大根!辛いはずの大根が、おでんだと甘くて別の美味しさですよね。
アレはおでんつゆの味もあるけど、冬の大根が特別甘いせいでもあるんだ。
冬の野菜
冬の野菜が甘い理由は、植物たちが自分の体が凍るのを防ぐために、細胞の中に糖分を蓄え始めるためだ。
小学校の理科の実験で、普通の水と砂糖水や塩水の凍る温度が違うという実験をしたことがないだろうか。水は、温度が下がると隣の水分子とくっつき始める事で凍るのだが、水の中に砂糖などの別の物質が混ざっていると、それらの物質に邪魔されて水分子同士がくっつけなくなる。 その結果、もっと温度が低くなって、水分子たちが「寒すぎる!無理してでも集まるぞ!」と集まる力を強めるまで凍らなくなるのだ。 人間が寒い場所に放置されると凍えて死んでしまう事があるように、野菜だって寒い場所に放置されると体内の水分が凍って死んでしまう。 野菜は自分が死なないために、本来なら成長して体を大きくするために使う糖分を、細胞内にたくわえて凍りにくくし、自分を守り始めるのである。 その結果として味も甘くなり、糖分が多い分、水分は少なくなる。
おでんの大根が甘いのは、こんな自然界の理由があったんですね…!
植物も生き物だからね。生きるための工夫をしているのさ。
大根に限らずにんじん、かぼちゃ、ほうれん草などなど、冬の野菜はそういう理由で水分少な目で味がぎゅっと凝縮されて甘くなるというわけだ。
それとは逆に、凍る心配のない春や夏の野菜は、水分たっぷり糖分少な目で、みずみずしくてさっぱりした風味になる。大根の場合は天ぷらやざるそばに添える大根おろしを作るときは、辛くてさっぱりした味の大根の方が似合うので、夏と冬で上手く使い分けすると良いだろう。 詳しく見る↓
たしかに秋から冬のかぼちゃはホクホクで、夏はさっぱりシャキシャキしてるわ…!
そうだろ。ほうれん草も冬だけは特別な「ちぢみほうれん草」ができるし、にんじんも冬の方が甘いのさ。
そういえば、おでんはにんじんを入れても美味しいですもんね。
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